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Entry 2024/06/04
Update

【8話ネタバレ】怪獣8号|感想/考察/解説。保科とカフカ対決!正体がバレる危機の結末×新たな怪獣の脅威は

  • Writer :
  • 谷川裕美子

カフカ=怪獣8号と保科副隊長の戦いの火蓋が切られる第8話

怪獣が人々の生活をおびやかす世界で、謎の小型怪獣を飲み込んだことで「怪獣に変身する力」を身につけてしまった主人公の奮闘を描く、少年ジャンプ+の大人気ファンタジーアクション漫画をアニメ化した『怪獣8号』。

ド派手なアクションと笑いたっぷりのコミカルなドラマ展開から目が離せない本作。日比野カフカを福西勝也が演じるほか、瀬戸麻沙美、加藤渉らが声を担当しています。

前回・第7話で、怪獣8号の姿のままで保科副隊長に見つかってしまったカフカ。

戦わざるを得なくなったカフカは、どのようにしてこの窮地を抜け出すのでしょうか。そして保科の真の実力とは。みどころたっぷりの第8話について解説します。

アニメ『怪獣8号』の作品情報

【放送】
2024年(日本アニメ)

【原作】
松元直也

【監督】
宮繁之、神谷友美

【シリーズ構成・脚本】
大河内一桜

【総作画監督・キャラクターデザイン】
西尾鉄也

【怪獣デザイン】
前田真宏

【音楽】
坂東祐大

【アニメーション制作】
Production I.G

【キャスト】
福西勝也、瀬戸麻沙美、加藤渉、ファイルーズあい、河西健吾、新祐樹、河本啓佑、武内駿輔、千本木彩花、玄田哲章、吉野裕行

【作品概要】
少年ジャンプ+の松元直也による大人気ファンタジーアクション漫画をテレビアニメ化。

多数の怪獣が人々の生活をおびやかす世界で、謎の小型怪獣を飲み込んでしまい怪獣8号に変身するようになった主人公・日比野カフカが、「日本防衛隊」へその能力を隠して入隊。仲間たちと共に怪獣討伐に奮闘する様を描きます。

監督は宮繁之と神谷友美、アニメーション制作はProduction I.Gが担当。主人公・カフカを福西勝也、カフカの幼なじみで防衛隊エリートの亜白ミナを瀬戸麻沙美、カフカとともに防衛隊員を目指す市川レノを加藤渉が演じます。

アニメ『怪獣8号』第8話のあらすじとネタバレ

レノたちを怪獣9号から救うため、怪獣8号へと変身したカフカ。ところが怪獣9号を退けられた矢先に、怪獣8号を追っていた保科に見つかり、相対することに。

保科の持つ想像以上の戦闘能力に愕然とするカフカ。反撃して傷つけるわけにもいかず戦闘を躊躇するカフカに対し、保科は猛攻を仕掛けます。

カフカは刃で刺されてしまったものの、その刃を砕くことで保科を振り払うのに成功し、辛くも逃亡します。怪獣8号の戦いぶりに、保科は違和感を抱いていました。

怪獣8号であるカフカを、このまま信じていいのかと悩むキコル。そこにカフカが戻ってきました。キコルはカフカを前に、思わず笑顔になります。一方のカフカは、彼女を以前痛めつけた怪獣9号を逃してしまったことを謝りました。

ミナから怪獣8号についての感想を聞かれた保科。おそらく大怪獣だと答えた後、人間と戦っているような感覚を抱いたことを思い出します。

ミナは保科にひとまず休むように言いました。どんなタイプでも怪獣は討伐するのみだというミナの言葉に、保科も同意します。その時、レノたちを襲った怪獣9号が「発見時に人間の姿をしていた」という報告が入りました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアにはアニメ『怪獣8号』第8話ネタバレ・結末の記載がございます。アニメ『怪獣8号』第8話をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

一方、当の怪獣9号は、別の人間を殺して姿を乗っ取っていました。彼は怪獣8号をどうやって倒そうかと考えつつ、体がなじむまで潜伏しないといけないと呟きます。

目を覚ましたレノは、カフカが無事なのを見て喜びます。自分と伊春を助けてくれたことに感謝の言葉を伝えますが、それを隣のベッドにいた伊春が聞いているのに気づいて大慌て。みんなで必死に話をごまかします。

「なんで怪獣8号は助けてくれたんだろう。怪獣なのにめっちゃかっこよかった」と伊春にほめられて、思わず照れてしまうカフカ。それを見てまたもや伊春に怪しまれそうになりますが、キコルが助け船を出して事なきを得ました。

初任務の慰労会の豪勢さに驚くカフカたち。それは幹事のハルイチが、対怪獣兵器会社の国内最大手「出雲テクノロジー」の御曹司で大金持ちだったおかげでした。

保科の音頭で乾杯した隊員たちは、しばらくすると戦闘時の行動をめぐって互いに激しいダメ出しを始めます。

いつの間にか任務の話をしている隊員たちの姿を見て、「強くなりたい」という彼らの思いをレノは理解しました。議論がどこまでもエスカレートしていくさまを見て驚くばかりのレノとは対照的に、保科らは毎年の風物詩だと言って笑います。

料理長はハルイチに、呼んでもらえてうれしかったと話した後、父親との関係を聞きました。ハルイチはあれから話してないことを伝え、心配かけていることを謝ります。そこに神楽木がやってきましたが、そのまま通り過ぎました。

会の終わりに、被害を大幅に抑える発見をしたカフカの正隊員昇格が決まったと保科が発表します。「防衛隊第3部隊へようこそ」保科の言葉にカフカも仲間たちも歓喜しました。

翌朝、カフカはミナから正式に防衛隊員に任じられました。「浮かれるなよ。私の隣で戦うにはまだまだほど遠いぞ。」というミナの言葉を聞いて、カフカは彼女が約束を覚えていたことに気づきます。

「ああ、見てろよミナ!」思わず言ってしまったカフカは、上官を呼び捨てした罰で腕立て50回をさせられます。ミナは怪獣8号・9号の件で本部に行くので細かいことは保科に聞くようにと言い、カフカを正隊員に押したのも保科だったことを教えます。

遅くまで勉強していたカフカは、トレーニングルームで保科がひとりイメージトレーニングをしていることに気づきます。怪獣8号と戦った時の再現をしているのだと気づいたカフカは、驚いて腰を抜かしました。

8号対策をしているのだと話す保科の恐ろしい形相に震えるカフカ。普通の隊員の手には負えないから自分がやらねばならないと覚悟を語る保科に、カフカは戦力なれるようがんばると言いました。保科は、1%のヤツが調子に乗るなと言ってカフカの首を締めます。

「けどまあ、1%くらいは期待しといたる」と、保科は最後に温かな言葉をかけました。

その頃、新たな翼竜系怪獣の群れが飛来していました……。

アニメ『怪獣8号』第8話の感想と評価

怪獣8号の姿のカフカにとって、恐れていた事態が起こります。それは防衛隊の精鋭・保科副隊長との遭遇でした。中型怪獣との戦いを得意とする保科は、容赦なく二刀流の刃でカフカに斬りかかります

保科の戦闘能力は想像をはるかに超えるものでした。カフカは手を抜けばやられてしまうことを理解しますが、かといって保科を傷つけるわけにもいかずに窮地に追い込まれますハラハラする戦闘シーンが大きなみどころです。

カフカは機転をきかせ、保科の刃を砕くことで彼を跳ね飛ばし、なんとか逃げおおせることに成功。保科は怪獣8号がこれまでの怪獣とは何かが違うことを本能的に理解します。この点が、今後重要になってくることでしょう。

正義心が強く、仲間の命を何より大切に思うカフカが、今後防衛隊の前で変身してしまう可能性はとても高いといえます。正体がバレる日は間違いなくくるに違いありません。その時に勘の良い保科なら、今回の戦いを通してカフカの真意に気づいてくれるのではないでしょうか

初任務を終えた防衛隊は、慰労会で束の間の休息を楽しみ、カフカは今回の手柄によって正隊員に昇格しました。しかし、保科はすでに対怪獣8号の戦いを見据えて、ひとり訓練に励みます。それを見たカフカもまた、怪獣討伐への覚悟を新たにするのでした。

彼らの信念を見透かすかのように、ふたつの大きな恐ろしい前兆が映し出されます。

ひとつは再始動した怪獣9号の姿です。新たな体を手に入れるため、彼は通りすがりの男を殺して乗っ取りました。しばらく潜伏して体を慣れさせると言っていますが、それがどれほどの期間を要するのかはわかりません。おそらく、ほんの短期間で再びカフカたちの目の前に姿を現すのではないでしょうか

もうひとつは、上空を飛んでいる大量の不気味な翼竜系怪獣たちの存在。そして、その上には人語を操る怪獣の姿も。彼らは果たしてどんな能力を持っているのでしょうか。防衛隊がどのような戦いをみせるのか期待が高まります。

まとめ

怪獣8号と保科副隊長との白熱の戦いという大きな見どころのあるテレビアニメ第8話

カフカが正式に隊員に任命され、そしてミナがカフカとの約束を覚えていたことがわかった喜びの回でした。

初任務の慰労会が開かれほっと一息ついたのも束の間、次の脅威が目の前に迫っています。

新たな怪獣たちを前に、次回どのような戦闘シーンが繰り広げられるのか楽しみです。





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