Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

連載コラム

Entry 2024/11/20
Update

スピーク・ノー・イーブル異常な家族|あらすじ感想と評価レビュー。ジェームズ・マカヴォイが《胸騒ぎリメイク版》で恐怖の‟おもてなし”|映画という星空を知るひとよ235

  • Writer :
  • 星野しげみ

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第235回

旅先で意気投合し、友人となった家族の家での“おもてなし”。でも何か、変……。

友人宅を訪れた一家が次第に友人家族の異常を感じ出した瞬間、恐怖の物語が始まる映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』は、2024年12月13日(金)より全国公開されます。

2022年製作のデンマーク・オランダの合作映画『胸騒ぎ』をリメイクした作品である『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』。

恐ろしい“おもてなし”をする主人役のジェームズ・マカヴォイの怪演にぜひ注目を!劇場公開に先駆けて本作をご紹介します。

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』の作品情報


(C)2024 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

【日本公開】
2024年(アメリカ映画)

【原題】
Speak No Evil

【監督】
ジェームズ・ワトキンス

【脚本】
ジェームズ・ワトキンス、クリスチャン・タフドルップ、マッズ・タフドルップ

【キャスト】
ジェームズ・マカヴォイ、マッケンジー・デイヴィス、アシュリン・フランチオージ、アリックス・ウェスト・レフラー、ダン・ハフ、スクート・マクネイリー

【作品概要】
2022年製作のデンマーク・オランダ合作映画『胸騒ぎ』を、ジェームズ・ワトキンス監督がリメイクしたサスペンススリラー。

IT/イット THE END“それ”が見えたら、終わり。』(2019)『スプリット』(2016)で知られ、「イギリスのアカデミー賞」ことライジング・スター賞での受賞歴を持つジェームズ・マカヴォイが、最恐の“おもてなし”をするパトリックを怪演。

監督は『バイオレンス・レイク』(2008)『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(2012)など、イギリス出身のサスペンスの名手ジェームズ・ワトキンスが務めました。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』のあらすじ


(C)2024 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

ベンと妻ルイーズ、娘アグネスのアメリカ人一家は旅行先で、パトリックと妻キアラ、息子アントのイギリス人一家と出会います。

すっかりパトリック一家と気の合ったベン夫妻は、パトリックに招かれて週末を彼らの自宅で過ごすことになりました。

人里離れ自然に囲まれた環境で楽しく過ごしていた彼らですが、次第にパトリック一家の“おもてなし”に違和感を抱き始めます。

ベジタリアンのルイーズに肉料理を強要するなど、押しの強過ぎるパトリック。パトリックの妻としては歳が若過ぎるように見えるキアラ。病気で話すことができない息子のアント……。

小さな違和感の積み重ねが“確信”に変わった時、夢のような休暇が悪夢へと変わっていきます。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』の感想と評価


(C)2024 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

旅先で知り合い、仲良くなったベン一家とパトリック一家。ベンたちは誘われるままに、パトリック一家の農場へ遊びに行きました。

パトリック一家が住んでいる山奥の農場では、パトリックと妻のキアラ、そして「生まれつき舌が短い病気で話せない」と紹介された息子アントが暮らしています。

娘のアグネスも連れてやってきたベン一家を、パトリックたちは大歓迎。ですが、喋れない息子に異常なほどまとわりつく夫妻の様子は、何か変。またアントは常にうつむき加減で、とても引っ込み思案でもあります。

そのアントは父母の眼を盗んで、身振り手振りや感情の籠った視線で、アグネスに何かを伝えようとするのですが、上手く伝わりません。

やたらに陽気な父と母に比べて陰気な印象のアントが、大人の隙をみては何かをベン一家に伝えようとする様は必見。少年が伝えようとしていることは何なのかと、興味をかきたてられます。

この後ベン一家に襲いかかる出来事は、いつどこからどんな形で現れるのかと、ラストまでドキドキさせられることでしょう。

2022年製作の『胸騒ぎ』のリメイク作である本作ですが、家族に隠された秘密が暴露する時の恐怖は、オリジナルもリメイクも変わりはありません。

自分本位な大人たちに振り回される、子どもたちのことを想うと胸が痛みます。

まとめ


(C)2024 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

恐怖の“おもてなし”が待っている映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』をご紹介しました。

本作はジェームズ・ワトキンス監督が、2022年製作のデンマーク・オランダ合作映画『胸騒ぎ』をリメイクしたサスペンススリラーです。

ドキドキするストーリー展開の中、押しの強いパトリックが放つオーラと、話せない息子・アントの必死に危険を知らせようとする素振りから目が離せません

リメイク作である本作も、オリジナル版と同じような結末になるのでしょうか。その気になる顛末を、劇場にてご自身の目でお確かめください。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』は2024年12月13日(金)より全国公開!

【連載コラム】『映画という星空を知るひとよ』一覧はこちら

星野しげみプロフィール

滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。

時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。




関連記事

連載コラム

映画『悪は存在しない』あらすじ感想と評価解説。濱口竜介監督×石橋英子のコラボ作がプレミア上映!広島トークショーリポートも|広島国際映画祭2023リポート2

広島国際映画祭2023・特別招待作品『悪は存在しない』 2009年に開催された「ダマー映画祭inヒロシマ」を前身として誕生した「広島国際映画祭」は、世界的にも注目されている日本の都市・広島で「ポジティ …

連載コラム

映画『にしきたショパン』あらすじ感想と評価レビュー。阪神淡路大震災と“左手のピアニスト”通じて描く宿命の音楽|銀幕の月光遊戯 74

連載コラム「銀幕の月光遊戯」第74回 映画『にしきたショパン』が2021年3月20日(土)よりシネ・ヌーヴォ、元町映画館、池袋シネマ・ロサ、大洋映画劇場、3月26日より京都みなみ会館、シネ・ピピア他に …

連載コラム

映画『雨の方舟』あらすじと感想評価レビュー。瀬浪歌央監督が描いた若者の共同生活から見えてくる社会問題|2020SKIPシティ映画祭14

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020エントリー/瀬浪歌央監督作品『雨の方舟』がオンラインにてワールドプレミア上映! 2004年に埼玉県川口市で誕生した「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」は、映画産 …

連載コラム

映画『はりぼて』感想考察と評価レビュー。タイトルの意味と地方政治の不正を追った“正義の正体”とは|映画という星空を知るひとよ8

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第8回 2020年8月16日(日)より、渋谷ユーロスペースほかでロードショー公開される映画『はりぼて』。富山県の小さなテレビ局が地方政治の不正に挑み、報道によっ …

連載コラム

【イップ・マン完結の映画感想とレビュー評価】ドニーイェン扮する詠春拳の達人が最後の闘いに挑む|すべての映画はアクションから始まる10

連載コラム『すべての映画はアクションから始まる』第10回 日本公開を控える新作から、カルト的評価を得ている知る人ぞ知る旧作といったアクション映画を網羅してピックアップする連載コラム、『すべての映画はア …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学