Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2018/09/07
Update

アイ・ウェイウェイ映画『ヒューマン・フロー 大地漂流』難民問題の真実を描く

  • Writer :
  • かりごめあき

世界的な現代美術家アイ・ウェイウェイ監督最新作の公開決定!

映画『ヒューマン・フロー 大地漂流』は、2019年1月シアター・イメージフォーラム他全国ロードショー

全世界に警鐘を鳴らす、衝撃の難民ドキュメンタリー。これは人類危機だ!


©️2017 Human Flow UG. All Rights Reserved.

映画『ヒューマン・フロー 大地漂流』とは


©️2017 Human Flow UG. All Rights Reserved.

いま世界が最も注目する破天荒な芸術家、アイ・ウェイウェイの監督最新作。

アイ・ウェイウェイ(艾未未)は、現代中国のポップ・アイコンであり、民主化・公民運動の旗手です。

つねに軽やかで型にはまらず、真摯かつ奇抜なアイデアで世界をアッと言わせるアイ・ウェイウェイは、中国当局の要注意人物であり、若者たちのヒーローです。

本作『ヒューマン・フロー 大地漂流』は、社会運動家としても精力的に活動するアイ・ウェイウェイが、自らギリシャのレスボス島を中心に、23カ国を超える40箇所もの難民キャンプを訪れ、インタビューを敢行しました。

貧困・戦争・気候変動など、様々な理由で増加し続ける難民を何年にも渡って取材し、世界問題となっている難民危機の現状を追っています。

祖国中国から軟禁され、人間としての存在意義に向き合ってきたアイ・ウェイウェイだからこそ撮り得た、全世界に警鐘を鳴らす衝撃の難民ドキュメンタリーです。

アイ・ウェイウェイ(艾未未)監督プロフィール

参考映像:『アイ・ウェイウェイは謝らない』(2013)

1957年生まれ、中華人民共和国の現代美術家。

1980年代から美術家として活動を始めて以降、一貫して中国現代美術を先導して世界的に活躍を続けています。

第48回ヴェネツィア・ビエンナーレ(1999)、シドニー・ビエンナーレ(2006)などの国際展覧会に出展し、日本では森美術館等で個展を開催しました。

そして建築家として、2008年の北京オリンピックの「鳥の巣スタジアム」のデザインをし、アイ・ウェイウェイの名が一躍世界に知れ渡りました。

米タイム誌の2011年「世界で最も影響力のある100人」に選ばれるなど、国際的に高く評価されています。

一方で、人権活動にも力を入れており、2008年5月の四川大地震で死亡した児童・生徒・学生への援助と実態調査をはじめとする当局への責任追及により、2010年11月、北京の自宅において軟禁されました。

日本ではこれまでに『アイ・ウェイウェイは謝らない』(2013)が劇場公開されています。

映画『ヒューマン・フロー 大地漂流』の作品情報

【公開】
2019年(ドイツ映画)

【原題】
HUMAN FLOW

【監督・製作】
アイ・ウェイウェイ

【キャスト】
ギリシャのレスボスほか、23カ国を超える40箇所もの難民キャンプの難民たち

【作品概要】
アイ・ウェイウェイ監督自ら、ギリシャを始め23カ国を超える40箇所もの難民キャンプを訪れ、インタビューを敢行したドキュメンタリー映画。

2017年ベネチア国際映画祭5部門賞受賞。

アイ・ウェイウェイ監督は、現代美術家・建築家として世界的に活躍する一方、政治活動家・社会活動家としても有名。

まとめ


©️2017 Human Flow UG. All Rights Reserved.

世界的な現代美術家アイ・ウェイウェイ監督の最新作の公開が決定しました。

ドキュメンタリー映画『ヒューマン・フロー 大地漂流』は、2019年1月シアター・イメージフォーラム他全国ロードショーです。

なお、アイ・ウェイウェイは現代美術家として、六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展『カタストロフと美術のちから展』2018年10月6日(土)~2019年1月20日(日)にも作品を出品することが決定しています。

監督最新作に展覧会と、ますますその動向から目が離せません。

関連記事

新作映画ニュース

映画『ノイズ』キャストの松山ケンイチは田辺純役!演技力の評価とプロフィール

映画『ノイズ』は2022年1月28日(金)ロードショー 『デスノート』シリーズで共演した藤原竜也と松山ケンイチの主演で、同名コミックを実写映画化したサスペンス映画『ノイズ』が2022年1月28日(金) …

新作映画ニュース

『ホゾを咬む』高円寺シアターバッカスで3ヶ月ロングラン上映!監督特集上映&記念ワークショップも【2024年1月22日より公開】

映画『ホゾを咬む』は2023年12⽉に新宿K’s cinemaで封切り後、全国にて順次公開中! 「後悔する」という意味のことわざ「臍(ホゾ)を噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』。 髙橋栄⼀監 …

新作映画ニュース

【コスメティックDNA×偽神】大久保健也×小川深彩ら新人映画監督が特別対談!インディーズ映画界の今を動画で語る

話題作を生んだ2人の新人監督のスペシャル対談が実現! ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020にて北海道知事賞を受賞した、大久保健也監督の長編デビュー作『Cosmetic DNA』。 2021年1 …

新作映画ニュース

『かなさんどー』あらすじ/キャスト。浅野忠信×松田るか共演作は映画監督 照屋年之(ガレッジセール ゴリ)最新作!

ゴリこと照屋年之監督最新作は親子がテーマ! 『洗骨』以来6年ぶりの照屋年之監督最新作、夫婦と親子の愛おしさを描いた映画『かなさんどー』は、2025年新春に沖縄で先行公開し、その後全国にて順次公開されま …

新作映画ニュース

映画『もち』あらすじ/キャスト/公開日。岩手の祭畤⼤橋から着想を得た日本の伝統と“今”を生きる少女の葛藤

フィクションなのかノンフィクションなのか… 実在する⼈々が演じ、彼らの追体験がドラマになった奇跡の⼀作 岩⼿県⼀関市⾻寺村を舞台に、そこに⽣きる⼀⼈の少⼥を主⼈公に⼟地の伝統の⾷⽂化【もち】にまつわる …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学