Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

連載コラム

鬼滅の刃アニメ遊郭編名シーン/名言2|漫画ネタバレ有でキャラたちの名ゼリフを振り返る【鬼滅の刃全集中の考察9】

  • Writer :
  • 薬師寺源次郎

連載コラム『鬼滅の刃全集中の考察』第9回

大人気コミック『鬼滅の刃』の今後のアニメ化・映像化について様々な考察していく連載コラム「鬼滅の刃全集中の考察」。

前回記事に引き続き、本記事でも2021年内でのテレビアニメ放送が発表され、2021年3月時点で最も注目を集めている「遊郭編」名言・名シーンをご紹介。

多くのファンに笑いと感動をもたらしてくれた名言・名シーンを振り返りながら、2021年のテレビアニメ放送を控える「遊郭編」のストーリーを予習/復習していきます。

【連載コラム】『鬼滅の刃全集中の考察』記事一覧はこちら

スポンサーリンク

「心を燃やせ!!!」

“上弦の陸”堕姫と対峙し、数合の斬り合いの中で、その圧倒な強さを肌で感じる炭治郎。それ故に自らの弱さに打ちひしがれそうになりますが、必死に奮い立とうとすべく、炭治郎はこの言葉を胸中で叫びます。

そしてこの言葉と共に、炭治郎は“炎柱”煉獄杏寿郎の姿を思い出すのです。

その後、強い闘志を再び抱き堕姫に立ち向かっていく炭治郎。戦いの中で弱気になってしまった彼の背中を押してくれたのは、他でもない煉獄の姿でした。

無限列車編」作中で死してなお、炭治郎に影響を与え続ける煉獄。炭治郎の心にもまた、「無限列車編」にて彼が目にした煉獄の闘志という“炎”が引き継がれていることが理解できる場面です。

「こっからはド派手に行くぜ」


(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

地下に潜む堕姫の一部“蚯蚓帯”と対峙する伊之助・善逸・まきを・須磨の前に、颯爽と現れた宇髄が放ったこの決めセリフ。

「遊郭編」テレビアニメ化決定に際し解禁されたティザービジュアルでも宇髄と共に書かれていたセリフであり、“音柱”宇髄天元を最も象徴するセリフの一つでもあります。

ストーリー上では堕姫と対峙する炭治郎が早くも劣勢に立たされ、伊之助と善逸が蚯蚓帯に苦戦を強いられ、不穏な空気に変わりつつある中で加勢に来た宇髄。その展開から放たれたこのセリフには、誰もがそのカッコよさと“ド派手”さに心が震えたはずです。

スポンサーリンク

「生きていたいと思うのだって悪いことじゃないはずよ そういう自分が嫌じゃなければそれでいいのよ きっと」

宇髄の嫁の一人・まきをの回想場面にて、同じく宇髄の嫁の一人である雛鶴が、まきをに言って聞かせた言葉です。

忍として生まれ育ったまきをは、自らの命を賭して任務にあたるのが当たり前と思っていましたが、ある日宇髄に自分自身の命を第一に行動するように言われ、戸惑ってしまいます。それに対し雛鶴は、彼女に優しく語り聞かせるのです。

蚯蚓帯との戦いの途中、助けに現れた宇髄を見てこの記憶を思い出すまきを。

また回想冒頭の「昔はこんなんじゃなかったのにな…」というセリフには、自らの“死”に何のためらいもなかったはずのまきをが、宇髄の登場或いはかつての宇髄との出会いによって、まきをがその人生において“生きたい”と思えるようになったという心の変化も暗に表しています。

宇髄の嫁たちを大切に思う心、そんな彼の心に嫁たちもまた答えてくれていることが感じられることが理解できる名言と名シーンです。

「派手にやったようだな 流石俺の女房だ」

蚯蚓帯との戦いに無事駆けつけた宇髄が、自身の嫁であるまきを・須磨を労う場面で二人に語りかけた言葉であるこのセリフ。

それが“派手”を好む宇髄にとって最高の誉め言葉である事は、ストーリーを辿り続ける中で彼の性格やその魅力を理解し始めていた者ならば、誰もが理解できるはずです。

上記のまきをの回想場面も相まって、普段はハチャメチャな言動・行動をとりがちな宇髄の優しさ・愛情深さが垣間見えるセリフです。

スポンサーリンク

「人にはどうしても退けない時があります」

激化する戦闘で騒ぎを聞きつけ集まってきた一般人を、堕姫が無差別に攻撃する様を目にした炭治郎は平静を失い、激怒。その中で、炭治郎は煉獄の父・眞寿郎から手紙にて、自身が「“日の呼吸”を扱える選ばれた人間」と評されたことを思い出します。

炭治郎は「自分は選ばれた人間ではない」と否定します。そして次第に速くなる鼓動と血管を浮き立たせ、怒りを噛み締め血涙さえ流しながらもこの言葉をその胸中にて叫んだのです。

炭治郎の鬼気迫る様子と、決死の覚悟が表現され、いつになく激情に駆られる炭治郎に思わず鳥肌が立つ名言となっています。

「何が楽しい? 何が面白い? 命を何だと思っているんだ」

激怒した炭治郎が突如尋常ならざる強さを見せ驚く堕姫は、淡々と命の尊さを説く炭治郎に身も知らぬ人物の姿を幻視します。その人物こそが、戦国時代において“始まりの呼吸の剣士”と呼ばれ、鬼殺隊の礎を築いた継国縁壱でした。

炭治郎の細胞の記憶から呼び起こされた縁壱の言葉と、堕姫が持つ無惨の細胞の記憶から呼び起こされた縁壱の姿。

堕姫が無意識に指の震えが止まらなくなるまでの、静謐にして圧倒的なる威圧感。のちの物語に大きく影響を与える縁壱の初登場であることからも、多くの人々の印象に残る場面です。

「戦い抜く 最後まで!!」

妹・禰豆子の暴走により、堕姫との戦闘から一旦離脱を余儀なくされた炭治郎が、再び戦いの場に戻ろうとする際に胸中で叫ぶセリフです。

“上弦”の鬼と二度目の遭遇を果たした炭治郎ですが、一度目の「無限列車編」での“上弦の参”猗窩座との遭遇に際しては、煉獄と猗窩座の戦いをただ見ていただけで何もできず、彼はその事を強く悔やんでいました。

禰豆子が落ち着き、このセリフを胸に戦列に復帰しようとする炭治郎の脳裏には「今度こそは戦い抜きたい」という強い想いが、その必死の形相から伝わってきます。

この時の炭治郎は戦いの中で死ぬ恐怖よりも、再び自分が何もできずに目の前で誰かが死にゆくことを恐れているように感じられ、強い決意と覚悟がこもっている一方で、どこか彼の焦りも感じさせるセリフとなっています。

「俺が選ばれてる? ふざけんじゃねぇ」

ついにその姿を現した妓夫太郎。彼は対峙した宇髄が“柱”という「選ばれた人間」であると知り強烈な嫉妬を吐露しますが、それに対して宇髄はこのセリフを返しました。

図らずも炭治郎と同様のセリフを放った宇髄。これまでの戦いで多くのものを失い、手に入らない強さに焦がれ、それでも挫けることなく抗い続けてきた事が察せられるその言葉には、知られざる宇髄の一面が垣間見えます。

それまでの言動から、およそコンプレックスとは無縁に思えていた宇髄の思いもよらない言葉。誰もが驚きを禁じ得ないですが、確かに“派手”を好むものの、決して自らを飾ろうとはしない宇髄の器の大きさを感じさせるセリフといえます。

「絶好調で天丼百杯食えるわ 派手にな!!」

妓夫太郎の血鬼術“血鎌”による猛毒に、その肉体が侵され始める宇髄。その状態を妓夫太郎に指摘された後に、宇髄が返した言葉です。

このセリフは、直後に妓夫太郎が指摘したように明らかな虚勢なのですが、セリフのチョイスが実に見栄っ張りな宇髄らしく、コミカルな中にも決して敵に屈しない宇髄の精神の強さが現れているセリフでもあります。

見栄は見栄でも、圧倒的不利な状況でもブレずにそれを張り続ける。そんな宇髄の見栄が逆にカッコよく感じられる名言です。

「人間様を舐めんじゃねぇ!!」

堕姫・妓夫太郎と戦う宇髄を加勢に駆け付けた炭治郎・善逸・伊之助ですが、堕姫は宇髄が毒に侵されていることを指摘。すでに勝ち目が薄いことを3人に示唆しますが、宇髄は強気に反論しこの言葉を叫びます。

堕姫よりも格段に強い妓夫太郎の存在に恐怖しながらも、炭治郎は自身を鼓舞しようとしますが、堕姫から宇髄が毒に侵されている事を聞かされ驚愕します。

しかし即座に宇髄が返したこのセリフによって、炭治郎は闘志を取り戻すと共に、煉獄とはまた違った“柱”の偉大さと心の強さを感じとります。

鬼に比べ圧倒的に弱い人間のみで構成され、常に劣勢を強いられている鬼殺隊の、人間であるからこその“矜持”そのものと言えるこのセリフ。それは自身が強者であるとする鬼達の“驕り”との対比でもあり、この「遊郭編」を機に物語が大きく動くことも人々に予感させます。

まとめ/次回の『鬼滅の刃全集中の考察』は……

『鬼滅の刃』の「遊郭編」名言・名シーン集その2、いかがだったでしょうか。

堕姫との戦いが激化し、妓夫太郎の登場で窮地に陥る炭治郎たちですが、それとは裏腹に熱い名言が次々と飛び出しました。炭治郎の強い覚悟を表した名言が印象的ですが、やはり宇髄の粋で強気な名言の数々にも胸が熱くなります。

次回記事でも引き続き「遊郭編」の名言・名シーンをピックアップ。

ついにクライマックスを迎える「遊郭編」のストーリー。コミカルな迷言はもちろん、炭治郎・禰豆子と同じ“兄妹”である堕姫・妓夫太郎にまつわる感動の名言・名シーンをご紹介させていただきます。

【連載コラム】『鬼滅の刃全集中の考察』記事一覧はこちら





関連記事

連載コラム

蒼井優の日本アカデミー賞2018主演女優スピーチを考える|映画道シカミミ見聞録1

連載コラム「映画道シカミミ見聞録」第1回 はじめまして。このたび「映画道シカミミ見聞録」というコラムを担当することになりました、“映画随筆家”の森田悠介といいます。 このコラムでは、「映画を書く」とい …

連載コラム

映画『なんのちゃんの第二次世界大戦』あらすじと感想評価。キャストの吹越満が現代における“戦争”を熱演する|映画という星空を知るひとよ48

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第48回 映画『なんのちゃんの第二次世界大戦』は、太平洋戦争の平和記念館を設立させることで、祖父の過去を改ざんしようとする市長と、それに反対する戦犯遺族の物語。 …

連載コラム

連載コラム「映画と美流百科」はじまります。映画とアート/ファッションの読本【編集なかじきり】

連載コラム「映画と美流百科」書き手:篠原愛 2018年6月より、Cinemarcheのヘビーユーザー向けにスタートした「連載コラム」シリーズ。 盛夏を迎えた7月より、 Cinemarcheライターの篠 …

連載コラム

映画『B/B』あらすじと感想評価レビュー。多重人格障害をミステリーとコメディの巧みなバランス感覚で描く|2020SKIPシティ映画祭13

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020エントリー・中濱宏介監督作品『B/B』がオンラインにて映画祭上映 埼玉県・川口市にある映像拠点の一つ、SKIPシティにて行われるデジタルシネマの祭典が、2020 …

連載コラム

映画『女と銃』あらすじと感想レビュー。女性監督が描く新機軸なフィリピンノワール誕生|OAFF大阪アジアン映画祭2020見聞録4

第15回大阪アジアン映画祭上映作品『女と銃』 毎年3月に開催される大阪アジアン映画祭も今年で15回目を迎えます。2020年3月06日(金)から3月15日(日)までの10日間に渡ってアジア全域から寄りす …

U-NEXT
CINEMA DISCOVERIES【シネマディスカバリーズ】
架空映画館 by ReallyLikeFilms Online
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
映画『哀愁しんでれら』2021年2月5日(金)より全国公開
映画『写真の女』
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学