Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

連載コラム

Entry 2024/11/29
Update

『すみませんが、助けに行きませんよ!』あらすじ感想と評価レビュー。ゾンビに襲われる近未来で2人の若者が揺れる“想い”|トーキョー・スキヤキ・シアターズ2024へようこそ3

  • Writer :
  • 谷川裕美子

唯一無二の《異種格闘技》な映画祭「トーキョー・スキヤキ・シアターズ」が新たに誕生!

世界各国で制作されたインディーズ映画を紹介する、唯一無二の《異種格闘技》な映画の祭典「トーキョー・スキヤキ・シアターズ2024(Tokyo Sukiyaki Theaters 2024)」。

2024年11月に「todoiF」動画配信サイトにてオンライン開催、同年12月には東京・高円寺シアターバッカスでリアルイベントを開催というハイブリッドな映画祭です。


(C)2024 Tokyo Sukiyaki Theaters

本特集コラムでは、2024年12月に初開催を迎える同映画祭の上映作品を紹介。第3回は、日本で活躍する映像作家の短編作品を特集する「ニュー・トーキョー・セレクション」の1作『すみませんが、助けに行きませんよ!』です。

人類が希望を失った近未来の東京を舞台に、2人の若者が日々切迫する疑問と格闘しながら人生をさまよう姿を追った本作は、2024年12月7日(土)・8日(日)高円寺シアターバッカスにて上映されます。

連載コラム『トーキョー・スキヤキ・シアターズ2024へようこそ』記事一覧はこちら

映画『すみませんが、助けに行きませんよ!』の作品情報


(C)2024 Tokyo Sukiyaki Theaters

【公開】
2024年(日本映画)

【監督】
キム・テヒョン

【キャスト】
田中一平、籾木芳仁、新井郁、しんご、樹月麗奈

【作品概要】
人類が希望を失った近未来の東京を舞台に描くヒューマンドラマ。監督はキム・テヒョン。

ヨウとタクという2人の若者が、日々切迫する疑問と格闘しながら人生をさまよう姿を、ブラックユーモアたっぷりに描きます。出演は田中一平、籾木芳仁。

映画『すみませんが、助けに行きませんよ!』のあらすじ


(C)2024 Tokyo Sukiyaki Theaters

人類が希望を失った近未来の東京。

双眼鏡で外を見ていたタクは、相棒のヨウに、ゾンビに襲われている人を助けに行く方がいいかと問います。

しかし、ヨウは隠れているゾンビがいるかもしれないと言って止めました。

自分たちは自分のためだけに生きているのか、それとも他人を守り助けることが使命なのか。

二人の心は揺れ動きますが…。

映画『すみませんが、助けに行きませんよ!』の感想と評価


(C)2024 Tokyo Sukiyaki Theaters

ゾンビが発生した近未来の東京を舞台に、未来への希望を失いながらも生きるためにもがく2人の若者を描くシュールな短編映画『すみませんが、助けに行きませんよ!』

ゾンビに襲われている人たちを助けに行くべきではないかと悩むお人好しのタクと、助けに向かった場合の危険を恐れる現実主義のヨウの会話劇です。

「すみませんが、助けに行きませんよ!」という言葉をめぐる二人の価値観の違いをはじめ、かみ合わない中に互いを認め合う様が、しみじみとしたブラックな笑いを誘います

襲われた人たちを助けるべきかと悩んだり、思わず助けに駆けつけようと思ったりと、揺れ続ける二人の思い。いったいこの物語はどこに着地するのだろうかと、目が離せなくなります。

美人にめっぽう弱いヨウが心奪われるバレエ教師ののぞみや、ゾンビに襲われる美女・あいちゃんなど、個性的な女性キャラにも注目です。

まとめ


(C)2024 Tokyo Sukiyaki Theaters

ゾンビのいる暗黒世界に生きることとなった若者二人が、人々を助けるべきか否かで心揺れ動く様を描くブラック・コメディ『すみませんが、助けに行きませんよ!』

一見無意味な会話劇が繰り広げられているように見せながら、人の深層心理を深く突く面も多々映し出されます。人間の持つおかしみや情けなさ、憎めなさがにじみ出た作品です。

「トーキョー・スキヤキ・シアターズ」短編映画『すみませんが、助けに行きませんよ!』は、2024年11月には「todoiF」動画サイトで全世界オンライン上映後、2024年12月7日(土)・8日(日)東京・高円寺シアターバッカスにて上映されます。

トーキョーに集いし、世界の才能煌めくインディーズ映画をお見逃しなく。

連載コラム『トーキョー・スキヤキ・シアターズ2024へようこそ』記事一覧はこちら







Warning: Use of undefined constant php - assumed 'php' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/demachi2026/cinemarche.net/public_html/wp-content/themes/stinger8-child/single.php on line 150

関連記事

連載コラム

プーチンより愛を込めて|あらすじ感想と評価考察。ウクライナ侵攻2022のロシア帝国の“はじまりのはじまり”を映す【だからドキュメンタリー映画は面白い77】

連載コラム『だからドキュメンタリー映画は面白い』第77回 今回取り上げるのは、2023年4月17日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺、6月9日(金)よりシネ・リーブル梅田、アップリンク京都 …

連載コラム

映画『マザーズ』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。アリ・アッバシ監督の『ボーダー 二つの世界』と共にホラーの真髄を解く

連載コラム「未体験ゾーンの映画たち2022見破録」第6回 映画ファン待望の毎年恒例のイベント、今回で11回目となる「未体験ゾーンの映画たち2022」が今年も開催されました。 傑作・珍作に怪作、心理的に …

連載コラム

【ネタバレ】パラダイス人生の値段|あらすじ感想結末と評価解説。近未来では‟長生きの秘訣”が格差社会の乖離を大きくする|Netflix映画おすすめ138

連載コラム「シネマダイバー推薦のNetflix映画おすすめ」第138回 今回ご紹介するNetflix映画『パラダイス 人生の値段』は、そう遠くはない未来のドイツが舞台です。その世界では自分の人生(時間 …

連載コラム

『A LEGEND 伝説』あらすじ感想と評価レビュー。ジャッキー・チェンが過去と現在の“ダブル主演”で贈る50周年記念プロジェクト第2弾【すべての映画はアクションから始まる52】

連載コラム『すべての映画はアクションから始まる』第52回 日本公開を控える新作から、カルト的に評価された知る人ぞ知る旧作といったアクション映画を時おり網羅してピックアップする連載コラム『すべての映画は …

連載コラム

映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』評価解説。海外の“ジョーシキ”を略奪せよ!|だからドキュメンタリー映画は面白い16

連載コラム『だからドキュメンタリー映画は面白い』第16回 あのマイケル・ムーアが、ドキュメンタリー作家から“侵略者”に転身!? 『だからドキュメンタリー映画は面白い』第16回は、2016年公開の『マイ …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学