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Entry 2018/10/11
Update

映画『プラダを着た悪魔』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も

  • Writer :
  • Moeka Kotaki

手にはコーヒーカップ、カラフルなコートを羽織り、ヒールを鳴らしてニューヨークの街を歩く。

今回取り上げるのは華やかなファッション業界で奮闘する女性を描いた映画『プラダを着た悪魔』です。

公開から10年以上経った今も根強い人気を誇る本作の魅力を探ります!

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映画『プラダを着た悪魔』の作品情報


(C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX

【公開】
2006年(アメリカ映画)

【原題】
The Devil Wears Prada

【監督】
デヴィッド・フランケル

【キャスト】
アン・ハサウェイ、メリル・ストリープ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、エイドリアン・グレニアー、サイモン・ベイカー

【作品概要】
ローレン・ワイズバーガーによる同名小説を原作とする『プラダを着た悪魔』は、人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」シリーズで演出を務めたデヴィッド・フランケル監督によって映画化されました。

主人公、アンドレアを演じるのは『レ・ミゼラブル』(2012)でアカデミー賞助演女優賞を受賞、『オーシャンズ8』(2018)での好演が記憶に新しいアン・ハサウェイ。「プリティ・プリンセス」シリーズでも見られたアン・ハサウェイの美しい変身っぷりには注目です。

主人公が働くことになる雑誌の鬼編集長ミランダ役には大女優、メリル・ストリープ。彼女の演技は大絶賛され、本作でゴールデングローブ賞主演女優賞(ミージュカル・コメディ部門)を受賞。アカデミー賞候補ともなりました。

ミランダの元でアンドレアとともに働くエミリー役にはエミリー・ブラント。本作でハリウッドに進出したブラントは、2018年全米公開の映画『メリー・ポピンズ リターンズ』で主演を務めています。

本作の見どころの1つである、キャラクターたちが身にまとう華やかな衣装を担当したのは「セックス・アンド・ザ・シティ」シリーズのスタイリストであり、エミー賞を受賞しているパトリシア・フィールドです。

映画『プラダを着た悪魔』のあらすじとネタバレ

アンディ(アンドレア)はノースウェスタン大学を卒業し、オハイオからニューヨークに出て来ました。彼女の夢はジャーナリストになること。

あちらこちらの出版社へ履歴書を送り、とある人事部から連絡がやってきました。

それはファッション雑誌。

おしゃれには興味もなく無頓着なアンディでしたが面接を受けに行きます。

仕事は編集長ミランダのアシスタントでした。

アンディは雑誌“ランウェイ”を読んだこともなければ有名な編集長、ミランダ・プリーストリーの名前も知りません。

第一アシスタントのエミリーは、アンディの洒落っ気のなさに呆れます。

“ランウェイ”はファッション界に絶大な影響力を持つ雑誌で、この雑誌で働くことは世界中の女の子の夢だとエミリーは語ります。

ミランダはカリスマ編集長で、仕事への尋常ならぬこだわりと厳しさは有名。

今までに何人ものアシスタントがクビにされていました。

彼女がオフィスへ到着する時間になると社員たちの顔色が変わり、皆せかせかと動き出します。

野暮ったいアンディを見て一度は興味を失うミランダですが、「自分は見た目は良くないけれど頭は切れるし物覚えも良い」と反論する彼女を見て雇うことにしました。

ファッション業界に憧れ入社したものの無能だった過去のアシスタントたちとは、アンディは毛色が違うだろうと判断したのです。

その晩、料理人でアンディのボーイフレンドであるネイトや友人のリリーたちは、アンディの入社を祝ってくれました。

翌朝。陽が昇らない内にアンディはエミリーの電話で起こされ、ミランダ用のコーヒーを買ってすぐに出社しろと指示されます。

エミリーはパリコレに同伴し、オートクチュールを着てパーティに出ることを目標に激務に耐えていました。

第一アシスタントに昇進した今年こそその夢が叶うと願って。

コーヒーを買う、開店前のレストランでステーキをオーダーする、出社したミランダのコートをすぐにかける。

せっかく買ってきたステーキも処分しろと言われ、自分の名前も覚えてくれず、父親との久しぶりの食事も仕事で中断せざるを得ない…アンディはミランダの横暴っぷりを目にします。

指示通りになんとか動こうとするもののなかなか対処できないアンディ。

ある日、撮影プランをミランダと職員たちがチェックしている時、似たようなベルトで議論する彼女たちを見て、アンディは思わず吹き出してしまいます。

ミランダはアンディが着ているセーターの色を指し、その色は何年も前に自分たちが流行の色として決めたものだと言い、いくら自分には無関係と思うこの業界も生活に実は携わっているものだと指摘します。

アンディはネイトにミランダの鬼上司っぷりを愚痴りました。

しかし彼女の元で一年我慢すれば出版業界で認められ、自分の夢への足がかりとなることも事実でした。

そんなある日ミランダがマイアミに出張し、アンディがホッとしたのもつかの間。ミランダは、明日自分の双子の娘の演奏会があるのですぐに飛行機を用意しろとアンディに連絡します。

しかしハリケーンの影響で飛行機は全て欠航。

アンディは手を尽くしますがどうすることもできず、戻ってきたミランダから散々嫌味を言われます。

堪えきれず部屋を飛び出したアンディはミランダの右腕的存在のナイジェルに会いに行きます。

ナイジェルは幼い頃からファッションが大好きで、“ランウェイ”を読みふける少年だったとアンディに話し、努力不足を指摘します。

服装に全く構わなかったミスに気がついたアンディはナイジェルにコーディネートを組んでもらいました。

翌日エミリーも他のスタッフも、ミランダも驚きの表情を見せます。

そこには見違えるように洗練されたアンディの姿が。

仕事でもミスをしなくったアンディを、ミランダもアシスタントとして認め始めます。

そんな矢先、出かけたパーティーでアンディは憧れの作家、クリスチャン・トンプソンと知り合うことができ大喜び。

順調に仕事での業務が軌道に乗り始めた時、アンディはついにミランダの自宅へ“ランウェイ”の見本を届ける仕事を受けました。

指定の場所へ置いてすぐに帰るように言われたアンディですが、双子にそそのかされ階段を上がって二階へ。

部屋ではミランダと夫が口喧嘩をしており、アンディはミランダに姿を見られてしまいました。

翌日出社したアンディは、ミランダから恐ろしい課題を突きつけられます。

それはまだ出版していない『ハリー・ポッター』の新作の原稿を手に入れること。

できなければ戻ってこなくていいと事実上のクビ宣告をされます。

途方にくれるアンディですが、ふとクリスチャン・トンプソンのことを思い出し、彼にどうにかできないかと頼みました。

アンディは無事原稿を手に入れ、ミランダもアンディの有能さを認めざるをえませんでした。

以下、『プラダを着た悪魔』ネタバレ・結末の記載がございます。『プラダを着た悪魔』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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その後も有能に仕事をこなすアンディ。

ある日、本来行くはずではなかったパーティーへの出席を求められます。

実はその日はネイトの誕生日。

早く帰りたい気持ちはありつつも、急遽パーティーの出席者を全員覚えたアンディはエミリーのフォローをし、ミランダの面目を守りながら完璧にこなします。

この件をきっかけにミランダはパリコレに同行するアシスタントを、エミリーからアンディへ変更。

パリコレへ行くことが夢で、炭水化物を抜き無理なダイエットをしていたエミリーの姿を知っているアンディは戸惑いますが、断れるわけもなく引き受けます。

交通事故で大怪我をした日にそれを知ったエミリーは、見舞いに来たアンディを追い払いました。

そしてアンディとネイトの仲は決裂してしまいます。

ネイトには、今のアンディは彼氏や友達より仕事を優先し、同僚を踏み台にし、まるでアンディがかつてミランダに言っていた“プラダを着た悪魔”になってしまったように思えたのです。

様々な思いを抱えながらも迎えたパリコレの日。

ナイジェルは努力が報われ、とあるブランドの責任者に選ばれていました。

アンディはナイジェルの夢が叶ったことを祝福します。

しかしアンディはその夜、夫から離婚話を出され、娘たちを思って涙を流すミランダを見ます。

鬼のような編集長が見せる初めての表情。

それでも仕事を完璧にこなすミランダをアンディは尊敬します。

アシスタントをそつなく務めるアンディは、作家クリスチャン・トンプソンと再会しました。

アンディは一夜を共にしたトンプソンから、ミランダを失脚させようという画策がされていることを聞きます。

フランス版“ランウェイ”の編集長を、彼女の席に据えようと言うのです。

アンディは急いでミランダへ伝えに行きますが、軽く追い払われてしまいました。

実はミランダは全てを知っており、ナイジェルに約束した地位をフランス版“ランウェイ”の編集長に回していました。

右腕的存在であるナイジェルを傷つけてまでも自分を守ろうとするミランダのやり方に憤りを感じるアンディ。

しかしミランダはアンディに言います。「あなたと私は似ているのよ。」

アンディは車を勝手に降り、携帯電話を噴水に投げ捨てました。

帰国後、ネイトとも仲直りすることもでき、アンディはジャーナリストになる夢を叶えるべく大手新聞社の面接に向かいます。

そこでは思いがけない言葉が。

実はミランダは新聞社にアンディのことをこう告げていたのです。

「彼女は最も期待を裏切ってくれたアシスタントで、彼女を雇わないならあなたは大バカです」と。

新聞社はアンディを雇い、彼女はやっと自分の夢への一歩を踏み出しました。

アンディは今でもアシスタントを続けているエミリーに、パリで着たオートクチュールを譲りたいと電話をかけます。

帰り道、ミランダを見かけたアンディ。

一瞬目が合う2人。

ミランダはそっけなく車に乗り込みますが、その口元には微笑みが浮かんでいました。

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映画『プラダを着た悪魔』の感想と評価

原作者ローレン・ワイズバーガーはファッション誌“VOGUE”で編集長アシスタントをしていた経験があり、『プラダを着た悪魔』は自身の経験が基になっているとされています。

また“VOGUE”のカリスマ編集長アナ・ウィンターがミランダのモデルとの噂がありましたが、ワイズバーガー自身が否定しています。

本作の最大の魅力は華やかなファッション。

オープニング、KT Tunstalによる『Suddenly I See』にのせて女性たちが着替え出勤するまでのシークエンス、ナイジェルによって生まれ変わったアンディが次々と衣装を変えるシーンは心ときめかせる輝きが散りばめられています。

そして本作には仕事に取り組む姿勢のヒントがたくさん詰まっています。

言いつけられたことだけではなく、求められている以上を動く。

プロになったからには、仕事での“自分”を作る。

最初ファッションに興味を持とうともせずに働いていたアンディは、この業界に飛び込んだからには“興味を持たない”自分を捨て、体ごと飛び込まなくてはいけないことをナイジェルによって教えられます。

変身したアンディが仕事っぷりをあげたのはスリムになったからでも高い衣服を着たからでもなく、彼女がプロとしての自覚を持ち、スタート地点に足をつけて立つことができたからなのです。

働く女性たちのプライベートと仕事の間での問題も描いている本作。

アンディはパリの地でトレードマークのメガネを取り、離婚問題に悩まされるミランダの姿を目にします。

家庭で悩むことがあってもミランダは“ランウェイ”の編集長であり、女王。

何があっても公の姿は変えず、威厳と品格を保つ彼女の姿は他者にはない絶対的な貫禄に溢れています。

プライドを保つため時には誰かを犠牲にし、それでも編集長としての役目を行使する。

しかしアンディは最後、そんなミランダから離れることを決めました。

アンディは個人的な感情を持つ、人としての善に従ったのです。

アンディに仕事を放棄される形になったミランダですが、それでも彼女は報道の編集者にアンディを推薦。

働きぶりだけでなく“ランウェイ”に属さないアンディその人を認めたミランダは、誰も敵わないプロフェッショナル中のプロフェッショナルと言えます。

ミランダはたとえプラダをまとわなかったとしても、唯一無二の存在であると言えます。

まとめ

時には何かを失うことがあっても目的に向かって走り続けること、そこへ辿り着く方法が異なったとしてもゴール地点を見失わないこと、辛くてもあと一歩と踏みとどまってみること。

努力する人すべてへの応援とメッセージをコミカルにチャーミングに描く本作は世界中の人々に愛され続けています。

どんな時もきっと背中を押してくれる『プラダを着た悪魔』ぜひ今一度ご覧ください。

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