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Entry 2019/06/29
Update

映画『みとりし』あらすじとキャスト。榎木孝明が共感した職業「看取り士」のもつ死生観

  • Writer :
  • 加賀谷健

映画『みとりし』が、2019年9月13日(金)より、有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー。

看取り士が見守る人生最期の瞬間とは?

榎木孝明が看取り士を演じる映画『みとりし』が、2019年9月13日(金)より、有楽町スバル座ほか全国順次ロードショーされます。

今回は、ポスタービジュアル&予告特報が解禁され、公開に寄せて主演俳優よりコメントが到着しました。

映画『みとりし』のポスタービジュアル

(C)2018「みとりし」製作委員会

解禁されたポスタービジュアルには、看取り士としてのセカンドライフを選択した主人公を演じる榎木孝明の優しげな表情が映し出されています。

その周りには、人生最期の瞬間から浮かび上がるかけがえのない言葉の数々が記されており、そこから本作のテーマ性を読み取っていくことが出来ます。

映画『みとりし』の見どころ

(C)2018「みとりし」製作委員会

本作で扱われるは「看取り士」とは、住み慣れた自宅や、本人の希望する形で、温かい死を迎えるために、旅立つ人、見送る人をサポートし、医療行為はしないけれどもそれぞれの心に寄り添いながら見届ける人のことです。

一般社団法人「日本看取り士会」の代表理事を務め、多くの方を看取り、温かい時間を共に過ごしてきた柴田久美子さんの経験が原案となっており、そこから構想された主人公・柴久生の生き方を通して「如何に生き、死を迎えるか」の意味が問われていきます。

主演を務めた榎木孝明は、本作のそうしたテーマに深い共感を示し、自ら出演を決めました。

新人看取り士・高村みのり役には、1200人のオーディションから選ばれた新進女優・村上穂乃佳が抜擢され、他にも斉藤暁、つみきみ
ほ、宇梶剛士、櫻井淳子といったベテラン勢が脇を固めています。

監督は、『ママ、ごはんまだ?』(2017)等を手掛ける白羽弥仁が務め、豊かな時間が流れる岡山県備中高梁を舞台に人生最期を見守る看取り士の姿を描き切ります。

(C)2018「みとりし」製作委員会

公開に向けて、主演の榎木孝明が以下のようなコメントを寄せています。

“看取り士”という言葉を初めて聞いたのは、十余年前に日本海の某小島で出会った柴田久美子さんの口からでした。柴田さんが島の老人達の最期を幸せな気持ちにさせてあげて看取る話に感銘を受け、いつか映画にする約束をしました。
そして今その約束を果たせました。

魂はこの世に生まれた瞬間から、肉体を持って感情を学びながら人として成長して生きます。そして様々な体験を経てやがて来る死は、肉体との別れであると同時に人から魂への回帰です。そうやって私達は大きな時間軸の中で輪廻転生をしています。

“看取り士”は生から死への命の引き継ぎのサポーターです。謂わば終着点ではない通過点としての死を、次の次元へと橋渡しをする役であると言えます。

死の本当の意味を理解した時、人は死を恐れなくなります。あの島で見た老人達の屈託のない笑顔の訳が、今にして良く分かります。私達の意識は今大きな変革を遂げる時代になり、“看取り士”の存在は益々求められるようになるでしょう。

私も笑顔で「ありがとう」と言って逝ける人生を目指したいと思っています。

映画『みとりし』の作品情報

【公開】
2019年(日本映画)

【監督】
白羽弥仁

【キャスト】
榎木孝明、村上穂乃佳、高崎翔太、斉藤暁、大方斐紗子、堀田眞三、片桐夕子、石濱朗、仁科貴、みかん、西沢仁太、藤重政孝、杉本有美、松永渚、大地泰仁、白石糸、川下大洋、河合美智子、つみきみほ、金山一彦、宇梶剛士、櫻井淳子

【作品概要】
一般社団法人「日本看取り士会」の代表理事を務めた柴田久美子の原案を基に、看取り士が見届ける人生最期の時が描かれます。

監督は『ママ、ごはんまだ?』(2017)等を手掛ける白羽弥仁が担当。

主人公の看取り士役を榎木孝明が務め、1200人のオーディションから選ばれた新進女優・村上穂乃佳や、斉藤暁、つみきみほ、宇梶剛士、櫻井淳子等が脇を固めています。

映画『みとりし』のあらすじ

(C)2018「みとりし」製作委員会

交通事故で娘を亡くした定年間際のビジネスマン・柴久生(榎木孝明)。

自殺を図ろうとした彼の耳に聞こえた「生きろ」の声。

それは友人・川島の最期の時の声だと彼の“看取り士”だったいう女性から聞かされます。

“看取り士”とは、最期に残された時間を旅立つ人、見送る人に寄り添い、支える人のことでした。

5年後、柴は岡山・備中高梁でセカンドライフを”看取り士”として、9才の時に母を亡くした23才の新人・高村みのり(村上穂乃佳)たちと最期の時を迎える人々を温かく支えているのだが…。

まとめ

(C)2018「みとりし」製作委員会

本作は、閉館が発表されている有楽町スバル座の最後のロードショー公開作品となることが決定しています。

誰にでもおとずれる最期の瞬間、温かい死を迎えるために、旅立つ人、見送る人をサポートし、見届ける看取り士の姿に、多くの観客が共感を寄せながら、“生きる希望”について考えていくはずです。

映画『みとりし』は、2019年9月13日(金)より、有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー!


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