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Entry 2021/08/26
Update

ザ・キャビン監禁デスゲーム|ネタバレ結末感想とあらすじ解説。ラストの最後まで誰が犯人で何が真実なのか分からない⁈|B級映画 ザ・虎の穴ロードショー47

  • Writer :
  • 秋國まゆ

連載コラム「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第47回

深夜テレビの放送や、レンタルビデオ店で目にする機会があったB級映画たち。現在では、新作・旧作含めたB級映画の数々を、動画配信U-NEXTで鑑賞することも可能です。

そんな気になるB級映画のお宝掘り出し物を、Cinemarcheのシネマダイバーがご紹介する「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第47回は、リッカルド・グランディ監督が演出・脚本を務めた、映画『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』

リッカルド・グランディが監督・脚本を務めた、2020年製作のイタリアのシチュエーションスリラー映画、『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』。

水も食料も防寒着も、移動手段さえない完全孤立した状態。

雪に囲まれたロッジに監禁された4人の男が、7年前の友人の死の真相を巡って、デスゲームを繰り広げていく姿とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

極限状態の中で、男たちが命懸けの心理戦を繰り広げていくシチュエーションスリラー映画、『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。

【連載コラム】「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」記事一覧はこちら

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映画『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』の作品情報


(C)2020 Camaleo S.r.l. – Twister S.r.l.- Showlab S.r.l.- A.B.Film Sh.p.k – Tutti i diritti riservati.

【公開】
2020年(イタリア映画)

【脚本】
リッカルド・グランディ、アルフレド・アルチェロ、クラウディア・デ・アンジェリス、フランチェスカ・ベルトゥッツィ、ロザリオ・カポッツォロ

【監督】
リッカルド・グランディ

【キャスト】
アレッシオ・ラピーチェ、フィリッポ・シッキターノ、ヤコポ・オルモ・アンティノーリ、エウジェニオ・フランチェスキーニ、ロレンツォ・ズルゾロ、グレタ・フェッロ

【作品概要】
リカルド・グランディが監督・脚本を務めた、イタリアのシチュエーションスリラー作品です。

『ザ・グレイテスト・キング』(2019)のアレッシオ・ラピーチェが主演を務め、『カプチーノはお熱いうちに』(2013)のフィリッポ・シッキターノや、『孤独な天使たち』(2012)のヤコポ・オルモ・アンティノーリら豪華俳優陣が共演しています。

映画『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』のあらすじとネタバレ


(C)2020 Camaleo S.r.l. – Twister S.r.l.- Showlab S.r.l.- A.B.Film Sh.p.k – Tutti i diritti riservati.

医者のミケーレと地中海料理店のシェフをしているジュリオ、建設業を営むフェデリコ、証券株式会社の社長ロベルトは、7年前に事故死した友人アレッサンドロの母ヴェロニカが開いた美術展覧会に招待されました。

7年ぶりの再会に、喜ぶ4人。しかしその翌日、彼らは雪に覆われたロッジの中で目を覚まします。ミケーレたちは昨夜、麻薬が盛られているとは知らずワインを飲んでしまい、気づいた時にはロッジで監禁されていたのです。

しかも監禁した犯人は、ワインに麻薬を盛っただけでなく、彼らの所持品を奪っていきました。そのせいでミケーレたちは、パーティー用のスーツとワイシャツ、靴のみしか着用しておらず、寒さに体を震わせてしまいます。

ミケーレたちはとりあえず飲食物がないか調べますが、ロッジのキッチンにあったのはライターのみ。水も食料もありません。

そのキッチンには、監視カメラが設置してありました。さらには、犯人が残していったものであろう、「真実」と書かれた壁の落書きと、メモとペンダントが残されていたのです。

「君たちを集めたのは、アレッサンドロの死の真相を知るためだ」「このペンダントは事故現場にあった」

「アレッサンドロの物だと思われていたが、彼は自分のを着けていた」「死にたくなければ、真実を話せ。明日までに白状しないと、全員死ぬ」

そう記されたメモの内容にあるペンダントとは、ミケーレたちとアレッサンドロしか持っていない、彼ら友人同士のお揃いのペンダントのことでした。

事件当時、アレッサンドロの死は、警察は事故死だと断定していました。フェデリコは、「もしかしたら、息子の死を受け入れられないヴェロニカが、監禁した犯人なのでは?」と推測。

フェデリコがジュリオに自身の推測を話していた直後、ロベルトが棒のようなもので、キッチンに設置された監視カメラを破壊します。

ミケーレたちはとりあえず、一刻も早くここから抜け出し家に帰ろうと思い、毛布をかき集めて防寒着の代わりにし、村へ向かうことに。

しかし、村へ向かう移動手段は何もありません。そこでミケーレたちは、毛布に包まりながら徒歩で向かおうとしますが、ジュリオが左足を挫いてしまったので断念。

ロッジに戻ってきた4人。医者のミケーレは、ジュリオを椅子に座らせ、彼の左足の具合を診ようとした際、椅子の裏に銃が縫いつけられているのを発見するのです。

場面転換、ある夏の日。アレッサンドロの家の別荘であるロッジで、アレッサンドロ・ロベルト・ミケーレ・ジュリオ・フェデリコの5人は、他の複数の男女を呼んでパーティーをしていました。

そのパーティーで、ロベルトは女性2人に、自分とアレッサンドロは猛勉強の末、ケンブリッジ大学に首席で合格したことを自慢していました。

同じくケンブリッジ大学を志望していたフェデリコは、最終試験で落ちてしまいました。ロベルトとミケーレは、そんなフェデリコを陰で笑い者にしていました。

それはアレッサンドロも同じで、彼は特に、麻薬の売人もしているフェデリコのことをバカにしていたのです。

思えばこの頃から、フェデリコは公私ともに順調である他の4人のことを羨み、嫉妬し、見下す彼らに不満を抱いていました。そんな5人の首に着けられたお揃いのペンダントは、かつてバンドを結成した時から着けていたものでした。

その日の夜、ミケーレはパーティーで知り合った、同じ医者を目指す女性マリーナと恋に落ちました。

情事後、マリーナはミケーレに、「本当医者になんてなりたくない。歌手になる夢を諦めきれないから、私ベルリンへ行くことにする」と告白します。それに驚くミケーレに、マリーナは今さっき結ばれたはずの彼に、こんな爆弾を落としたのです。

「アレッサンドロが“一緒に曲を作ろう”って言ってくれて、家も借りてくれたの」

ミケーレはマリーナと結ばれたはずなのに、アレッサンドロとベルリンに行く話を聞いて、失恋した気分になり、深く落ち込んでいました。

そんなミケーレの話を聞いたフェデリコは、DJをしているアレッサンドロの所へ行き、彼と一緒に麻薬を嗜みます。

その際、アレッサンドロから「麻薬の金をぼったくりしている」と疑われたフェデリコ。2人はただの口論から、取っ組み合いの喧嘩にまで発展してしまいます。

2人の喧嘩の仲裁に入ったのは、ジュリオとロベルト。ロベルトはその時、止めに入ったフェデリコから、「アレッサンドロはお前と大学に進学する約束を破って、マリーナという、ミケーレが好きな女とベルリンに行くんだってよ」と聞かされるのです。

この間、ジュリオは憤るアレッサンドロにキスをしていました。しかし、これがアレッサンドロの怒りにさらに火をつける結果となってしまいます。

激怒したアレッサンドロは、パーティー客に「親のすねをかじることしかできない連中」と罵り、無理矢理追い出しました。

さらにアレッサンドロは、残ったロベルトたち友人4人に、こう言いました。「ジュリオ、お前はいい友達だったが、俺を失望させた」

「ロベルトは、俺の家にも家族にも歓迎され、お袋にも可愛がられていたな。でもお前は利用しただけ」

「ミスター完璧(ミケーレのこと)は皆を批判するが、お前はどうやって学生会長になったんだ?いつも自分が勝つと思うなよ」

「フェデリコは友達失格だ、何年も俺たちを麻薬売買のカモにしやがって。言えよ、白状しないのか?この恥知らずの最低野郎が」「俺たちはもう二度と会わない」

監禁1日目の夜。ミケーレは、あたかも今気づいたという風に装い、椅子の裏から銃を取り出します。

それを見て驚くロベルトたち3人、中でもすぐに冷静さを取り戻したジュリオは、銃から弾を全て取り出し、離れた場所に置きました。

その後、フェデリコとミケーレは毛布に包まり、外に薪がないか調べに行きました。すると突然、フェデリコは口に含んだ錠剤型の麻薬のせいで攻撃的になり、ミケーレに銃口を向け、彼を殺そうとするのです。

その銃には、いつの間にかフェデリコが銃弾を全て装填しなおしており、その証拠にミケーレは、逃げた際に左腕を撃たれてしまいました。

フェデリコはミケーレに銃口を突きつけたまま、ロッジへ戻り、待っていたロベルトたちにこう言いました。

「ミケーレは、アレッサンドロにマリーナを奪われた。アレッサンドロに嫉妬したこいつが、あいつを殺したんだ」

殺すわけない、誤解だと弁明するミケーレの話も、宥めようとするロベルトとジュリオの言葉も、フェデリコの耳には届きません。

そんなフェデリコが、ミケーレを本当に殺そうとしたその瞬間、ロベルトは暖炉の柵を手に取り、彼を殴って気絶させます。

夜が明け、監禁2日目。フェデリコから銃を没収したジュリオが、今度は皆に銃口を向け、「アレッサンドロの死の真相が分かるまで、誰もここから帰さない」と脅迫しました。

以下、『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』ネタバレ・結末の記載がございます。『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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最初にアレッサンドロへの思いを語ったのは、フェデリコでした。「俺はアレッサンドロがムカつくし、嫌っていた。あいつは俺をバカにして、陰で笑い者にしていた」

「でも俺を馬鹿にして、陰で笑い者にしていたのはお前らも一緒だろう?」「俺はアレッサンドロが死んでも、泣くことはなかった」

「このロッジに来たのはあの夏が初めてか?いや、ジュリオだけは、アレッサンドロと冬に一度来ている。2階に2人の写真があったぞ」

このフェデリコの言葉で、激しく動揺し手が震えるジュリオ。ロベルトたちからの尋問に耐えきれず、彼はこれまで隠していた秘密を暴露します。

「俺はアレッサンドロを殺してなんかない!俺たちは愛し合っていた!だけど、アレッサンドロは気持ちを認めようとしなかった」

「俺は自分の気持ちを拒絶されたからって、アレッサンドロを殺すはずがない。ただ分かって欲しかっただけだ、同性を愛することを恐れなくていいって」

ジュリオはそう泣き叫ぶと、途端に銃を持ったままロッジを飛び出してしまいます。それを取り押さえたミケーレとロベルト、フェデリコだけはジュリオを殴り続けました。

事件当日の夜。ジュリオは1人、誰かに返信を打っているアレッサンドロの元へ行き、自分たちの関係について話し合いました。

実はジュリオとアレッサンドロは、2人で冬にロッジを訪れた際、酒に酔った勢いで体を重ねていたのです。

ジュリオはそれ以降、アレッサンドロとは愛し合っていると思っていましたが、当の本人は、「ただの友達だ、酔った勢いでしてしまっただけだ」の一点張りでした。

やがて2人は口論し、ジュリオは「俺が皆にカミングアウトする」と言い、アレッサンドロの元から去っていきました。

ジュリオは意識が回復した途端、ロベルトにタオルで口を塞がれた挙句、フェデリコにガラスの破片で首を傷つけられてしまいます。

ロベルト・ミケーレ・フェデリコは、ジュリオの告白を聞いて、「アレッサンドロに拒絶されたことに怒ったジュリオが、アレッサンドロを殺した」ことにしようとしました。

それを知ったジュリオは、確かにアレッサンドロと最後に会ったのは自分だと認めても、殺してはいないと強く否定します。

そんな4人のやり取りを映す監視カメラからは、何も反応がありませんでした。

場面転換、騒動があったパーティーの翌日。ロベルト・ミケーレ・ジュリオ・フェデリコの4人は、突如ロッジから姿を消したアレッサンドロの行方を捜していました。

懸命の捜索の結果、4人は山の中で死んでいるアレッサンドロの遺体を発見。あの時、アレッサンドロの死に一番嘆き悲しんでいたジュリオは、フェデリコとミケーレが2階に休みに行った直後、突然笑い始めたのです。

ジュリオは、ヴェロニカから展覧会のケータリングを頼まれた際、彼女に事件現場に遺されたペンダントを渡しました。

そこでジュリオはヴェロニカから、「アレッサンドロは首にペンダントを着けていた」と聞かされました。

その瞬間、ジュリオは「仲間の誰かが嘘をつき、アレッサンドロを殺した」、「自分が拾ったペンダントは、その犯人が着けていたものだ」と推測。

そしてジュリオは、友人全員揃う展覧会当日に、彼らのワインに薬を仕込み、ロッジに運んで真相を聞き出そうと計画しました。

そう、全てはジュリオが仕組んだ計画でした。ロッジの至る所に仕掛けられた監視カメラも、当然向こう側には誰もおらず、ただ事件の真相を記録するためのものだったのです。

そうロベルトに告白したジュリオは、「恐らく犯人は、嘘をついているフェデリコだ。あいつはアレッサンドロに、皆の前で恥をかかされたことを恨んでいる」と言いました。

これを聞いたロベルトは、急に自分で自分の顔を殴り、「犯人はもう見つかった」と断言します。

実は、ロベルトも事件当日の夜、兄弟同然に育ってきたアレッサンドロと会い、口論していたのです。

「人づてに聞いたぞ、ベルリンに行くんだってな。一緒にケンブリッジ大学へ進学しようと、あんなに猛勉強したのに?本気なのか?」

「どうしても行きたい。それに心配はいらない、お前の学費はお袋が払う」「俺たちの進学は、彼女が決めたことだ」

「お袋が決めたことに、お前は逆らわなかった。お袋のスケッチのモデルになって、旅行やプレゼントも受け入れた」

「お前とお袋がヤッてるのを見た、お前が誘ったのか?俺を利用したんだろう?お袋の気を引くために」「俺にもお袋にも付け入りやがって」

そう言われたロベルトは激怒し、同じく激怒するアレッサンドロと揉み合いになり、結果彼を崖から突き落とす形に…。

ロベルトはその際、彼が着けていたペンダントを外してしまったのです。高い崖から落下したアレッサンドロは即死。

ロベルトはただ、殴りかかってきたアレッサンドロを躱し、軽く投げ飛ばそうとしただけでした。

ロベルトは、アレッサンドロを殺してしまったことを酷く悔やみながら、彼の遺体をそのままにして、ロッジへ帰宅。

7年間隠し続けてきた、アレッサンドロの死の真相を明かしたロベルトは、ジュリオを殺そうとしましたが、出来ませんでした。

その後、2階で休んでいたミケーレとフェデリコが、1階に降りてみると、2人がいないことに気づきます。

ミケーレとフェデリコはすぐさまロッジを出て、いなくなった2人を捜そうとしました。その2人は今、毛布もなしに寒さに震えながら、山の中を歩いていました。

ロベルトはジュリオを銃で脅し、彼が自分たちをここまで運んできた車の場所を案内させていたのです。

ロベルトが車に乗った瞬間、車のキーを渡そうと近づいたジュリオが、彼の半身をドアで何度も挟んで銃を落とさせ、そのまま逃走。

怒ったロベルトは、痛む左半身を引き摺りながらジュリオを捜します。木の幹に隠れていたジュリオは、そんなロベルトの背後から急襲し、彼を殺そうとするも失敗。

ロベルトたちを捜しに来たミケーレとフェデリコも、2人の元に駆けつけ、アレッサンドロの死の真相を知りました。

自分がアレッサンドロを殺した犯人だと知られてしまったロベルトは、皆殺しにしようとし、まずはジュリオを殺そうとします。

しかし、撃った弾はただの空砲。弾切れに気づいたロベルトを、ミケーレが石で殴り、殺してしまいます。

残りの銃弾は全て、フェデリコの手に握られていました。その後、フェデリコ・ミケーレ・ジュリオは、車に乗ってそれぞれの家へ帰りました。

実はミケーレは、マリーナと結婚し、幸せな家庭を築いていました。そして実は、事件当日、崖から落ちたアレッサンドロはまだ生きていました。

それをいち早く見つけたミケーレは、瀕死のアレッサンドロを助けようともせず、ただ無言で眺めたのち、その場を立ち去っていきました。

後日、雪に埋もれたロベルトの死体を、フェデリコが遭遇した狼が発見しました。

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映画『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』の感想と評価

7年前に事故死したアレッサンドロの死の真相が解き明かされる、究極の心理戦を繰り広げていく4人の男のデスゲーム。

それには、仲良し5人が密かに抱えていた思い、秘密が隠されています。物語の前半までは、アレッサンドロを殺したのは、彼への恨みが一番強いフェデリコだと誰もが思うはずです。

しかし物語の後半では、ジュリオの衝撃的な告白によって、彼が犯人である可能性が浮上。ジュリオはアレッサンドロを愛していたのに、自分と愛し合った事実を認めてくれなかったことを怒っていたからです。

ジュリオとフェデリコ、どちらが犯人なのかと注視していると、今度はアレッサンドロと兄弟同然に育ったロベルトが犯人であることが明かされます。

フェデリコは自分を馬鹿にしたことへの恨み、ジュリオは自分と愛し合ったことを認めないことへの怒り、ロベルトは一緒に大学に進学してくれないことと、アレッサンドロとヴェロニカを利用したと言われたことへの怒り。

三者三様の怒りと恨みが、アレッサンドロに向けられています。それぞれと口論し、喧嘩したアレッサンドロは、崖から転落したことで致命傷を負ってしまうのです。

そこで死んだかと思いきや、瀕死だったアレッサンドロを、いち早く見つけたミケーレが助けなかったことが決め手となり、彼が死んでしまったなんて予想外の展開で衝撃を受けます。

最後の最後まで、誰が犯人で、何が真実なのか分からない。終始ハラハラドキドキさせられるので、画面から目が離せなくなるほど魅了されます。

まとめ

謎の死を遂げた友人の真相を明らかにするべく、極限状態の中4人の男が究極の心理ゲームを繰り広げていく、イタリアのシチュエーションスリラー作品でした。

本作の見どころは、水も食料も移動手段もない食言状態の中で繰り広げられる、4人の男の心理戦とデスゲーム。それとアレッサンドロの死の真相です。

とても仲が良いと思われた5人は、皆がそれぞれ不満を内に秘めており、それが爆発したのが7年前の夏の日でした。

4人それぞれが苦しみ、怒り、憎んできたアレッサンドロ。そのどれもが、観ているこちらも共感できるもので、4人それぞれに感情移入します。

4人の腹の探り合いはもちろん、物語の終盤で行われる本当のデスゲームも、ハラハラドキドキする場面ばかりで、スリル満点です。

ジュリオやロベルトの告白も充分衝撃的ですが、物語のラストに明かされるミケーレの裏の顔が一番衝撃的なので、鑑賞の際は最後まで見逃さないでください。

終始ハラハラドキドキが止まらない、極限状態での究極の心理戦とデスゲームを繰り広げる、シチュエーションスリラー映画が観たい人に、特にオススメな作品です。

【連載コラム】「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」記事一覧はこちら

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