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映画『テルアビブ・オン・ファイア』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。恋愛の三角関係と脚本家への道⁈

  • Writer :
  • 秋國まゆ

2018年ベネチア国際映画祭InterFilm部門作品賞受賞したコメディドラマ。

サメフ・ゾアビが脚本・監督を務めた、2018年製作のルクセンブルク・フランス・イスラエル・ベルギー合作のコメディドラマ映画『テルアビブ・オン・ファイア』。

1960年代の第3次中東戦争前夜を舞台にした人気メロドラマ『テルアビブ・オン・ファイア』の制作現場でインターンとして働くパレスチナ人の青年が、毎日通るイスラエルの検問所の主任から貰ったアイデアをもとに、脚本家へと出世していく物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

紛争なし爆撃なし笑いありのコメディドラマ映画『テルアビブ・オン・ファイア』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

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映画『テルアビブ・オン・ファイア』の作品情報


(C)Samsa Film – TS Productions – Lama Films – Films From There – Artemis Productions C623

【公開】
2019年(ルクセンブルク・フランス・イスラエル・ベルギー合作映画)

【脚本】
ダン・クラインマン、サメフ・ゾアビ

【監督】
サメフ・ゾアビ

【キャスト】
カイス・ナシェフ、ルブナ・アザバル、ヤニブ・ビトン、マイサ・アブドゥ・エルハディ、サリーム・ダウ、ユーセフ・スウェイド、アメル・レヘル、アシュラフ・ファラー、レティシア・エイドゥ

【作品概要】
『歌声にのった少年』(2016)のパレスチナ系イスラエル人のサメフ・ゾアビが脚本・監督を務めた、ルクセンブルク・フランス・イスラエル・ベルギー合作のコメディドラマ作品。

2018年ベネチア国際映画祭InterFilm部門作品賞を受賞し、2018年第31回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された作品です。

『パラダイス・ナウ』(2005)のカイス・ナシェフが主演を務めています。

映画『テルアビブ・オン・ファイア』のあらすじとネタバレ


(C)Samsa Film – TS Productions – Lama Films – Films From There – Artemis Productions C623

イスラエル・エルサレムに暮らす、パレスチナ人の脚本家見習いのサラームは、叔父バッサムがプロデューサーを務めているアラブの連続ドラマの制作現場で、インターンとして働いていました。

そのドラマのタイトルは、『テルアビブ・オン・ファイア』。1960年代の第3次中東戦争前夜を舞台に、女スパイのマナルが、戦争の機密書類を持っているイスラエル軍の将軍イェフダと、テロリストの恋人マルワンとの間で揺れ動く大人気サスペンスメロドラマです。

そのドラマではヘブライ語が使われているため、ヘブライ語が話せるサラームが、発音指導として脚本に携わっていました。

そんなある日の撮影中、サラームはイェフダ役の俳優カリムが、マナル役のフランス人女優タラに言った、「君は爆発的だ」というセリフが気になり修正を求めます。

脚本家ワファは納得しなかったものの、言われた本人であるタラとバッサムが、爆発的というのは女性への侮辱的発言だと感じ、「美しくて気絶しそう」というサラームの代案を採用しました。

このことをきっかけに、サラームはタラから、セリフの発音について相談を受けるようになりました。

その日の仕事帰り、サラームはパレスチナ・ラマッラーにある撮影所から、エルサレムにある自宅に帰る時に毎日通るイスラエルの検問所の人に、「女性に対して爆発的だっていうのは褒め言葉?侮辱?」と尋ねます。

それが爆発物を持っていると勘違いされてしまい、サラームは車から降ろされ、検問所の主任を務めるアッシ・ツール司令官の元へ連れてかれました。

アッシはサラームが、妻が大好きなドラマの脚本に携わっていると聞くと、自分にだけドラマの結末を教えてほしいと頼み込みます。

困ったサラームは、逆にアッシに、どんな結末がいいか尋ねました。するとアッシは、「マナルはテロリストの恋人マルワンではなく、イェフダと結婚するべきだ」と答えました。

そんなアッシに、大事なドラマの次回作の台本と、自分が書いたメモを没収されたまま帰路につくサラーム。

対してアッシは、ドラマに夢中な妻に、自慢気にサラームに会ったことを話し、台本を見せます。

その際、アッシは妻と義母がマルワンを推していて、マナルとマルワンがくっつく結末を望んでいることを知りますが、「マナルはイェフダとくっつく、俺が保証する」と勝手に宣言してしまうのです。

翌日。サラームはアッシがいる検問所を通った際、彼に呼び止められ、「お前の脚本はよくない、間違っている」と言われました。

「軍の知識は?」「ない」「イェフダはイスラエル軍の将軍だぞ、あの軍服じゃイラクの将軍みたいだ」

「男らしくてロマンチックな紳士にしろ」「ロマンチックになれば何でもいい、銃の手ほどきをするなんていうのはどうだ?ロマンチックだろう?」

この男らしくて〜のくだりは、昨夜アッシの妻がマルワンに抱いている印象のことです。そう話すアッシは、サラームに自分が書いたドラマの恋愛シーンの修正案を渡します。

それを速読したサラームは、あたかも自分が書いた脚本家のように、アッシが書いた台本を書き起こし、バッサムに渡しました。

するとバッサムは即採用し、早速ドラマに組み込み、イェフダをより魅力的なキャラクターに仕立て上げました。

ワファは猛反対するも、カリムもタラも制作陣も皆大賛成。ワファは別室にいるバッサムに抗議しましたが、「タラがいてこその作品だ。スポンサーもタラが目当てだ」と言われてしまい、自ら脚本をおりることに。

代わりにバッサムは、サラームをこのドラマの脚本家に採用しました。「お前はイスラエルの言葉と気質が分かる、会話をキャッチできる耳もある」

「そこで考えた、イェフダのセリフを書け」「タラからの信頼も厚いし、お前にチャンスもやりたい」

以下、『テルアビブ・オン・ファイア』ネタバレ・結末の記載がございます。『テルアビブ・オン・ファイア』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)Samsa Film – TS Productions – Lama Films – Films From There – Artemis Productions C623

帰宅途中、サラームは近所に住む元恋人マリアムの元を訪れ、脚本家に出世したことを報告します。

サラームは「もう一度電話番号を教えて欲しい」と頼みますが、マリアムは付き合っていた時、サラームから「君といると死海の魚になった気分だ、地中海に出たい」と言われ傷ついたことを忘れていません。

だから当然、マリアㇺの答えはノーでした。その後、サラームは気を取り直して、ドラマの資料を見て歴史的背景や登場人物を勉強し、ラヘルとイェフダが執務室で親密になるシーンの脚本を書こうとします。

しかし、何もアイデアが浮かんできません。同居する母親や知り合い、カフェの店員や客からアイデアを貰おうと努力した結果、サラームは脚本家に出世できた立役者であるアッシに頼ることにしました。

アッシはアラビア料理のフムスを買ってきてくれることと引き換えに、サラームの脚本の相談に乗ることを引き受けてくれました。

「最後にラヘルとイェフダを結婚させる」「必ず2人を最後結婚させると確約してくれ」

「恋愛あり情事あり、でも最後にアラブ人とユダヤ人が結婚すれば、今俺たちがやっている検問もトラブルもなくなる」

アッシの大胆な案にサラームが渋々、2人を結婚させると確約すると、アッシはラヘルとイェフダが親密になるシーンのセリフを考えてくれました。

「機密書類が入った机の引き出しの鍵は、将軍ならたぶん肌身離さず、首から提げているはず。それが一番安全だからな」

「ラヘルが執務室に入ってきた時、イェフダはピリピリしている」「“どうかなさった?”と尋ねる彼女に、彼は喜びつつラヘルに言うんだ。“重圧で死にそうだよ”」

「“国民は私を必要としている、厳しい時代だ”。そう言うイェフダに、ラヘルはこう言う。“緊張しているのね、マッサージするわ”」

「彼女は後ろから近づき、イェフダの両肩をマッサージする。そして鍵を見つけ、“心の扉を開ける鍵?”と言う」

「するとイェフダが、鍵を握るラヘルの手を握りしめ、“すべてを手に入れる鍵だ”と言う」

アッシの脚本をそっくりそのまま、サラームはパソコンに書き起こし、バッサムに提出。さらにサラームは、バッサムが書いた最終話の結末について尋ねました。

「あれは“マルタの鷹”というハリウッド映画の結末をパクっただけだ」「ハンフリー・ボガートとメアリー・アスターが恋に落ちる」

「メアリーはボガートの相棒を殺し、ボガートはメアリーを警察に突き出す」「すると彼女は言う、“どうして?愛しているのよ”」

「彼は言う。“僕も愛してる、でも愛より任務だ”」「その2人と共通している立場のラヘルとイェフダは、一緒にどこかへ逃避したいが難しく、ボガートと同じく板挟みだ」

「任務は愛より大事だから、結局両方吹き飛ばす」………そう話すバッサムに、サラームはアッシの案を取り入れてみてはどうかと提案しますが、聞く耳を持ってくれません。

再び脚本に行き詰ってしまったサラームは、アッシに相談します。「今日のシーンは戦争が始まったところ。イェフダにとっては大きな局面となる」

「2人が愛について語り合う」………それを聞いたアッシは、自分の写真をセットの隅にでも置くことを条件に、恋愛経験が乏しいサラームにこうアドバイスしました。

「イェフダは情熱的だ、キスは外せない」「イェフダとする初めてのキスが、彼女の人生を変える」

サラームはアッシの案を取り入れた脚本を作り、それを採用したバッサムたちは、ラヘルとイェフダのキスシーンを撮影。

しかしこのキスシーンは、新聞に取り沙汰されるほどの物議を醸し、ドラマのスポンサーはカンカンでした。

イェフダがアラブ式のキスをしたことに、アッシも腹を立てていましたが、サラームが彼の好物のフムスを差し入れると、機嫌がよくなりました。

サラームはアッシと一緒に、ラヘルが鍵を盗むシーンのセリフを考えていた時、マルワンを出す予定であることを話すと、アッシの機嫌は再び急降下。

サラームはアッシと喧嘩したまま、撮影所に戻りました。サラームが書き起こした脚本はタラには好評でしたが、「イスラエル軍の軍人はイェフダみたいな優男なんかじゃない」と、カリムからは不評でした。

その後、サラームはバッサムたち制作陣と、ドラマの結末について議論を交わしました。問題は、話を盛り上げたまま愛し合うイェフダとラヘルをどうやって別れさせ、新たなロマンスを呼ぶかです。

サラームたちはまず、ラヘルが癌になったというシナリオを作りました。しかし、この放送を妻と一緒に見たアッシは激怒し、サラームを拉致し銃口を突きつけ、「ラヘルのガンを治し、イェフダと結婚する」と約束を取り付けます。

アッシの脅しに屈したサラームは、次にこんなシナリオを作りました。「イェフダと式を挙げる際、ラヘルは大勢のイスラエル軍の軍人の圧に耐えきれず、彼の隣で失神」

「ラヘルが心の中で葛藤し、感情が込み上げてくる様をアップで撮る。それをラヘルのターニングポイントにする」

これには、「抗がん剤で髪が抜けるのが嫌」と言って撮影をボイコットしたタラも、バッサムたち制作陣にも好評でした。

しかしバッサムは、「ラヘルに持たせたブーケには爆弾の起爆装置が入っており、それを押してドカーンと爆発させる」という結末に持っていこうとします。

それに待ったをかけたサラームに、バッサムはこう言いました。「1967年の戦争では、私も解放のために戦った」「だがオスロ合意で皆、忠誠心を失った」

「このドラマはお前たち若い世代に向けた、“失ったものを取り戻せ”というメッセージを込めたものだ」

これに対しサラームは、こう異議を唱えます。「歴史が僕たちを助けてくれたか?攻撃か降伏しかないのか?」

「方向性を変えてドラマを続けよう。ラヘルはスパイを続け、続編はスポンサーが望むかどうかなんて気にせず好きに作ろう」「このドラマは僕のチャンスでもある」

サラームの訴えが心に響いたのか、バッサムは「少し考えさせてくれ」と言いました。

その後、サラームはエルサレムの家に帰ろうとしますが、アッシに担保としてIDを没収されたため、検問所を通ることができません。

挙句の果てに、サラームはヨリを戻せそうなところまできていたマリアムとの仲も、思わぬトラブルに見舞われたせいで振り出しに戻ってしまい、精神的に追い詰められていきます。

翌朝。結局撮影所で一夜を明かしたサラームは、起こしてくれた制作スタッフのナビルに、アドバイスを求めました。

ナビルはサラームにこう言いました。「実質の面では、続編ができれば給料が確保できてありがたい」

「芸術の面では、1967年という悲劇の年で終わるのは嫌だ」「新しいキャラを登場させて、アメリカの連ドラのように長く長く続けたい」「パレスチナのように、永遠にだ」

それを聞いたサラームが考えたドラマの結末はこうです。マルワンはラヘルへの愛よりもパレスチナへの忠誠心を優先。

ラヘルはそんなマルワンよりも、イェフダが好きだと、彼との結婚式の準備の際に友人に打ち明けます。

するとその友人から、ラヘルはデイル・ヤシーンの虐殺事件のことを忘れたのかと問われました。

デイル・ヤシーンの虐殺事件とは、第一次中東戦争直前の1948年4月9日、当時イギリスの委任統治領であったパレスチナのエルサレム近郊のデイル・ヤシーン村で怒った住民の虐殺事件のことです。

事件当時、パレスチナではユダヤ人とアラブ人の間の武装勢力によるテロが激化しており、実質上の戦争状態に陥っていました。

そしてユダヤ人武装組織がデイル・ヤシーン村を包囲し占拠したのち、老人や女性、子供も含む非武装の住民たちを虐殺したのです。

この事件は「ダレット計画」と呼ばれる、イギリス委任統治領パレスチナのアラブ系住民の大量追放計画の一環として起こされたものでした。

事件後、数十万人ともいわれるアラブ人の住民がヨルダンやエジプト領のキャンプに逃れ、パレスチナ難民となりました。

一方、イスラエル政府はこの脱出がイスラエル建国の上で非常に好都合であったため、彼らの帰還を認めず、デイル・ヤシーン村をイスラエル領としました。

そうした因縁もあることから、ラヘルの友人は彼女に、ブーケに忍ばせた遠隔操作可能の起爆装置を使って、式に集まったイスラエル軍を殺すよう指示します。

ここで問題のラヘルとイェフダの結婚式の場面となりますが、なんとサラームは、アッシを牧師に扮したイスラエル軍の軍人というキャラクターで出演させたのです。


(C)Samsa Film – TS Productions – Lama Films – Films From There – Artemis Productions C623

この間、サラームを気に入ったタラからの猛アタックがあったものの、マリアムから教わった愛の実を脚本に取り入れたことで、彼女とヨリを戻すことが出来たサラーム。

彼はドラマの結末を撮影する直前、アッシをフムスが絶品だと評判の店に呼び出し、新しいキャラクターとして出演してもらえないか交渉していていました。

結果、アッシは2人を逮捕するイスラエル軍の軍人として出演。爆弾を起爆させようとしていたラヘルと、彼女への愛に現を抜かしたイェフダを牢獄送りにしました。

「お前らが見たものはすべて幻だ」「結婚するがいい、地獄でな!」

この劇的な展開を迎えたドラマの結末に、サラームとマリアムはもちろん、アッシとその妻も大喜び。

サラームはこれだけでなく、『テルアビブ・オン・ファイア』の続編となるシーズン2の主人公に、検問所から出たがっていたアッシを起用したのです。

そしてヒロイン役には、密かにタラの代役を狙っていた衣装スタッフのマイサを起用しました。

シーズン2の脚本を書いているサラームの姿を最後に、物語は幕を閉じました。

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映画『テルアビブ・オン・ファイア』の感想と評価


(C)Samsa Film – TS Productions – Lama Films – Films From There – Artemis Productions C623

サラームの脚本家への道

脚本家見習いのサラームですが、実際にドラマのシナリオを書けと言われると、アイデアが全く思い浮かばず1文字も書けません。

そんなサラームを手助けしてくれるのが、検問所の主任アッシです。彼との出会いはまさに、サラームに転機が訪れた瞬間でもありました。

アッシの案を取り入れた脚本を書いたことで、サラームの脚本家への出世街道が一気に花開きます。

しかしその一方で、イェフダとラヘルを何としてでも最後結婚させたいアッシと、爆発という衝撃的な結末で終わらせたいバッサムたち制作陣の思惑に、サラームは板挟みになり追い詰められていくのです。

紆余曲折の末、『テルアビブ・オン・ファイア』が最高の結末を迎えることが出来たのは、サラームに影響を与えたアッシや元恋人マリアム、ナビルの言葉のおかげ。そしてサラームの努力の賜物でしょう。

現実世界で巻き起こる恋の三角関係

サラームが脚本家として思い悩み、どんな結末を描くべきか試行錯誤していく一方、ドラマの中だけでなく現実世界でも、恋の三角関係が生まれます。

それは、サラームを巡ったマリアムとタラの恋のバトルです。マリアムはサラームに復縁を求められている立場ですが、タラはいい脚本を書くサラームのことをとても気に入っており、作中何度も「一緒にパリへ行こう」と誘っています。

それが恋心故の誘いであることに気づかないサラームは、一度彼女の誘いに乗ってしまいますが、マリアムへの愛を最後まで貫き通しました

イェフダ・ラヘル・マルワンのメロドラマはもちろん、サラーム・マリアム・タラの三角関係による恋模様も気になってくるほど、観ている人をワクワクドキドキさせます。

まとめ


(C)Samsa Film – TS Productions – Lama Films – Films From There – Artemis Productions C623

脚本家見習いのパレスチナ人の青年が、検問所の主任やドラマの制作陣と、大人気連続ドラマの結末を巡って対立するコメディドラマ作品でした。

本作の見どころは、主人公のサラームが脚本家として、また男として成長していく過程です。

最初はアッシの案に頼りきりだったサラームでしたが、物語の終盤では誰にも頼らず、周囲から貰ったアドバイスをもとに閃いた妙案を、脚本として書き起こしています。

しかもサラームが手掛けたドラマの結末は、アッシもその妻も、マリアムも皆大満足のものでした。そこに辿り着くまでのゴタゴタを知っているからこそ、思わず画面越しにサラームを称賛したくなります。

また、作中で何度もサラームに、検問所から抜け出したい旨を伝えていたアッシ。彼がまさか、俳優としてのキャリアをスタートさせていくなんて、誰も予想がつかなかった笑撃のラストでした。

検問所の主任と脚本家見習いではなく、出演者と脚本家という立場に変わったサラームとアッシの今後のやり取りが気になります。

複雑なパレスチナ情勢を、ドラマの結末を巡ってイスラエル人とパレスチナ人が対立するという、ユーモアあふれる作品として描いたコメディドラマ映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

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