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Entry 2021/11/08
Update

映画『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』ネタバレあらすじ結末と感想評価。V6井ノ原快彦がナレーション続投の新たな仲間との出会いの物語

  • Writer :
  • 秋國まゆ

「すみっコぐらし」を映画化した劇場アニメ第2弾!

大森貴弘が監督を務めた、2021年製作の日本のアニメ映画『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』。

「5年に1度の青い大満月の夜、魔法使いたちがやって来て夢を叶えてくれる」

その伝説の通り、すみっコたちの町にやって来た5人兄弟の魔法使いと、すみっコが好きなちょっぴりネガティブな個性的なキャラクターたちが出会う物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

サンエックス株式会社の人気キャラクター「すみっコぐらし」を映画化した、劇場アニメ第2弾となる映画『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

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映画『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』の作品情報


(C)2021 日本すみっコぐらし協会映画部

【公開】
2021年(日本映画)

【原作】
サンエックス

【監督】
大森貴弘

【キャスト】
井ノ原快彦、本上まなみ

【作品概要】
「夏目友人帳」シリーズの大森貴弘が監督を務めた、日本のアニメーション作品。

原作であるサンエックスの人気キャラクター「すみっコぐらし」を映画化し、映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』に続く劇場アニメ第2弾となる作品でもあります。

ナレーションを務めるのは、前作『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』に続き、「ピカ☆★☆ンチ LIFE IS HARD」シリーズの井ノ原快彦と、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(2016)の本上まなみです。

映画『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』のあらすじとネタバレ


(C)2021 日本すみっコぐらし協会映画部

夜空の上にある、魔法使いたちの世界。ここには、星のマークがついた帽子を被り、星の形がついたステッキを持つ5人の魔法使いが住んでいます。

ステッキを振ると、彼らは魔法が使えるみたい。でも、その5人の中には、まだうまく魔法が使えない子もいました。

しっかり者のリーダーのわんと、物知りで頭がいい眼鏡がチャームポイントのつー、いたずらっ子のすりー。食いしん坊で力持ちのふぉーは、魔法を勉強中の一番小さい末っ子ふぁいぶを優しく慰めます。

「だいじょうぶ。いつか、魔法が上手く使えるようになるよ」

わんがステッキを振って星できらめく川をつくり、つーがその川を渡るための星がついたついたスワンボートを出しました。

ふぁいぶはふぉーが乗るスワンボートに乗り、わんたち兄弟と一緒にスワンボートで川を渡って行きました。なんだか不思議なことが起こりそうで、魔法使いたちはワクワクしていました。

夜空の下には、この世界のどこかにある、すみっコでひっそりと暮らしている「すみっコ」たちが暮らしていました。

季節は秋、木々は色づき、少し肌寒くなってきました。二階建ての赤い屋根の家「すみっコハウス」には、沢山のすみっコたちが暮らしています。

暖かい場所を求めて、ふろしきと一緒に北からやって来たしろくまは寒いのが苦手。衣替えするためにタンスの中をごそごそして、パーカーを取り出して暖かくしてほっと一息。

しろくまの横には、残りもの同士で仲が良い2人組がいました。おにく1%、しぼう99%のとんかつのはじっこであるとんかつは、固いから食べ残されてしまったえびふらいのしっぽと一緒に、油のお風呂に入って衣替えしました。

恥ずかしがり屋で優しいねこは、いつもざっそうにお水をあげています。そんなねこは、季節の変わり目で毛が抜け落ちているみたいでした。

抜け毛を気にするねこに、ピンクのたぴおかがコロコロ式粘着シートを使って、コロコロしてくれました。ねこはそのお礼に、ピンクのたぴおかの頭をぷにぷにと撫でてあげました。

黄色・水色・ピンクのたぴおかたちは、ミルクティーだけ先に飲まれて、カップの中に残されてしまったのです。

それを思い出した黒いたぴおかは、ねこたちの近くで「やってらんね」と寝っ転がり、やさぐれていました。

本を読むのが大好きなぺんぎん?は、『海の生き物図鑑』を見て、いつも自分探しをしています。

ぺんぎん?は、自分が何だったか思い出せません。頭におさらがあったような、昔川を流れていたような………。自分はぺんぎんなのか、自信がありません。

とかげは、芸術の秋を楽しんでいました。描いていたのはとかげのお母さんの絵、実はとかげは、きょうりゅうの生き残りなのです。

とかげのお母さんはスミッシーと呼ばれていて、たまに湖「すみっ湖」に現れます。でも、きょうりゅうの生き残りだってことがバレたら捕まってしまうかもしれないから、他のすみっコたちには内緒。とかげのふりをしています。

とかげの秘密を知っているのは、仲良しのにせつむりだけ。にせつむりは、かたつむりに憧れて、殻を被ったなめくじです。

そして秋といえば、食欲の秋。部屋のすみっこで、とかげとねこは魚を、とんかつとしろくまはおにぎり、ぺんぎん?はきゅうりをパクパクと食べていました。

猫缶をいっぱい食べるねこを吊り上げ、どこかに運ぶなぞのアーム。このなぞのアームは、いつもすみっコたちを見守っています。

今日はみんなで、お気に入りのカフェ「喫茶すみっコ」にやって来ました。いつもなら、すみっコたちが店の扉を開けた時の音で気づいてくれる、喫茶店のまめマスターと、アルバイトのおばけは、何かのチラシを熱心に見つめていて気づいてくれません。

店の奥から出てきたほこりに、しろくまがくしゅんとくしゃみすると、やっとまめマスターたちはみんなが来たことに気づいてくれました。

まめマスターたちが熱心に見つめていたのは何か、気になるすみっコたち。それを見たおばけが、すみっコたちにチラシを見せてあげました。

そのチラシは、すみの町商店街の奥にある大きな店「すみっコマーケット」がリニューアルオープンし、それを記念して全品大特価セールをすることが書かれていました。

すみっコマーケットがリニューアルオープンしたことに、喜ぶすみっコたちは、何をしようかアイデアを出し合います。

するとぺんぎん?が、「すみっコマーケットでお買物して、すみっ湖でテントを張ってキャンプをしよう」と提案しました。

秋はお出かけするにもいい季節なので、みんなキャンプすることに乗り気でした。でもその中で、1人浮かない顔をするとかげは、お母さんのことが気になっていました。

それに気づかないぺんぎん?は、のんきに「スミッシーにまた会えるかな?」と言い、首をかしげていました。

実はすみっコたちは、スミッシーに会ったことがあります。それはスミッシーが、とかげに会いに来た時でした。

スミッシーは、すみっコたちと遊んでくれる、とても優しいきょうりゅうです。でも、とかげはみんなに、スミッシーは自分のお母さんであることを言えませんでした。

お母さんに会えるのは嬉しいけれど、またみんなに嘘をつくことになると思うと、とかげは複雑でした。

キャンプのことで盛り上げるすみっコたちは、カフェを出て「すみの町商店街」と書かれたアーチをくぐって、商店街の中に入っていきます。

すみっコたちはすみっコマーケットまでの道のりにある、焼きたてのふかふかのパンが並んでいるパン屋やクリーニング屋、綺麗な花が並んだお花屋さん。駄菓子屋さん、公園に立ち寄って、寄り道を楽しんでいました。

公園の中を抜けた先に、すみっコマーケットがありました。思い思いにカゴを持ったすみっコたちは、何を買うのでしょうか。

ぺんぎん?は、野菜コーナーで大安売りしていた、大好きなきゅうりを箱買い。とんかつとえびふらいのしっぽ、彼らのとこに来た仲良しのあげだまたちとあじふらいのしっぽは、調味料コーナーに陳列されたソースの種類の多さに目を輝かせ、沢山のソースをカゴに入れていました。

とかげとねこは、魚売り場の特売のコーナーへ。大勢の人で混み合う中、ケースのすみっこにあった最後の1パック、魚を無事ゲットしました。

料理上手なしろくまは、袋詰めのウィンナーと野菜をゲット。それぞれ好きなものをいっぱい買ったすみっコたち、がま口財布に入ったお金が足りるか心配でしたが、何とか全部買うことが出来ました。

その後、すみっコたちは買った物を入れたリュックを背負って、電車に乗ってすみっ湖へ向かいました。

到着したすみっ湖には、スミッシーの顔はめパネルにグッズを販売する店があり、湖の前にはスミッシーを写真に撮ろうとする観光客がいました。

その日の夜。キャンプマスターのかわうそが手伝ってくれたおかげで、買った野菜やウィンナー、魚などを焼いてバーベキューを楽しむすみっコたち。

そこには、いつの間にか現れたたぴおかたちや、ざっそうとにせつむり、ほこりたち。おばけもみんな来ていました。

楽しいバーベキューの途中、すみっコたちは夜空に浮かぶ、もうすぐ満月になりそうな青い月を見つけます。

最初に発見したぺんぎん?は、持ってきた荷物の中から『世界七大伝説』という本を取り出し、みんなに見せました。

スミッシーが描かれたページの次に、満月を背にホウキに乗った魔法使いの挿絵があり、そこにはこう記されていました。

「5年に1度の青い大満月の夜、魔法使いたちがやって来て夢を叶えてくれる」

以下、『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』ネタバレ・結末の記載がございます。『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2021 日本すみっコぐらし協会映画部

それを見て、目をまんまるとさせたみんなの夢は何でしょうか。とんかつとえびふらいのしっぽの夢は、誰かに美味しく食べてもらうこと。

しろくまの夢は、1年中暖かい場所で過ごすこと。ぺんぎん?の夢は、いつか本当の自分を見つけること。

ねこの夢は、すらっとしたスタイルの理想の姿になること。ざっそうの夢は、綺麗なリボンがついたブーケにしてもらうこと。

とかげの夢は、大好きなスミッシーと一緒に暮らすことでした。バーベキューでお腹いっぱいになって、眠くなっちゃったすみっコたちは、それぞれ寝袋に入って、テントの中で皆でくっつき合って眠りました。

翌日。帰ってきたすみっコたちは、喫茶すみっコに立ち寄り、まめマスターにすみっ湖のお土産「スミッシーサブレー」をあげました。

カウンター席に座るすみっコたちに、おばけが丸いホットケーキを運んできました。そのホットケーキの形を見て、すみっコたちは今日が青い大満月の日であることに気づきます。

その日の夜。すみっコたちは、小高い丘の上で魔法使いたちが現れるのを待ちますが、なかなか現れず、諦めて帰ろうとします。

諦めきれないとかげが月を見上げたその時、月の光の中から、光の船が出現。とかげの呼びかけで気づいたすみっコたちもびっくり。

すみっコたちの目の前で、光の船の中から出てきた魔法使いたちはホウキに跨り、どこかへ飛んでいきます。

それを追いかけて行ったすみっコたちは、夜の森の中でナイトパーティーの準備をする魔法使いたちを発見。

まわりの木々にはイルミネーション、テーブルにはご馳走が並び、わんとつー、すりーとふぉーが魔法をかけたどんぐりは、楽器を手にした楽団になりました。

ナイトパーティーに目を輝かせるすみっコたち。それに気づいたふぁいぶは、わんたちにすみっコたちのことを伝えました。

魔法使いたちはすみっコたちに魔法をかけ、同じ魔法使いにして、ナイトパーティーに招待しました。

ふぁいぶはわんたちのように、魔法ですみっコたちをおもてなしをしようとしましたが、失敗してしまい、近くの木の枝のすみっこでその様子を眺めていました。

夜明けが近づき、うっすらと空が明るくなってきたことに気づいたわんは、兄弟たちに声を掛けて急いで乗ってきた船へ戻ります。

ふぉーもふぁいぶの手を引いて、自分のホウキに乗せて船へ向かいましたが、それは魔法使いになった水色のたぴおかでした。

それを見たとかげは、慌てて枝の上に眠っているふぁいぶを起こします。ふぁいぶは慌てて兄弟たちの後を追いかけましたが、光の船は見えなくなってしまいました。

大ショックで力が抜け、ホウキから落ちてしまったふぁいぶを、しろくまとぺんぎん?が慌ててふろしきを広げて受け止めます。

どうすれば魔法使いの世界に戻れるか分からず、途方に暮れるふぁいぶ。スミッシーを見送るときの自分と重ねたとかげは、「うちにくる?」と誘いました。

こうして、魔法使いの世界に帰れなくなってしまったふぁいぶは、すみっコの世界で暮らすことになりました。


(C)2021 日本すみっコぐらし協会映画部

翌日。すみっコたちは喫茶すみっコへ行き、まめマスターたちにふぁいぶを紹介しました。

みんながお勧めする全メニューを食べた後、すみっコたちは、ふぁいぶにこの町を案内することにしました。

公園に行って遊んだり、一緒に駄菓子屋さんで買い物したり、パン教室に行ってみんなでパンを作ったり………。ふぁいぶは、すっかりすみっコたちと仲良しになりました。

秋もだいぶ深まって、木も寒そうになる季節。すみっコハウスに暮らすしろくまたちは、お土産を持ってとかげの家へ向かいました。

森の中にあるとかげの家への道中、本物のとかげもすみっコたちと合流し、みんなでとかげの家へ遊びに行きました。

ねこはお花、しろくまは手作りのアップルパイ、とんかつとえびふらいのしっぽは籠に入れたレモン。ぺんぎん?はチョコがけきゅうりを、それぞれとかげに渡しました。

それを使って、楽しいティータイムを過ごすすみっコたち。ふぁいぶを知らない本物のとかげに、ぺんぎん?が「“世界七大伝説”の本に載っていた、夢を叶えてくれる魔法使いだよ」と教えます。

その話を聞いたふぁいぶは、「ゆめってなあに?」と首をかしげました。ふぁいぶたち魔法使いは、魔法で何でも叶ってしまうから、夢が何か分かりません。

とかげは「夢は、こうなったらいいなあっていう、願い事だよ」と、ふぁいぶに教えてあげます。

みんなで夢について語り合い、盛り上がる中、「おかあさんと一緒に暮らしたい」とは言えないとかげは黙っていました。

みんなの強い願いを聞いたふぁいぶは、それぞれの夢を叶えようとしましたが、失敗。今のふぁいぶの力では、みんなの夢を叶えることができません。

落ち込むふぁいぶを慰めるすみっコたち。楽しいティータイムが終わり、とかげとふぁいぶがいる家から帰っていく姿は、どこか元気がありません。

その日の真夜中、ふぁいぶは帽子の中から秘密の魔法書を取り出し、こっそり家を抜け出してすみっコハウスへ向かいます。

そしてふぁいぶは、窓の外から寄り添って眠るすみっコたちに、秘密の魔法書にあった、あるものが消える魔法「消失の魔法」をかけました。

翌朝。すみっコハウスで寝ていたすみっコたちに、ある変化が起きます。最初に起きたぺんぎん?は、どこか自分に自信がある様子。

次に起きたしろくまは、物置から扇風機を取り出し、ぶるぶる震えながら「あついあつい」と言って扇風機の風を受け続けました。

次に起きたとんかつは、台所から持ってきた三角コーナーを頭から被り、「どうせ、生ゴミだし…」とネガティブ。体型を気にしているねこも、今日はどこか堂々としています。

喫茶すみっコに足を運ぶとかげとふぁいぶ。先に来ていたすみっコたちが、いつも座っているすみっこの席ではなく、真ん中のソファー席に座っていることにびっくりしました。

ふぁいぶは消失の魔法のせいだと気づき、魔法がかかっていないえびふらいのしっぽたちやとかげに、そのことを話しました。

ふぁいぶが消失の魔法をかけたのは、夢が叶わなくて悲しい思いをするくらいなら、消してしまった方が楽しく暮らせると思ったからでした。一人で困っていたふぁいぶを、優しく仲間に迎え入れてくれたすみっコたちへのお礼も兼ねて………。

消えてしまった夢は、すみっコたちの、すみっコたちらしさでもありました。ふぁいぶの話を聞いたとかげたちは、みんなを元に戻そうとします。

とかげたちによる「みんなの夢を思い出させよう作戦」は功を奏し、消えてしまった夢を取り戻したすみっコたち。「夢って大切なものなんだ」と知ったふぁいぶは、とかげの夢は何か考えます。

その日の夜。先に寝床に入ろうとしたふぁいぶは、ベッドによじ登る際、とかげの宝箱を落としてしまいました。落ちた拍子に開いた宝箱には、沢山のスミッシーグッズが入っていました。

後からやって来たとかげに、謝るふぁいぶ。沢山のスミッシーグッズを見て、とかげがスミッシーが好きなことを知り、「もしかして、スミッシーに会いたいの?」と尋ねます。

慌てるとかげは、深呼吸して気を落ち着かせ、スミッシーのぬいぐるみを抱きしめながら、「うん、会いたい」と答えました。


(C)2021 日本すみっコぐらし協会映画部

とかげの家を出て、空を見上げるとかげとふぁいぶ。するとそこへ、突如光の帆船が出現。そこから、魔法使いたちと水色のたぴおかがホウキに乗って、とかげたちの元へやって来ます。

魔法使いたちも、ふぁいぶがいないことに気づき、ずっと心配していました。魔法使いたちは試行錯誤の末、青い大満月の日でなくても、すみっコたちの世界に行ける方法を考え出したのです。

ふぁいぶはすみっコたちの世界にいる間、とかげの家でお世話になったこと、そのとかげはスミッシーに会いたがっていることをわんたちに話しました。

それを聞いたわんたちは、とかげへのお礼として、とかげを魔法使いにして空を飛べるようにし、すみっ湖にいるスミッシーに会わせてあげようとします。

すみっコハウスで寝ようとしていたしろくまは、窓を叩く1羽のふくろうのおかげで、夜空を飛んでいく魔法使いたちととかげに気づきました。

しろくまは慌てて皆を起こし、みんなでとかげの後を追うため、空を飛べない自分たちの代わりに、ほこりを空へ舞い上がらせます。

そのほこりを見て、追いかけてくるすみっコたちに気づいたわんたちは、魔法をかけてみんなも飛べるようにしてあげました。

すみっ湖のほとりに降り立った一同。わんたちが湖にかけた魔法のおかげで、スミッシーは湖に現れました。

互いに会いたくて仕方なかった親子を見て、わんたちはスミッシーに魔法をかけます。親子の背には同じ羽が生え、星空の中を嬉しそうに散歩していきました。

とかげは魔法使いたちのおかげで、会いたかったお母さんに会えました。追いついたすみっコたちが、とかげのそばに行くと、とかげはみんなにとびっきりの笑顔を見せます。

それからすみっコたちは、とかげと一緒に、空中でスミッシーに遊んでもらいました。

魔法使いたちが乗ってきた帆船の帆が消えかかり、魔法使いたちが元の世界へ帰る時間がやってきました。わんたちは、すみっコたちとスミッシーを地上に戻します。

スミッシーは最後にとかげに微笑みかけ、ゆっくりと湖の中へ消えていきました。「本当はずっと一緒にいたいけれど、また会えるといいな」それが、とかげの大切な夢です。

ふぁいぶはそんなとかげに、自分の帽子についていた星をあげました。ふぁいぶととかげは抱き合い、「次に会えるのはずっと先だけれど、絶対忘れないよ」と約束しました。

すみっコたちに見送られ、光の帆船に乗って元の世界へ戻っていった魔法使いたち。彼らとのお別れの後、すみっコたちはもう帰りの電車がないことに気づきます。

すみっコたちは、湖のほとりでたまたまテントを張っていたかわうそのお世話になって、かわうその焚火のそばで、くっつき合って朝まで過ごすことにしました。

一方、魔法使いの世界に戻ってきたふぁいぶは、早速魔法の練習を開始。ふぁいぶにも、「すてきな魔法使いになりたい」という夢が出来たからです。

夢は、空に輝く星。見上げるだけで、勇気が湧いてきます。

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映画『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』の感想と評価


(C)2021 日本すみっコぐらし協会映画部

すみっコたちの日常は、観ているだけで口元に笑みを浮かべてしまうほど、とても微笑ましく癒されます。

そんなすみっコたちに、新たな出会いが訪れました。青い大満月の夜の日に現れた、ふぁいぶたち魔法使いです。

わんたちが見せる素敵な魔法も、ふぁいぶが見せる失敗ばかりの魔法も、どちらもすみっコたちのように、大人も子供関係なく目を輝かせてしまうほど心躍るものばかり。

夜の森の中で開かれたナイトパーティーも、物語のラストに描かれた星空の散歩も楽しそうで、観ているこちらもすみっコたちの輪に混ざりたくなります。

また、すみっコたちが魔法使いたちに叶えて欲しかった夢は、どれもすみっコたちらしいものばかり。みんなへのお礼として、それを叶えようとしたふぁいぶの奮闘劇は、とても健気で可愛いです。

特に物語のラストで、「お母さんに会いたい」と言うとかげの夢が叶った場面での、スミッシーととかげの嬉しそうな姿に涙が止まりません。

また、ふぁいぶがやっとわんたちに会えた場面と、夢が何か分からなかったふぁいぶがすみっコたちのおかげで、新しい夢が出来た場面も感動します。

短い期間であったものの、一緒に遊んだり買い物したり、美味しいものを食べて過ごした日々は、すみっコたちにとってもふぁいぶにとってもかけがえのない思い出になったことでしょう。

まとめ


(C)2021 日本すみっコぐらし協会映画部

この世界のどこかにある、すみっコでひっそりと暮らしているすみっコたちと、魔法使いの世界で暮らす5人兄弟の魔法使いの出会いを描いた、日本のアニメーション作品でした。

本作の見どころは、すみっコたちの夢と日常、すみっコたちと5人兄弟の魔法使いの出会いです。

物語の中盤で、魔法使いの世界に帰れなくなってしまったふぁいぶに、とかげは優しく手を差し伸べ、自身の家へ泊まらせてあげます。

すみっコたちの世界で過ごすふぁいぶの姿と、とかげの家で2人仲良く過ごす姿はもちろん、ふぁいぶがベッドのすみっこに寝返りを打つとかげの背にぴったりくっついて寝る姿は、本作で特に心癒される場面です。

エンドロールには、すみっコハウスでクリスマスツリーを飾りつけをするすみっコたちの姿と、とかげが飾りつけの最後にふぁいぶがくれた星をてっぺんに飾りつけた姿が描かれていました

世界中で愛されているすみっコたちが、新たな仲間ふぁいぶたちと出会い、友情を育んでいくアニメーション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

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