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Entry 2017/07/08
Update

映画メアリと魔女の花あらすじネタバレと感想!ラスト結末も【米林宏昌アニメ代表作】

  • Writer :
  • 馬渕一平

「スタジオジブリ」の志を受け継ぐアニメーションスタジオ「スタジオポノック」による待望の第1回長編作品。

『借りぐらしのアリエッティ』と『思い出のマーニー』を手掛けた米林宏昌監督による『メアリと魔女の花』をご紹介します。

以下、あらすじやネタバレが含まれる記事となりますので、まずは『メアリと魔女の花』映画作品情報をどうぞ!

1.映画『メアリと魔女の花』作品情報

【公開】
2017年(日本映画)

【スタッフ】
原作:メアリー・スチュアート、脚本:坂口理子、監督:米林宏昌、音楽:村松崇継、プロデューサー:西村義明、作画監督:稲村武志、作画監督補:井上鋭、作画監督補:山下明彦、動画検査:大谷久美子、色彩設計:沼畑富美子、美術監督:久保友孝、美術デザイン:今井伴也、CG監督:軽部優、撮影監督:福士享、映像演出:奥井敦、アフレコ演出:木村絵理子、音響演出:笠松広司、主題歌:SEKAI NO OWARI「RAIN」

【キャスト】
メアリ:杉咲花、ピーター:神木隆之介、マダム・マンブルチューク:天海祐希、ドクター・デイ:小日向文世、赤毛の魔女:満島ひかり、フラナガン:佐藤二朗、ゼベディ:遠藤憲一、バンクス:渡辺えり、シャーロット:大竹しのぶ

【作品概要】
米林監督の最新作に、ジブリ卒業生とアニメーション内外の新たな才能が集まった。スタジオジブリの志を受け継ぐべく歴代のジブリ作品で活躍した才能たちが集結した新生「スタジオポノック」の作品。

2.スタジオポノックとは?

2015年4月15日設立。アニメーション制作会社。 2014年末にスタジオジブリを退社した後、プロデューサー西村義明が立ち上げたアニメーションスタジオ。

「ポノック」とはクロアチア語で「深夜0時」を意味する(ponoć) に由来し、新たな一日のはじまりの意味を込めた。

現在は、映画『メアリと魔女の花』の制作にスタジオジブリで活躍してきた卒業生であるクリエイターやスタッフが多数参加、名を連ねる。

映画『メアリと魔女の花』は、スタジオポノック制作として初の長編映画となる。

代表も務める西村義明が、プロデューサーとして『思い出のマーニー』に続き米林監督と二度目のタッグ。

脚本は『かぐや姫の物語』の坂口理子。映画音楽は『思い出のマーニー』以来、米林作品二度目の参加となる村松崇継が奏でる。

また、ジブリ作品の多くを手掛けてきた作画監督の稲村武志、井上鋭、山下明彦を中心に、日本最高峰のアニメーターたちが集結。

色彩設計は、“ジブリの色職人”故・保田道世の教え子である沼畑富美子。

映像演出にスタジオジブリ宮崎駿監督作のすべてを手掛けた奥井敦が担当。

そして、美術デザインは、名立たるミュージシャンのPV美術を担当し、一昨年はマドンナのプロモーションビデオも手掛けたプロダクションデザイナーの今井伴也。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』全作を手掛けた福士享が撮影監督を務め、“ジブリ”と“エヴァンゲリオン”の邂逅で、さらなる進化を遂げる。

高畑勲、宮崎駿両監督から学んだスタジオジブリ卒業生と、新たな才能たちの出会い。本作品に覚悟と決意を注ぎ込み、最高の長編アニメーションに挑んでいます。

3.映画『メアリと魔女の花』あらすじとネタバレ


(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
赤い館村に引っ越してきた主人公メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花《夜間飛行》を見つける。

それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の“魔女の花”だった。

一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、雲海にそびえ立つ魔法世界の最高学府“エンドア大学”への入学を許可されるが、メアリがついた、たったひとつの嘘が、やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。

魔女の花を追い求める、校長マダム・マンブルチューク。奇妙な実験を続ける、魔法科学者ドクター・デイ。謎多き赤毛の魔女と、少年ピーターとの出会い、そして・・・。

メアリは、魔女の国から逃れるため「呪文の神髄」を手に入れて、すべての魔法を終わらせようとする。しかしそのとき、メアリはすべての力を失ってしまう――。

しだいに明らかになる“魔女の花”の正体。メアリに残されたのは一本のホウキと、小さな約束。魔法渦巻く世界で、ひとりの無力な人間・メアリが、暗闇の先に見出した希望とは何だったのか。

メアリは出会う。驚きと歓び、過ちと運命、そして小さな勇気に。あらゆる世代の心を揺さぶる、まったく新しい魔女映画が誕生する。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『メアリと魔女の花』ネタバレ・結末の記載がございます。『メアリと魔女の花』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
ある一人の赤毛の魔女が魔女の花と呼ばれる“夜間飛行”の種を持ち出し、施設からの脱出を試みます。

彼女はホウキに飛び乗り、追手を振り払おうとするも途中で地上に落下。赤毛の魔女の手から離れたその種は地上の森の中で根付き、人知れず成長を続けていました。

ある朝、大叔母シャーロットの家に両親より一人で先にやってきていたメアリが目を覚まします。

学校が始まるまでの間、暇を持て余す毎日。メアリは自分のボサボサの赤毛が気に入らず、また何をやっても迷惑ばかりかけてしまう自分のダメさ加減に落ち込んでいました。

天気がいいからと女中のバンクスが気を利かせてピクニック用のお弁当をメアリに渡してくれます。

メアリは庭師のゼベディを手伝おうとするも失敗。メアリはふと、目に入ったホウキで今度は掃き掃除をしようと張り切るもまた失敗。

そこに仕事で通りかかったピーターに赤毛のことをからかわれ、メアリは憤慨します。

お弁当を外で食べているメアリの元に一匹の黒猫がやって来ます。

落ち込んでいるメアリを導くようにその猫が灰色に色を変え、森の中へと誘導していきます。

行き着いた先には、猫が色を変えたわけではなく、黒と灰色の猫が2匹警戒した様子で待っていました。その視線の先には見たこともない美しい青色をした花が咲いています。

メアリは花に近付き一輪を摘み取って家に持って帰ります。

ゼベディに聞くと、それは“夜間飛行”というとても貴重な花で、7年に一度しか咲かないものだと教えてくれました。その希少さから魔女も欲しがる花という言い伝えがあります。

そして、メアリを導いてくれた2匹の猫は黒い方がティブで灰色の方がギブという名前で飼い主はピーターだということがわかりました。

メアリが摘み取った花から不思議な力が溢れ出し、森には霧が立ち込めだしていました。

夜、眠りにつこうとするメアリの部屋にひどく怯えた様子のティブが飛び込んできます。メアリはティブを落ち着かせ、共に眠りにつきました。

次の朝、メアリが目を覚ますとティブの姿はありませんでした。メアリはシャーロットからピーターの家へお使いを頼まれます。その住所に向かうと、ちょうど自転車に乗ったピーターが家から出てくるところでした。

メアリは、昨日から姿が見えないというティブとギブの行方をピーターと共に探すことに。

森の中に入ろうとするメアリを、ピーターは霧の日は危険だと必死に止めますが、彼女は聞く耳を持たず森の中へと歩みを進めました。

森の中で“夜間飛行”を咥えたティブを発見。その後について行くと、とある古びた一本のホウキを見つけます。

そのホウキを持つと、ティブが咥えていた花をメアリに投げつけ、メアリはそれを受け取ろうとして花を両手で潰してしまいます。

花の汁によってベトベトになったメアリの両方の手のひらに不思議な文様が浮かび上がり、その汁がホウキに刻まれた謎の文字に染み込んでいきます。

花の汁が染み込んだことによってホウキに命が宿ります。突然浮かび上がったホウキはメアリとティブを乗せて、空に勢いよく飛び出しました。

ある巨大な雲の中に突っ込んでいくと、そこには空に浮かぶ島が。ホウキが勝手にその島に着陸すると、山ネズミのような姿をした生き物が突然話かけてきます。

彼はフラナガンといい、この島にある魔法学校「エンドア大学」のホウキ小屋の番人。メアリを学校の新入生と勘違いした彼は、学校へと案内してくれました。

連れて行かれた「エンドア大学」にメアリが入ると、校長のマンブルチュークが出迎えてくれます。魔法の雲の上に乗っかって二人は校内を巡ります。

魔法科学の教室に連れて行かれたメアリはそこで、魔法科学者のドクター・デイと顔を合わせます。

二人から赤毛は天才の魔女だけに持たされる天性のものと褒め讃えられ、その才能を高く評価されました。普段の生活とはまったく違ってちやほやされるこの状況をメアリも喜び、浮かれていました。

案内が終わるとドクター・デイは実験を行うために秘密の倉庫の中へと入っていきました。なぜかそこに入っていこうとするティブを止め、メアリはマンブルチュークの部屋へと戻ります。

マンブルチュークが入学願書を用意している間に、メアリは2階で“夜間飛行”が描かれた絵を見つけます。メアリが触ると突然絵が開き、その奥には一冊の本が置かれていました。

それは様々な呪文が書かれている、「呪文の真髄」と呼ばれるものでした。メアリはマンブルチュークが2階に上がってくるので慌てて本を戻そうとしましたが、絵はすでに元に戻っていました。

メアリは本を後ろ手に隠しながら、何気なく“夜間飛行”についての話をしようとしますが、花のことがメアリの口から漏れるとマンブルチュークは血相を変えて追求してきました。

何とかやり過ごしたメアリでしたが、何かを隠し持っていることを勘付かれ、咄嗟にピーターの家の住所が書かれた紙を渡します。

魔法によってマンブルチュークが英語を読み、メアリはそこに住んでいる友達がその花を持っていると嘘をつきます。マンブルチュークはその紙を預かり、メアリは学校を後にしました。

その後、マンブルチュークはその紙に魔法をかけ、蝶々のようになった紙がピーターの家に向かって飛び立っていきました。

ホウキに乗って家に戻ったメアリは夢のような一日を楽しく振り返っていました。

すると、突然家の扉を誰かが慌てて叩く音がします。それは、行方不明になっているピーターを探すゼベディたちでした。

メアリが部屋に戻ると、ティブが窓から部屋に飛び込んできました。その後ろにはあの蝶々のようになった紙がついてきています。

その紙が部屋に降り立つと、マンブルチュークの姿が現れました。そしてそこには捕えられたピーターの姿も。

メアリは、“夜間飛行”を持ってこないと変身魔法によってピーターの姿を変えてしまうとマンブルチュークから脅されてしまいます。

メアリは残った“夜間飛行”を手に家を夜中に抜け出します。物音に目を覚ましたシャーロットは階段のところに“夜間飛行”が一輪落ちているのを見つけました。

メアリはティブと共にホウキに乗って「エンドア大学」へと向かいます。校内に入ったメアリはマンブルチュークとドクター・デイによって捕らえられ、“夜間飛行”も奪われてしまいました。

閉じ込められた部屋には、ドクター・デイによって変身魔法をかけられた動物たちがいました。

そして、その中の1匹はなんとあのギブでした。奥にはピーターの姿もあり、絶対にここから脱出して二人で帰ろうと約束します。メアリは持っていた「呪文の真髄」を使って、全ての魔法を解く呪文をかけました。

すると、異様な姿に変えられていた動物たちは元の姿に戻り、閉じ込められていた扉の魔法も解けました。

動物たちと共に逃げ出したメアリとピーターでしたが、追ってくるマンブルチュークの魔法に足を掴まれたピーターは自らを犠牲にして、メアリを逃がしました。

メアリが乗っているホウキの魔法も消えかけ、気が付いたら知らない家の前に到着しています。その家の部屋には姿見があり、その中からメアリを呼びかける声が聞こえます。

それは、大叔母のシャーロットでした。実はシャーロットこそが大昔にマンブルチュークとドクター・デイから花の種を盗み出した赤毛の魔女でした。

“夜間飛行”の大きな魔力に取り憑かれた二人は、強大な魔法の力を与える実験を生徒で行っていました。

その実験は失敗し、大惨事が起こりました。もう二度とこんなことが起こらないようにとシャーロットは花の種を二人から盗み出したのでした。

シャーロットは鏡越しに残っている一輪の“夜間飛行”をメアリに渡すと、これで無事に帰って来てほしいと頼みます。しかし、友達であるピーターを一人残して帰るわけにはいかないとメアリは決心します。

家の場所を嗅ぎつけたマンブルチュークがメアリを捕らえようと襲いかかってきました。「呪文の真髄」が入っているバッグをマンブルチュークに奪われ、メアリはホウキと共に落下していきました。

メアリが目を覚ますと、ホウキは真っ二つに折れています。

それを手にピーターを救いに行こうとすると、メアリの元にあの動物たちが助けにやってきました。動物たちの力を借りて実験室にたどり着いたメアリですが、すでにピーターの実験は始まっていました。

しかし、実験は失敗しピーターは暴走を始めます。

化物のような姿になってしまいましたが、中のピーターはなんとかコントロールしようと頑張ります。

中のピーターなら「呪文の真髄」の全ての魔法を解く呪文を使えると気付いたメアリは、ピーターの手をなんとかつかむとその呪文をかけることに成功しました。

全ての魔法が解けて元通りになりました。折れてしまったホウキもフラナガンの手によって修復され、メアリたちはホウキに乗って家を目指します。すると、ピーターがメアリの髪に何かが付いているのに気付きます。

それはあの“夜間飛行”でしたが、メアリはもうこれは私には必要ないと言い放ち、空へと投げ捨てました。

4.『メアリと魔女の花』の感想と評価

(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
スタジオジブリ在籍時代に『借りぐらしのアリエッティ』と『思い出のマーニー』を制作し、アニメファンからも高い評価を受けた米林監督の最新作がついに公開されました。

2014年8月にスタジオジブリはアニメ映画制作部門の休止を発表。

そのため、これからのジブリを担う存在として期待されていた米林監督は、西村プロデューサーが新たに立ち上げたスタジオポノックで今作を生み出しました。

ジブリの方は結果として、引退宣言をしていた宮崎駿が新作長編アニメーションの制作を始動させ、今年の5月に新たなスタッフの募集を開始することとなりました。

日本が世界に誇る大天才が今の時代に向けてどのような作品を作り上げるのか非常に興味深いところではあります。

話は戻って、米林監督、通称マロさんは非常に難しい立場にあるわけです。

今作はあのジブリのようなクオリティーの作品を全観客から求められ、同時にヒットもさせなければならないわけですから。宮崎駿の息子・宮崎吾朗がかつて『ゲド戦記』で世間から酷評されたように、宮崎駿と高畑勲の存在は大きすぎるのです。

しかし、米林監督は真っ向からその呪縛に対して立ち向かいました。

というかこのあたりはプロデューサーである西村さんの狙いなのかもしれません。なにせあの名プロデューサーである鈴木敏夫から太鼓判をもらった人物ですからね。

そして、企画実現までとんでもない歳月がかかったあの大傑作『かぐや姫の物語』で、高畑勲とやり合ってきた経験もあります。

今作の「魔女、ふたたび。」というキャッチコピーが表すようにどう考えたってジブリの名作『魔女の宅急便』を意識した作りになっています。

この『魔女の宅急便』は当時のジブリにとっても大きな転換点となった一作です。

公開当時『天空の城ラピュタ』や『となりのトトロ』などアニメファンの間では大きな話題になっていましたが、世間一般の耳にはまだまだジブリの名前は届いていなかったようです。

鈴木プロデューサーがヒットさせようと初めて宣伝に本腰を入れた『魔女の宅急便』は21億円を超える成績(当時は配給収入)を記録し、大衆にもジブリと宮崎駿の名前が知れ渡りました。

その後はヒット作を連発し、ジブリという確固たるブランドを築き上げました。

スタジオポノックの本当に大切な1作目にこの『メアリと魔女の花』を持ってきた強い意気込みが伺えます。

お話もまさに米林監督自身の立場に重ね合わさるようで、とても大きなメッセージを感じました。

主人公のメアリは“夜間飛行”という花の力を使って魔法を駆使し、周りから天才だとチヤホヤされます。

これはそのままジブリというブランド力によってデビュー作から大ヒットを記録した米林監督の立場にも当てはまります。

ラストの魔法なんてもう必要ないと花を投げるシーンも、ジブリを辞めて自らの足で西村プロデューサーと共に本作を作り上げた姿にやはり重なります。

ネット上で感想などを調べると、ジブリのパクリといういささか的外れな表現が出廻っているようです。

絵のタッチや美術にカットなどの雰囲気が似るのは、元ジブリのスタッフが多く参加しているのですから当たり前でしょう。

それに米林監督はジブリが好きだからこそあそこで作品を作っていたわけで、辞めたからといってその精神をリスペクトするのを途端に止めなければいけないわけではないはずです。

確かに今作は、ジブリ作品を愛してきた人々を刺激するようなオマージュに満ちていると思います。その数も多いと思います。でも、ジブリで実際に作品を作ってきた経験のある米林監督ですから別にそれぐらいはいいのでは…。

しかし、最後にメアリが宣言したようにこれでもうこの魔法、ジブリという名の呪縛を断ち切りますよということです。私はそのように受け止めました。

個人的には『思い出のマーニー』を観て、この二人のタッグは信頼出来ると確信しています。

全体的なお話の起伏の物足りなさやキャラクターの描き込みが足りないせいで、心情の変化が読み取りづらい部分はあります。

俳優を多く起用したキャストにおいて少し気になる組み合わせも確かにあります。

時間をかけて作り込む高畑作品は別ですが、宮崎作品にもそういう部分は多々ありました。

それでも有無を言わさず感動させてしまうのは、圧倒的な画力ががあってこそです。

メアリの魔力は一時的なものだったかもしれませんが、髪の色はやはり天才の印である赤なわけで、大叔母さんが魔女だったメアリの血にも少しは魔女の血が流れているわけです。

大天才に立ち向かうには地道な努力と強い意志と少しの素質が必要です。

米林監督の人柄的にそんな大それたことを口にするタイプではないと思いますが、西村プロデューサーと共にジブリに対抗できるような素晴らしい作品作りを続けていってほしい限りです。

このレベルの作品が現段階で厳しい評価に晒されているわけですから、日本のアニメ映画の未来は明るいはずです。

4.まとめ

米林監督と西村プロデューサー頑張れ!
稚拙な言い回しですが、本当に心からそう思います。

宮崎駿と高畑勲に限らず、この国のアニメーション映画には天才がいっぱいいます。

夭折の天才・今敏。

ジブリとの因縁も深い(庵野監督もそうですね)ヒットメーカー・細田守。

圧倒的な表現力で独自の世界観を構築する湯浅政明。

昨年の映画界を席巻した二つのアニメ映画『君の名は。』の新海誠『この世界の片隅に』の片渕須直。

さらに今年は『まどかマギカ』シリーズの成功で一躍名を世間に知らしめた新房昭之の新作『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(もちろん当サイトでも取り上げますのでお楽しみに!)が公開を控えています。

アニメに対して詳しくないというか普段アニメは全く見ない私ですらこんなに挙がるので、詳しい方はもっとたくさんご存知のことでしょう。

批判するのは簡単です。一観客としてポノックの次回作を楽しみに待ちましょう!

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