コメディから時代劇、シリアスな物語まで、様々なジャンルの映画で活躍中の山田孝之。
日本映画界に欠かすことのできない実力派俳優です!
山田孝之は、1999年のドラマ『サイコメトラーEIJI2』で俳優デビューしました。
2003年、TVドラマ「ウォーターボーイズ」で注目を浴びるとその後「世界の中心で、愛をさけぶ」、「白夜行」などで主演しました。映画には「猫の恩返し」声優として出演、2005年の『電車男』で映画単独初主演を果たしました。
2007年の映画『クローズZERO』からワイルドな役を演じるようになり、『イキガミ』や『クローズZERO II』などでは長髪と無精髭でそれまでとは違った一面を見せました。
他にも『十三人の刺客』、『GANTZ』などの話題作や『鴨川ホルモー』、『シーサイドモーテル』、『ミロクローゼ』、『バクマン。』、『テラフォーマーズ』といった個性的な作品にも幅広く出演しています。
2010年には米ハリウッド・レポーター誌の「世界の注目俳優10人」に選ばれたこともあるんです。彼の演技力にハリウッドも注目しているようですね!
今回は、演技力の高い俳優として人気の山田孝之がこれまで出演した映画の中からおすすめの5作品をピックアップしてお届けします!
CONTENTS
1.罪を犯した兄と、その弟の苦悩や葛藤を描く『手紙』(2006)
『手紙』の作品概要
2006年の日本映画。監督は、『余命』『いこかもどろか』の生野慈朗。
出演は、山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカ、尾上寛之、吹越満、風間杜夫、杉浦直樹ほか。
原作は、直木賞作家・東野圭吾のロングセラー小説。
『手紙』のあらすじ
弟の大学進学のための金欲しさに空き巣に入った武島剛志(玉山鉄二)は、誤って殺人まで犯し服役することになってしまいます。
月に一度、兄からの手紙が届くことになりますが、獄中の兄の平穏な日々とは裏腹に、進学や就職、恋愛と人生の転機を迎えるたび、直貴の前に“強盗殺人犯の弟”というレッテルが立ちはだかるのでした。
大学進学もあきらめ、工場で働く直貴の夢は幼なじみの祐輔(尾上寛之)とプロのお笑い芸人になること。でもその夢も叶わず、自暴自棄になる彼を深い絶望の底から救ったのは、由美子(沢尻エリカ)の存在でした。しかし、彼女とのささやかな幸せが再び脅かされるようになった時、彼は一つの決意をします。
『手紙』のおすすめポイント
東野圭吾のロングセラー小説を映画化した社会派人間ドラマです。強盗殺人という大罪を犯した兄のせいで、人生を狂わされる弟の受難の日々を描いています。
犯罪者を家族に持つことの意味を丁寧に描いた良作です!
山田孝之の繊細な演技が光ります!兄を隠して生きている事、誰にも言えない孤独や罪悪感、寂しさ、辛さといった心情がうまく表現されていて、見る者を切なくさせます。
後半での遺族へのあいさつへ行くシーンや慰問のシーンは、涙なしでは見られません。
山田孝之をはじめとして、玉山鉄二、沢尻エリカらキャストの演技がとにかく素晴らしい作品です。
2.男同士のぶつかり合いが見どころ!『クローズZERO』(2007)
『クローズZERO』の作品概要
2007年の日本映画。監督は、『十三人の刺客』『無限の住人』などの三池崇史。
出演は、小栗旬、やべきょうすけ、山田孝之、黒木メイサ、塩見三省、遠藤憲一、桐谷健太、高岡蒼佑ほか。
少年チャンピオンでの連載終了後も根強い人気を誇る高橋ヒロシのコミック「クローズ」をオリジナルストーリーで実写映画化。
『クローズZERO』のあらすじ
偏差値最低、品性最悪の不良学生が集まる鈴蘭高校では、多数の派閥が覇権をめぐって勢力争いを繰り広げていました。現在の最大勢力は、3年の芹沢多摩雄(山田孝之)率いる“芹沢軍団”でした。
そこへ、暴力団・滝谷組の組長(岸谷五朗)のひとり息子で、鈴蘭制覇を本気で狙う滝谷源治(小栗旬)が転入、鈴蘭OBで早秋一家矢崎組のチンピラ片桐(やべきょうすけ)と友人になり、勢力を拡大し…。
『クローズZERO』のおすすめポイント
最悪の不良たちが集まる鈴蘭男子高校の覇権を巡る史上最大の抗争という、原作より過去に遡った完全オリジナルドラマが“エピソードZERO”として展開する学園アクション映画です。
人気と実力を兼ね備える山田孝之、小栗旬、桐谷健太ら個性豊かな若手スターの共演が見どころです。
山田孝之は、ドロップキックやバックドロップなどのプロレス技を得意とし「百獣の王」の異名を持つ鈴蘭の頂点に最も近いと言われている男、芹沢多摩雄を演じています。髪を伸ばしとてもワイルドな雰囲気でかっこいいですね。
内容はヤンキーの青春ドラマですが、年頃の男の子の喧嘩や友情を熱く描いていて、ありきたりとも思える内容かもしれませんが、逆に今の時代が失くしてしまったモノを教えてくれるような映画です。原作ファンもそうでない方にもおすすめです!
3.ヒロイン長澤まさみとの切ないラブ・ストーリー『そのときは彼によろしく』(2007)
『そのときは彼によろしく』の作品概要
2007年の日本映画。監督は、『ツナグ』『僕だけがいない街』などの平川雄一朗。
出演は、長澤まさみ、山田孝之、塚本高史、国仲涼子、北川景子、黄川田将也、本田力ほか。
「いま、会いにゆきます」の原作者・市川拓司による同名小説を映画化。
『そのときは彼によろしく』のあらすじ
ささやかながらも美しい水草の店を経営している遠山智史(山田孝之)の前に、ある日突然、スーパーモデルの森川鈴音(長澤まさみ)が現われます。実は鈴音は智史の幼なじみの滝川花梨だとわかり、ふたりは再会の喜びを分かち合います。
二人はもう一人、親友で画家志望の五十嵐佑司(塚本高史)のもとへと向かいますが、佑司は事故で昏睡状態に陥っていました。
『そのときは彼によろしく』のおすすめポイント
「いま、会いにゆきます」の人気作家・市川拓司の恋愛小説が原作で、長澤まさみ、山田孝之、塚本高史という人気俳優共演で、幼なじみの男女3人の友情と恋愛模様を感動的につづった作品です。
山田孝之は、アクアプランツ店を経営し、長澤まさみ演じる花梨の幼なじみ・智史を演じています。純粋な男の子役もとても似合いますね。
繊細で透明感あふれる、まるで水槽の中のような映像の美しさと音楽、キャストたちの演技が光ります。長澤まさみの優しさや哀しさの漂う表情も素敵です。
内容は、ファンタジックで可愛い雰囲気がどちらかというと女の子向きでしょうか。切ないラブ・ストーリーを見たいときにおすすめですよ。
4.冷酷な闇金業者を演じた人気シリーズ第1弾『闇金ウシジマくん』(2012)
『闇金ウシジマくん』の作品概要
2012年の日本映画。監督は、『カイジ 人生逆転ゲーム』などの山口雅俊。
出演は、山田孝之、大島優子、林遣都、崎本大海、やべきょうすけ、片瀬那奈、岡田義徳、ムロツヨシ、新井浩文ほか。
真鍋昌平による日本の漫画『闇金ウシジマくん』を原作とした映画シリーズの第1作目。原作の『ギャル汚くん』および『出会いカフェくん』のエピソードが元となっています。
『闇金ウシジマくん』のあらすじ
パチンコにはまった母の借金を肩代わりした鈴木未來(大島優子)は、楽に稼げるとの友人の勧めを受け、そのまま出会いカフェのバイトを始めます。売春だけはしないと固く心に誓うものの、簡単に大金が手に入ることを知ってしまい決意が揺らぎ…。
成り上がりを狙う23歳の小川純(林遣都)はイベントサークルの代表を務め、イケメンダンサーを集めたイベントを主催してはギャルたちからチケット代を巻き上げていました。
資金集めに奔走しようやくIT企業のスポンサーを見つけますが、丑嶋(山田孝之)に奪われてしまいます。
金に目が眩んだ二人に、丑嶋の情け容赦ない取り立てが襲いかかるのでした…。
『闇金ウシジマくん』のおすすめポイント
10日で5割という違法な金利で金を貸し付ける闇金業者・丑嶋を主人公に、弱肉強食の社会の底辺で力強く生き抜く人々の姿を描いた、深夜ドラマの劇場版です。
山田孝之は、切れ者で冷酷非情な闇金業者・丑嶋馨を演じています。
山田孝之らオリジナルキャストに加え、元AKB48の大島優子、林遣都らが債務者役で登場し、闇金の恐ろしさを身をもって体験する様を、笑いやエロス、暴力といったスパイスを巧みに利かせて活写しています。
この映画シリーズは、とにかく山田孝之の丑嶋くんのキャラクターが魅力的。冷酷で凄みのある演技は、見る者も震え上がってしまうほど。
刺激的な場面もありますが、お金についても十分考えさせられる作品です。
5.記憶喪失男が花嫁探しに奔走するラブ・コメディ『指輪をはめたい』(2011)
『指輪をはめたい』の作品概要
2011年の日本映画。監督は『檸檬のころ』の岩田ユキ。
出演は、山田孝之、小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴、二階堂ふみ、山内健司、マギー司郎ほか。
芥川賞作家・伊藤たかみの小説を映画化。
『指輪をはめたい』のあらすじ
29歳独身で製薬会社に勤務する片山輝彦(山田孝之)は、ある日営業先のスケートリンクで転倒し頭を打って、気を失ってしまいます。
目覚めた彼はカバンの中に婚約指輪を見つけますが、その指輪を誰に渡そうとしていたのかまったく思い出せないのでした。
そんなとき、輝彦の前にまるでタイプの異なる3人の女性が現われ、3人とも自分が輝彦と付き合っていると主張し…。
『指輪をはめたい』のおすすめポイント
記憶を失ったサラリーマンが、鞄に入れていた婚約指輪を贈る相手を探すために奔走するラブ・コメディです。
山田孝之は、主人公のサラリーマン・片山輝彦を演じています。輝彦の彼女だと言い張る風俗嬢の真木よう子、人形劇屋の池脇千鶴、上司の小西真奈美の美女3人と、記憶を取り戻すために取っ替え引っ替えの交流を繰り返していきます。
あまり有名な作品ではありませんが、とても豪華なキャストが名を連ねていて、端役まで個性的なキャラクターが生きていて最後まで飽きることがありません。
山田孝之がコミカルタッチの恋愛ものに出演することは少ないので、貴重な映画かもしれませんね。
まとめ
山田孝之がこれまで出演した映画の中からおすすめの5作品をピックアップしてお届けししました!
様々な役柄を本当に見事にこなしていますよね!どの作品を見ても山田孝之のカメレオンぶりを感じていただけると思います。
2017年6月16日には『映画 山田孝之3D』、8月4日には『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章』が公開されます!
今後の活躍も楽しみですね!