連載コラム「Amazonプライムおすすめ映画館」第27回
ジャスティン・カーゼルが製作・監督を務めた、2024年製作のカナダのスリラー映画『オーダー』。
アメリカ・アイダホ州の田舎町に引っ越してきたベテランFBI捜査官のテリーは、町の周辺で相次いで発生している銀行強盗や殺人事件に、白人至上主義団体「アーリアン・ネーションズ」が関わっているのではないかと考え、捜査に乗り出します。
やがてテリーは、アーリアン・ネーションズの分派グループが大規模なテロ計画を実行しようとしていることを突き止めるも………。
Amazon Prime Videoで2025年2月6日から配信されている映画『オーダー』のネタバレあらすじと作品解説のご紹介をいたします。
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映画『オーダー』の作品情報

Amazonプライム『オーダー』
【公開】
2024年(カナダ映画)
【原作】
ケヴィン・フリンのノンフィクション小説『The Silent Brotherhood』
【監督】
ジャスティン・カーゼル
【キャスト】
ジュード・ロウ、ニコラス・ホルト、タイ・シェリダン、ジャーニー・スモレット、アリソン・オリバー、マーク・マロン、セバスチャン・ピゴット、ジョージ・チョートフ、マティアス・ガリード、フィリップ・フォレスト・ルイツキー、ブラッドリー・ストライカー、オデッサ・ヤング、モーガン・ホルムストロム、ヴィクター・スレザック
【作品概要】
『アサシン・クリード』(2017)や『ニトラム NITRAM』(2022)のジャスティン・カーゼルが製作・監督を務めた、カナダのスリラー作品。
原作はアメリカ人ジャーナリストのケヴィン・フリンのノンフィクション小説『The Silent Brotherhood』で、2024年第81回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品です。
「シャーロック・ホームズ」シリーズのジュード・ロウが本作の主演を務め、「X-MEN」シリーズのニコラス・ホルトや、『レディ・プレイヤー1』(2018)のタイ・シェリダンらキャスト陣と共演しています。
映画『オーダー』のあらすじとネタバレ

Amazonプライム『オーダー』
1983年。元アメリカ海兵隊のFBI捜査官テリー・ハスクは、アメリカの秘密結社・白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」や、イタリアやアメリカで活動している秘密結社的犯罪集団「コーサ・ノストラ」の捜査を経て、アメリカ・アイダホ州コーダリーンにあったFBIの空き事務所を再開。
白人至上主義団体「アーリアン・ネーションズ」と、その創設者リチャード・バトラーに関する事件ファイルを調べていました。
クートニー郡にある保安官事務所で、保安官代理のジェイミー・ボーエンに話を聞くと、行方不明になっている彼の高校時代の友人ウォルター・ウェストはアーリアン・ネーションズのメンバーで、6月のアイダホ州ボイシのシナゴーグ爆破事件や、ワシントン州スポケーンのポルノショップと銀行での強盗事件に、アーリアン・ネーションズが関与しているのではないかと疑っていました。
ハスクは同僚のジョアン・カーニー捜査官を呼び出し、一連の事件に関する情報を聞きました。スケポーンの強盗事件の犯人は4人組の白人。盗まれた金は5000ドル近く。
個人から500ドルで購入したという車は、歯科医院の前に乗り捨てられていたが指紋はなく、防犯カメラの映像もなし。
銀行強盗のあと、ポルノショップで爆弾を発見。起爆装置の配線ミスで不発だった様子。ハスクはジェイミーと一緒に、ウォルターの妻ボニー・スーに話を聞きに行きました。
ボニー曰く、ウォルターは飲んだくれで失踪するのは、これが初めてではないから捜索願は出さなかったという。
さらにボニーは、ウォルターは3週間前に知人のゲイリー・ヤーブローとブルース・ピアースと狩りに出かけたといいました。
ボニーは夫を止めました。口の軽い彼から、ブルースたちがアーリアン・ネーションズとは別の名前の組織に入っていて、人を勧誘していると聞いていたからです。
ハスクたちがウォルターたちが狩りに行った場所に向かうと、ウォルターの遺体と、極右活動家のウィリアム・ルーサー・ピアースの小説『ターナー日記』を発見。一連の事件の捜査はFBIに引き継がれることになりました。
ハスクはジェイミーの案内で、アーリアン・ネーションズの施設にいるバトラーに会いに行きました。
バトラーは一連の事件への関与を否定。施設にある印刷機で偽札を刷っていたため、ゲイリーとブルースをアーリアン・ネーションズから追放したといいました。
ハスクは、アーリアン・ネーションズで権力の味を知ったゲイリーとブルースが独自のグループを作り、勢力を拡大していっているのだと推測。それがバトラーの心配の種になっていることも。
ハスクは、バトラーと話をした教会の入り口で『ターナー日記』を見つけます。
映画『オーダー』の感想と評価

Amazonプライム『オーダー』
凶悪なギャングやKKKと対峙してきたベテランFBI捜査官のハスクと、彼と一緒に一連の事件の捜査をするまで、事件のことは考えず一刻も早く愛する家族のもとに帰りたかった保安官代理のジェイミー。
対照的ですが、誰よりも事件の捜査と犯人逮捕のことを考えて行動する2人の姿はとても格好良かったです。
ハスクたちが事件に関する情報を1つ1つ手にし、点と点を結んでボブたちに辿り着くまで。視聴者も彼らと一緒に、ああ犯人はあの人で、あの事件にはどんな目的があって起こしたのかと考察するほど物語に没入できる楽しさ・面白さがあります。
ハスクとジェイミー、2人で始めた事件の捜査だからこそ、2人でボブたち全員を逮捕できなかったのはとても悔しいです。
ただでさえハスクが作中、ジェイミーにこんな話をしていたのを知っていたからこそ……。
ハスクはニューヨークにいた時、ルッケーゼ・ファミリーというたちの悪い組織を追っていました。
ルッケーゼ・ファミリーによる殺人が20件を超えていても証拠がないため、ジェイミーより若い女性を、組織のボスの子守りというスパイとして送り込みました。
しかし彼女に盗聴器をつけさせたら、ルッケーゼ・ファミリーにそれが見つかってしまいました。
彼女の頭・両手足がイースト川に浮かんでいました。しかし彼女の胴体は見つからず、誰も逮捕できなかったという話を。
そんなことがあったからこそ、ハスクはジェイミーに死んでほしくありませんでした。ジェイミーを目の前で失ったハスクの心情を考えると、胸が苦しくなります。
ジェイミーの死を無駄にしないためにも、ハスクたちFBIは何としてでもオーダーのメンバー全員逮捕したかった。なのに肝心のマシューズだけ、二度も追い詰めるも逮捕することは叶いませんでした。とても悔しいです。
まとめ

Amazonプライム『オーダー』
ボブ・マシューズが指揮する白人至上主義テロ集団「オーダー」と、それを追うベテランFBI捜査官と若き保安官代理の姿を描いた、ハラハラドキドキのスリラー作品でした。
エンドロール前、物語のその後がテロップで流れました。
1984年12月8日、ボブはウィッビー島で死亡。残った仲間たちは約2年後に投獄された。ブルースとデビッドは合計300年以上の刑期に。ゲイリーも85年の実刑判決を受けた。『ターナー日記』は、オクラホマ連邦ビル爆破や2021年の議事堂襲撃事件など、国内テロの手引き書になった、と…。
『ターナー日記』に触発され、武装強盗や殺人など組織犯罪を行ったアーリアン・ネーションズの分派グループ「オーダー」は、1980年代にアメリカで活動していた実在する白人至上テロ集団。
ジュード・ロウが演じた物語の主人公テリー・ハスクは、実在のFBI捜査官ウェイン・マニスがモデルとなっています。
物語のラスト、ハスクたちFBIに追い詰められるも投降を拒否し、炎に包まれ死ぬことを選んだボブ。実在した彼の名前はロバート・ジェイ・マシューズ、死後に多くの白人至上主義者から殉教者とみなされているそうな……。
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