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Entry 2019/12/21
Update

映画『ヒックとドラゴン3』あらすじネタバレと感想。聖地への冒険で描いた少年とトゥースのさらなる成長

  • Writer :
  • もりのちこ

愛は偉大な贈り物。
それは人間もドラゴンも同じ。

クレシッダ・コーウェルの児童文学を原作にし、少年とドラゴンの友情と成長を描いた、ドリームワークス製作アニメ「ヒックとドラゴン」シリーズの劇場版第3弾。

ドラゴンとの共存の道を選び、平和に暮らすバーク島のバイキング達。しかし、急激なドラゴン&人口増加により、島は定員オーバー!?

亡き父の後を継ぎ、若きリーダーになったヒックは、新たな聖地を求めて旅に出る決意をします。

果たして、聖地は見つかるのか?ヒックとドラゴンを襲う新たな試練とは?映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』を紹介します。

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映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』の作品情報


(C)2019 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

【日本公開】
2019年(アメリカ映画)

【監督・脚本】
ディーン・デュボア

【キャスト】
ジェイ・バルチェル、アメリカ・フェレーラ、ケイト・ブランシェット、ジェラルド・バトラー、F・マーレイ・エイブラハム、クレイグ・ファーガソン、田谷隼(日本語吹き替え)、寿美菜子(日本語吹き替え)、深見梨加(日本語吹き替え)、田中正彦(日本語吹き替え)、松重豊(日本語吹き替え)

【作品概要】
クレシッダ・コーウェルの児童文学を原作に、ドリームワークスが製作するアニメ『ヒックとドラゴン』シリーズの劇場版第3弾『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』。

バイキングの少年ヒックと、ドラゴンのトゥースの友情と成長を描いています。前作に引き続き、『リロ&スティッチ』のディーン・デュボア監督が、監督・脚本を手掛けています。

映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』のあらすじとネタバレ


(C)2019 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

ここは、バイキング達の島、バーク島。島には人とドラゴンが仲良く共存しています。

かつて、人間とドラゴンは敵同士でした。戦いの中、弱虫なバイキングの少年・ヒックが、傷ついた伝説のナイト・ヒューリー、トゥースを助けます。

ヒックとトゥースの間で芽生えた友情は、人とドラゴンが共存できることを証明しました。

幼かったヒックも、今や、亡き父の跡を継ぎ、バイキングの若きリーダーへ。そして、トゥースは、ドラゴンの王へと成長していました。

しかし、人間の世界では、まだまだドラゴンを狩るドラゴンハンターがはびこっています。ドラゴンと一心同体となり、捕えられたドラゴンの救助に向かうヒック達。

バーク島は、助けられたドラゴンと人口の増加により、定員オーバーです。

ヒックは、幼い頃、父から聞いたドラゴンの聖地を探していました。ドラゴン達と静かに平和に暮らしたい。ドラゴンの聖地は、必ずどこかにあるはずだ。

その頃、最凶のドラゴンハンター・グリメルが、伝説のナイト・フューリー、トゥースの命を狙っていました。トゥースをおびき寄せる秘策を思いついたようです。

その夜、トゥースは何かに導かれるように森へと入り込みます。後を追うヒックとガールフレンドのアスティ。

そこには、自分と同じナイト・フューリーの姿がありました。漆黒のトゥースとは違い、大理石のような輝きを持った白色のフューリー。ヒックとアスティも驚きます。

ライト・フューリーと名付けた白いフューリーに、トゥースは近づいていきます。仲良くしたいようです。しかし、ライト・フューリーは人間には攻撃的でした。ヒックに気付くと攻撃してきます。

空に舞い上がるライト・フューリー。追いかけたいトゥースでしたが、尻尾のケガで、ひとりでは飛ぶことが出来ません。飛び去る姿を寂し気に見つめるトゥース。まさに恋する顔でした。

トゥースはそわそわ、ふわふわ落ち着きがありません。求愛のダンスまで練習しています。

見かねたヒックは、トゥースを連れ、森にライト・フューリーを探しに行きます。嬉しそうにはしゃぐトゥース。しかし、そこには巨大な罠が仕掛けられていました。

間一髪で逃れたヒック達でしたが、その夜、ヒックの家にグリメルが現れ、睡眠薬をトゥースに撃ち込みます。トゥースが起きないことで、ドラゴン達の力が発揮できません。

さらに、グリメルの飼いならしているドラゴン達により、島は火の海と化しました。

ヒックは、島の皆を引き連れ、聖地への引っ越しを決意します。未知なる聖地を目指し、大移動となりました。

以下、『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』ネタバレ・結末の記載がございます。『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2019 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

聖地への移動の途中。ライト・フューリーが姿を現します。気もそぞろのトゥース。島の皆も旅の疲れが出始めていました。

休憩するため島に降り立つバイキング達。居心地の良さに、思わず長居してしまいます。

何よりもトゥースがこの調子じゃ先に進めません。会いに来るライト・フューリーに、気に入ってもらおうと頑張るトゥースでしたが、いまいち空回り気味です。

ヒックは、そんなトゥースのために尻尾を作ってあげます。尻尾を装着したトゥースは一人で空を飛べるようになりました。

「ちゃんと連れて来いよ」。ヒックの言葉に、嬉しそうに飛んでいくトゥース。トゥースと、ライト・フューリーの2匹は、楽しそうに時間を忘れ空を駆け回ります。

そして、聖地への入り口と言われる、聖なる滝の中へと姿を消していくのでした。

偵察に出ていたヒックの母・ヴァルカが戻ってきました。すぐそこまで、敵の艦隊が迫っていました。

ヒックとアスティは、戻らないトゥースを探しに出ます。そして、とうとうドラゴンの聖地へとたどり着きます。

そこでは、多くのドラゴンが悠々と自由に暮らしていました。ドラゴンの身体は蛍光に光り、輝く神秘的な世界が広がっています。

その頂上に君臨するトゥースの姿がありました。側に寄り添う、ライト・フューリー。2匹を称え、ドラゴン達が跪いていきます。

ドラゴン聖地の王となったトゥースの凛々しい姿を目の当たりにしたヒック。自分とは違う世界を感じずにはいられませんでした。

ヒックとアスティは、他のドラゴンに見つかってしまいます。襲い掛かるドラゴンから助けてくれたのは、トゥースでした。

島に戻ったヒックとトゥース。ヒックは、父の言葉を思い出していました。「愛は時に痛みを伴うもの。でも、愛は偉大な贈り物なんだよ」。

トゥースも愛するパートナーを見つけたのです。自分のことより相手の幸せを考えること。トゥースとの別れの時が来たのかもしれません。

その時、空からグリメルが現れ、ライト・フューリーに毒矢を放ちました。ライト・フューリーを人質に取られ、トゥースも捕まります。2匹は、連れ去られてしまいました。

他のドラゴンも次々捉えられていきます。ドラゴンがいなくなるなんて、ヒックは落ち込みます。

そんなヒックを励ましたのはアスティでした。「ドラゴンと会う前のヒックに戻っただけよ。今のあなただから着いてきたの」。アスティの言葉でヒックは力を取り戻します。

皆が、ドラゴン救出へと立ち上がります。船の上での戦闘は、激しいものになりました。

グリメルは、ライト・フューリーを操り、背に乗り連れ去ります。それを追うトゥースとヒック。

痛めつけられるライト・フューリーの姿に、トゥースの身体が光り出します。トゥースの覚醒です。ほとばしる電光。追ってきた悪いドラゴン達を吹き飛ばします。

怯んだグリメルめがけて、ライト・フューリーに飛び移るヒック。もみ合いの末、ヒックの足にグリメルがぶら下がる形になりました。

そして、グリメルがトゥースに毒針を打ち込みます。落下するトゥース。追いかけようとするライト・フューリーとヒックは目が合いました。

微笑み、自ら手を放し、グリメル共々、落下していくヒック。「トゥースを頼む」。ライト・フューリーはトゥースの元へと飛んで行きます。

もはやこれまで。その時、ヒックの前に、再びライト・フューリーが現れます。ヒックを助け出すライト・フューリー。初めて心を通した瞬間でした。

ヒック達は、見事ドラゴンを取り戻し、戦いに勝利します。

ヒックは、ドラゴン達を自由にし、聖地へと送る決意をします。島の皆も賛成してくれました。

いよいよ別れの時です。抱き合うトゥースとヒック。ここは、ドラゴンにとって生きずらい世界です。また、共に暮らせる日まで元気で。

ヒック達は新しい村を築きました。そして、今日はヒックとアスティの結婚式。2人は海の彼方にいるドラゴン達に報告します。

そして、2人の間には、男の子と女の子が生まれました。その日、家族が船に乗り向かった先は、ドラゴンの聖地の入り口です。

そこには、黒と白のナイト・フューリー、3匹の小さなドラゴンの姿がありました。船に舞い降りる黒いナイト・フューリー。

「覚えているかい。ヒックだよ」。その言葉に、弾かれるようにヒックに抱き着き、じゃれつくドラゴン。成長したトゥースでした。

再会を喜び合う家族たち。初めは怖がっていた子供たちも、すっかり仲良しです。ドラゴンの聖地が本当に存在することは、まだ秘密です。

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映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』の感想と評価


(C)2019 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

2019年2月に全米公開されて以来、瞬く間に世界54カ国でランキング1位を獲得。まさに「ドラゴン旋風」を巻き起こしている『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』。

劇場版第3作目となる本作は、それぞれの世界のリーダーとなった、ヒックとドラゴンのトゥースが、恋に目覚め、大事なものを守るため、さらに強く成長していくストーリーになっています。

ヒックとトゥースの成長を通して私たちは、互いを思いやる心、大事なものを守る勇気、そして信じることの尊さを、学ぶことになるでしょう。

この物語の魅力のひとつに、愛すべきキャラクターがあげられます。

主人公のヒックは、はじめ弱虫な少年でした。ケガをしたドラゴンのトゥースを助ける優しい一面もあります。父の背中を見てリーダー精神を学び、母との再会で親の愛情を知り、仲間たちとの絆を強めてきました。

今作ではさらに、人を愛する心、相手にとって何が良いことなのかを判断できる大人へと成長します。愛しているからこそ、時に別れも必要なのだと学びます。

そして、ヒックと共に成長するドラゴンのトゥース。愛くるしい表情の豊かさにメロメロになります。

本作では、やんちゃ坊主のトゥースに初恋がやってきます。一生懸命、好きを表現するトゥースですが、どうも空回ってしまう不器用さに笑いが起こります。

戦闘で見せる圧倒的な強さと、ドラゴンの王らしく雄叫びを上げるトゥースとのギャップもたまりません。

そして、そんなトゥースの恋のお相手、ライト・フューリー。映像美の素晴らしさはもちろん、気品あふれる神々しい姿に惚れぼれします。人間に対して、次第に心を許していく姿に感動します。

ヒックのガールフレンド・アスティは優秀なドラゴン乗りで、常にヒックと共に戦いにでます。勝気な性格ですが、ヒックのことを常に思いやり、信じて着いて来てくれます。

彼女のドラゴンはデッドリー・デンジャーのストームフライです。カラフルで可愛らしいドラゴンです。聖地へと別れた後、成長したアスティと子供たちと再会し、背中にのせ飛び回る姿も印象的です。

ヒックとトゥースと共に戦う仲間たちも、ユニークなキャラクターたちばかりです。バーク島のバイキング達は常に陽気で、血気盛んな人ばかり。見ている側も元気をもらえます。

また、この映画のもうひとつの魅力は、なんと言っても圧倒的なクオリティの映像美ではないでしょうか。

バーク島や海に浮かぶ島々、そしてドラゴンの美しさ。色に満ちたカラフルな世界。まるでプロジェクションマッピングを見ているような、息を呑むドラゴンの聖地。風でなびく髪の毛や、ドラゴンに触れる手など、リアルさに驚きます。

そして、一斉に空に飛び立つドラゴンの群れ、激しい戦闘シーンに心躍らされます。

まとめ


(C)2019 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
クレシッダ・コーウェルの児童文学を原作に、ドリームワークスが製作するアニメ「ヒックとドラゴン」シリーズ。

世界中に笑いと感想を届けた、劇場版第3弾『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』を紹介しました。

バイキングの少年ヒックと、ドラゴンのトゥースのさらなる成長と、新しい旅立ちを描いています。

大人になるということは、自分のことだけではなく、相手のことも大事に出来るということなのかもしれません。

映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』。強い絆で結ばれた、ヒックとトゥースの友情に感動すること間違いなしです。

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