Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

Entry 2019/04/14
Update

『映画 賭ケグルイ』あらすじネタバレと感想。実写キャストの浜辺美波が大暴走〜⁉︎

  • Writer :
  • 村松健太郎

シリーズ累計500万部突破の大ヒットコミック『賭ケグルイ』待望の映画化!
『映画 賭ケグルイ』は、2019年5月3日(金)よりロードショー。

ギャンブルの強さだけがすべてを決める私立百花王学園を舞台に生粋のギャンブ=賭ケグルイノ蛇喰夢子、彼女と競い合い面々を描いた人気コミックの映画化。

ドラマシリーズ1シーズンで、手ごたえを感じた製作陣が即シーズン2&映画化を決定。

原作者の河本ほむらが原案・監修したオリジナルストーリーが展開されます。

主演の浜辺美波に加え、高杉真宙、森川葵、池田エライザなどレギュラー陣が総登場しています。

『映画 賭ケグルイ』の作品情報


(C)019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

【原作】
河本ほむら 尚村透

【シナリオ原案】
河本ほむら 武野光

【シナリオ監修】
河本ほむら

【脚本】
高野水登

【脚本・監督】
英勉

【ゲーム監修】
オイングゲームズ

【主題歌】
そらる『アイフェイクミー』

【オープニングテーマ】
PassCode『一か八か』

【キャスト】
浜辺美波、高杉真宙、宮沢氷魚、福原遥歩、伊藤万理華、松田るか、岡本夏美、柳美稀生、松村沙友理、小野寺晃良、池田エライザ、中村ゆりか、三戸なつめ、矢本悠馬、森川葵

【作品概要】
月刊『ガンガン JOKER』のヒットコミックを原作にしたテレビドラマ『賭ケグルイ』の劇場版。本作の原作者である河本ほむらは、原案・監修を担当し、オリジナルストーリーとして仕上げています。

キャストの浜辺美波、高杉真宙、池田エライザはドラマ版のキャストであり、その他の出演者にテレビドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』であられる宮沢氷魚をはじめ、『4月の君、スピカ。』の福原遥も共演。また元「乃木坂46」の伊藤万理華も新たに参加しています。

演出は『3D彼女 リアルガール』や『ヒロイン失格』の英勉監督。

『映画 賭ケグルイ』のキャラクターのキャスト


(C)019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

蛇喰夢子:浜辺美波
百花王学園2年に転入してきた少女。賭け事に至上の歓びを感じている

鈴井涼太:高杉真宙
ギャンブルに負けポチだったが、夢子との出会いで状況が一変する

早乙女芽亜里:森川葵
転校初日対決して以来の夢子のライバルであり同志

桃喰綺羅莉:池田エライザ
圧倒的なギャンブルの強さで学園に君臨する生徒会長

夢見弖ユメミ:松村沙友理(乃木坂46)
生徒会長広報でアイドルでもある

豆生田楓:中川大志
生徒会長の会計。冷静で計算高いタイプ

黄泉月るな:三戸なつめ
全身着ぐるみ姿の選挙管理委員長。

五十嵐清華:中村ゆりか
綺羅莉を盲信する初期。

西洞院百合子:岡本夏美
常に和服姿の目をつぶって過ごす。

生志摩妄:柳美稀
スリリング性を追い求める危険な生徒会メンバー。

皇伊月:松田るか
元生徒会委員、生徒会復帰を狙っている。

桃喰リリカ:(?)
仮面姿の生徒会副会長。

木渡潤:矢本悠馬
ポチとミケを虐げているギャンブルに強い男子。

新渡戸九:小野寺晃良
報道倶楽部の記者夢子の存在で揺れる生徒会に興味が湧く。

村雨天音:宮沢氷魚
非ギャンブル・不服従のヴィレッジのリーダー。

歩火樹絵里:福原遥
ヴィレッジの幹部。綺羅莉にギャンブルで敗れた過去がある。

犬八十夢:伊藤万理華
賭場を荒らす謎の武装集団のリーダー

『映画 賭ケグルイ』の設定


(C)019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

私立百花王学園
将来の日本させるであろう名家の子女が通う私立高校。

ギャンブル
百花王学園の総てを仕切る鉄の掟。生徒会が一括して管理して、生徒は生徒会に上納金を支払う。上納金を支払えなくなると家畜として扱われ男子はポチ、女子はミケと呼称される。

生徒会
生徒会長桃喰綺羅莉を筆頭に学園を圧倒的なギャンブルの強さで支配し続けている。ところが、転入生蛇喰夢子の存在によってその権威に影が…。

反生徒会長組織ヴィレッジ
非ギャンブル・不服従を掲げ旧校舎で活動する集団。

公式戦
家畜に落ちた者が一発逆転を狙って生徒会とのギャンブルに挑むもの


(C)019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

『映画 賭ケグルイ』のあらすじとネタバレ


(C)019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

転入生蛇喰夢子に、次々とギャンブルで敗れる生徒会メンバー、そして非ギャンブル・不服従を掲げる反生徒会組織ヴィレッジの台頭に危機感を抱いた生徒会初期五十嵐清華は生徒会選挙に打って出ます。

全員参加必須で、拒否すれば強制退学。ヴィレッジつぶしには格好の手段です。

選挙に立候補する場合は2人一組。投票に回る者は立候補者にBETすることになります。

投票の資金として全校生徒に無利息・無利子で1000万円が融資されます。

生徒会代表に選ばれると、活動資金3億円と可能な限りその内容が叶えられる“人生計画表・白”が渡されます。

生徒会長とのギャンブルを夢見る夢子は鈴井とコンビを組みます。

早乙女芽亜里は腕利きの木渡とのコンビで参戦します。

ヴィレッジの幹部歩火樹絵里は、かつて綺羅莉を倒したことがあると言われるヴィレッジのリーダー村雨に出馬を請いますが、村雨はこれを拒否。代わりに武闘派の犬八とのコンビで参加します。

“人生計画表・白”を手に入れれば、ヴィレジを存続させることも、ギャンブルを廃止することもできます。

予選は票争奪ジャンケン。手持ちのカードでジャンケンをしていき、20枚以上獲得すれば通過となります。

夢子組、芽亜里組、歩火組は着実に乗り越えていきます。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『映画 賭ケグルイ』ネタバレ・結末の記載がございます。『映画 賭ケグルイ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

本選はデュアルクラシュ・ポーカー≒支持率争奪ゲーム。

その場の勝敗に加えて投票者が勝つと思う側に投票。勝利数と支持率を掛け合わせた数字で勝敗を争います。

夢子たちは、決勝に皇伊月組を下して決勝に進みます。

準決勝第二戦、芽亜里組と歩火組となるはずでしたが、何者かによって犬八が連れ去られてしまいます。

2人一組が絶対条件の中、ヴィレッジ組は窮地に立たされます。

そんな時、ついに村雨が参戦。

観戦していた綺羅莉の許可を得て、歩火は村雨とのコンビで芽亜里に挑みます。

かつて綺羅莉に勝ったこともあるといわれる、村雨のギャンブルの腕はすさまじく、芽亜里組を一蹴します。

決勝戦、村雨の強さに票が集まりますが、歩火との息が乱れ、夢子たちが優勢にゲームを進めます。

しかし、その時夢子が歩火に対して、『下手な芝居はもうやめてください』と言い放ちます。

そして夢子は歩火の思惑を見抜きます。

歩火はかつて綺羅莉に敗れたとき、綺羅莉に魅せられていたのです。

その後、歩火はあえてヴィレジと村雨を盛り立て、生徒会の目に触れるようにします。

そして、代表選を行わせて村雨を表舞台に引っ張り出したうえで、村雨が自分のミスで負けていく姿を、綺羅莉に見せつけようとしていたのです。

しかし、それを見抜いた夢子は面白くないと言い出し、なんとわざと負け始めます。

『歩火が本気で負けようとするなら、私もそうする』と宣言する夢子に歩火は混乱・取り乱します。

その姿を見た綺羅莉はその姿を見て、その場を去ります。

最終的に勝利を収めたのは村雨。歩火の陰謀を粉砕した夢子を見てあっけにとられる鈴井ですが、とんでもないことに気が付きます。

勝負に負けたことで多額の負債を抱えてしまったのでした。

ところが、夢子はわざと負けることも計算したうえで、芽亜里に頼んで、村雨側にBETしていて、実は大勝ちしていたのでした。

夢子のギャンブル狂=賭ケグルイぶりに圧倒される鈴井でした。

『映画 賭ケグルイ』の感想と評価


(C)019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

騙し合い=コンゲームあれこれ

賭け事の映画と言うと、今はなんといってもいろいろな意味で話題になった『麻雀放浪記2020』でしょうか。ギリギリの状況の中での心理戦は例えルールがはっきりと分かっていなくても、じっくりと見入ってしまいます。

「ライアーゲーム」シリーズや「カイジ」シリーズなどは最近の話題作ですね。

海外ではギャンブル・カジノが公に認められているということもあって新旧様々な作品があります。欧米だとやはりカードが主流なようで古くは『スティング』から『007カジノロワイヤル』『ラスベガスをぶっつぶせ』などなど巧みなカードさばきを見ることができます。

浜辺美波の大暴走!!


(C)019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

コミックに加えてアニメシリーズも既に展開されていた中で、製作作されたドラマ版ですが、とにかく主演の浜辺美波=蛇喰夢子の振り切りぶりが最高です。

高いテンションを最後の最後まで詰め込み続けて、作品全体の異常な設定に妙な説得力を与えてくれます。

彼女が弾けてくれるので、相手に回る共演者たちも、他ではなかなか見ることができない、キレキレ演技を見ることができます

『君の膵臓をたべたい』でブレイクした浜辺美波ですが、この先のキャリアが心配になるようなキレキレぶりです。

劇中の彼女のONとOFFを見るだけでも一見の価値があります。

まだまだ、物語が続きそうにも見えるので、楽しみですね

まとめ


(C)019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会

ギャンブルの強さで生徒の階級が決まる名門校の私立百花王学園。

他の学校から2年華組に転校してきたギャンブル狂の少女である蛇喰夢子。

彼女は学園の絶対的支配者である生徒会長の桃喰綺羅莉との対決を心待ちにしていました。

そんな折、学園内で非ギャンブルや、生徒会への不服従を掲げる白装束集団「ヴィレッジ」が台頭を見せます。

「ヴィレッジ」の解散と夢子ツブシを目論んだ生徒会は、全校生徒をタッグで強制参加させるギャンブルイベント「生徒代表指名選挙」の開催をするのだが…。

本作『映画 賭ケグルイ』は、何といっても注目なのは、浜辺美波の女優としてのキレた演技力

それを見るだけでも、劇場でこの作品を見るだけのパフォーマンスの高い価値が大いにあるはずです。

劇場での鑑賞をお見逃しなく!





関連記事

ヒューマンドラマ映画

『ガール・ピクチャー』ネタバレあらすじ結末と感想評価。フィンランドの女性監督が描く“弱さも受け止める”瑞々しいガールズムービー!

ありのままの私たちで、生きる 17歳から18歳へとさしかかる年頃の3人の少女、ミンミ、ロッコ、エマ。 性、恋、将来への漠然とした不安。様々な悩みを抱え、大人になりきれない自分の不完全さを人にぶつけてし …

ヒューマンドラマ映画

映画『ミナリ』ネタバレ考察と結末解説。ラストで韓国語MINARIの意味がユンヨジョン演じるおばあちゃんへの想いに繋がる

映画『ミナリ』は2021年3月19日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他にて全国ロードショー。 韓国からアメリカへ移り住んだ一家を描いた映画『ミナリ』。 リー・アイザック・チョン監督自身の家族のエピソ …

ヒューマンドラマ映画

黒革の手帖2017ロケ地とエキストラ情報!武井咲主演ドラマ

松本清張の没後25年を迎える2017年。 “清張史上最強”と言われる悪女が新テレビドラマとして甦ります。 1980年に刊行されて以来、これまでも映像化され、その度に高視聴率を叩き出してきた不朽の名作『 …

ヒューマンドラマ映画

映画『サラバ静寂』SUMIRE(ヒカリ役)演技評価と感想

映画『サラバ静寂』は、2018年1月27日より渋谷ユーロスペースほか順次全国公開。 キャスティングは『太陽を掴め』の吉村界人を主演のミズト役を務め、共演に『葛城事件』の若葉竜也をトキオ役で起用。なかで …

ヒューマンドラマ映画

映画『洗骨』ネタバレ感想。奥田瑛二・大島蓉子・水崎綾女の演技力が光るユーモアと優しさに溢れた作品

ガレッジセールのゴリが本名の「照屋年之」名義で監督・脚本を手がけた長編作品。 最愛の人を失い、数年後その人にもう一度会える神秘的な沖縄の離島に今も残る風習、“洗骨”。 死者の骨を洗い、祖先から受け継が …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学