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さぬき映画祭2017おすすめ作品5選!これは絶対に観ておきたい!

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

さぬき映画祭

今年も全国各地で映画祭が始まりました。2006年から香川県では映画で地域文化の活性化を目的にした「さぬき映画祭」を開催。

映画上映やイベントだけではなく、シナリオ執筆する講座なども開講して、映像に携わる人材育成なども積極的に取り組んでいるようです。

また、香川県出身の映画監督の本広克行をディレクターに迎えた「さぬき映画祭」は今年も間もなくスタートします!

今回は「さぬき映画祭」の中から、Cinemarche編集部が、この作品だけは観ておきたい注目の5作品をピックアップして、あなたにお届けします!

CONTENTS

おすすめ1.『ローマの休日』(2月11日上映)

『ローマの休日』の作品概要

ハリウッド映画初出演のオードリー・ヘプバーンと、名優グレゴリー・ペックが共演を果たしたのロマンティック・コメディ。

『ベン・ハー』や『西部の男』などの巨匠ウィリアム・ワイラー監督作品。1954年の米国アカデミー賞では主演女優賞、脚本賞、衣装デザイン賞を受賞。

『ローマの休日』のあらすじ

ヨーロッパ各国を親善旅行に出ていた小国の王女アンは、ローマを訪れた際に、度重なる心労からアン王女は少し神経衰弱を起こしていますた。

侍医はアン王女に鎮静剤を飲ませますが、疲労のためなのか、かえって目が冴えて眠れなくなってしまいます。そんな王女は、やがて1人でローマの街へ出て見る気になりました。

しかし、街を歩いているうちに薬が効いてくると広場にあったベンチで寝こんでしまいました。そこへ通りかかったアメリカの新聞記者ジョー・ブラドリーは、彼女をアン王女とは知らず、助けおこして自分のアパートへ連れ帰ってしまいます…。

『ローマの休日』のここがおすすめ!

和製ブリジット・バルドーとも呼ばれた女優の加賀まりこが、ランドセルを背負った小学生の頃に、今作を観て、すぐにオードリーのショートカットにしたのは有名な話ですよね。

それほど影響力があったチャーミングなオードリー。“永遠の妖精“というのが誕生した記念碑的な作品です。

遊覧船内の素敵なダンス・シーンや、アンが痛快に川に飛び込むシーンは見どころ。また、スペイン広場でアイスクリームを食べるアンは気品に満ちていて、可愛らしさも印象的です!

なんと言ってもラスト・シーンで響く靴音は、鑑賞者の胸に沁みるものがありますよ。ぜひ!お見逃しなく!

上 映:2/11(土) 10:30〜
ゲスト(予定):安藤 紘平(早稲田大学名誉教授)
会 場:イオンシネマ高松東 料 金:1,000円

おすすめ2.『ダーティーハリー』(2月11日上映)

『ダーティーハリー』の作品概要

44マグナムをぶっ放す凄腕なアウトロー刑事ダーティハリーのシリーズ第1弾。

今作はクリント・イーストウッドの当たり役で多くの刑事ドラマの基礎的なマスター・ピースになりました。監督のドン・シーゲルの代表作でもあるバイオレンス・アクション。

『ダーティーハリー』のあらすじ

サンフランシスコで起きた無差別狙撃事件。犯人は警察に対して10万ドルの支払い要求をのまなければ、卑劣にも次なる犠牲者が出るとを予告をしてきました。

殺人課に勤務する刑事ハリー・キャラハンは、必死に行う捜査の果てに、スコーピオンと名乗る犯人を追い詰めて行き、ついに逮捕する。

しかし、ハリーは追い込んだあげくに暴力行為が原因で、犯人スコーピオンは釈放。やがて、スクールバスが犯人スコーピオンによって、バス・ジャックされる事件が起きてしまう…。 

『ダーティーハリー』のここがおすすめ!

イーストウッド監督最新作『ハドソン川の奇跡』が現在、映画館公開中ですが、そのクリント・イーストウッドの俳優としての代表作にして映画の名作の中の名作が、この『ダーティハリー』です。

紳士的な正義感のある刑事や真相を執念で追跡する刑事は、今作以前にもいくつもありましたが、型破りに現代に西部劇のガンマンを持ち出したキャラクターの元祖がハリー・キャラハン。

また、その名前の由来のヒントは『第三の男』に登場するといったところは映画通ならご存知の方も多いはず。今作は映画館で観られるチャンスはそうそう多くはないので、ぜひイーストウッドファン。これは見ておきたい1本です!

上 映:2/11(日) 15:00〜
ゲスト(予定):犬童 一心監督、藤村 忠寿(ディレクター)、
嬉野 雅道(ディレクター)
会 場:イオンシネマ高松東
料 金:2000円

おすすめ3.『湯を沸かすほどの熱い愛』(2月11日上映)

『湯を沸かすほどの熱い愛』の作品概要

『紙の月』(2014)以来初の主演映画として、女優の宮沢りえが選んだ脚本が今作の始まり。その脚本を書いたのは、自主制作映画『チチを撮りに』でベルリン国際映画祭で注目された中野量太監督の商業映画デビュー作。

愛と包容力で全ての人を包みこむ幸野双葉役を宮沢りえ、娘の安澄役を杉咲花が演じ、2人の演技力が高く評価され、第90回キネマ旬報ベスト・テンで主演女優賞、助演女優賞を受賞。

『湯を沸かすほどの熱い愛』のあらすじ

亭主は行方不明で残された銭湯を切り盛りする幸野双葉は、持ち前の明るさと強さで娘を育てている。しかし、パート先のパン屋で突然倒れたことをきっかけに、癌の余命宣告を受けてしまう双葉。

彼女は残酷な現実を受け入れ、1年前に愛人と共に家出した夫を連れ帰り、休業中の銭湯を再開させることや、イジメを受けている娘を独り立ちさせることなど背景にして、”4つの絶対にやっておくべきこと”を実行。

母親双葉の生きる姿と、その周囲で愛を感じる新しき家族の姿を見つめる…。

『湯を沸かすほどの熱い愛』のここがおすすめ!

中野量太監督は、女優の宮沢りえを評して、「1000人分の演技力」と話していたことがあり、彼女1人で1000人分の魅力があることを今回の撮影を通して感じられたようです。

また、宮沢りえも中野量太監督が書き下ろした今作の脚本を読んだ際に、即決で次回出演作に決めたことは有名。この映画に出なければきっと後悔する。他の女優が双葉を演じたら嫉妬するに違いないと述べています。

中野量太監督は学生時代からアットホームな現場作りでは定評のある監督。映画評論家の佐藤忠男が、なんでこんなに学生が一つ所に仲良く信じ込みながら撮影に取り組んだのか不思議だと、監督の人柄の魅力に触れたこともあります。

家族とは何か?また、中野監督ファンならご存知のお得意の火葬場や悲しみの放尿シーンも必見です!

上 映:2/11(土) 16:30〜
ゲスト(予定):中野 量太監督
会 場:イオンシネマ宇多津
料 金:1,000円

おすすめ4.『商店街を深夜、全速力で走る男』(2月12日公開)

『商店街を深夜、全速力で走る男』の作品概要

今作は香川県高松市在住の大学生の水沢孝徳による作品。ロケ場所は市内にある町商店街を使用して男と高校生が走るシーンなどを撮影。

登場人物はオーディションで選考を行い、今作のヒロインのヒカリ役の高校3年生の中條加菜が演じています。

水沢監督は、自らのシナリオが形になっていくのは楽しいと言い、走る男の姿に作品のテーマを感じて欲しいそうです。

『商店街を深夜、全速力で走る男』のあらすじ

深夜の高松市内にある商店街で、高校2年生の仲良し3人組が全力疾走するアフロへアの男に出会います。

3人は全力疾走する訳を尋ねようと、その男を如何にかして止めようと奮闘するのだが…。

『商店街を深夜、全速力で走る男』のここがおすすめ!

今作の映画制作にあたっては、2016年の同映画祭で優秀企画に選ばれたことがきっかけです。クランク・インしたのは、2016年8~11月に行ない、高松市の田町商店街と南新町商店街などがロケ地都なりました。
であった。

映画祭実行委員会のメンバーでもある、高松市の大西市長も発想が面白いと太鼓判。商店街の地域振興につながればと若き監督にエールを送ったそうです。

上 映:2/12(日) 10:00~
ゲスト(予定):中島 貞夫審査委員長
会 場:情報通信交流館e-とぴあ・かがわ
料 金:無料

おすすめ5.『Anniversary アニバーサリー』(2月12日公開)

『Anniversary アニバーサリー』の作品概要

『踊る大捜査線』『幕が上がる』で知られる本広克行監督を含む5人の映画監督によるオムニバス作品。

出演は、『永い言い訳』の淵上泰史、『葛城事件』の若葉竜也、『ももいろクローバーZ』の玉井詩織、「乃木坂46」の伊藤万理華、モデルの栗原類たちが務めます。

『Anniversary アニバーサリー』のあらすじ

アニバーサリーという記念日をそれぞれ5つの作品の共通テーマに、「ハッピーバースデー」「生日快楽十分幸福」「記念日が行方不明」「五十年目のシンデレラ」「#地上300mのタダオ」の物語が最終的につながり、恋人や親子、夫婦、友人などを描き、エンディングを迎えます。

『Anniversary アニバーサリー』のここがおすすめ!

今作は短編映画のように5人の映画監督による共同作品。長編映画の密度を楽しむ映画というよりも、むしろ、テレビ的にライトな感じで気軽にな映像で見るものとなっています。

5種類の記念日を、あなたの中で再構築する楽しみで、きっと何かが見えてくる作品です。そんな点に注目です!

上 映:2/11(土) 13:00〜
会 場:イオンシネマ綾川
料 金:1,000円

「さぬき映画祭2017」のお勧め映画まとめ

「さぬき映画祭」に行き、ぜひ観たい映画をCinemarcheの編集部のスタッフで話し合い、これは絶対に観ておきたい映画をお薦めしました。

あなたのお好みは見つかりましたか?

せっかくの休日、あるいは。空き時間が出来た時に一足伸ばして地方の映画祭に参加するのも映画の楽しみ方の1つです。

「さぬき映画祭」と合わせて、香川県の観光スポット巡りや、名物の讃岐うどんを食べに行っちゃうのもまた楽しみですよね。

ぜひ、「さぬき映画祭」にお出かけしてみてはいかがでしょうか。ぜひ、この機会に新作・旧作・話題作をお見逃しなく!

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