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Entry 2019/02/04
Update

映画『ザ・ファブル』キャストのボス役は佐藤浩市。演技力とプロフィール紹介

  • Writer :
  • 谷川裕美子

南勝久による大人気マンガ『ザ・ファブル』を岡田准一主演で実写化した映画が、2019年6月21日に公開されます。

原作は2017年度講談社漫画賞一般部門受賞作。凄腕の伝説的殺し屋が、ボスの指令で「誰も殺さず普通に暮らす」ことに悪戦苦闘する様をコミカルに描いたアクション・エンターテイメント作品です。

監督を務めるのは、数々の広告祭で受賞歴を持ちCM界の巨匠と呼ばれ、『めんたいぴりり』監督として知られる江口カン。

脚本は『20世紀少年』『GANTZ』などヒット作を手掛けた渡辺雄介が担当しています。

主人公ファブルを演じる岡田准一はじめ、木村文乃、佐藤浩市、柳楽優弥、山本美月、向井理、福士蒼汰、佐藤二朗など豪華俳優が共演。

この記事では、ボス役を演じる佐藤浩市について詳しくお伝えしていきます。

映画『ザ・ファブル』の作品情報


(C)2019「ザ・ファブル」製作委員会

【公開】
2019年(日本映画)

【原作】
南勝久『ザ・ファブル』(講談社)

【監督】
江口カン

【キャスト】
岡田准一、木村文乃、佐藤浩市、柳楽優弥、山本美月、向井理、福士蒼汰、佐藤二朗、安田顕

【作品概要】

ボスの命令で休業することとなった伝説的な殺し屋・ファブル。「普通」の生活に悪戦苦闘する彼の姿がコメディタッチで描かれます。本格的アクション・エンターテイメント作品です。

岡田准一、木村文乃、佐藤浩市、柳楽優弥、山本美月、向井理、福士蒼汰、佐藤二朗、安田顕など実力派の豪華俳優陣が集結。

『めんたいぴりり』で知られるCM界の巨匠・江口カン監督と、『20世紀少年』『GANTZ』などヒット作を連発する脚本家・渡辺雄介がタッグを組んでいます。

映画『ザ・ファブル』のあらすじ

「どんな相手も6秒以内に殺す」ことで知られる謎の殺し屋・ファブル。

「ファブル」とは「寓話」という意味。裏社会では誰もが恐れる伝説的存在です。

しかし、仕事をし過ぎていた彼に、育ての親であるボスはある指令を与えます。

「一年間、一般人として普通に暮らせ。休業中に誰かを殺したら、俺がお前を殺す」

ファブルは佐藤アキラという偽名を使い、兄妹という設定を与えられた相棒・ヨウコと大阪で暮らし始めます。

生まれて初めて一般人としての生活をするようになったファブルは、生活に溶け込むためにインコを飼ったり、バイトをしたりして毎日悪戦苦闘。

徐々に「普通」の生活を満喫し始めるファブルでしたが、彼の命を狙う裏社会の組織や、彼に助けを求める者たちが次々に現れて、事態は思わぬ方向へ発進し…。

映画『ザ・ファブル』ボス役は佐藤浩市(さとうこういち)

参考映像:映画『64-ロクヨン-前編』(2016)

映画『ザ・ファブル』でボス役を演じる佐藤浩市(さとうこういち)は1960年12月10日生まれの俳優。東京都出身。テアトル・ド・ポッシュ所属。

父は名優・三國連太郎。

多摩美術大在学中の1980年にNHK『続・続事件』でデビューします。

翌年出演の映画『青春の門』でブルーリボン賞新人賞を受賞。

30代前半までは脇役出演が多い中、『あゝ、春』『』などで重厚な演技を見せます。

両親が離婚したため確執があった三國連太郎と1986年映画『人間の約束』で初共演

しかしわだかまりは消えず、1996年共演の『美味しんぼ』制作会見では険悪な雰囲気になりました。

しかし次第に親子関係は改善し、自然に和解。2008年にはANAのCMで仲睦まじく親子共演しています。

数えきれないほどの作品に出演している名俳優・佐藤浩市。

主な出演作は映画『青春の門』『ホワイトアウト』『愛を積むひと』『64-ロクヨン-』、ドラマ『天国への階段』『新選組!』『官僚たちの夏』『終着駅~トワイライトエクスプレスの恋』など多数。

2012年から2015年まで東北芸術工科大学の客員教授を務めました。

大のゴルフ好きで、練習場には頻繁に通っているそうです。

「フジサンケイクラシック」ほか大会に出場し、アマチュア部門で優勝するほどの腕前。

芸能人では中井貴一、木梨憲武らとゴルフ仲間で、不定期でゴルフ番組が放送されていました。

20代の頃から競馬ファン。JRAのCMにも出演経験があります。

映画『ザ・ファブル』ボスはどんな役?

本名不詳。ファブルとヨウコを引き取り、殺し屋とそのパートナーとして指導してきた男。

現在は裏方に回っていますが、若い頃は自身も殺し屋として現場に出ていました。

ファブルと関係者の正体が暴かれることを警戒して、1年間は仕事を受けないことを決めて、ファブルとヨウコを大阪に送り出します。

佐藤浩市の演技力の評価は

日本を代表する名優・佐藤浩市。

出演作は数知れず、映画賞を受賞した作品も数知れません。

デビュー映画『青春の門』で日本アカデミー賞・ブルーリボン賞の両賞で新人賞を受賞。

それを皮切りに、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を、1994年『忠臣蔵外伝 四谷怪談』、2016年『64-ロクヨン-前編』と2回受賞。優秀男優賞を、2008年『ザ・マジックアワー』、2012年『起終点駅 ターミナル』の2回受賞

日本アカデミー賞最優秀助演男優賞は、2000年『ホワイトアウト』、2003年『壬生義士伝』。優秀助演男優賞は1983年『魚影の群れ』『日本海大海戦海ゆかば』、2006年『THE 有頂天ホテル』、2011年『最後の忠臣蔵』、2012年「あなたへ』『のぼうの城』の4度受賞

日本アカデミー賞関連だけでも、これだけの輝かしい成績を収めています。

そのほか、ブルーリボン賞、毎日映画コンクール、東京国際映画祭などを数えれば、それこそきりがないほど、多くの映画賞を受賞。

押しも押されぬベテラン俳優であることは、間違いありません。

その内容を見れば、主役を演じる大器でありながら、優れた一流バイプレーヤーでもあることが一目瞭然

役の大小に関わらず常にオーラを放ち、輝く演技を見せられるからこそ、実力派として長年認められてきたと言えるでしょう。

代表作の一つである映画『64-ロクヨン-』完成報告会では、佐藤自身「こんなに身を削った映画は久しぶり」と吐露しています。

現場入り前の酒席で、佐藤は記者クラブ役の役者に「全力でぶつかってこい、オレが全部受け止めてやる」とあいさつし、演者全体の士気を鼓舞したそうです。

観る者だけではなく、共演者までも魅了し、大きな力で巻き込んでいく力を持つ俳優・佐藤浩市。

これからもその進化がとどまることはないでしょう。

佐藤浩市の公式SNSの紹介

佐藤浩市の公式SNSは残念ながらみつけられませんでした。

まとめ

本格的アクションを交えてのコメディ大作映画として大きな注目を集める『ザ・ファブル』。

キャストには、岡田准一はじめ、木村文乃、佐藤浩市、柳楽優弥、山本美月、向井理、福士蒼汰、佐藤二朗といった実力派が勢ぞろいしています。

監督を務めたCM界の巨匠・江口カン自身が「こんな映画が撮りたかった!!」と語る、笑えてカッコいいエンターテイメント作品となっています。

主人公ファブルのボスを演じるのは、日本を代表する名俳優・佐藤浩市。半端ないオーラを持つ実力派が、今回のコメディでどんな味わいある演技を見せてくれるのか見逃せません!!

一大エンターテイメント作品、アクション・コメディ『ザ・ファブル』は2019年6月21日より全国ロードショーです。

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