聴覚障害を持つプロボクサーの物語『ケイコ 目を澄ませて』が映画化に!
『ケイコ 目を澄ませて』は、第72回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門に出品され、世界が熱視線を送る三宅唱監督の最新作です。
各国の映画祭で続々上映が決定し、2022年10月24日(月)から開催される第35回東京国際映画祭へも出品が決まった本作は、岸井ゆきのを主役に様々な感情を持つ一人の女性の等身大の姿を描きだしています。
『ケイコ 目を澄ませて』は、2022年12月16日(金)よりテアトル新宿ほかにて全国公開が決定! 場面写真の公開と絶賛応援コメントも届きました。
CONTENTS
映画『ケイコ 目を澄ませて』について
本作は、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルにしています。
彼女の生き方に着想を得て、『きみの鳥はうたえる』の三宅唱監督が新たに生み出した物語です。
ゴングの音もセコンドの指示もレフリーの声も聞こえない小笠原恵子さん。
じっと<目を澄ませて>闘うケイコの姿を、秀でた才能を持つ主人公としてではなく、不安や迷い、喜びや情熱など様々な感情の間で揺れ動きながらも一歩ずつ確実に歩みを進める等身大の一人の女性として描き、彼女の心のざわめきを16mmフィルムに焼き付けました。
映画『ケイコ 目を澄ませて』の応援コメントの一部
濱口竜介(映画監督)
光と闇と運動を求める三宅唱の歩みは留まるところを知らず、この国ではもはや他の追随を許していな
い(が、何とかついていきたい)。
『ケイコ 目を澄ませて』は流れる時間を柔らかにフィルムへと定着させた傑作だ。
岸井ゆきのの瞳の輝きと、手と腕の動きとともに渦を巻くような粒子の蠢きを存分に感じるには大画面
で見る以外の選択肢はない。
田恵輔(映画監督)
岸井ゆきのは、間違いなく天才! ボクシングは練習の積み重ね。 地味な努力を継続する才能が必要。
岸井さんが、ケイコさんが積み重ねた、その日々に泣いた。 静かな世界が、こんなに熱く、美しいなん
て。 間違いなく傑作!
映画『ケイコ 目を澄ませて』の作品情報
【日本公開】
2023年(日本映画)
【原案】
小笠原恵子「負けないで!」(創出版)
【監督】
三宅唱
【脚本】
三宅唱、酒井雅秋
【キャスト】
岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中原ナナ、足立智充、清水優、丈太郎、安光隆太郎、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子、仙道敦子、三浦友和
映画『ケイコ 目を澄ませて』のあらすじ
嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコは、生まれつきの聴覚障害で、両耳とも聞こえません。
けれども、再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ねる彼女は、プロボクサーとしてリングに立ち続けています。
母からは「いつまで続けるつもりなの?」と心配され、言葉にできない想いが心の中に溜まっていきます。
「一度、お休みしたいです」と書きとめた会長宛ての手紙を出せずにいたある日、ジムが閉鎖されることを知り、ケイコの心が動き出しました――。
まとめ
映画『ケイコ 目を澄ませて』の主人公・ケイコを演じたのは、岸井ゆきの。厳しいトレーニングを重ねて撮影に臨み、新境地を切り開きました。
ケイコの実直さを誰よりも認め見守るジムの会長に、日本映画界を牽引する三浦友和。その他、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中島ひろ子、仙道敦子など実力派キャストが脇を固め、一人の女性としてひたむきに前進するケイコの姿を追った本作を盛り上げています。
映画『ケイコ 目を澄ませて』は、2022年12月16日(金)よりテアトル新宿ほかにて全国公開されます。乞うご期待!