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【ネタバレ】ソニック × シャドウ TOKYO MISSION|あらすじ感想と結末の評価レビュー。キアヌ・リーブスも参戦の映画シリーズ第三弾、東京を舞台に繰り広げられる超音速バトル

  • Writer :
  • 菅浪瑛子

東京を舞台に超音速のバトルが繰り広げられるソニックシリーズ第三弾!

世界的人気を集めるセガのアクションゲーム「ソニック」シリーズをハリウッドで映画化。

第三弾となる『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』はダークシャドウが初登場、東京を舞台に超音速のバトルが繰り広げられます。

東京湾沿岸に浮かぶ孤島に幽閉されていた究極生命体・シャドウが長い眠りから目を覚まし、東京・渋谷のスクランブル交差点に降臨。

救援を受けたソニックとテイルス、ナックルズの「チームソニック」がシャドウと対決しますが、シャドウの強さを前に手も足も出ません。彼らは世界を救うことができるのでしょうか。

『ソニック・ザ・ムービー』(2020)、『ソニック・ザ・ムービー ソニック vs ナックルズ』(2022)と続けて悪役・ドクター・ロボトニックを演じたジム・キャリーが続けて登場。更に一人二役で祖父ジェラルドも演じます。

更にシャドウの声はキアヌ・リーブスが担当しました。

映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』の作品情報


(C)2024 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC.

【日本公開】
2024年公開(アメリカ映画)

【原題】
Sonic the Hedgehog 3

【監督】
ジェフ・ファウラー

【劇中歌】
ONE OK ROCK

【キャスト】
ベン・シュワルツ、ジム・キャリー、ジェームズ・マースデン、チカ・サンプター、イドリス・エルバ、コリーン・オショーネシー、ナターシャ・ロズウェル、シェマー・ムーア、アダム・パリー、リー・マジュドゥーブ、アリーラ・ブラウン、クリステン・リッター、キアヌ・リーブス

【日本語吹替え版キャスト】
中川大志、山寺宏一、森川智之

【作品概要】
世界的人気を集めるセガのアクションゲーム「ソニック」シリーズのハリウッドで映画化された第三弾。ソニック、テイルズ、ナックルの「チームソニック」に立ちはだかるのは、ゲームでも絶大な人気を誇るダークヒーロー・シャドウ。そんなシャドウの声をキアヌ・リーブスが担当。

前2作同様ジェームズ・マースデン、チカ・サンプターが登場するほか、ベン・シュワルツ、イドリス・エルバ、コリーン・オショーネシーが声を担当しています。

更に、前2作でドクター・ロボトニック役を演じたジム・キャリーが、同役とその祖父ジェラルドを一人二役で演じます。

映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』のあらすじとネタバレ


(C)2024 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC.

東京湾沿岸に浮かぶ孤島。そこには究極生命体・シャドウが幽閉されていました。

50年コールドスリープ状態であったシャドウが突如目を覚まし、施設を破壊して東京・渋谷に降臨します。すぐに追いかけてきたGUNがやってきます。

「どうして僕を放っておいてくれないんだ」。シャドウを前に、手も足も出ないGUNは救助要請のため向かったのは……。

その頃、ロボトニックとの戦いを終え平穏な生活を取り戻したソニックは、トムのサプライズで、ソニックが地球に来た日を祝ってパーティーをしています。

そこにGUNのヘリがやってきます。ソニック、テイルズ、ナックルズは意気揚々と救援に向かいます。

3人でかかれば勝てぬ敵はないと息巻いていたチームソニックでしたが、そこに現れたシャドウに驚きます。

その姿形はソニックそっくりだったのです。何者なのかと驚き質問するソニックにシャドウは「話すだけ無駄だ」と言います。

ナックルズが攻撃しようとすると、シャドウは驚くべきスピードとパワーであっという間にナックルズは叩きつけられます。

3人で立ち向かいますが全く歯が立ちません。そのままシャドウはバイクに乗り、走り去ります。

慌ててソニックは追いかけますが、そのスピードにソニックは驚きを隠せず、そのままコテンパンにやられてしまいます。

GUNに事情を聞くことにしたソニックたちは、テイルズの案内で自分たちも浮かない場所として「チャオガーデン」に向かいます。

沢山のチャオたちが踊り、東京で訪れるべきスポットだとテイルズは説明します。

そこにGUNの長官がやってきて、シャドウについて話します。

シャドウのパワーが人類にとって利益があると研究されていましたが、実験が失敗し施設は閉鎖され、ソニックはコールドスリープ状態になったといいます。

そこに、突如ロボトニックのエッグドローンがやってきて攻撃を受けます。

そして、長官も攻撃によってやられてしまい、ソニックに一つのカードキーを託します。そのカードキーはGUNの所有する危険な武器を動かすキーだと言います。

ソニックたちの前にバイクに乗ってヘルメットをかぶった謎の人物が現れます。

「何者だ」とソニックが言うと、その人物はヘルメットを脱ぎます。何とその人物はロボトニックの助手であるエージェント・ストーンだったのです。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』ネタバレ・結末の記載がございます。『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2024 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC.

ソニックの天敵であるロボトニックの助手の登場にソニックたちは警戒します。

しかし、敵ではないと言い、あるところに案内します。そこにいたのはドラマを見て、高カロリーなものを食べて太り、髪も伸ばしたままのロボトニックでした。

ロボトニックが生きていたこと、その変わりように驚くソニックたちにロボトニックも驚きます。

ロボトニックは、エッグドローンを模倣した人物がいると聞くと、やる気を出してその正体を突き詰めると言います。

探知して発信源を突き止めたロボトニックはまさかのソニックと手を組むことにします。

発信源は廃墟となった施設のようでした。3手に分かれて探索をしているとソニックは、施設の中でシャドウと女の子が映った写真を見つけます。

「シャドウにも家族がいたんだ」。そんなソニックの背後にシャドウが現れ捕まってしまいます。テイルズとナックルズに助手も捕まっていましたが、ロボトニックの姿がありません。

その頃、ロボトニックは思いもよらぬ出会いをしていました。

ロボトニックと瓜二つの格好した人物が、ロボットニックの祖父だというのです。最初は怪しんでいたロボトニックも、祖父だと気づくとずっと会いたかった家族に会えた感動に包まれます。

そして、ソニックたちの前にロボトニックと祖父・ジェラルドが現れます。ロボトニックはあっさり祖父側に寝返り、祖父の復讐計画に協力すると言います。

ジェラルドはシャドウ同様50年も牢に幽閉され、GUNのために究極兵器を作り上げました。その究極兵器をGUNから奪うと言うのです。

ロボトニックとジェラルドはシャドウと助手を連れどこかに向かい、ソニックたちの前にはブラックホールが迫っています。

すんでのところで、テイルズが持っていたコインで脱出すると、トムとマディにロボトニックたちを阻止するため協力してほしいと言います。

ソニックたちがいない生活に退屈していたトムとマディは即答で協力すると言います。

究極兵器を動かすには二つのカードキーが必要です。

一つはソニックが長官から託されたものでしたが、それはシャドウに奪われてしまいました。

もう一つはGUNの司令部の金庫の中にあります。しかし、GUNはセキュリティが厳しく張り巡らされそう簡単に潜入できません。

そのため、マディとトムがGUNの隊員になりすましテイルズがハッキングできるようUSBメモリーを差し込むという作戦でした。

しかし、すでにもう一つのUSBが差し込まれていました。ロボトニックの仕業です。

早くしないと金庫に先に辿り着かれてしまいます。ソニックが慌てて突入し、金庫にいるロボトニックとジェラルドに追いつきます。

カードキーを巡って争っているところにGUNも現れてんやわんやになります。

GUNの隊員が取ったカードキーをトムが長官になりすまして手に入れます。しかし、シャドウに突き飛ばされ奪われてしまいます。

重傷を負ったトムに駆け寄るソニックたちの姿に、マリアの死を重ねてシャドウは一瞬動揺しますが、そのままロボトニックたちと共に究極兵器に向かいます。

シャドウとジェラルドの言動が引っかかっていた助手はロボトニックに、「おじいさんは何隠している。気をつけたほうが良いです」と忠告しますが、「俺と祖父の仲に嫉妬しているんだろ、お前はクビだ」と耳を貸しません。

究極兵器にシャドウがカオスエネルギーをためていきます。そしてそのまま地球に発射し、地球を破壊するというのです。

「2人で力を合わせれば支配できるのに壊しちゃダメだ」とロボトニックは言いますが、「マリア亡き世界に意味はない」とジェラルドは言います。

そこでやっとジェラルドが愛していたのはマリアで、復讐のために利用されただけだということにロボトニックは気づき、祖父を止めようとします。

その頃、トムを攻撃されたソニックは怒りで我を忘れ、正しいことをするために使わないと約束したエメラルドの力を使ってシャドウに復讐しようとします。

テイルズとナックルズは止めますが、ソニックは聞こうとしません。

ナックルズは「皆を信じると決めた、だから争わずエメラルドの場所を言う」と言い、ソニックはエメラルドの力を使ってシャドウを倒しに行ってしまいます。

シャドウは怒りで我を忘れたソニックに「僕と同じだ」と言います。ソニックは否定しますが、シャドウの胸ぐらを掴み今にも殴りかかろうとした時にハッと我にかえります。

シャドウは「勝ったんだからやれよ」と言いますが、ソニックは「復讐に勝ち負けはない」と拳をおろします。

シャドウも怒りで失っていた心を取り戻し、地球を救うためソニックと協力して向かっていきます。

ロボトニックのもとにナックルズとテイルズもやってきて、ジェラルドを倒すことに成功しますが、兵器の発射は止まりません。

せめてもと、舵を切って地球から外そうとします。ソニックとシャドウも押し上げますがなかなか動きません。

そんななか、ソニックがビームにやられて気を失ってしまいます。落下していくソニックを助けるためにテイルズとナックルズが向かいます。

最後のコインで無事地球に帰ってきたソニックたちですが、宇宙にある究極兵器にはまだロボトニックとシャドウがいます。

ロボトニックは「助手のために最後の中継をしよう」と言い、助手に向かって最後の言葉を投げかけます。そしてそのまま爆発に巻き込まれていくのでした……。

シャドウとロボトニックは、身を持って地球を救ったのです。

映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』の感想と評価


(C)2024 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC.

世界的人気を集めるセガのアクションゲーム「ソニック」シリーズをハリウッドで映画化。

シリーズ第三弾となる『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』では、絶大な人気を誇るキャラクター・シャドウが登場し、その声をキアヌ・リーブスが担当します。

圧倒的な力を持つシャドウですが、シャドウ自身は自分のパワーに興味を持っていません。シャドウは、自分がどこからきたのか、何者なのか、何も知りません

その上、地球にやってきたシャドウを皆恐れ、そのパワーを人類のために利用することしか考えていませんでした。

そんなシャドウを怖がらず、友達になってくれたのが、マリアでした。シャドウに温もりをくれたのです。しかし、そのマリアが亡くなり、シャドウは憎しみで我を忘れてしまいます

悲しき過去をもつシャドウは、ソニックと対になる存在と言えます。ヒーローになりたいと思い描いていたソニックは当初空回りしてばかりで、理解者もいませんでした。

そんなソニックを受け入れ、友人となったトムの存在がいなければソニックはどうなっていたでしょうか。また、シャドウのように実験体として扱われたらどうなっていたでしょうか。

ソニックは、シャドウがトムを傷つけたことを知ると我を忘れ、テイルズとナックルズが引き止めるのも聞かずに復讐をしようとします。

そんなソニックにシャドウは「同じだ」と言います。しかし、ソニックはすんでのところで我にかえり、復讐に勝ち負けはないと振り上げた拳を下ろします

ソニックの姿にシャドウも心を取り戻し、地球を救うため、自らの間違った選択を正すため立ち上がるのです。

「いつだって選択肢はある」「間違うこともある」

ソニックのまっすぐな言葉は、観客の心にも突き刺さるでしょう。そして、本作における孤独なダークヒーローはシャドウだけではありません。ドクターロボトニックもまさにダークヒーローといえるでしょう。

誰からも愛されなかったロボトニックは、祖父・ジェラルドに出会い、家族の愛を取り戻したと思っていました。しかし、祖父が愛していたのはマリアで、マリア亡き世界に意味はないと、復讐のためにロボトニックを利用しただけだったのです。

目が覚めたロボトニックは、唯一自分を愛し、そばにいてくれた助手のストーンのために地球を救おうとするのです。悪役だったはずのシャドウとロボトニックが地球を救おうとする意外な展開に胸が熱くなります

スピーディーな超音速アクションに、最後はホロリと涙が出るような王道のアクションムービー。最後にはあるキャラクターが登場して続編に繋がることを期待するようなサプライズまで楽しませてくれます。

エンドロール後の映像にももしや……と思った人も多いかもしれませんね。

まとめ


(C)2024 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC.

東京を舞台に超音速のバトルが繰り広げられるソニックシリーズ第三弾。本作の1番の魅力は何と言ってもジム・キャリー演じるロボトニック、そして祖父のジェラルドでしょう

前2作でソニックの敵として命を狙ってきたロボトニックが、何と本作では手を組んでGUNに立ち向かうという展開になります。しかし、そううまくはいかず、祖父・ジェラルドの登場によってあっさり悪側に寝返ってしまいます。

初めて祖父という家族に出会ったロボトニックが祖父とともにGUNの司令部に潜入し、ダンシングする場面はジム・キャリーの真骨頂がいかんなく発揮され、まさに完全復活ともいうべきシーンでした。

しかし、それだけでは終わりません。祖父が自分を利用していただけだと気づくと、祖父を止めようとします。ジム・キャリー対ジム・キャリー。往年のファンにはたまらない展開です。

また、ジム・キャリー自身も楽しんで演じていることが伝わってくるようです。ロボトニックと助手の関係も含めて、ジム・キャリーの魅力が詰まった映画になっています



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