映画『カオルの葬式』は2024年12月6日(金)より扇町キネマ、アップリンク京都にて公開
映画『カオルの葬式』が2024年12月6日(金)より扇町キネマ、アップリンク京都にて公開されます。
ひとりの女性の死をきっかけに、葬儀に集まった人々の感情が露わになっていく様を描くダークコメディです。
10年前に別れた妻の葬儀で、喪主に指名された元・夫。風変わりな設定の中、濃密な人間ドラマが展開します。
映画『カオルの葬式』の作品情報
【公開】
2024年(日本・スペイン・シンガポール合作映画)
【監督】
湯浅典子
【脚本】
湯浅典子、西貴人
【キャスト】
関幸治、一木香乃、新津ちせ、足立智充、田中モエ、滝沢めぐみ、川島潤哉、蔵本康文、木村知貴、大岩主弥、錫木うり、黒沢あすか、原田大二郎
【作品概要】
《死》をテーマにひとりの女性の人生を描いた、令和の不謹慎エンターテインメントです。
監督を数々のドラマ演出・プロデュースを手がけ、短編映画『空っぽの渦』で数々の国際映画祭にノミネートされた湯浅典子が務めます。国内のみならずスペイン、シンガポールから集結した新進気鋭のスタッフ・クルー、そして総勢1000人を超えるオーディションで選ばれたキャストとともに、岡山県北にある宝樹寺をメイン舞台に、微かに残る古来よりの葬儀と、今を生きる人々の姿を色鮮やかに描きだします。
出演は関幸治、一木香乃、新津ちせ。
映画『カオルの葬式』のあらすじ
カオルという名の女性が亡くなりました。彼女が残した遺言には、10年前に離婚した元夫・横谷がカオルの葬式の喪主になるようにと、記されていました。
横谷が東京からカオルの故郷・岡山に到着すると、そこにはカオルが遺した9才の一人娘・薫がいました。
カオルの通夜、葬儀には様々な人々が集まります。脚本家であった彼女のマネージャー、プロデューサーや先輩や親友、そして葬儀を取り仕切る婦人会や地主一家など腹にイチモツありそうな故郷の人々。そして嵐の夜、事件が起き…。
映画『カオルの葬式』の感想と評価
あるひとりの女性脚本家の葬儀に集まった人々の悲喜こもごもが描かれる作品です。
カオルという脚本家が突然の事故で亡くなり、故郷の岡山で葬儀が行われます。後には小学生のひとり娘がのこされました。カオルというのはとてもしっかりした女性で生前に遺言を残しており、自分の葬儀の喪主に10年前に別れた夫の横山を指名していました。
横山は葬儀に集まった地元の人達や、カオルの仕事関係の人達の個性的な様に圧倒されます。カオルを愛している者、嫌っている者、軽んじていた者、やっかんでいる者。突然事故死したという経緯もあり、それらの感情は生々しくカオルの遺体の上を飛び交います。
彼女への人々の思いと共に、横山とカオルの過去と現在のシーンが何度も交錯し、次第にカオルという女性の姿を浮き彫りにする湯浅監督の手腕は見事です。カオルの強さと脆さ、繊細さが伝わってきます。
人々の感情が露わになることで、亡き人の姿がくっきりと見えてくるのが葬儀というものなのかもしれません。
横山役の関幸治、カオル役の一木香乃、そして一人娘の薫役の子役の新津ちせの繊細な演技に注目です。足立智充、黒沢あすか、原田大二郎、川島潤哉らベテラン勢も作品を盛り上げます。
まとめ
突然この世を去った女性脚本家・カオルの葬儀を通して、人間の愚かさやおかしみ、そして温かさを描く『カオルの葬式』。
喪主に指名されたのは10年前に別れた夫・横山でした。葬儀が進む中で、自らの青春そのものだったカオルの記憶が彼の内面に呼び覚まされていく様に胸が熱くなります。
映画『カオルの葬式』は2024年12月6日(金)より扇町キネマ、アップリンク京都にて公開です。