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Entry 2020/12/30
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アニメ2020年映画ランキングベスト5|劇場版に心をグッとつかまれた!《シネマダイバー:さくらきょうこ選》

  • Writer :
  • さくらきょうこ

2020年の映画おすすめランキングベスト5
選者:シネマダイバーさくらきょうこ

新型コロナウィルス感染症対策として自粛生活を余儀なくされ、自宅で過ごすことの多かった2020年前半。
映画を劇場の大きなスクリーンで観ることはなかなかできませんでしたが、公開が控えている劇場版アニメのテレビシリーズを観たり、原作漫画を一気読みしたりする時間が得られました。

振り返ると家族を思いつつも帰省ができなかったり、さまざまな価値観がぶつかり合う場面に遭遇したりと、いろいろと感情を揺さぶられることが多い一年でした。

そこで、2020年グッと心をつかまれたエモいアニメ映画を5本選びました。

【2020年映画ランキングベスト5】記事一覧はこちら

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第5位『海辺のエトランゼ』

【おすすめポイント】
たったひとりの肉親である母を亡くした少年と、わけあって離島の民宿で働く小説家志望の青年とのもどかしい恋。

象徴的な海辺のベンチをモチーフに、夜の海に輝く月の満ち欠けや微妙な明るさの変化で人物の心情の変化を表現する繊細な演出が心に残ります。

また、匂い立つような鮮やかな色彩の花々が画面いっぱいに広がった庭の情景は、「生」の喜びやエネルギーを感じさせます。

第4位『どうにかなる日々』

【おすすめポイント】
女性同士の交際、男子生徒に恋する男性教師、親戚のちょっとHなお姉さん、秘密を共有した幼なじみの少年少女…。そんなスレスレの背徳感にドキドキする作品。

ふわっとした可愛らしいキャラクターたちが繰り広げる妙にリアルな行動に、自分の心の奥底にしまってあった「何か」が引っ張り出されたような感覚に陥りました。

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第3位『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

【おすすめポイント】
言わずとしれた2020年の代表作。

テレビシリーズのときからufotableの作画・CGは目をみはるものがありましたが劇場版ではさらにグレードアップ。久しぶりに満員となった劇場でも、そのスピード感あふれる動きや風景の美しさに没入することができました。

終映後、小さなお子さんもたくさんいるのに誰ひとり席を立たず、黙って『炎』に聞き入っているのをみてこの作品のパワーを感じました。

第2位『映画 ギヴン』

【おすすめポイント】
テレビシリーズは高校生同士の恋の話でしたが、この映画版では大人組と呼ばれる春樹・秋彦・雨月の三角関係の行方が描かれています。

気持ちを素直に表現する春樹役の中澤まさとも、クライマックスに直球勝負する秋彦役の江口拓也、そして引き算の演技を心がけたという雨月役の浅沼晋太郎。三者三様の演技は心にグッと迫るものがあります。

そして最大の魅力は物語の要である真冬役・矢野奨吾の歌声。秋彦から離れる決意をした雨月の背中を押すような歌詞が胸に刺さります。

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第1位『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

【おすすめポイント】
かつては感情のない「兵器」だったヴァイオレットが、手紙の代筆をするドールとして成長し人間性を取り戻してゆく物語の最終章。

テレビシリーズのときから心を揺さぶる物語が綴られてきたこの作品。ついに探し求めていた答えにたどり着くヴァイオレットの人生を見届けることができ感慨もひとしおです。

さまざまな困難を乗り越え、物語・作画・音楽・演技すべて妥協なく完成した本作は間違いなく珠玉の名作と呼べる芸術品です。

2020年注目の監督とキャスト

(c)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン  

監督賞:岩井澤健治
女性声優賞:花澤香菜
男性声優賞:日野聡

【コメント】
まだ世間がそれほどコロナ禍に陥っていなかった1月。『音楽』を観て受けた衝撃はこの一年薄れることがありませんでした。
魂を揺さぶる原始的な太鼓の音、ゆるさとエモさが共存する不思議な世界観、そしてまるで実際にライブに行ったかのような強烈な高揚感。長い年月をかけ、ひとりで何役もこなしながら作り上げた岩井澤監督の熱量にやられました。

女性声優賞は、『どうにかなる日々』の等身大の女性から『羅小黒戦記ロシャオヘイセンキ』での妖精シャオヘイまで、振り幅の大きな演技で魅了した花澤香菜。男性声優賞は、今年を代表するキャラクターとなった『鬼滅の刃』煉獄杏寿郎を演じた日野聡に。死を覚悟してなお剣士として誇り高く戦い抜いた杏寿郎は、彼以外考えられないハマり役でした。

まとめ

(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

『鬼滅の刃』が日本中を席巻した2020年。もともと原作漫画やテレビシリーズが若者を中心に話題になっていましたが、自粛期間を経てその人気は増幅され、人々が劇場に戻れるタイミングでの公開、そして対抗する作品が少なかったことなどが重なり空前のヒットとなりました。しかしそれはこの作品にそれだけの力があったから。家族への愛を謳う炭治郎の言葉が多くの人の心に響いたからにほかなりません。

また今年はBL作品も多く公開されました。実写からベスト5を選んだとしても何本かはランクインするくらい、2020年は同性愛を扱う作品が増えました。ティーン向け恋愛ドラマには食指が動かないが、デリケートで心の機微に触れるような恋愛映画は観たい。そんな気持ちが反映されたランキングになりました。

そして1位に選んだ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。京都アニメーション大賞の受賞作である原作を、ていねいにアニメ化して育んできたシリーズです。二度の公開延期を越えてついに完結するその物語は、「大切な人に届けたい思い」を描き続けた希望の物語です。いまだ困難な状況にある世の中ですが、京都アニメーションが示したひとすじの光は私たちに前へ進む勇気を与えてくれるでしょう。

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