殺し屋と娼婦の逃避行
エル・ファニング主演映画『ガルヴェストン』の公開が2019年5月17日(金)に決定し、あわせてポスタービジュアル・予告映像が到着しました。
美しくも激しい痛みが胸に突き刺さるハード・クライム・ムービーです。
『レオン』(1995)『ドライヴ』(2012)といった数々の名作を彷彿とさせる本作は、国際派女優のメラニー・ロランが監督を務めました。
女優が女優を撮ることのこだわり、ぜひ感じてみて下さい。
映画『ガルヴェストン』予告映像
予告編では、これまでにない大人メイクに扇情的な衣装を着こなしアダルトな雰囲気を漂わせ、新境地を開拓しているエル・ファニングの姿が垣間見えます。
一方病に冒された殺し屋を演じたベン・フォスターは、その男臭い魅力をいかんなく発揮。
組織に捨てられたものの、ここでは終われないと、ファニング演じる若い娼婦を連れて逃げだす殺し屋。
彼女の幼い妹も連れ、3人は美しい海が見える場所“ガルヴェストン”へと辿りつきます。
人生の美しさ、その意味を初めて見出す殺し屋と娼婦。
しかしそこに追手が迫ります。
激しい銃撃戦の合間に映し出されるエル・ファニングの輝く笑顔が、この物語の切なさを予感させます。
激しいアクションシーンはもちろん、死の恐怖に囚われながらも若い娼婦と出会い心を通わし、やがて彼女を救うことに死ぬ意味を見出していく様は予告篇を見るだけでも胸が熱くなること間違いなしです。
また、未来を見据えるファニングの眼差しと、死を覚悟したフォスターの決然とした表情が非常に印象的なポスタービジュアルもぜひご覧ください。
映画『ガルヴェストン』作品情報
【公開】
2019年(アメリカ映画)
【原題】
GALVESTON
【原作】
ニック・ピゾラット
【監督】
メラニー・ロラン
【キャスト】
エル・ファニング、ベン・フォスター、リリ・ラインハート、アデペロ・オデュイエ、ボー・ブリッジス
【作品概要】
傑作ドラマシリーズ「TRUEDETECTIVE」『マグニフィセント・セブン』(2016)などの脚本家としても知られるニック・ピゾラットのデビュー作にして、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補にもなった傑作犯罪小説「逃亡のガルヴェストン」(早川書房刊)。
監督は『Respire』でカンヌ国際映画祭の批評家週間に正式出品されるなど、評価の名高いフランス出身の国際的女優、メラニー・ロランが監督を務めました。
主演は日本でも圧倒的な知名度と人気を誇る女優エル・ファニングと、『インフェルノ』(2016)『疑惑のチャンピオン』(2015)などで知られる実力派曲者俳優ベン・フォスターです。
映画『ガルヴェストン』のあらすじ
故郷を捨て裏社会で生きてきたロイ(ベン・フォスター)がその日、ボスの勧めで行った病院で見せられたのは、まるで雪が舞うように白くモヤがかかった自分の肺のレントゲン写真。
命の終わりが近いことを悟った彼は「どうせクソみたいな人生だ。死ぬならそれも仕方ない」そう自分に言い聞かせます。
ですが死への恐怖は彼を追い込み、苛立たせて行きました。
その夜いつものようにボスに命じられるまま向かった“仕事先”で、ロイは突然何者かに襲われます。
組織に切り捨てられたことを知った彼は、とっさに相手を撃ち殺し、その場に囚われていた若い女(エル・ファニング)を連れて逃亡。
彼女の名前はロッキー。
家を飛び出し、行くあてもなく身体を売って生活していたと言います。
組織は確実に2人を追ってくるでしょう。
全てを失い孤独な平穏を願いながらも女を見捨てることのできないロイと、他に頼る者もなく孤独な未来を恐れるロッキー。
傷だらけの2人の、果てなき逃避行が幕を開けます。
まとめ
女優としても名高い、メラニー・ロランが監督を務めた映画『ガルヴェストン』。
予告を観ると、ハードなシーンは押さえた色調、ガルヴェストンでの幸せなシーンは鮮やかな色調と、こだわりを感じます。
また、青い海辺で笑顔を浮かべるエル・ファニングの眩しいほどの美しさにも目を奪われます。
生きる意味を見出した、ふたつの孤独な魂の行きつく先はどこなんでしょうか。
映画『ガルヴェストン』は5月17日(金) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショーです。