幼馴染みの二人の少女アマンダ&リリーの「凶暴な友情」とは。
ドラッグの売人ティム役で故アントン・イェルチンが出演していることでも話題の映画『サラブレッド』が、2019年9月27日(金)よりシネクイント、シネマカリテほかで全国ロードショーされます。
ポスタービジュアルが解禁となり、監督・脚本デビュー作となるコリー・フィンリーのコメントも到着しましたのでご紹介します。
映画『サラブレッド』について
本作『サラブレッド』はサンダンス映画祭観客賞を始め、ゴッサム賞脚本賞やインディペンデント・スピリット賞新人脚本賞など、インディペンデント作品を対象とする映画賞に多数ノミネートされたスタイリッシュ・サスペンスです。
コネティカットの広大な屋敷や乗用馬厩舎、上流階級の世界を舞台に、長年疎遠だった幼馴染みの少女二人(アマンダ&リリー)は、再会し心を通わせていきます。
友情が深まるにつれお互いの凶暴な性格が顔を出し始め、やがて自分達の人生を軌道修正する為に、リリーと不仲だった継父の殺害を計画するという、歪んだ友情を描いた作品です。
アマンダ役を演じたのは、『レディ・プレイヤー1』(2018)でヒロインに抜擢され、本作でも素晴らしい演技を見せる実力派女優オリヴィア・クック。
また、リリー役には、『スプリット』(2016)でメイン・キャストを演じ、本作でもカリスマ性と力強さを見せる個性派女優アニャ・テイラー=ジョイが扮します。
そして、ティム役には、「スター・トレック」シリーズで一気にブレイクしたものの、本作が遺作となった演技派俳優アントン・イェルチン。
さらに、監督・脚本を手掛けたのは、ニューヨークで演出家・劇作家として活躍し、本作がデビュー作となる新人監督コリー・フィンリーです。
コリー・フィンリー監督のコメント
本作が映画の監督・脚本デビュー作となるコリー・フィンリーは、演出家・劇作家ならではの製作のきっかけを以下のように語りました。
「この数年間、ある会話劇が私の頭の中を席巻していました。その会話は、コネティカット州の郊外に住む二人のティーンエイジャーの口から発せられる事になりました。そのうちの一人の主人公アマンダは、自分にはあらゆる人間の感情が無いという確信を持ち、感情を持っているように見せかけながら生きてきました。もう一人の主人公リリーは、一見すると敏感で社会に上手く順応しているように思えますが、実は途轍もなく大きな衝動的感情を隠し持っています。その感情が発露すれば、思慮分別は全て消え去り、周りからの評価は一転してしまうでしょう。彼女達のこんがらがった友情がこの物語の軸となりました。『サラブレッド』は、元々は舞台劇を想定していたんです」
映画『サラブレッド』のポスタービジュアル
本記事冒頭に掲載した、本作のポスタービジュアルでは、達観した表情の無感情なアマンダと物憂げで不安そうな表情の感情的なリリーが、ソファーの上で寛ぎながらも、目線を外し少し距離を置く姿が写し出されています。
また二人の下で反転しているのは、リリーが住んでいる巨大な屋敷に佇む、ドラッグの売人で共犯者のティム。
「三つの秘密、二つの裏切、一つの事件が絡み合う」というキャッチコピーと共に、謎に満ちた三人の関係性を示唆するビジュアルとなっています。
映画『サラブレッド』の作品情報
【日本公開】
2019年(アメリカ映画)
【監督・脚本】
コリー・フィンリー
【キャスト】
オリヴィア・クック、アニャ・テイラー=ジョイ、アントン・イェルチン
映画『サラブレッド』のあらすじ
長年疎遠だった幼馴染みの少女アマンダ(オリヴィア・クック)とリリー(アニャ・テイラー=ジョイ)は、コネティカット州の郊外で再会。
鋭いウィットを磨いて強烈な個性を育んだアマンダは、そのせいで社会からのけ者にされていました。
一方、上品で洗練された上流階級のティーンエイジャーに成長したリリーは、名門校に通いながら一流企業でのインターンも経験中。
反対に思えた二人は、リリーが抑圧的な継父を憎んでいると発覚した事がきっかけで心を通わせていきますが、友情が深まるにつれて互いの凶暴な性格が顔を出し始めます。
やがて、自分達の人生を軌道修正する為、二人はドラッグの売人ティム(アントン・イェルチン)を雇い、継父の殺害を依頼しますが…。
まとめ
オリヴィア・クックとアニャ・テイラー=ジョイという注目の若手女優が共演したスタイリッシュサスペンス『サラブレッド』。
2016年に交通事故で他界したアントン・イェルチンがドラッグの売人ティム役で出演しています。イェルチンにとってはこれが遺作となりました。
映画『サラブレッド』は2019年9月27日(金)よりシネクイント、シネマカリテほかで全国ロードショーです。
ご期待下さい。