若手クリエイターの台頭 村瀬大智監督の長編商業映画デビュー作
映画初主演で期待の新人俳優三宅朱莉と実力派俳優水川あさみが共演した映画『霧の淵』が、2024年4月6日(土)にユーロスペースにて先行上映。2024年4月19日(金) TOHOシネマズ シャンテ他にて公開されることが決定しました。
公開決定に伴いポスタービジュアルと予告編が解禁となりました。
映画『霧の淵』について
第72回サン・セバスチャン国際映画祭の新人監督部門に最年少で選出、「奥深い日本の暮らしを描いている」と賛され、アジア最大規模の映画祭、第28回釜山国際映画祭のA Window on Asian Cinema部門招待作品としてアジアプレミアを遂げた本作。
監督を務めたのは、若手クリエーターの台頭村瀬大智。
舞台である奈良県川上村に監督自ら単独で川上村に長期滞在し、現地の人々と交流することから生まれました。
奈良県川上村に実際にある老舗旅館を舞台に、今、この時代だからこそ残したい“時間”が静かに美しく映し出されています。
本作の主演を務めるのは、オーディションで抜擢された奈良県出身の新人俳優・三宅朱莉。老舗旅館を営む家に生まれた主人公・イヒカ役を演じ、子供から大人への揺れ動く佇まいを瑞々しく表現、映画の中で存在感を放っています。
また、イヒカの母・咲を演じるのは、『喜劇 愛妻物語』(2020)、『滑走路』(2020)でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞ほか多くの映画賞を受賞し、近作に『沈黙の艦隊』、『唄う六人の女』(2023)等に出演する実力派俳優・水川あさみ。
別居中の旦那の実家の旅館を切り盛りするという複雑な状況の中、娘の成長を見守る母親を真っすぐに演じています。
そして、イヒカの父・良治役を演じるのは、『母性』(2022)、『ケイコ 目を澄ませて』(2022)などの話題作に多数出演する映画界に欠かせない俳優・三浦誠己。
更に、イヒカの祖父・シゲ役を演じるのは、TBSドラマ「水戸黄門」シリーズ、ANBドラマ「暴れん坊将軍」といった人気ドラマシリーズをはじめ、数々のVシネマの名作に出演する名優・堀田眞三が出演。
映画『霧の淵』の予告編
この度解禁された予告編は、秒針の音が響く中、家族の生活の営み、そして彼女たちに訪れる変化の瞬間が映し出され、誰しもが持つ故郷への郷愁が感じられる仕上がりになっています。
また予告編の最後には、本作を一足先に鑑賞した俳優・永瀬正敏からのコメントも添えられており、「1000の言葉より100の表情より ただの背中が もっとも雄弁に 心模様を語るのだと 改めて確信させてもらった作品 素晴らしかった 」と絶賛しました。
映画『霧の淵』のポスタービジュアル
この度解禁されたポスタービジュアルでは、三宅朱莉演じる主人公・イヒカの視線がとても印象的なビジュアルに仕上がっており、変わっていく家族、そしていつか無くなってしまう故郷を見つめ、少しずつ大人への階段を上っていく儚さが感じられます。
ポスタービジュアルの写真は、本作の撮影監督を担当した写真家・百々武(どど・たけし)のシーンを切りとった写真になります。
百々は、これまで河瀬直美監督『殯の森』(2006)や東京2020オリンピック映画のスチール担当を務めるなどスチールカメラマンとして活躍。
今作では、初めて撮影として制作に携わり、スチールカメラマンならではの、一瞬一瞬を切り取った美しいシーンが本編にも散りばめられています。
映画『霧の淵』の作品情報
【日本公開】
2024年(日本映画)
【監督・脚本】
村瀬大智
【キャスト】
三宅朱莉、三浦誠己、堀田眞三、杉原亜実、中山慎悟、宮本伊織、大友至恩、水川あさみ
映画『霧の淵』のあらすじ
奈良県南東部の山々に囲まれたある静かな集落。
かつては商店や旅館が軒を並べ、登山客などで賑わったこの集落で、代々旅館を営む家に生まれた12歳のイヒカ。
数年前から父は別居をしているが、母の咲は、父との結婚を機に嫁いだこの旅館を義理の父・シゲと切り盛りしている。
そんなある日、シゲが姿を消してしまう。旅館存続の危機が迫る中、イヒカの家族に変化の時がやってくる…。
まとめ
「すべて永遠じゃない」と感じさせる、少女から大人への揺らぎの一瞬を切り取ったポスタービジュアル、誰しもが持つ故郷への郷愁が感じられる予告編が解禁となりました。
俳優・永瀬正敏からは「素晴らしかった」と絶賛のコメントも届いた映画『霧の淵』。
少女のまなざしを通して、どこか懐かしい、誰しも持つ故郷を思い出す本作に是非ご期待ください。
映画『霧の淵』は、2024年4月6日(土)よりユーロスペースにて先行上映。2024年4月19日(金)よりTOHOシネマズシャンテほかにて順次公開です。