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Entry 2018/08/28
Update

【映画ネタバレ感想】音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』は、10月12日(金)よりロードショー!

吉岡里帆と阿部サダヲがダブル主演を務める音楽映画。監督は映画からドラマまで常に異色な方へ方へと我々を導いてくれる三木聡。

三木組ともいうべき麻生久美子、阿部サダヲ、ふせえり、田中哲司、岩松了に加えて千葉雄大なども顔を並べる豪華キャスティング。

もう一つの主役ともいうべき音楽はL’Arc~en~CierlのHYDEやいしわたり淳治、あいみょんなどが参加した本格仕様。

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の作品情報


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

【公開】
2018年(日本映画)

【原作・脚本・監督】
三木聡

【キャスト】
阿部サダヲ、吉岡里帆、千葉雄大、麻生久美子、小峠英二、片山友希、中村優子、池津祥子、森下能幸、岩松了、ふせえり、田中哲司、松尾スズキ、PABLO、KenKen、SATOKO、富澤タク、KATARU、NABO、清水麻八子

【主題歌】
SIN+EXMACHiNA『人類滅亡の歓び』

【挿入歌】
ふうか『体の芯からまだ燃えているんだ』

【作品概要】
『転々』『インスタント沼』などオリジナルな作風と笑いエッセンスを持つ三木聡が、原案から小説、そして脚本を手がけて監督した作品。

主演のシンやくに阿部サダヲ、ヒロインふうか役に吉岡里帆を迎えたロックコメディ映画。

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』キャスト&キャラクター


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

シン(阿部サダヲ)
絶叫する堕天使の異名を持つカリスマロックシンガー。

明日葉ふうか(吉岡里帆)
歌声が小さすぎるストリートミュージシャン

坂口(千葉雄大)
シンのマネージャーで秘密を知ってしまう

社長(田中哲司)
シンの所属する事務所社長

デビルおばさん(ふせえり)、ザッパおじさん(松尾スズキ)、無料レコード社長(岩松了)

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』のあらすじとネタバレ


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

絶叫する堕天使の異名を持つカリスマロックシンガー“シン”。

しかし、彼には大きな秘密をもっていました。

それこそ声帯ドーピング、韓国でのアンダーグラウンドの整形手術で人工的に喉を強めて常人では出すことができない声を発し続けていました。

そんなシンの喉も限界達しつつあり、ある夜の事務所社長が止めるにもかかわらず、ライブで大量に吐血して倒れてしまいます。

喉がボロボロにもかかわらず、ライブのテンションから暴走気味にライブハウスを飛び出したシン。

その前に現れてたのは、声が小さすぎてバンドが解散したストリートミュージシャンのふうか。

何事にも自信がもてなくて、それが異様に小さすぎる声に繋がっているふうか。

ところがどういうわけか、そんな彼女の眼の前にシンが何度も現れては彼女を振り回します。

シンは「心が燃えない、心の不燃ごみ」「音量上げろタコ!なに歌ってんのかわかんねんだよ!」とふうかに罵声を浴びせます。

以下、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』ネタバレ・結末の記載がございます。『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
強引なパワーのシンに圧倒されるふうかは、何とか反抗しようしますが、ひょんなことからシンの声帯ドーピングの秘密を知ってしまいます。

シンを何とか韓国に連れ出して喉を治そうというふうかと、逆に声帯の限界に達する前に、もう一度歌わせようとする人間たちの声のリミットを巡る追いかけっこが始まります。

何とか、追跡の手から逃れたシンとふうかはプサンへ。

かつてふうかが暮らした花火工場が追跡劇の最後の場となります。現地の警察を交えた大混乱の中、ふうかは大声で叫び、シンは警察に捕まってしまいます。

その後、ふうかはシンからの言葉を胸に秘め、絶叫の歌姫として人気歌手として成功をしていました。

シンは今、韓国の刑務所に収監されています。

それもあって、日本でシンに自分の歌声を利かせることができないふうか。

ただ、プサンでの大騒動のせいもあってふうかは韓国に入国できません。

プサンの刑務所にいるシンに何とか声を届けたいと思ったふうかは、対馬から海を越えてシンに大きな歌声を発しました。

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の感想と評価


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

ミュージカルじゃない音楽が主役の映画たち

ミュージカル映画とは違う形で、本作のように音楽が映画の主役になる映画はたくさんあります。

こういった映画のうまみは本来、歌うことをしない俳優が歌声を披露する部分があります。

参考映像:『デトロイトメタルシティ』(2008)

例えば松山ケンイチの『デトロイトメタルシティ』(2008)、宮崎あおいの『ソラニン』(2010)、ペ・ドゥナの『リンダリンダリンダ』(2005)、菅田将暉『キセキ』(2017)などなど。

また、中条あやみの『覆面系ノイズ』もあります、挙げればいとまがありません。中には音楽番組にそのままの劇中のバンドの名義で出演することもあるぐらいです。

参考映像:『覆面系ノイズ』(2017)

参考映像:『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016)

参考映像:『君と100回目の恋』(2017)

また、本業が歌手の面々が演技を披露するパターンの中島美嘉の『NANA』(2006)、長瀬智也の『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016)大原櫻子の『カノジョは噓を愛しすぎてる』(2013)、miwaの『君と100回目の恋』
(2017)などもあります。

時にはサウンドトラックとは別にコンピレーションアルバムが発売されたりすることもあって、新しい楽しみ方ができる映画になっています。


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

本作『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』もコンピレーションアルバムが発売される予定です。

まとめ


(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会本作

本作品『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の監督は三木聡。

監督の名前をご存知でない方でも三木監督のテレビドラマ『時効警察』や、またバラエティ番組『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』、また『森田一義アワー 笑っていいとも!』は誰もがご存知でしょう。

これらの仕事に携わった三木監督は、正しく、マニアックにエンターテイメントな映画監督です。

過去作の三木映画にふれると次のように、様々な旬なキャストと仕事をしています。

2005年公開の『イン・ザ・プール』では、松尾スズキ、オダギリジョー、市川実和子ほか。

2005年公開の『亀は意外と速く泳ぐ』には、上野樹里、蒼井優、岩松了、ふせえりほか。

2006年公開の『ダメジン』は、佐藤隆太、緋田康人、温水洋一、市川実日子 ほか。

2007年公開の『図鑑に載ってない虫』は、伊勢谷友介、松尾スズキ、菊地凛子、水野美紀ほか。

2007年公開の『転々』は、オダギリジョー、三浦友和、小泉今日子、吉高由里子ほか。

2009年公開の『インスタント沼』は、麻生久美子、風間杜夫、加瀬亮、相田翔子ほか。

2013年『俺俺』は 亀梨和也(KAT-TUN)、内田有紀、加瀬亮ほか。

どの過去作も個性溢れたキャスト陣で、これは壮観ですよね。

三木映画の最新作『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』では、満を持してコミカルさでは定評のある阿部サダヲ!

ドラマ『カルテット』で名をあげた吉岡里帆、若手俳優注目の千葉雄大、そして三木組の常連俳優の麻生久美子が集結しました。

もちろん、三木監督の夫人でもある、ふせえり、三木組常連俳優の松尾スズキ、岩松了もパンチを効かせて出演しています。

映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』は、10月12日(金)よりロードショー!

ぜひ劇場でお見逃しなく!

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