映画『ホゾを咬む』は2023年12⽉に新宿K’s cinemaで封切り後、全国にて順次公開中!
「後悔する」という意味のことわざ「臍(ホゾ)を噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』。
髙橋栄⼀監督が独⾃の切り⼝で「愛すること」を描いた本作は、モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合い・台詞が観る者を異世界へと誘う新感覚の日本映画です。
このたび、高円寺シアターバッカスでの2024年1月22日(月)〜3ヶ月ロングラン上映が決定。また同映画館では『ホゾを咬む』のロングラン上映とともに、「髙橋栄一監督特集上映」と題しての髙橋監督の過去作品群の一挙上映も決定されました。
さらに今回の上映を祝し、髙橋監督による演技ワークショップの開催も決定された他、髙橋監督らの記念コメントも到着しました。
CONTENTS
映画『ホゾを咬む』とは?
「後悔する」という意味の諺「臍を噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』は、短編『ボクには時間がある』が台北サブトロピカル・インディペンデント映画祭、アメリカ2024オールウェイズ・レイトTVムービー・アワーズ最優秀短編部門・最優秀短編監督部門に入選を果たした新進気鋭の映像作家・髙橋栄一の初⻑編作品。
髙橋監督自身がASD(自閉症スペクトラム)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作は、モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う新感覚の日本映画です。
2023年12月に新宿K’s cinemaで封切り後、横浜ジャック&ベティで1月20日(土)〜1月26日(金)、元町映画館で1月27日(土)〜2月2日(金)と全国で順次公開される『ホゾを咬む』。そしてこのたび、2024年1月22日(月)より高円寺シアターバッカスにて3ヶ月にわたるロングラン上映が決定しました。
さらに同映画館では『ホゾを咬む』のロングラン上映を記念し「髙橋栄一監督特集上映」と題しての髙橋監督の過去作品群の一挙上映も決定。
『ホゾを咬む』に至るまでの《映画の試行》の軌跡を通じて、監督の映画美学の原点に触れられる内容となっている他、監督による演技ワークショップを開催し、その実習作品として制作される新作短編を特集内で上映する企画も進行しています。
今回の高円寺シアターバッカスでの各上映を記念し、髙橋栄一監督、『ホゾを咬む』のメインキャストにしてプロデューサーの小沢まゆ、高円寺シアターバッカス支配人の丸山大悟、配給協力の映画レーベル「Cinemago」代表の山山町光識からのコメントも到着。ロングラン上映&監督特集上映に対する想いを語っています。
髙橋栄一監督・特集上映記念ワークショップの開催情報
【日程】
第1回:2024年2月3日(土)〜24日(土)10時~17時
*以降、全4回・毎週土曜日に実施
【場所】
東京都世田谷区を予定
*詳細は下記募集ページをご確認ください。
《映画『ホゾを咬む』ロングラン&監督特集上映記念!髙橋栄一監督ワークショップ募集ページはコチラ→》
ロングラン上映&髙橋栄一監督特集上映・記念コメント(敬称略)
髙橋栄一(脚本・監督)
映画監督を目指し、カメラひとつで作品を作り始めたのが14年前。
自分の作家性を探るため、武者修行のように作品を作り続けていました。これまでに制作した監督作は40本以上。常に自分と向き合い、映画と格闘をする毎日でした。2023年、長編劇場デビュー作となった『ホゾを咬む』は、これまでの活動の結果であり、映画監督としての出発点となる作品です。今回の3ヶ月に及ぶ特集上映では、過去短篇作品の併映、カラー版『ホゾを咬む』の特別上映、そして2月に行うWSで制作する新作短篇作品の併映を企画しています。映画監督・髙橋栄一の活動「過去・現在・未来」を、是非観に来てもらいたいです。
髙橋栄一プロフィール
1990年生まれ、岐阜県出身。
建築、ファッションを勉強したのち映画の世界へ。塚本晋也監督に師事し、同監督作品『葉桜と魔笛』『KOTOKO』に演出部として参加。以後ショートフィルムやMV、広告、イベント撮影などの制作を手掛ける。近年の監督作品短編『サッドカラー』がPFFアワード2023に入選した。
小沢まゆ(『ホゾを咬む』プロデューサー/茂木ミツ役)
『ホゾを咬む』の製作過程において、髙橋栄一監督が映画と対峙しながら様々なチャレンジをしている姿を間近で見てきました。吉と出るか凶と出るか、ギリギリのラインで勝負していることもありました。その思考や感覚の先に、または根底に、いったい何があるのかを見てみたい。そう思わせてくれるのが作家・髙橋栄一です。
『ホゾを咬む』はどこにもない映画になりました。何が”どこにもない”のか、是非ご自身の目で確かめてください。
そして、シアターバッカスさん・Cinemagoさんとともに立ち上げた今回のロングラン上映&短編併映企画は、「作家」「映画」「映画館」の可能性を大きく広げる機会になるのではないかと、いち映画ファンとしても期待しております。
丸山大悟(「高円寺シアターバッカス」支配人)
シアターバッカス1日の最高動員、186名様。6回上映全ての回でフルハウス。
数多くの短編作品が集まった企画で、大いに活躍したクリエイターたちの中に、髙橋監督の姿がありました。バッカス最大の特徴である「クリエイターとオーディエンスが直接向き合う」という事を本気で目指した企画なので「動員はできたが、ディスカッションの時間が少なくなってしまった」と反省しきりの髙橋監督が印象的でありました。多分髙橋監督は考え続けているのだと思います。スクリーンのこちら側と向こう側、視線のこちら側と向こう側、その両跨ぎの世界をいかに映画としてフィックスするのか、を。表現と経済を包含した「映画」として生まれた『ホゾを咬む』は、その最新の成果物、だと思うのです。
山山町光識(映画レーベル「Cinemago」ディストリビューター)
インディーズ作家と対峙する際、映画監督になる前夜の原石を「如何様に磨きをかけるのか?」というのがディストリビューターとしての仕事。
同志である『ホゾを咬む』の小沢まゆプロデューサーが唯一無二として見出した、髙橋栄一という“才能の原石”を「制作×劇場×配給」という3つの視点から磨き上げ、「作品+1」としての「作家とは如何にあるべきか」における「1」を見立てることです。
3ヶ月という興行に挑む丸山支配人と、才能を見出した小沢プロデューサーが目指す、映画館という“映画が生まれる現場”を目撃して欲しい。
映画『ホゾを咬む』の作品情報
【公開】
2023年(日本映画)
【脚本・監督・編集】
髙橋栄⼀
【プロデューサー】
⼩沢まゆ
【撮影監督】
⻄村博光
【キャスト】
ミネオショウ、⼩沢まゆ、⽊村知貴、河屋秀俊、福永煌、ミサ・リサ、森⽥舜、三⽊美加⼦、荒岡⿓星、河野通晃、I.P.U、菅井玲
映画『ホゾを咬む』のあらすじ
不動産会社に勤める茂⽊ハジメは、結婚して数年になる妻のミツと⼆⼈暮らしで⼦どもはいません。
ある⽇、ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で⾒かけます。帰宅後聞いてみるとミツは、⼀⽇外出していないと⾔いました。
ミツへの疑念や⾏動を掴めないことへの苛⽴ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置します。
⾃分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた⾵変わりな双⼦の客など、周囲の⼈たちによってハジメの⼼は掻き乱されながらも、⾃⾝の監視⾏動を肯定していきます。
ある⽇、ミツの真相を確かめるべく尾⾏しようとしますと、⾒知らぬ少年が現れてハジメに付いて来ました。そしてついにミツらしき⼥性が、誰かと会う様⼦を⽬撃したハジメは……。
まとめ
高円寺シアターバッカスでの2024年1月22日(月)〜3ヶ月ロングラン上映&髙橋栄一監督の特集上映が決定された映画『ホゾを咬む』。
インディーズ映画において、3ヶ月近いロングラン上映は異例の事態。
2023年12月の封切り後も各地の劇場で公開され、シアターバッカスの他にも横浜ジャック&ベティで1月20日(土)〜1月26日(金)、元町映画館で1月27日(土)〜2月2日(金)に上映されるなど、『ホゾを咬む』の勢いはまだまだ止みません。
さらに高円寺シアターバッカスでは、本作を手がけた髙橋監督の過去作品群も特集上映内で鑑賞できます。映画監督・髙橋栄一の活動の「過去・現在・未来」を存分にご堪能ください。
映画『ホゾを咬む』は高円寺シアターバッカスで2024年1月22日(月)より3ヶ月ロングラン上映!