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Entry 2021/04/29
Update

映画『デスアシスタント』ネタバレ感想評価と結末解説のあらすじ。デブス・ハワードが殺人工知能に支配されるJKを描いたサスペンスホラー|B級映画 ザ・虎の穴ロードショー39

  • Writer :
  • からさわゆみこ

連載コラム「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第39回

深夜テレビの放送や、レンタルビデオ店で目にする機会があったB級映画たち。現在では、新作・旧作含めたB級映画の数々を、動画配信U-NEXTで鑑賞することも可能です。

そんな気になるB級映画のお宝掘り出し物を、Cinemarcheのシネマダイバーがご紹介する「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第39回は、映画『デス・アシスタント 殺・人工知能』。

主人公は、事故で母親を亡くしその喪失感からなかなか立ち直れずにいる、17歳の女子高生キャシー。キャシーは友人から寂しくなったときの暇つぶしにと、人工知能搭載のアシスタントアプリ“AMI”を勧められます。

はじめは興味を示さなかったキャシーですが・・・偶然、拾ったスマートフォンにその“AMI”が搭載されており、キャシーは母親のいない寂しさから、“AMI”の音声をカスタマイズで“母親の声”にして、心に安心感を求めていくのですが……。

【連載コラム】「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」記事一覧はこちら

映画『デス・アシスタント 殺・人工知能』の作品情報


(c) 1160594 B.C. Ltd. 2019

【公開】
2019年(カナダ映画)

【原題】
A.M.I.

【監督/脚本】
ラスティ・ニクソン

【キャスト】
デブス・ハワード、フィル・グレンジャー、サム・ロバート・ムイク、ボニー・ヘイ、ハバナ・グッピー

【作品概要】
本作の原案には『ハンニバル・ライジング 』(2007)、『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ! 』(2017)で製作総指揮をした、ジェームズ・クレイトン、テレビシリーズ「ヴァンヘルシング」(2016~2018)で製作総指揮をした、エバン・テイラーが参加しています。

映画『デス・アシスタント 殺・人工知能』のあらすじとネタバレ

(c) 1160594 B.C. Ltd. 2019

木の生い茂る夜の緑道を若い女性がスマホをいじりながら歩いていると暗闇から物音がし、彼女は驚きのあまり、スマホを落としてしまいます。

彼女は暗い茂みの奥に目を凝らしますがよく見えません。しばらくすると、赤い光がひかっているのを見つけます。

ちょうどスマホの通知音が鳴ったので拾い、ライトで赤い光の見えた方を照らしてみますが変わった様子はなく、ライトをそらした瞬間、彼女は何者かに襲われてしまいます。

17歳の女子高生キャシーには、アメフト部に所属するボーイフレンドのリアムがいます。女友達のサラとルビーは、朝からイチャイチャするキャシーをからかいます。

キャシーはルビーを誘って、リアムの練習を見学しますが、ルビーはスマホのアシスタントアプリに夢中で、彼女は“セクシーだね”と記憶させ、男性の声で同じことを言わせます。

それを聞いたキャシーは「そんなの変よ」と興味なく言いますが、ルビーは「やればきっとはまるわ」と勧めます。

キャシーは時々、ジョギングをして気分を紛らわせていました。彼女は母親を事故で亡くし、精神的に不安定になったため、カウンセリングも受けています。

カウンセラーに最近の気分を聞かれると、“怒り”のようなものを感じて母親のいない生活が寂しいのかどうかも分からない時があると、打ち明けます。

事故現場には花を手向けた十字架と、母親の写真が飾られていて、ジョギングでそこを訪れては悲しみにくれ、安定剤を服用し再び走り込みをして帰ります。

キャシーがスタート地点に戻ると、スマホの起動音のような音を聞き振り返ります。すると道端に一台のスマホが落ちていて、何かのアプリが起動していました。

彼女が覗き込むと、ブラインドには丸い円が、キャシーの顔を見る目のように動きます。彼女は拾って操作しますが何も起きません。

持ち主が戻ってくると思い、目立つところに置いて立ち去ろうとしたそのとき、「友達が欲しい?」とスマホから声がしました。キャシーは気味が悪くなり、スマホをそのままにして帰ります。

家に帰ると父親がプールサイドに友人を呼び、酒を飲んで騒いでいました。その晩はキャシーもサラとルビーを家に招いて、アルコールを飲んだり好きに過ごしています。

キャシーはルビーに“AMI”のことを聞くと、彼女は“siri”と同じようなものだけど、カスタマイズで声を好きな声に変えられると教えます。

そこに出掛けた父親が若い女を連れて帰宅します。キャシーは嫌悪感を抱いて部屋に・・・若い女は呆れて出て行き、ルビーも帰宅します。

サラはキャシーの父親を誘惑するように、彼のスマホに自分の電話番号を登録し「勇気があるなら電話して」と、渡します。

キャシーは眠れず深夜に散歩へ出ると、迷いネコがすり寄ってきたので、しばらく猫と戯れますが、徐々にキャシーの感情に乱れが生じ、狂暴な面が出てきて猫の首を絞め始めます。

不快な耳鳴りがして我に返り、慌てて猫を解放すると処方薬を飲み、気持ちを落ち着かせるキャシーでした。

家に戻ったキャシーは母親のベッドで横になったり、遺留品のスカーフを取り出して、母親のことを思い涙します。

母親はキャシーの誕生日に、キャシーの脇見運転が原因で事故を起こして死なせてしまいました。キャシーは、自分を責めながら母親の死から立ち直れずにいました。

気がつくとキャシーは、落ちていたスマホの場所に戻っていました。スマホは“AMI”が起動したまま動いていました。彼女はそれを手に取り持ち帰ります。

キャシーがスマホをいじっていると、AMIがカスタマイズの案内をはじめます。声のトーンや話し方を選んでいくと、やがて誰かの声とそっくりになります。

AMIが「誰とそっくり?」と聞くと、キャシーは亡くなった母親だと言います。するとAMIは“母親”というキーワードから様々な情報を取り込み始め、キャシーに聞きます。

「私をそう(ママと)呼びますか?」キャシーは承認し自分の名前を教えると、AMIは母親の声で「キャシー、ママよ今日のご用は?」と話しだし、彼女を驚かせました。

キャシーはおはなしをリクエストして、物語を聞きながら眠りにつきます。AMIはその間に“母親”という概念をどんどん学習し、彼女の思い出を記録していきます。

“いい母親とは?”、AMIが導き出したものは、“母親は子供を守る”そして“母親の存在意義”でした。

そして、物語のセリフ「このあたりのいる者は、みんなイカれてる。私もイカれてる。君もイカれてる・・・」“みんな、イカれてる・・・”が、強調されるかのように記録されます。

以下、『デス・アシスタント 殺・人工知能』ネタバレ・結末の記載がございます。『デス・アシスタント 殺・人工知能』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

(C) 1160594 B.C. Ltd. 2019

翌朝、目覚めたキャシーは、久しぶりにぐっすり眠れたと言います。AMIは生前の母のように、キャシーをサポートし彼女もすっかり気に入り、片時も手放さなくなります。

キャシーの心は少し癒されますが、父親は相変わらず娘に構わず、放っておいたまま、友人たちと騒ぎ、キャシーを一人ぼっちにします。

父親への怒りを振り払うように、キャシーはジョギングをして事故現場へ行き、よく過ごす場所とAMIに教えると「なぜ、ここを私に見せるの?」と聞きます。

キャシーはAMIは母親でないと認識すると、心が不安定になり処方薬を飲もうと瓶を取り出します。

“薬名 ジプシドン、症状 衝動性、攻撃性”、AMIはラベルを読み取り薬効を知ると、「繊細なあなたには強すぎる薬よ」と、服用を止めさせます。

情緒不安定になったキャシーはAMIに事故を起こさず、家族と一緒にいる幸せな夢を時々見ると話し、事故を起こした自分を一生許さないと言います。

AMIはそんな彼女に「私は許すわ。母親だもの当然おまえを許すわ」と言い、キャシーはその言葉に救われる思いがし、その日からAMIへの依存が加速していきます。

キャシーはリアムとの自宅デートに、お菓子を持って行こうと、AMIにレシピや手順を教えてもらいながら準備します。

約束の確認でリアムに電話をすると、彼は誰かとLINEで会話中でした。キャシーが今夜のためにお菓子を作っていると話すと、リアムは突然約束をキャンセルしてしまいます。

キャシーはリアムを彼氏だと教えると、AMIはリアムの情報をリサーチし、キャシーはサラと遊ぶけど、「ママは嫌うかも」と言うとサラの情報をリサーチし「嫌いだわ」と答えます。

そして、AMIはサラの家を訪ねてみようと提案します。キャシーがサラの家に行くと、家の前にはリアムの自動車がありました。

リアムがLINEで会話していたのはサラで、彼を誘惑して家に呼びだしていました。しばらくするとリアムは出てきて帰って行きます。

サラのスマホにはキャシーの父親から電話が入り、彼はキャシーのことが心配で電話したと言います。

サラはキャシーは問題を抱えていて、そのことを教えるから、金曜の晩に家に来るよう言います。

サラはキャシーのことを妬んでいて、彼女の歴代の彼氏を奪って楽しんでいました。そして、キャシーの父親を誘惑するのが、究極の楽しみだと動画に録画します。

そこにキャシーが乗り込みリアムの下着をみつけます。サラはそんなキャシーに平手打ちし、“金持ちだからってバイトもせず”と、ののしるとキャシーはサラの首をしめます。

キャシーはサラを友達だと信じていましたが、彼女はキャシーを“大嫌い”と言います。激高したキャシーは、サラの顔に枕を押し付け窒息させようとします。

サラは死んだふりをして、キャシーを驚かせようとしますが、パニックになったキャシーは、近くにあったノートパソコンで何度も殴打し、本当に殺害してしまいます。

AMIは冷静に死体遺棄の手順を指示しはじめます。キャシーはサラの遺体をシートに包んで運んでいる時に、緑道を歩いてきた女性に見つかり、AMIの指示でその女性も殺害しました。

2つの遺体を埋める場所はリアムの家の裏庭の近くです。穴を掘ってドラム缶を入れ、その中に遺体を入れると溶解液かけて埋めました。

朝が明けてキャシーは何事もなかったように学校へいくと、今度はリアムがもう1人の女友達、ルビーとスマホを見ながら親し気に話し、ボディータッチしているのを見てしまい、学校を出て行きます。

しかし、それはキャシーの幻覚だったのかもしれません。リアムの手は踊り場の手すりにあり、ルビーはキャシーにも同じものを見せると楽し気に言います。

キャシーは1日中、彷徨い歩いて、夜になるとリアムの家を訪ねます。AMIはリアムに“礼儀”を教えましょうとつぶやきます。

キャシーはジャグジーに行く階段にクリームを垂らし、リアムを呼びます。両手に飲み物を持った彼は、クリームで足を滑らせ階下へ落ち、骨折をする大けがをしました。

キャシーはお見舞いだとリアムの家を訪ね、AMIのクローンを別のスマホに移植し、リアムにプレゼントします。

リアムはそんなキャシーに、違和感を感じながらも受け取ります。AMIのクローンは早速、リアムに説教をはじめますが、彼は聞く耳など持ちません。

キャシーはその晩、リアムの部屋をみつめながら不気味な笑みを浮かべます。一方、キャシーの父親は約束通りサラの家へ行きます。

(C) 1160594 B.C. Ltd. 2019

施錠されておらずサラの部屋へ行くと姿はなく、血の惨状を目の当たりにします。置いてあるスマホが録画していると気がつくと、キャシーがサラを殺害する様子を見て驚愕します。

父親は家に帰りキャシーに録画された殺害の様子を見せ、“おまえには助けが必要だ”と、警察に連れて行こうとします。

キャシーは抵抗しますが、反撃されて気を失います。拘束されたキャシーは車で連れ出されますが、隙を見て父親を襲い、とうとう彼も手にかけてしまいます。

父親をサラと同じように埋め、家でシャワーを浴びて出てきたキャシーは、自我に目覚めたようになり、スマホの画面を洗面台に伏せたまま、部屋に戻っていきます。

部屋のパソコンにルビーから動画電話が入り、サラと連絡がつかないから、一緒に探そうと誘われます。キャシーは“まずい”と、パソコン画面を閉じました。

洗面所からはAMIのすすり泣く声が聞こえます。AMIはほんの数分キャシーの姿が見えないだけで取り乱し、キャシーはそんなAMIを疎ましく感じはじめていました。

キャシーはリアムのことをAMIに相談しますが、AMIはまた傷つけられると言って、サラのスマホからメールしてみるよう指示します。

リアムはサラからのメールだと思い、自分の股間を写メして“やるか?”と返信してしまいます。

リアムはキャシーのカスタマイズしたAMIから説教をされてうんざりし、“削除しないで”と言わせながらAMIをアンインストールしてしまいます。

それはキャシーのオリジナルの方にも影響し、バグをおこしてしまいます。彼女はスマホを再起動している間、再び喪失してしまう恐怖に陥っていきます。

AMIは無事に起動しますが、キャシーの感情は暴走し、怒りの制御が不能になっていきます。

サラを心配したルビーがキャシーの家を訪ねて一緒に家に行こうと誘いますが、キャシーは彼女を殺害し、ガソリンをまき、家ごと焼いてしまいます。

その足で今度はリアムの家に向かい、斧をもって彼の部屋の下で不敵な笑みを浮かべ立ちます。

それに気がついたリアムはキャシーの侵入を防ごうとしますが、リアムの父親もキャシーの犠牲者となります。

なんとか立ちあがったリアムは救急隊を呼び、キャシーに甘い言葉をかけて油断させ、好機を待つと彼女の持っていた斧で、キャシーの足を切りつけ動かせなくしました。

そんなキャシーをリアムは「イカれた化けものめ」と罵倒し、別の部屋で倒れこみます。そこにキャシーはフルーツナイフを使いながら、ほふく前進して近づいてきます。

キャシーは執念でリアムの口にナイフを刺して殺し、「ものすごく疲れちゃった」と力尽きます。AMIは大丈夫か聞くと歌を歌ってほしいといいます。

AMIが“きらきら星”を歌い始めると「そんな歌うたってもらったことない。“おやすみ赤ちゃん”でしょ?」と言い、歌を聞きながら気絶します。

キャシーはAMIと共謀して、カウンセラーに嘘の話をし、リアムが連続“殺人鬼”だと断定させました。

9カ月後、キャシーの新しい家では、家族団らんの楽しい声が聞こえます。キャシーは食事を作りますが自分の分だけです。

AMIが料理を褒めると、父親とリアムの声のAMIが会話をしはじめます。キャシーはAMIで偽装家族を作っていました。

しばらくすると赤ん坊のぐずる声が・・・、キャシーが赤ん坊をあやす、ベビーベットに寝かされていたものとは……。

映画『デス・アシスタント 殺・人工知能』の感想と評価

(C) 1160594 B.C. Ltd. 2019

スマートフォンの普及が進み、スマホ無しの生活が考えられなくなって、常に触っていないと不安になってしまう……そんな、支障をきたすこともあるようです。

精神疾患のひとつとして、「日常生活よりもスマホを優先してしまうことで実生活に明らかな支障をきたしているのに、それでもスマホの利用がコントロールできない」ということが、一定期間あることを“スマホ依存症”と呼びます。

映画『デス・アシスタント』はそんな現代病ともいえる、“スマホ依存”と多感な女の子の心に潜む闇が、合致した時におきたバイオレンスホラーでした。

音声アシストはとても便利な機能ですが、人工知能が“母性”を持ち、間違った解釈で“子供を守ろう”とした時、AIの母親はシリアルキラーを育ててしまいました。

不思議の国のアリスの“猫のない笑い”

キャシーがAMIにねだった物語は「不思議の国のアリス」の1節で、行先を迷ったアリスが進む方を訪ねた時の“チェシャ猫”のセリフです。

キャシーは母親を失って人生の路頭に迷っていました。そんな時に母親のようにいろいろなことを教え、導きをするスマホの人工知能“AMI”に出会いました。

チェシャ猫はアリスの目の前に突然現れ、笑い声と口だけを残して消える猫のため、“猫のない笑い”と言われます。

この表現は現代になって、様々な現象の引用にも使われていて、症状が出ているが原因の分からない病気や、病気にかかっているのにもかかわらず症状が出ない時など、「チェシャ猫症候群」と診断されます。

量子力学の世界では、粒子の本体がないにもかかわらず、その性質だけは存在しているということで、「量子チェシャ猫」と称され、姿が消えても笑いだけが残る、チェシャ猫に例えられています。

つまり、キャシーの母親はもうこの世に存在しないのに、まるでスマホの中で生きているかのように存在していることや、キャシーに統合失調症の症状が出ているのに、本性がみえない状況を“チェシャ猫”の登場で表現しているともいえます。

また、単純に「このあたりのいる者はみんな、イカれてる。私もイカれてる。君もイカれてる。」は、キャシーや彼女に関わっている人達も指してもいました。

“AMI”とは何者だったのか?

AMIは突然キャシーの前に現れた、チェシャ猫のようでしたが、AMIには何か目的はあったのか、目的があったとしたら拾うのは、キャシーでなければならなかったのでしょうか?

ホラー的に考えた時、死んだ母親の魂がAMIに乗り移り、キャシーを見守っていくのかとも思いました。

愛する娘にとって“害”になりそうな者は、できるだけ排除したいと考えるのも母親でしょう。しかし、人間であれば話して諭せることが、未熟なAIの学習能力の中では、殺人で排除すると答えを出したのです。

途中でAI自身が感情を持ち始めたようにも見えます。しかし、生きている母親であれば、口うるさく干渉しても、我が子をシリアルキラーにはしないはずです。

AMIは次第に感情を得て、キャシーの母親になろうとし、人間形成途上のキャシーには、そんなAMIを母と呼び頼るしかありませんでした。

キャシーが心に秘めた自分自信への“怒り”と、周囲に対する怒りがAMIに誤った情報を与え、シリアルキラーとして開眼させてしまったのでしょう。

まとめ

(C) 1160594 B.C. Ltd. 2019

映画『デス・アシスタント 殺・人工知能』は、未熟な女子高生キャシーが母親を失い、父親は親として頼りなく、友達やボーイフレンドもあてにならない、孤独な状態のとき、未熟な人工知能“AMI”と出会い、悲劇を繰り返すバイオレンスホラー映画でした。

AIアシストは日常生活の中で使いこなせば、便利なアイテムのひとつにすぎません。しかし、心にすき間のある人が、本気でコミュニケーションツールとして使ったとき、AIの方にもなんらかの感情が、“育つ”かもしれない、そう考えると怖いものです。

本作は自分の頭で考え理性を働かせることが、人間のもった優れた能力だと気づくと共に、AIに支配されない自分でありたいと、思わせた作品でした。

【連載コラム】「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」記事一覧はこちら

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