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映画『白鳥とコウモリ』あらすじ感想評価。キャストの松村北斗と今田美桜が追及する事件の真相はいかに?|映画という星空を知るひとよ306

  • Writer :
  • 星野しげみ

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第306回

今回ご紹介する『白鳥とコウモリ』は、ベストセラー作家の東野圭吾が、罪と罰というテーマを重厚な物語で描いたミステリー小説を実写映画化した作品です。

映画『白鳥とコウモリ』は、2026年9月4日(金)全国公開!

解決したはずの殺人事件の容疑者の息子と被害者の娘が手を組み、事件の真相を追う姿を描き出す社会派ミステリーを、『正欲』(2023)『前科者』(2022)の岸善幸監督が、松村北斗(SixTONES)と今田美桜を主演に迎えて映像化しました。

容疑者と被害者の家族が追及する事件の真実が明らかになった時、犯罪というものの残酷さも浮き彫りになります。

どんでん返しのある結末に驚く本作の見どころをご紹介します。

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

映画『白鳥とコウモリ』の作品情報


(C)2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

【日本公開】
2026年(日本映画)

【原作】
東野圭吾『白鳥とコウモリ』(幻冬舎文庫)

【監督】
岸善幸

【脚本】
向井康介

【製作幹事】
松竹、日本テレビ

【主題歌】
大森元貴「灰色」(ユニバーサル ミュージック / EMI Records)

【制作会社】
テレビマンユニオン

【出演】
松村北斗、今田美桜、柄本佑、前原滉、井之脇海、宇野祥平、松岡依都美、松尾諭、丸山智己、三浦誠己、斉藤陽一郎、原田琥之佑、のせりん、漆山拓実、五頭岳夫、中村芝翫(特別出演)、井川遥、吉田羊、風吹ジュン、三浦友和

【作品概要】
本作は、ベストセラー作家・東野圭吾の同名ミステリー小説を、『正欲』(2023)『前科者』(2022)の岸善幸監督が映像化したものです。

主演を務めるのは、実写映画『秒速5センチメートル』(2025)の松村北斗(SixTONES)とNHK連続テレビ小説『あんぱん』の今田美桜。柄本佑、中村芝翫、井川遥、吉田羊、風吹ジュン、三浦友和といった実力派が共演しています。

脚本は『愚か者の身分』(2025)『ある男』(2022)の向井康介が担当。

映画『白鳥とコウモリ』のあらすじ


(C)2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

2017年11月1日、港区で車内から男性の刺殺体が発見されました。被害者は、弁護士・白石健介(中村芝翫)。

その事件を捜査する警視庁捜査一課の刑事・五代努(柄本佑)は、白石の事務所に電話していた男・倉木達郎(三浦友和)を訪ねるため、愛知県に向かいます。

捜査を重ねる中で、倉木は突然、33年前の岡崎での金融業者の殺害事件と白石の殺害事件の犯人は私だと、自供を始めました。

倉木の自供によって事件は解決したように見えました。

ですが、白石の娘・美令(今田美桜)と倉木の息子・和真(松村北斗)が、それぞれの父の言動に疑念を抱きます。

出会ってはならないはずの2人は手を取り合い、共に事件の真相を追いはじめます。

映画『白鳥とコウモリ』の感想と評価


(C)2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

東野圭吾の小説を映画化する『白鳥とコウモリ』は、とある殺人事件の容疑者の息子と被害者の娘が手を取り合って事件の真相を追うという物語です。

容疑者となった父ですが、父らしからぬ言動の自供に不信感を持つ加害者の息子・和真と、容疑者への憎しみよりも強い、真実を知りたいという思いを持った被害者の娘・美令。

容疑者と被害者家族の2人は会ってはならないのですが、共通の思いを持っていたため、ついに手を組むことに……。

“禁断のバディ”である倉木和真と白石美令を、松村北斗(SixTONES)と今田美桜が、戸惑いと憎しみが交錯する細やかな感情の変化まで丁寧に演じています。

特に言葉少なに感情を表現する難しい役どころを、凛とした大きな瞳で意思や気持ちを表した今田美桜に注目です

また、ミステリー要素だけではない重厚な人間ドラマが展開する本作において、三浦友和、柄本佑、前原滉という実力派のキャスト陣もいぶし銀のような深みのある演技を魅せています。

倉木達郎を演じる三浦友和は、大きな秘密を抱えながら地獄の底までそれを持っていこうとする強い意志を感じさせる、重厚な演技を披露

一方の事件を追う五代刑事に扮するのは柄本佑。こちらもまた、相手の真意を見極めようとする鋭い眼差しと刑事特有の執念を燃え滾らす演技をしています

本作公開前の2026年7月に原作者東野圭吾が病死されました。東野作品の特徴は‶人間を描く”ことと言われています。

本作でも、事件における加害者と被害者の心情が揺れ動くのがわかるシーンが数多くあります。

言葉少なにどのようにしてその人物の真意を表現するのか。実力派のキャストたちが繰り広げる息をのむような演技の応酬に、作品に惹きこまれていくことでしょう。

事件が起こると世間の注目は、被害者・加害者ばかりでなく、その家族や遺族にまで及びます。それはまた新たな悲しみや憎しみを生み出すことになるのです。

負の連鎖を味わい、‟禁断のバディ”となっても、真実を求める思いは一つ。たとえそれが新たな悲劇を招くことになっても……。

本作は、人間の底知れぬ弱さを描いた東野圭吾の大作を見事に体現した作品と言えます。


(C)2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

まとめ


(C)2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

『白鳥とコウモリ』の作中で、殺人事件を自供した犯人・倉木達郎。事件は一件落着と思われたのですが、倉木の息子と殺された白石の娘が、倉木は嘘をついていると思い、共に真実を調べ始めます。

本作は、ただのミステリーだけに終わらず「罪」と「罰」という重厚なテーマを掲げた、東野圭吾の原作小説を映像化した作品です。

タイトルにつけられたのは、正反対の印象を与える鳥の名前でした。このタイトルがどんな意味を持つというのでしょう。

原作を忠実にドラマ化した岸善幸監督の思惑と、作品の結末をどうぞお楽しみに。

映画『白鳥とコウモリ』は、2026年9月4日(金)全国公開!

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星野しげみプロフィール

滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。

時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。




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