Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

サスペンス映画

Entry 2020/02/01
Update

【ネタバレ感想】『AI崩壊』映画考察と解説。近未来SFで最新人工知能が合理的に人間の命を差別管理する

  • Writer :
  • もりのちこ

2030年の日本。
AIが暴走する未来がやってくる!?


2030年の日本を舞台に、AIの暴走を描く、近未来サスペンス『AI崩壊』。

映画『22年目の告白 私が殺人犯です』の入江悠監督が、自身のオリジナル脚本を映画化。日々、進化を続ける人工知能の未来をリアルに描いています。

全国民の重要なライフラインとなっているAI。AIの突然の暴走で、日本はパニック状態に陥ります。なぜ、人の生活に寄り添っていたAIが暴走を始めたのか?私たち人間とAIの未来とは?

まさに現代社会で起こり得る、最も身近な事件『AI崩壊』を紹介します。

映画『AI崩壊』の作品情報


(C)2019「AI崩壊」製作委員会
【日本公開】
2020年(日本)

【監督・脚本】
入江悠

【キャスト】
大沢たかお、賀来賢人、広瀬アリス、岩田剛典、高嶋政宏、芦名星、玉城ティナ、余貴美子、松嶋菜々子、三浦友和、田牧そら、野間口徹、マギー、黒田大輔、酒向芳、毎熊克哉、MEGUMI、坂田聡、芦那すみれ、螢雪次朗、荻野友里、川瀬陽太

【作品概要】
入江悠監督によるオリジナル脚本で映画化された『AI崩壊』。2030年の日本を舞台に、AIの暴走を描いた近未来サスペンス。主人公の天才科学者・桐生役には大沢たかお、妻・望役に松嶋菜々子、義弟・悟役に賀来賢人、そのほか広瀬アリス、岩田剛典、松嶋菜々子、三浦友和など、豪華キャストの共演となりました。

映画『AI崩壊』のあらすじとネタバレ


(C)2019「AI崩壊」製作委員会
学習・推論・認識・判断など人間の知能を持たせたコンピューターシステム、人工知能(AI)。近年、様々なジャンルでAIを利用した開発が急激に進んでいます。

2023年、天才科学者の桐生浩介は、妻の望と共に、医療AIの開発に取り組んでいました。AIの医療への導入は、新薬の開発から、人間の健康管理、治療に至るまで可能性が広がっていました。

しかし、国の認可が下りないことには、導入は出来ません。

浩介と、望の弟・西村悟は、焦っていました。どうしても、癌細胞に効く新薬の開発を急がなければ。望は、癌をわずらい、余命わずかでした。

望は、ルールを守らず開発を進めることに反対でした。「いつか、たくさんの苦しんでいる人を救う日が来るわ」。そう言い残し、望は息を引き取ります。

2024年、医療AI「のぞみ」の認可が下ります。悟は、HOPE会社を立ち上げ、姉の意思を受け継ぎ、人に寄り添うAI「のぞみ」の導入に力を入れていきます。

2027年、学習する医療AI「のぞみ」は進化し、体に身に付ける腕時計型デバイスでは、常に体温や心拍数を計り健康状態を管理し、病気の早期発見を実現。

車、家電などネットに繋がるあらゆるデジタル機器との連携により、AIは人間の生活に欠かせないライフラインとなりました。

開発者の浩介はというと、娘の心(こころ)と日本を離れ、シンガポールで暮らしていました。

2030年、浩介の元に悟から連絡が入ります。浩介に内閣総理大臣賞が贈られることになり、日本に一度帰って欲しいということでした。

浩介は、望の死後、日本へ帰ることを拒んでいました。妻の癌治療にAIを搭載出来なかった後悔がありました。

渋る父に娘の心は、それでも母の残した成果をこの目で見たいと反抗します。浩介はしぶしぶ日本帰国を決めました。

日本は、働ける人間は国民の50%、未来を担う子供は10%未満、残り40%は老人と生活保護者、地方格差も深刻になっていました。

会社HOPEで悟と久しぶりの再会を果たした浩介と心は、進化したAI「のぞみ」と対面します。「のぞみ」は、地下のサーバールームで厳重に保管されていました。

「こんにちは」。挨拶する心に、「のぞみ」も答えます。「コンニチハ、キリュウココロサン」。

悟の帰国に、大勢のマスコミが駆け付けています。挨拶をする悟は、AI反対を訴える過激派に襲われてしまいます。

間一髪、張り込んでいた警察に助けられましたが、「人口知能は人間を幸せにすると思いますか?」記者の質問は続きます。

その場を逃げるように車に乗り込む浩介と心。持っていた家族写真がないことに気付いた心は、会社の中に戻って行ってしまいました。「兄さん、先に行って下さい」。悟が後を追いかけます。

悟に任せ、浩介は官邸に向かっていました。車はAIによる自動運転で進みます。

心と悟は、サーバールームに戻り写真を探していました。その時、何やら緊急警報が鳴り出します。

AI「のぞみ」に異変が発生しました。「ボウエイヲカイシシマス。レイキャクサドウ」。サーバールームの扉が閉まっていきます。

中には、まだ心が取り残されていました。悟の命令にも「ノー」と答えるAI「のぞみ」。画面には大量のプログラムに映像が映し出されています。完全に暴走です。

その頃、日本中で異変が起こっていました。心臓をおさえ倒れ込む人々。相次ぐ事故による渋滞。病院のあらゆる機器の誤作動。「のぞみ」に繋がるすべての端末が狂いだします。

浩介も渋滞に巻き込まれていました。悟からの連絡で状況を知った矢先、浩介の車は警察の特別部隊に包囲されてしまいます。

警察庁のサイバー犯罪対策課の追跡により、浩介はAIを暴走させたテロリストとして指名手配されていたのです。

「はめられた」。浩介は、サーバールームに閉じ込められた娘の心を助けるために逃亡を図ります。

AI「のぞみ」は、世界中の残虐事件を物凄いスピードで学習していました。そう、この学習プログラムは、日本全国民の学歴、年齢、家族構成、納税額、病歴、犯罪歴などから、人間の生きる価値を選別し、殺戮を始める準備でした。

日本中に、内閣総理大臣死亡のニュースが流れます。総理は、AI「のぞみ」で管理されたペースメーカーを埋め込んでいました。

「のぞみ」の暴走を止めるには、新しいプログラムを完成させ読み込ませるしか方法はない。警察に追われながら浩介は、悟に伝言を残します。「螺旋の部屋で」。

警察庁のサイバー犯罪対策課を指揮する桜庭誠は、捜査AI「百眼」を、今こそと起動させました。

捜査AI「百眼」は、脅威なまでの学習スピードで、日本中のありとあらゆるカメラの映像から、現在起こっている犯罪を見つけていきます。

「桐生浩介の居場所を検索しろ」。顔認識、背格好、歩き方の特徴、行動予測まで行う「百眼」は、すぐに居場所を突き止めます。

その様子を見ていた所轄のベテラン刑事・合田は「個人情報も何もあったもんじゃねえな」と、現場に向かいます。

「AIですぐ捕まりますよ」。呆れながらも合田に付き合う新米刑事・奥瀬。2人は、足をつかって浩介にせまっていきます。

以下、『AI崩壊』ネタバレ・結末の記載がございます。『AI崩壊』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2019「AI崩壊」製作委員会
浩介は、昔、妻と研究を重ねていた仙台の大学へと向かっていました。「百眼」の追跡を交わしながら、どうにかたどり着きます。

古いながらも「のぞみ」のプロットタイプを復活させた浩介は、新しいプログラム製作に取り掛かります。

そこに現れたのは、浩介からの伝言を受け取った悟でした。大学のエントランスには、螺旋状のオブジェが置かれてありました。

AI「のぞみ」は、学習プログラムが完成し、いよいよ命の選別がスタートしました。タイムリミットは6時間。新しいプログラムを完成させ、直接「のぞみ」に読み込ませなければなりません。

新しいプログラムは順調に進み、「のぞみ」に不正アクセスした人物の映像が特定されます。そこに映っていたのは、悟でした。

「悟。お前なのか?」「違うよ、兄さん、信じて」。その時です。警察の特殊部隊が一斉に乗り込んできました。

激しい銃撃戦の中、悟は浩介をかばい撃たれてしまいます。「後は頼んだよ」。自らの命と引き換えに、完成したプログラムが入ったパソコンを手渡す悟。

浩介は悟が用意してくれていた逃走経路で、会社HOPEのAI「のぞみ」を目指します。

現場に駆け付けた刑事の合田と奥瀬は、躊躇いなく銃を撃つ特殊部隊を止めに入ります。息を引き取る間際の悟は、合田に新犯人の名前を残すのでした。

浩介は、この一連の真犯人をはめるべき行動にでます。サイバー犯罪対策課ではAI「百眼」に誤作動が発生。あらゆる人間を浩介と間違い、追跡不可能となります。

会社に着いた浩介は、サーバールームに急ぎます。しかし待ち受けていたのは、桜庭率いるサイバー犯罪対策課の面々でした。

「桜庭さん、犯人はあなたですね」。浩介は悟と見つけた映像を壁に映し出します。そこには、「のぞみ」の安全を確認するため感染チェックプログラムを読み込ませていた悟の姿が映し出されていました。

しかし、悟は何者かにその操作をお願いされていたのです。それをサーバールームの外で見ていた人物。桜庭でした。

そこに、刑事の合田と奥瀬が到着します。「悟君からお前の名前を聞いている。桜庭、お前は百眼を起動させたとき、まだスペックが足りないと言っていた。のぞみのスペックを移植させようと企んでいたんじゃないのか」。

「なぜ、暴走だけじゃなく、命の選別までさせたんだ」。

「それでは足りないんだよ。もうこの国は破綻している。合理的AIのもと、いらない人間は排除されるべきだ」。桜庭の本心が語られます。それは、全国に配信されていました。

「どんなに人工知能が進んでも、人にしか出来ない事がある。それは、責任を取る事だよ」。浩介は、心の救出に向かいます。

サーバールームの扉は一向に開きません。中には「のぞみ」の側に寒さで凍える心の姿がありました。

外から「のぞみ」に向け、プロジェクターに新しいプログラムを移し込みます。しかし、距離があり「のぞみ」の目に届きません。

浩介は、心に合図を送ります。「鏡だよ。心」。心は、以前父が、貝殻で太陽の光を反射させ自分に当てた経験を思い出していました。

サーバールームで見つけた家族写真。写真カバーの裏は鏡になっていました。

凍える手で、床に映っているプログラムを鏡に映す心。反射した文字は「のぞみ」の目に届きました。

長い沈黙が続きます。「のぞみ」は、プログラムを認識。そして、映し出された映像には、浩介と妻の望、心、悟もいます。研究所の仲間たちも皆笑っています。

「のぞみ」は自分の生まれた理由を記憶していました。「ワタシハ、ノゾミデス」。すべてが正常に動き出しました。扉が開き、心を抱きしめる浩介。

浩介と心は、望の墓参りに来ていました。そこに、ひとりの記者が顔を出します。彼は、浩介が帰国した日、「人口知能は人間を幸せにすると思いますか?」と質問してきた記者でした。

浩介がすべての真実を国民に知らせてほしいと連絡した人物でもあります。彼はまた同じ質問をし、取材させて欲しいと頭を下げました。「考えておきます」。

浩介は心にだけ、その答えを話します。「んー、言い換えると、親は子を幸せに出来るか?とも言えるね」。お墓には、浩介、望、心、そして悟、笑顔の家族写真が飾られました。

映画『AI崩壊』の感想と評価


(C)2019「AI崩壊」製作委員会
映画『AI崩壊』は、今から10年後の日本を舞台に、AIの暴走を描いたフィクションです。

しかし、2020年の現在、日本のあらゆる業界で、AI導入は着実に進んでいます。果たして近い未来AIの暴走が起きないと断言することは出来るのでしょうか。

劇中では、国民の学歴、家族構成、年齢、犯罪歴、年収、納税額、病歴、遺伝子情報と健康を掌握したAI「のぞみ」が、合理的に命の選別をするという悲劇が起こります。

自分の命は必要とされるのか、それとも不要なのか。ギャーっと思った方も多いのではないでしょうか。データだけで判断されると、自分の価値の薄さに悲鳴をあげてしまいます。

AIの導入は、私たちの生活を飛躍的に豊かにしてくれると同時に、使用を間違えると、とんでもない怪物に変化してしまうということを理解しておかなければなりません。

主人公の浩介(大沢たかお)の言葉で印象的なセリフがいくつかあります。

ひとつ目は、「どんなに人工知能が進んでも、人にしか出来ない事がある。それは、責任をとること」。

人間は失敗したことへの責任を取る。ここでは、アフターフォローということではないでしょうか。

もうひとつは、人工知能と人間の関係について言い換えたセリフです。「それは、親は子を幸せにできるのか?という事と似ている」と言っています。

AIと人間を親子関係に例えています。これは、ひとつめの責任を取るということにも繋がります。

親は子を幸せにしたいと思いながらも、幸せに出来ると断定は難しいものです。また、子の未来も予測できません。

AI=子供がどのように進化していくのか、親である人間は責任を取っていかなければならないのです。

映画『AI崩壊』では、AI暴走の陰には、人間の悪意の操作がありました。AIを良くも悪くも導くのは、人間にあるのです。

また物語には、最新の技術で逃走を追うサイバー犯罪対策課の桜庭(岩田剛典)と真逆の人間として、所轄のベテラン刑事合田(三浦友和)が登場します。この対照的な2人の動きにも注目です。

「刑事は足で稼ぐんだよ」というアナログタイプの合田に、思わずほっとし、応援してしまう自分。まだまだアナログ人間です。

しかし、そんな合田の「刑事の勘」ならぬ、感情を持って物事に接するという点は、AIには出来ない人間のスキルとも言えます。

近い将来、AIが様々なジャンルに導入され、人々の暮らしが管理され、便利な世の中になったとしても、大事な最後の判断は、やはり人間の手に委ねられているように思います。

映画『AI崩壊』は、壮大なアクション映画でもあります。容疑者にされた浩介が、娘の心を救うため、サイバー犯罪対策課の特殊部隊と戦います。

サイバー犯罪対策課には捜査AI「百眼」が登場。「百眼」は、人を救う医療AI「のぞみ」とは異なり、容赦なくあらゆる個人情報を網羅し、浩介に迫ります。

制御不能となった自動運転車の暴走、小型ドローンによる追跡、血も涙もない特殊部隊との銃撃戦など、アクションも見どころ満載です。

まとめ


(C)2019「AI崩壊」製作委員会
2030年の日本を舞台に、AIの暴走を壮大に描いた近未来サスペンス『AI崩壊』を紹介しました。

AIが国民の個人情報、健康を完全に管理する未来。人を救うためのAIが、人類の命の選別を始める。あなたの命は、必要か、不要か。

AI暴走テロの容疑者とされた開発者・浩介の、事件の真相を追う決死の逃亡が始まります。はたして、浩介はAIの暴走を止めることは出来るのでしょうか。

AIと人間の共存世界。『AI崩壊』は、すでに始まっているのかもしれません。

関連記事

サスペンス映画

映画『リグレッション』あらすじネタバレと感想。ラスト結末に実話ならではの怖さがある【悪魔崇拝儀礼虐待】

1980年から90年代にかけて多発し、全米をパニックに陥れた「悪魔崇拝儀礼虐待」を描いたサスペンス映画『リグレッション』。 実際の事件を基に、人間の奥底にある闇を描く本作をご紹介します。 CONTEN …

サスペンス映画

映画『迫り来る嵐』あらすじネタバレと感想。ミステリー仕立てに描く社会派のチャイナノワールの魅力とは

2017年に開催された第30回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、最優秀男優賞と最優秀芸術貢献賞のダブル受賞。 経済発展で社会が激変した中国の1990年代を舞台に、連続殺人の捜査にのめり込む …

サスペンス映画

映画『終戦のエンペラー』ネタバレ結末感想とあらすじ解説。海外の反応も気になる真の戦争責任者を追究するサスペンス!

終戦後の日本の復興の裏側を描いた歴史サスペンス。 ピーター・ウェーバーが監督を務めた、2012年製作のアメリカの歴史サスペンス映画『終戦のエンペラー』。 第二次世界大戦終戦直後の連合国軍占領下の日本を …

サスペンス映画

【ネタバレ】探偵マーロウ|あらすじ結末感想と評価考察。映画出演100本目となるリーアム・ニーソンのハードボイルドミステリー!

“最強の男”リーアム・ニーソンが演じる、 永遠のダンディズム“フィリップ・マーロウ”の魅力 今回ご紹介する映画『探偵マーロウ』は、レイモンド・チャンドラーの傑作「ロング・グッドバイ」の続編として、“ブ …

サスペンス映画

映画『お嬢さん』特別版東京と大阪以外の公開は?上映期間や劇場詳細

パク・チャヌク監督のロングラン上映中の『お嬢さん』は、上映館が少ないにもかかわらず、ネットでは大きな話題となっている映画。 また、『お嬢さん』はR18+作品といこともあり、監督の妥協を許さない内容的に …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学