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Entry 2024/06/11
Update

【5話ネタバレ】鬼滅の刃 柱稽古編|感想/内容解説。アニオリはいつ/どこ?蜜璃と伊黒の恋×実弥と玄弥兄弟の確執が描く

  • Writer :
  • 谷川裕美子

3つの柱稽古の全容が明かされるテレビアニメ4期・第5話

累計発行部数1億5000万部を突破した吾峠呼世晴・原作の大人気漫画をアニメ化。家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すために「鬼殺隊」へ入隊し、鬼を倒すために激しい戦いを繰り広げます。

妹への深い愛情や共に戦う仲間との熱い絆、そして鬼となった者達の悲しい過去などの胸を打つドラマも多くのファンの心をつかみました。

テレビアニメ第4期「柱稽古編」では鬼舞辻無惨との決戦に向けて、炭治郎たちは鬼殺隊最強の剣士「柱」らとの厳しい稽古に臨みます。

第5話では、炭治郎が3つの柱稽古を受ける姿が描かれます。個性的な柱たちのもとで、炭治郎はどのような修行をするのでしょうか。アニオリのコミカルなシーンを交えながら、物語はスピーディーに進みます。

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』の作品情報

【放送】
2024年(日本アニメ)

【原作】
吾峠呼世晴

【監督】
外崎春雄

【アニメーション制作】
ugotable

【音楽】
梶浦由記、椎名豪

【キャスト】
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、小西克幸、河西健吾、早見沙織、花澤香菜、鈴村健一、関智一、杉田智和

【作品概要】
週刊少年ジャンプで連載された吾峠呼世晴による超人気漫画のテレビアニメシリーズ第4期。家族を鬼に殺された主人公の竈門炭治郎が、鬼になった妹・禰豆子を人間に戻すために恐ろしい鬼たちに立ち向かいます。

鬼との激しい戦闘シーンとともに描かれる、涙なしには見られない胸を打つドラマからも目が離せない本シリーズ。第4期「柱稽古編」では炭治郎が鬼殺隊最強の剣士たち「柱」との厳しい稽古を通して、さらなる成長を遂げていく姿を熱く描きます。

出演は花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞ほか。

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第5話のあらすじとネタバレ

炭治郎の活躍もあり、稽古を通して距離の近づいた無一郎と鬼殺隊士たち。

無一郎の稽古を終えて、次の恋柱・蜜璃の稽古場へ向かった炭治郎は大歓迎を受けます。

レオタードに着替えさせられた炭治郎と隊士たち。柔軟の訓練を受けますが、それは見た目以上にハードで大変なものでした。

蜜璃の修行を終え、炭治郎が向かった次の稽古場では、蛇柱・伊黒小芭内が待っていました。密かに蜜璃と文通していた伊黒は、炭治郎が蜜璃に楽しく稽古をつけてもらったことを手紙で知らされていたため、炭治郎のことがどこまでも気に食わない様子でした。

そんな伊黒の稽古は、道場の中に縛りつけられた大勢の隊士たちを避けながら太刀を振るうという、とんでもないものでした。まるで処刑場のような状況に震える炭治郎。伊黒の手本を見た炭治郎は、スピードのある正確な太刀筋に驚かされます。

炭治郎は木刀を構えたものの「当てないでくれ」という隊士たちの無言の悲鳴に気圧されてしまいます。力を出せずにいる炭治郎に、伊黒は自分が相手をするから打ってこいと命じました。

伊黒の異様に曲がる太刀筋を避けきれない炭治郎。それに加えて、絶えず聞こえてくる仲間の心の悲鳴が彼の心をえぐります。

悪夢のような稽古が終わった後も、炭治郎はひとり太刀を振り続けました。その姿に感銘を受けたほかの隊士たちも、稽古に加わります。体中傷だらけの彼らは傷がしみるため、風呂に入るのも一苦労です。

その後も変わらず同じ稽古が続けられました。とうとう4日目にして、炭治郎は伊黒の羽織の裾を切ることに成功し、訓練は終了します。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアにはアニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第5話ネタバレ・結末の記載がございます。アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第5話をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

「さっさと死ね。なれなれしく甘露寺と話すな」というトゲしかない言葉とともに、炭治郎を送り出す伊黒。炭治郎は最後まで嫌われていたことを悲しみます。

風柱・不死川実弥の道場前にたどり着いた炭治郎の前に、逃がしてくれと叫びながら善逸が飛び出してきました。塀を這って逃げてきた善逸でしたが、すぐに実弥に捕まってしまいます。

「選べ!訓練に戻るか、俺に殺されるか!」と実弥は吠え、恐怖に叫び続ける善逸を一発で気絶させました。

挨拶した炭治郎に向かい、俺はお前をまだ認めていないと言う実弥。しかし炭治郎はひるまずに笑顔で、禰豆子を刺した実弥を自分も信じていないと言い返しました。

実弥による柱稽古は、内容自体は彼に切りかかっていくという単純な打ち込み稽古でしたが「反吐をぶちまけ失神するまで」がひと区切りで休憩もなしという過酷なものでした。特に炭治郎への当たりは強く、初日にして叩きのめされてしまいます。

稽古後に廊下を歩いていた炭治郎は、実弥とその弟・玄弥が話しているのに気づきました。実弥は玄弥を弟だと認めていないと言った後、才覚がないから鬼殺隊をやめるように強要します。

鬼を食ってまで戦ってきた、という玄弥の言葉を聞いた実弥は逆上し、弟に襲いかかって目をつぶそうとしましたが、すんでのところで炭治郎が止めました。

庭にいた善逸らの前に、炭治郎と玄弥が建物を壊して飛び出してきました。

炭治郎は追ってきた実弥に向かい、玄弥に強要するなと叫びます。実弥は炭治郎に殴りかかりましたが、炭治郎は実弥の拳を止め、首筋に蹴りを一発入れました。

炭治郎から玄弥を逃がしてくれるよう頼まれた善逸でしたが、実弥を異常者呼ばわりして玄弥に逆に殴られます。その後はぐちゃぐちゃの乱闘となりました。正式に上から叱られ、実弥と炭治郎には接近禁止が命じられます。

善逸と一緒に次の稽古場に向かう炭治郎。すると、厳しい滝行中の伊之助らを見つけますが、そのそばでは岩柱・悲鳴嶼行冥が炎の中で修行していました……。

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第5話の感想と評価

第5話では、恋柱・甘露寺蜜璃、蛇柱・伊黒小芭内、風柱・不死川実弥という3者それぞれの柱稽古を炭治郎が駆け抜けます

三者三様の個性あふれる厳しい稽古に、炭治郎は持ち前の明るさとガッツで立ち向かいます。地獄の柔軟運動を行う蜜璃の後は、蜜璃に惚れきっている伊黒の稽古です。

なんと蜜璃と伊黒は文通をしていました!純愛に感動しますが、鈍感な炭治郎はそのあたりの事情にまったく気づかず、なぜ自分が伊黒に嫌われるのかわからずにいます。なんとも言えないほほえましさです。

しかし今は、一瞬の間「凪」になっているだけです。これから無惨との恐ろしい戦いに身を投じる蜜璃と伊黒が、穏やかな幸せを手にできる確率は恐ろしく低いことでしょう。

隊士たちを稽古場内に縛りつけ、その間を縫って太刀を振るうという伊黒のすさまじい稽古は、心優しいがゆえに仲間を傷つけることを一番恐れている炭治郎には、とても効果あるものでした。どんな悪条件の中でも、平常心で戦う技を炭治郎は会得します。

炭治郎たちの入浴シーンはアニメオリジナルです。体中傷だらけの彼らは、傷にしみるので風呂に入るのにも大苦戦。小さなエピソードですが、あれだけひどい傷はさぞ痛いだろう……と印象に残るコミカルなシーンとなっています。

風柱・不死川実弥のもとでは、懐かしの友・善逸が久々に登場。変わらぬ面白さで、観る者を癒やしてくれます。一方で炭治郎を認めない実弥は、炭治郎を目の敵にして厳しい稽古を行います。

実弥とその弟・玄弥とのシーンは今回の大きな見どころです。実弥は玄弥を弟と認めず、冷酷に厳しく当たります。

玄弥が「鬼を食った」というのを聞いて逆上した実弥は、なんと迷わず目をつぶそうとしました。炭治郎は必死で止めます。

しかし、”愛憎”という言葉通り、この異常なまでに玄弥を鬼殺隊から遠ざけようとする実弥の胸の内には、切実な思いが隠されているように思えてなりません。すべては、弟を失いたくないがためではないでしょうか。

実弥と正面衝突してしまい接近禁止を命じられたことで、実弥との柱稽古は強制的に終了となった炭治郎は、次の岩柱・悲鳴嶼行冥の柱稽古に向かいます。

「鬼殺隊最強」と呼ばれる悲鳴嶼は、どのような稽古をつけるのでしょうか。人徳のある彼ですが、厳しさでは誰にも負けないことでしょう。炭治郎、善逸、伊之助の同期トリオが揃っての稽古への期待が高まります。

まとめ

3人の柱のもとで稽古に励んだ炭治郎は、次回とうとう最後にして最強の柱・悲鳴嶼行冥のもとでの修行に入ります。どのような鍛錬を受けるのでしょうか。また、同期トリオは能力をどこまで高めることができるのでしょう。

蜜璃と伊黒の恋の行方、そして実弥と玄弥の不死川兄弟の関係の変化からも目が離せません

もうひとつ忘れてはならないのは、「肆」の文字が浮かび上がった目玉を町中に放った鳴女の存在です。

第5話には登場しませんでしたが、暗躍を続けているに違いありません。彼女と無惨の狙いは、太陽を克服した奇跡の鬼・禰豆子にありますが、彼らはどこまで情報を手にしたのでしょうか。不安が高まります。

佳境に入る柱稽古編から、一時も目が離せません。








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