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Entry 2023/06/30
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【短編映画無料配信】怖い、来た。|あらすじ感想評価レビュー。衝撃的なラストで明らかになる”本当に怖いもの”とは《松田彰監督WEB映画12選 2023年7月》

  • Writer :
  • 谷川裕美子

「月イチ」企画の短編WEB映画第3弾『怖い、来た。』が無料配信中

『つどうものたち』(2019)、『異し日にて』(2014)、『お散歩』(2006)などの作品で数々の国内外の映画賞を受賞してきた松田彰による「月イチ」企画の短編WEB映画第7弾『怖い、来た。』が無料配信中です。

「月に1度のペースで映画を完成させて公開する」という大きなチャレンジに挑む意欲作です。ハンバーガーをひとつ食べ終われる程度の尺で、生活の隙間でクスリと笑ってもらえる作品を届けたいという松田彰監督の思いから生み出されました。

夜の女子会でお互いの「怖い」話をすることになった友だち3人組の物語、2023年6月30日(金)より無料配信される短編映画『怖い、来た。』の魅力についてご紹介します。

【連載コラム】「松田彰監督WEB映画12選」記事一覧はこちら

松田彰監督のコメント

いろんな理由から、 出来たはずなのにやらなかった事のいろいろを思ったとき、 何とも言えないやりきれなさに襲われました。 出来たはずのいろいろは自分の頭の中だけで朽ちていくだけなのか ─。 そんな感情に襲われたとき、 人はその感情とどのように向き合うべきなのでしょうか。
いま思うことは、 今回の企画である 「月イチ」 とは、 まさに、 そのような自分への私なりの回答であったのではないかということ。

決めたことは、 月に1度のペースで映画を完成させて公開すること。 そのために、 すこしだけ無理をすること。
ただ、 それだけのことですが、 続けることの難しさは早々に分かるものです。
ですが、 そのような状況であるからこそ、 視聴者様からの反響が得られれば、 喜びもひとしおで、 やりきることの原動力をいただけるのではないかと期待もしています。

シリーズ全9本を予定し、 尺はハンバーガーをひとつ⾷べ終われる程度に押さえることで、 人を待つ間や通勤中の電⾞内など、 生活の隙間でクスリと笑っていただける作品を作ってお届けしたい。

どなた様でも無料でご視聴いただけますので、 お気軽にお楽しみいただければ幸いです。 また、 作品を気に入っていただけた方には、 口コミやSNS等で周囲に広めていただけると有り難いです。

映画『怖い、来た。』の作品情報

下記のWeb映画は無料にて配信中!

【公開】
2023年(日本映画)

【監督・脚本】
松田彰

【出演】
坂井和美、海北麻衣、中村莉那、如月せいいちろー、立野ひとみ、広田よしみ、岩木伸夫

【作品概要】
数々の国内外の映画賞を受賞してきた松田彰監督による、月に一本製作する「月イチ」企画の短編WEB映画第7弾。

夜の女子会を開いていた仲よし3人組が、お互いに「怖い」話をし合ううちに、とんでもない経験をするはめになる物語です。

坂井和美、海北麻衣、中村莉那の若手女優たちが、リアルな演技で魅了します。

映画『怖い、来た。』のあらすじ

余里、陽菜多、舞の3人組は、余里の部屋で夜の女子会を楽しんでいました。

チーズケーキのデリバリーをネットで選んでいた余里と陽菜多に向かい、舞が「幽霊は怖くない」と話しかけます。その話を半信半疑で聞くふたり。

その話をきっかけに、それぞれの経験した「怖い」話をすることとなりました。陽菜多が幼い頃に誘拐されそうになった時のことを話し始めますが…。

映画『怖い、来た。』の感想と評価

ごく平凡な仲よし3人組の楽しい女子会から物語が始まります。部屋の主で最近彼氏と別れたばかりの余里、落ち着いた雰囲気の陽菜多、陽キャの関西出身女子の舞という個性的な顔ぶれです。

テーブルの上には山ほどのお菓子が並び、ラフな格好でサングリアを飲みながらデリバリーのチーズケーキをネットで楽し気に選んでいました。

舞が「幽霊は怖くない」と言ったのをきっかけに、各々の怖い経験を話すこととなります。彼女たちの「怖い」話は幽霊についてではなく、実際に出会った変わった人たちについてのものでした。

それぞれの感じる「怖い」という感覚が異なっている点がとても興味深く、リアルに感じられます。お互いの思いがけない話を聞き、「こわッ…」と思わず呟き合う3人。

そうそう、幽霊なんかより生きてる人間の方がこわいよね…と頷きながらのんびり観ていると、とんでもない展開が待ち構えていました。

衝撃的なラストにはただただ驚かされます。思い返せばいくつもの伏線が引かれていたことに気づかされることでしょう。

まとめ

松田彰監督による「月イチ」企画の短編WEB映画は、本作『怖い、来た。』で第7作目となります。まるで万華鏡のように、さまざまな人間模様を見事に切り取って見せてきたシリーズですが、本作を観た後には「こんな手があったか!」と思わず唸らされるのではないでしょうか。

登場する3人の若い女性たちの一見能天気に見えるほどの明るさと、彼女たちが実際に経験してきた「怖い」経験とのギャップがとてもリアルです。そこはかとなく漂うブラックなユーモア感がたまりません。

毎回変わるテイストがヤミツキになる松田作品、次回作にもどうぞご期待ください。

「月イチ」企画の短編WEB映画第7弾『怖い、来た。』は無料配信中です。

【連載コラム】「松田彰監督WEB映画12選」記事一覧はこちら

松田彰監督の短編映画WEB配信中





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