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Entry 2018/07/08
Update

映画『グッバイ・ゴダール!』のあらすじとキャスト。ミシェル・アザナヴィシウスの紹介も

  • Writer :
  • バフィー

映画『グッバイ・ゴダール!』7月13日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座 他、全国順次ロードショー

名監督ジャン=リュック・ゴダールの2番目の妻アンヌ・ヴィアゼルスキーの自伝的小説『それからの彼女』を、映画『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウスが映画化。

平凡な学生だったアンがフランス映画の巨匠ジャン=リュック・ゴダールと出会い、映画の主演に選ばれたことで平凡な日常から急にセレブな女優生活に激変⁈。

憧れと戸惑いの中でゴダールという偉大な存在を通して、アンが見たものとは。

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映画『グッバイ・ゴダール!』の作品情報


(C)LES COMPAGNONS DU CINEMA – LA CLASSE AMERICAINE – STUDIOCANAL – FRANCE 3.

【公開】
2018年(フランス映画)

【原題】
Le Redoutable

【脚本・監督・製作】
ミシェル・アザナヴィシウス

【キャスト】
ルイ・ガレル、ステイシー・マーティン、ベレニス・ベジョ、グレゴリー・ガドゥボワ、ミーシャ・レスコ

【作品概要】
ジャン=リュック・ゴダールの2番目の妻で、ゴダールの監督の『中国女』で主演を務めたアンヌ・ビアゼムスキーの自伝的小説を映画化。

『アーティスト』のミシェル・アザナビシウス監督が演出を務め、ゴダールとともに時代を駆け抜けたアンヌの知られざる日々をコミカルに描いた作品。

アンヌ役に『ニンフォマニアック』のステイシー・マーティンが果たし、『サンローラン』のルイ・ガレルがゴダールを務めます。

ミシェル・アザナヴィシウス監督のプロフィール

関連作品:『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』(2006)

ミシェル・アザナヴィシスは、1967年3月29日生まれ、フランス・パリ出身の映画監督

1988年からテレビ業界で働きながらテレビ映画の監督や企業コマーシャルの監督も務めます。

1999年に『Mes amis』で長編映画監督デビュー。

その後、1960年代のスパイ映画のパロディとして製作した2006年の『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』が異例の大ヒットとなり、2008年には続編となる『OSS 117 リオデジャネイロ応答なし』が公開されました。

2011年には現代にモノクロでサイレント映画という斬新な作品『アーティスト』でアカデミー賞など数々の映画賞で多数のノミネート、受賞をしました。

関連作品:『アーティスト』(2011)

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映画『グッバイ・ゴダール!』の主なキャスト


(C)LES COMPAGNONS DU CINEMA – LA CLASSE AMERICAINE – STUDIOCANAL – FRANCE 3.

ルイ・ガデル(ジャン=リュック・ゴダール役)のプロフィール

ルイ・ガデルは、1983年6月14日生まれ、フランス・パリ出身の俳優です。

映画監督のフィリップ・ガレルと女優ブリジット・シィの間に生まれ、6歳の時に父の監督した映画『救いの接吻』で子役として映画デビューを果たします。

学業の合間に舞台に立つなど、演技の才能を開花させていきました。

2001年『これが私の肉体』からは本格的に映画にも出演するようになり、2003年『ドリーマーズ』は国際的に評価された作品であったため、フランス以外の映画関係者にも名前が知られるようになります。

近年では2016年にナタリー・ポートマン主演映画『プラネタリウム』に主演しました。

ステイシー・マーティン(アンヌ・ヴィアゼルスキー役)のプロフィール

ステイシー・マーティン は1991年1月1日生まれ、フランス・パリ出身の女優です。

10代の頃からファッションモデルとして活躍。イギリスで演技を学んでいる際にラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアック』のオーディションに合格し、映画デビューを果たします。

『ニンフォマニアック』の体当たり演技で名前が知られ、オファーが殺到、高層ビルに住む人々を描いたSF映画『ハイ・ライズ』や『ゲティ家の身代金』などの話題作にも出演しています。

次回作には日本公開は未定ですが、主演映画『アフター・ザ・ウェディング』があります。

ベレニス・ベジョ(ミシェル・ロジエ役)のプロフィール

ベレニス・ベジョ は1976年7月7日生まれ、アルゼンチン・ブエノスアイレス出身の女優です。

1996年に『LES SOEURS HAMLET』で映画デビューを果たし、2001年にはヒース・レジャー主演映画『ロック・ユー』でハリウッドに進出をしました。

2006年の『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』に出演したことがきっかけで今作の監督であるミシェル・アザナヴィシウスと結婚します。

2011年には同じくミシェル・アザナヴィシウス監督作品『アーティスト』でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、セザール賞女優賞を受賞しました。

2013年に主演を務めた『ある過去の行方』ではカンヌ映画祭女優賞を受賞しました。

映画『グッバイ・ゴダール!』のあらすじ


(C)LES COMPAGNONS DU CINEMA – LA CLASSE AMERICAINE – STUDIOCANAL – FRANCE 3.

19歳の哲学科の学生アンヌの平凡な人生に驚きの出来事が起こります。

それは映画を変えたと世界中から注目を浴びる映画監督ジャン=リュック・ゴタールと恋に落ち、ゴダールの新作『中国女』の主演に抜擢されたことでした。

今までと全く違う映画を作るという刺激的な日々、そしてゴダールからのプロポーズ…。

世界的に有名なゴダールとの結婚は、世間からの注目の的であり、メディアに追いかけられることになるアンヌ。

それでも、初めてで刺激的な体験の毎日に、アンヌはあらゆることを夢中で吸収し成長していきます。

(C)LES COMPAGNONS DU CINEMA – LA CLASSE AMERICAINE – STUDIOCANAL – FRANCE 3.

一方、パリの街ではデモ活動が日に日に激しくなり、ゴダールは次第に映画製作よりも革命に気を惹かれ、ついに五月革命が勃発してしまいます。

そんな中、友人の映画プロデューサーのミシェルから共通の友人の監督した作品が選ばれたことで、カンヌ映画祭に誘われたアンヌ。

アンヌはカンヌ映画祭に行こうとしますが、ゴダールは映画祭は中止するべきと猛反対!

アンヌはゴダールに反抗し、ミシェルと共にカンヌでバカンスを満喫します。

ゴダールもフランソワ・トリュフォーなど映画人を連れてカンヌに乗り込み、映画祭を中止に追いやっていきます…。

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映画『グッバイ・ゴダール!』の感想と評価


(C)LES COMPAGNONS DU CINEMA – LA CLASSE AMERICAINE – STUDIOCANAL – FRANCE 3.

フランスの巨匠ジャン=リュック・ゴダールの妻であった、アンヌ・ヴィアゼルスキーの自伝的小説『それからの彼女』を映画化したことから、映画の視点はゴダールからではなく、アンヌ目線で描かれています。

映画の世界とは無縁であった、哲学科の学生が、どのようにしてゴダールと出会い、映画女優としてデビューするに至ったか…、一見、シンデレラ・ムービーのようにも思えるストーリーですが、ゴダールというクセもの的存在が相手では、そう上手くはいかないというシニカルな要素もあります。

注目すべき点はあくまで「自伝」ではなく、「自伝的小説」の映画化ということです。

ゴダールのシニカルな部分も、五月革命という歴史的な背景もアンヌの視点、そしてあくまで小説という観点から描かれているからこそ、暗い雰囲気になり過ぎず、絶妙なバランスでフレンチ・コメディに仕上がっているのです。

ゴダールのファンにとっては、ゴダールの知られざる一面や裏話として楽しむのも良いと思います。

ゴダールを全く知らない人にとっても、アンヌの女優としての成長と葛藤を描いた物語として楽しむこともできるという二層仕立てムービーなのです。

まとめ


(C)LES COMPAGNONS DU CINEMA – LA CLASSE AMERICAINE – STUDIOCANAL – FRANCE 3.

今回、ゴダールの2番目の妻であるアンヌ・ヴィアゼルスキーを演じたステイシー・マーティンですが、映画の舞台である60年代のフレンチカルチャーを取り入れ、ファッショナブルに映画を彩らせているのは、ステイシーの存在があってこそだと痛感する映画です。

2017年の10月に惜しくも亡くなってしまった、アンヌ本人がこの映画を観て気に入ったのも、ステイシーがアンヌを演じたからではないでしょうか。

アンヌ視点ではありながら、どうしても気を引くのはゴダール役であるルイ・ガデルの存在です。

ゴダールが乗り移ったかのようなルイの演技にはスタッフ一同、あまりにも似すぎていて、衝撃を受けたそうです。

「ゴダールの映画はすべて観ている」と言ったルイの演技は是非、劇場で!!

映画『グッバイ・ゴダール!』7月13日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座 他、全国順次ロードショー

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