“マイケル・ファスベンダー×アリシア・ヴィキャンデル×デレク・シアンフランス”
最高のキャストとスタッフが集結した“演技を越えた”愛の物語『光をくれた人』をご紹介します。
CONTENTS
映画『光をくれた人』の作品情報
【公開】
2016年(イギリス・ニュージーランド・アメリカ合作)
【原題】
The Light Between Oceans
【監督】
デレク・シアンフランス
【キャスト】
マイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデル、レイチェル・ワイズ、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン、カレン・ピストリアス、フローレンス・クレリー、アンソニー・ヘイズ、エミリー・バークレイ、レオン・フォード、トーマス・アンガー、ベネディクト・ハーディー、ジョージー・ジャン・ガスコイン、エリオット&エヴァンジェリン・ニューベリー
【作品概要】
『ブルー・バレンタイン』、『プレイスビヨンド・ザ・パインズ/宿命』で世界中にその力を見せつけたデレク・シアンフランス監督がM・L・ステッドマンの小説『海を照らす光』を見事に映像化したヒューマンドラマ。
主演にマイケル・ファスベンダー、若手女優ナンバーワンの呼び声も高いアリシア・ヴィキャンデル、共演にレイチェル・ワイズ、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソンら名優たちが名を連ねている。
映画『光をくれた人』のキャスト一覧
トム・シェアボーン / マイケル・ファスベンダー
ドイツ出身でアイルランド育ちの俳優マイケル・ファスベンダーが最初に注目を集めたのは、スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスが共同製作したテレビドラマ『バンド・オブ・ブラザース』(2001)。
2007年にはザック・スナイダー監督の『300〈スリーハンドレッド〉』で映画俳優としてデビュー。
翌年にはスティーブ・マックイーン監督の『ハンガー』(2008)で主演を務め、英国インディペンデント映画賞主演男優賞受賞した他、ヨーロッパ映画賞男優賞にノミネートされるなど、世界中で高い評価を獲得しました。
2009年には第62回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した『フィッシュ・タンク』、さらにはクエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』と次々に話題作に主演し注目を集めます。
その後も、マシュー・ヴォーン監督の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)のマグニートー役、再びスティーブ・マックイーン監督とタッグを組んだ『SHAME -シェイム-』(2011)での凄まじい演技により様々な賞レースを席巻。
他にもデヴィッド・クローネンバーグ監督の『危険なメソッド』(2012)、リドリー・スコット監督の『プロメテウス』(2013)と『悪の法則』(2013)。
さらには3度目となるスティーブ・マックイーン監督作品の『それでも夜は明ける』(2014)など、最高の監督と最高の作品には常にマイケル・ファスベンダーの名がそこにはあるほどの実力派俳優としてその名を世界中に轟かせていますね。
そんな押しも押されぬ大俳優マイケル・ファスベンダーが本作で演じているのは、戦争の英雄として帰国したトム・シェアボーン。
戦場で心に傷を負って帰ってくることになったトムはやがて後に妻となるイザベラと出会い、人生に光を取り戻し始めるのですが…。
彼が苛まれる葛藤を一体どのように表現しているのか、マイケル・ファスベンダーの表情に注目しましょう!
イザベル / アリシア・ヴィキャンデル
元々はバレリーナを目指していたというスウェーデン出身の女優アリシア・ヴィキャンデル。
2010年の『ピュア 純潔』という作品で長編映画デビューを果たしたアリシア・ヴィキャンデルは、この作品でグルドバッゲ賞(スウェーデンの映画賞)の主演女優賞やベルリン国際映画祭シューティングスター賞を受賞するなど、いきなり注目を集めることになりました。
2013年のジョー・ライト監督の『アンナ・カレーニナ』でさらに注目度が増し、同年の『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(2012)や2014年の『ガンズ&ゴールド』などに出演を果たします。
2016年にはトム・フーパー監督の『リリーのすべて』でアカデミー助演女優賞を受賞するなど、様々な賞レースを席巻。
同年、アレックス・ガーランド監督の『エクス・マキナ』(2016)でも同様に高い評価を受け、世界中にその名を轟かせました。
今回、『光をくれた人』にキャスティングする上で、監督のデレク・シアンフランスは…
キャスティング・ディレクターに、『風と共に去りぬ』のヴィヴィアン・リーや、『こわれゆく女』のジーナ・ローランズや『奇跡の海』のエミリー・ワトソンを探していると伝えたら、“アリシア・ヴィキャンデルに会うべきだ”と言われた。これは『リリーのすべて』や『エクス・マキナ』が出る前の話だ。彼女に会って4時間ほどのセッションを行ったんだけど、彼女はすべてを出し切ってくれた。自分をさらけ出して、失敗もしてくれた。監督にとって、役者からの最大の贈りものは“失敗”だと思うんだ。役者には悪い演技を見せてほしい、恥をかいてほしい。それができる人は、自らを評価してないからだ。抑えることなく、すべてを見せている。彼女はそれができたのさ。(公式サイトより抜粋)
…と語っています。トムの妻であるイザベラを最高の若手実力派女優であるアリシア・ヴィキャンデルが一体どう演じているのかに、要注目です!
ハナ・ポッツ / レイチェル・ワイズ
イギリス人女優のレイチェル・ワイズは大学在籍時から劇団を結成するなど、早くからその演技力が評価されていました。
長編映画デビューとなったのは1994年の『デス・マシーン』という作品。翌年にはベルナルド・ベルトルッチ監督の『魅せられて』に出演し、注目を集めます。
同年にはキアヌ・リーブス主演の『チェーン・リアクション』でハリウッドデビューを果たし、『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(1999)で世界的にその名を知られるようになりました。
その後も『スターリングラード』(2001)や『アバウト・ア・ボーイ』(2002)に出演し、2006年にはフェルナンド・メイレレス監督の『ナイロビの蜂』でアカデミー助演女優賞を受賞し、実力派女優として世界中にその名を轟かせます。
他にもウォン・カーウァイ監督の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(2008)、アレハンドロ・アメーナバル監督の『アレクサンドリア』(2011)、『ボーン・レガシー』(2012)など、多数の話題作に出演し続けていますね。
そんなレイチェル・ワイズが本作『光をくれた人』で演じているのは、ルーシーの生みの親であるハナ。
名女優レイチェル・ワイズがハナの複雑な心境を一体どのように演じているのか…非常に興味深いですね!
セプティマス・ポッツ / ブライアン・ブラウン
オーストラリア人俳優のブライアン・ブラウンは、地元でアマチュアの劇団に参加していた後、俳優を志し、一念発起してイギリスへ渡ったんだとか。
舞台などで経験を積んだのちに帰国し、ロバート・マンデル監督の『F/X 引き裂かれたトリック F/X』(1986)で主演を務め、その名を知られるようになります。
1988年にはトム・クルーズ主演の『カクテル』、シガニー・ウィーバー主演の『愛は霧のかなたに』で主要キャストとして出演。
その後も『F/X2 イリュージョンの逆転』(1991)、バズ・ラーマン監督の『オーストラリア』(2008)などに出演し、人気を博しています。
本作『光をくれた人』で演じているセプティマス・ポッツはおそらくハナの父親にあたるものと思われますが、どのような役回りを演じているのか注目して見ていきたいと思います。
ラルフ・アディコット / ジャック・トンプソン
1974年に『追跡探偵テューリー』で映画デビューを果たしたジャック・トンプソンは、ブライアン・ブラウン同様オーストラリア人の俳優。
1980年には『英雄モラント/傷だらけの戦士』でオーストラリア映画協会最優秀男優賞とカンヌ国際映画祭で最優秀助演男優賞を受賞し、一気に注目を集めます。
1983年には大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』に出演し、日本でもその名が知られるようになりました。
その後もクリント・イーストウッド監督の『真夜中のサバナ』(1997)、ジョージ・ルーカス監督の『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)、バズ・ラーマン監督の『オーストラリア』(2008)と『華麗なるギャツビー』(2012)など、様々な話題作に出演し続けていますね。
そんなジャック・トンプソンが本作で演じているラルフ・アディコットのキャラクター設定について詳細は不明ですが、ベテランならではの素晴らしい持ち味を発揮してくれることは間違いないでしょう!
映画『光をくれた人』の監督紹介
映画『光をくれた人』の監督・脚本を務めるのはデレク・シアンフランスです。
コロラド大学で映画製作を学んでいたというデレク・シアンフランスは、まだ学生の時分に3本の映画を制作。
そのどれもが素晴らしく、インディペンデント映画チャンネル賞(学生映画を対象としたもの)を受賞するなど、高い評価を得ていました。
23歳の時(1998年)、監督・脚本(共同で)を務めた初の長編映画『Brother Tied』は、サンダンス映画祭でプレミア上映されたのちに世界各国の映画祭でも次々に上映され、世界中にその名を知らしめることに。
カンヌ国際映画祭やサンダンス映画祭など各地映画祭で注目!『ブルー・バレンタイン』(2010)
そして長編映画2作目となったのが、かの有名な『ブルー・バレンタイン』(2010)。
主演にライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズの若手実力派俳優を揃えたこの作品はサンダンス映画祭で初上映され、第63回カンヌ国際映画祭では「ある視点」部門に出品されるなど、再び世界中を席巻します。
ライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズは共にゴールデングローブ賞(ノミネート)など様々な賞レースに顔を連ね、監督のデレク・シアンフランス自身もシカゴ映画批評家協会の最優秀新人映画賞を受賞。
続く『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(2012)でも再びライアン・ゴズリングを起用し、第37回トロント国際映画祭で初演された後、この年のインディペンデント映画トップ10に選ばれるなど、常に最高の評価を得ているのがデレク・シアンフランスだと言えますね、。
そして、本作『光をくれた人』では原作のある作品に挑むことになる訳ですが、この物語について…
人間関係が“孤島”のように描かれている点に惹かれた。幼い頃、実家で暮らしていた時、僕の家族はお客さんが来るとみんな変わったんだ。“理想的な自分”に変身した。そしてお客さんが帰ると、みんなリアルな自分に戻った。僕はこれまで作品の中で家族を描き、家庭内で起こっていること、隠している秘密を追求してきた。この物語は、僕が常に思い描いてきた“孤島に暮らす家族”という隠喩的なイメージを体現化していたんだ。そういう孤独を掘り下げている点に強く惹かれた。時代を超えた壮大な設定を背景に、生々しい人間の感情を描写している点にね。(公式サイトより抜粋)
…と、原作となるM・L・ステッドマンの『海を照らす光』について語っているデレク・シアンフランス。
『ブルー・バレンタイン』のあのあまりにもリアルで微妙な人間関係を見事に描き出し、『プレイスビヨンド・ザ・パインズ/宿命』では美しくも残酷な(だが希望の見出せる)物語を描き切ったデレク・シアンフランスが今回はどのような世界観を見せてくれるのか…世界中が注目していますね!
映画『光をくれた人』のあらすじ
1918年、戦争の英雄として帰国の途についたトム・シェアボーン。しかし、その心には深い傷を負っていました。
生きることを拒むかのようにオーストラリアの西部バルタジョウズ岬から160キロも離れた絶海の孤島、ヤヌス島で灯台守の仕事に就くことにしたトム。
3ヶ月後に正式採用が認められたトムは、本契約を交わすためバルタジョウズの町へと戻ります。
そこでトムは、一人の女性と出会うことに。
トムが目をとめたのは、カモメにエサをやる若い女性、イザベルでした。
イザベルはこの地の有力者であり、小学校校長の娘。衝動的で感情で動くイザベルに恋に落ちたトムは、束の間の休息を彼女と過ごすことになりました。
その時、彼女も戦争で2人の兄を亡くしたことを知ったトム。しかし、それと同時に世間から思われているような“兄を失った妹”だとは思われたくないと感じていることも知るところとなりました。
島に戻ったトムは、自らの人生に新たな光を灯してくれたイザベルに感謝の手紙を送ることにします。
それからしばらく手紙のやり取りをしていた2人は、次第に心を通わせ合い、トムはイザベルにプロポーズすることを決意。
そうして2人は結婚し、何物にも邪魔されることのないこの孤島での暮らしにより、初めてトムに幸福の時間が訪れました。
しかし、そんな2人を試練が襲います。子を身籠っても流産してしまうという事態を2度も経験してしまい、イザベルは失意のどん底に陥ってしまったのです。
ちょうどそんな時でした。島にボートが流れ着いたのは。
そのボートにはすでに事切れた男と1人の赤ん坊(女の子)が乗っていました。
すぐに本土に知らせようと動き出したトムに対し、赤ん坊を休ませえてあげるよう制止したイザベル。
そして、赤ん坊と一晩を過ごしたイザベルに、もはや手放す気などなくなっていました。
トムは自分たちの子供ではないのだからとあまり乗り気ではありませんでしたが、イザベルの強い懇願に負け、この赤ん坊を自分たちの娘として育てることに同意しました。
2年後 ―
ルーシーと名付けられたその子供はすくすくと育ち、洗礼を受けさせるためにバルタジョウズに戻ったその日、トムは墓の前でむせび泣く1人の女性を見かけます。
なんでもその墓は、海で消息を絶った夫と娘の墓だというのです。
その女性ハナ・ポッツは、地元では一番の金持ちですが、親の反対を押し切ってドイツ人のフランクと結婚したものの、当時敵国だったため、つらい立場に立たされていました。
ドイツ人というだけで人々に難癖を付けられることに耐え切れなくなったフランクは、娘を連れてボートで海へ逃げたのです。
そのことを知ったトムは、ルーシーこそハナとフランクの娘だということに気付き、罪悪感に苛まれます。
トムは島へ戻る前に、娘さんは大切にされているという旨の匿名の手紙をハナに送り、島をあとにしました。
さらに2年後 ―
トムが知った衝撃の事実をイザベルに伏せたまま、過ごしていた3人。そんなある日、用事でバルタジョウズに渡った時、ついにイザベルも真実を知ってしまいます。
果たしてその時、トムは…そしてイザベルは、どんな思いを抱き、どんな行動に出るのか?
彼らを待ち受ける運命とは一体…?!
映画『光をくれた人』感想と評価
まずは監督のデレク・シアンフランスについて。彼は『ブルーバレンタイン』、『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』のたった2作でその確かな手腕を世界に知らしめました。いずれも夫婦、家族をテーマに描いた意欲作です。寡作ではありますが、常に注目すべき監督の一人であり、仮に今作『光をくれた人』がハマらなくとも、上記の2作品はぜひとも観ていただきたいです。
次に、今作がきっかけで実際のカップルとなったファスベンダーとヴィキャンデルの主演二人。美男美女夫婦とはまさにこのこと。二人とも素晴らしかったですが、特にアリシア・ヴィキャンデルのチャーミングさは日本人好みな気がします。『コードネーム・アンクル』で初めて観た時はその可愛らしさに驚きました。『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞も受賞し、いまや若手女優の代表格ですね。
このお話は予告から想像出来る通り、妻と夫、親と子といった普遍的なテーマを非常にスリリングに描いています。原題が示すように、ヤヌス島に流れる二つの海、夫と妻、母と娘、二人の母といった様々な二つの側面がぶつかっては混ざり合い、その姿を変えていきます。
しかし、それだけでは終わらないのがこの映画の面白さだと思います。
第一次世界対戦で多くの人の命を奪い、奪われるところを目の当たりにしてきたトム。大切な兄二人を戦争によって失い、大きく傷付いているイザベル。この映画の特に冒頭のシーンには死のイメージというものがつきまとっています。それが二人の運命とも言うべき出会い、そして愛の交流によって、画面にも暖かな光が戻っていきます。
戦争という人が犯した大きすぎる罪によって、多くの人が亡くなり多くの人が罪を背負いました。その中で敵国のドイツ人であるハナの夫・フランクは、罪を赦すことの出来ない人々によって差別され、結果として死に至ります。
そして、その罪を今度はトムとイザベルが別の形で背負います。トムとイザベルは頭がいいので、この時に母親が生きているかもしれないということは間違いなく頭にあったでしょう。しかし、それを押し退けてでもこの小さな命を我が子として迎え入れたかったのは、おそらく戦争のせいです。早産で亡くしてしまった二人の子どもの墓はどうしたって戦争で亡くしたイザベルの兄二人と重なって見えてしまいます。
その背負った罪は明るみになり、今度はハナが判断する立場になります。トムとイザベルは我が子の命を救ってくれた恩人とはいえ、亡くなったと思っていた愛する我が子を自らの子どもと偽った罪があります。
そしてここで不意に、苦しむハナの前に亡くなった夫・フランクの幻が現れます。ハナは、なぜいつもあなたはそんなに幸せそうなのと問いかけます。
このシーンこそがこの映画の核の部分だと私は感じました。
「人を恨むのはずっとそのことを考えていないといけないから疲れる。ただ一度赦してしまえばいいだけ。そっちの方が人生よっぽど幸せだ」
劇中の正確なセリフではないですが、伝えたいことはこういうことだと思います。
キリスト教の教えである「赦し」。その人の罪を赦してあげること。
そして、ハナはこの言葉通りフランクとイザベルの罪を赦し、この負の感情の連鎖を断ち切ることに成功するのです。
素晴らしき夫婦愛、親子愛以上にこのシーンの美しさと尊さに私はやられてしまいました。
世界的に負の感情が渦巻き、明るい未来が見通せない今の時代にこそ描く価値のあるメッセージであり、多くの方々に届いてほしい作品です。
結婚すら経験のない私だから上記のポイントが最もグッと来ただけであって、もちろん運命の夫婦の美しき愛、母と娘の決して折ることの出来ない愛の強さも素晴らしく、とても感動的でした。
さらには、トムとイザベルを繋げたのが手紙のやり取りだったように、ハナとフランクを繋げたのが詩集の受け渡しだったように。言葉の力を信じるロマンチックな描写に、それを扱っている端くれとしてやはり心がときめいてしまうのです。
デレク・シアンフランスはやはり只者ではない。それは間違いのないことだと改めて思わされました。
まとめ
デレク・シアンフランスの新作で、しかもマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデルの共演ということで早くも話題となっている本作『光をくれた人』。
その他にも、アレクサンドル・デスプラが担当している音楽についても注目すべきポイントだといえるでしょう。
アレクサンドル・デスプラは、2005年にジャック・オーディアール監督の『真夜中のピアニスト』でベルリン国際映画祭銀熊賞とセザール賞を受賞したことでも有名なフランス人作曲家。
ジャック・オーディアール作品にはおなじみで、『君と歩く世界』(2012)でも音楽を担当しており、『プレイスビヨンド・ザ・パインズ/宿命』と全く同じエンディングテーマ(ボン・イヴェールの“The Wolves”)を使用したという経緯がありましたね。
そのあたりで同じ感性を有していたから本作でアレクサンドル・デスプラが起用されたのでしょうか。真相の程は分かりませんが、面白い繋がりではありますね、
注目の劇場公開は2017年5月26日(金)より始まります!ぜひ劇場で究極の愛の物語をご覧ください!