映画『フィリピンパブ嬢の社会学』は2024年2月17日よりK’s cinema他で全国公開
原作者・中島弘象の実体験を基につづられた新書「フィリピンパブ嬢の社会学」を映画化したラブストーリー『フィリピンパブ嬢の社会学』が2024年2月17日(土)よりK’s cinema、3月29日(金)よりkinocinema神戸国際他で全国公開されます。
偽装結婚を背景など、日本で働く外国人女性労働者の実態に迫る一作です。
監督を『あしやのきゅうしょく』(2022)の白羽弥仁、主演を『任侠学園』(2019)の前田航基、ヒロインをオーディションで抜擢された一宮レイゼルが務めます。
津田寛治、近藤芳正、田中美里ら実力派俳優陣が共演。
フィリピン女性たちの厳しい状況とともに、彼女たちの強さと美しさが描かれます。日本人の主人公とヒロインの恋の行方や、ヤクザとの攻防など見所たっぷりの本作の魅力をご紹介します。
映画『フィリピンパブ嬢の社会学』の作品情報
【公開】
2024年(日本映画)
【原作】
中島弘象
【監督】
白羽弥仁
【脚本】
大河内聡
【編集】
董敬
【キャスト】
前田航基、一宮レイゼル、ステファニー・アリアン、津田寛治、近藤芳正、田中美里、飯島珠奈、仁科貴、浦浜アリサ、勝野洋
【作品概要】
中島弘象による実体験を基につづられた話題の新書「フィリピンパブ嬢の社会学」を映画化したラブストーリーです。
フィリピンパブの裏側で未だ行われている偽装結婚を背景に、日本で働く外国人女性労働者の実態をリアルに描き出します。
監督は『みとりし』(2019)『あしやのきゅうしょく』(2022)の白羽弥仁。
主演は『奇跡』(2011)『任侠学園』(2019)の前田航基が務めます。ヒロインには本作が映画デビューとなる一宮レイゼルがオーディションで抜擢されました。
津田寛治、近藤芳正、田中美里、勝野洋ら実力派俳優陣が出演します。
映画『フィリピンパブ嬢の社会学』のあらすじ
フィリピンパブを大学の研究対象にしていた日本の大学院生・中島翔太。
調査を目的に訪れたパブで偶然出会ったフィリピン人女性のミカに詰め寄られた彼は、お付き合いを始めることになります。
しかし後になり、彼女は日本で働くために偽装結婚をしていることを告白します。
月給6万円、ゴキブリ部屋に監視付で暮らし、休みは月に2回だけといった彼女の過酷な生活環境を翔太は知りました。
一方、強く逞しいミカは現状にめげることなく働き続け、故郷・フィリピンで暮らす両親の元に翔太を連れていきます。ミカは大勢の家族の面倒を一人でみていました。
いつしか彼女を大切に想う気持ちが強まっていった翔太は、ミカに懇願されて会長の元に乗り込みますが……。
映画『フィリピンパブ嬢の社会学』の感想と評価
観ていて胸がキリキリと痛む作品です。日本で働くフィリピン女性たちが搾取される現実に驚愕します。
傷つき打ちのめされる彼女たちを見て、どこへ向けていいのかわからない怒りにかられることでしょう。
その一方で、どんなに厳しくつらい状況下でも明るさを忘れず、純粋で強く逞しいヒロイン・ミカに強く励まされます。
「なんとかなる」と自らを奮い立たせる健気なミカを、本作が映画初出演となる一宮レイゼルが熱演しています。
そんなミカと親しくなっていくのは気のいい主人公の翔太です。まじめで平凡な大学院生・翔太を、オファーのたえない実力派俳優の前田航基が好演しています。ミカに次第に心惹かれていくさまを繊細に表現しています。
周囲から冷たい目で見られながらも熱く燃え上がる二人の恋。恋の行方と共に、フィリピン女性たちを牛耳る元締めとの攻防もスリリングに描かれ、最後まで目が離せません。
作品を味わい深く彩る津田寛治、近藤芳正、田中美里ら演技派にも注目です。
まとめ
社会学を学ぶ大学院生が、論文をきっかけにある一人のフィリピン女性との恋に落ち、彼女たちの厳しい現状に気づかされていくさまを描いたドラマ『フィリピンパブ嬢の社会学』。
主人公の翔太とフィリピン人女性・ミカとの純愛に胸打たれます。
フィリピンから出稼ぎに来た女性たちの厳しい現実と共に、愛の持つ強大なパワーを教えられる作品です。
『フィリピンパブ嬢の社会学』が2024年2月17日(土)よりK’s cinema、3月29日(金)よりkinocinema神戸国際他で全国公開されます。