庵野秀明監督作『シン・仮面ライダー』
メインキャストと新プロモーション映像がついに解禁!
『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『シン・ウルトラマン』に続く新たな“シン”映画として2023年3月に公開予定の庵野秀明監督作『シン・仮面ライダー』。
このたび国立新美術館で2021年10月1日~12月19日開催の「庵野秀明展」を記念して9月30日に行われた合同記者会見で、『シン・仮面ライダー』メインキャストが発表。さらに本作のプロモーション映像も同時解禁されました。
本記事ではその全容を紹介させていただきます。
CONTENTS
映画『シン・仮面ライダー』メインキャストは池松壮亮&浜辺美波
国立新美術館にて2021年10月1日~12月19日の間に開催される「庵野秀明展」を記念して9月30日に行われた合同記者会見。その会見内にて『シン・仮面ライダー』のメインキャストである本郷猛役を池松壮亮が、緑川ルリ子役を浜辺美波が務めることが発表されました。
会見に登壇した庵野監督は池松のキャスティングについて「池松くんはオーディションに来てくれて、そのオーディション(の演技)がよかった。僕の中では藤岡弘、さんが演じる本郷猛のイメージが強すぎて、別の方向性を目指さなきゃいけないときにマッチした」とコメント。
対する池松は、本作のアクションの練習中に負傷したために松葉杖で登壇。「『主人公がちょっとだけ改造手術に失敗したものの撮影には支障がない』と思っていただければ」とジョークを飛ばしながらも、「軽々しく受けていいものではないなと思いつつ、これだけ素晴らしい挑戦に参加して、力を出せればと思っています」と今後開始される撮影に向けての決意を伝えました。
また緑川ルリ子役の浜辺についても、「ヒロインをどうしようと考えているとき、ちょうど東宝のカレンダーを観て『この子にしよう』と決めました。その後主演されている『賭ケグルイ』を観て、正解だったなと思いました」と庵野監督は説明。
一方の浜辺は「私自身、仮面ライダーという存在が小さい頃から大好きで、心の希望になる存在だったので、そのお話に関われるということと、そのお話を庵野さんが原点を描くということで、そこにヒロインとして出演できることは驚きでしかありませんでしたし、現場に入るのに緊張しています」と現時点での心中を明かしました。
映画『シン・仮面ライダー』プロモーション映像も同時公開!
『シン・仮面ライダー』プロモーション映像A
「洗練」と「原点回帰」のサイクロン号
さらに会見では、「仮面ライダー」シリーズの原点である1971年〜1973年に放送されたテレビ版『仮面ライダー』OPをもとに制作された、2種類の『シン・仮面ライダー』新規プロモーション映像も公開されました。
「71年」オマージュ盛りだくさんのプロモーション映像では、新たにリファインされた仮面ライダー1号の専用マシン「サイクロン号」が登場。曲線や丸みの多いテレビ版『仮面ライダー』のサイクロン号に比べ、直線のラインが多いシャープのデザインとなっています。
『シン・仮面ライダー』版サイクロン号のデザインを手がけたのは、『新世紀エヴァンゲリオン』でもメカニックデザインを担当した山下いくと。そのデザインについて庵野監督は「デザインとなると、どうしても50年前のイメージが離れなくて。そのラインを踏襲しつつ、現代風にしたいというイメージを具現化してくれました」とコメント。
また仮面ライダーのスーツについても庵野監督は、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』監督であり『シン・仮面ライダー』のイメージ画も描いた真田真宏、メカニック/キャラクターデザイナーとして「仮面ライダー」シリーズや「スーパー戦隊」シリーズなどの特撮作品やアニメ作品に携わってきた出渕裕がそのデザインを主に担当したと明かした上で「(デザインが)二転三転したんですけど、最終的には50年前のイメージに戻りました」と語りました。
怪人・蜘蛛男のアクション
『シン・仮面ライダー』プロモーション映像B
またプロモーション映像では、テレビ版『仮面ライダー』第1話に登場した「仮面ライダー史上初の怪人」であり、サイクロン号と同じく“今風”にリファインされた怪人・蜘蛛男の姿も。そのデザインも、先述の前田・出渕が主に担当しています。
様々なスタント・アクションを映像内で披露する中、その頭部は「ガスマスクのようなフルフェイスマスク」に「蜘蛛の8本脚」が生えているようなデザインであるなど、テレビ版『仮面ライダー』とは大きく異なる容姿をしています。
映画『シン・仮面ライダー』の作品情報
【公開予定】
2023年(日本映画)
【原作】
石ノ森章太郎
【脚本・監督】
庵野秀明
【キャスト】
池松壮亮、浜辺美波
【作品概要】
1971年4月に第1作目『仮面ライダー』の放送が開始され、今年2021年で50周年を迎える「仮面ライダー」シリーズ。生誕50周年作品として企画された映画作品が本作『シン・仮面ライダー』です。
脚本・監督は、2021年公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で「エヴァンゲリオン」シリーズを完結させた庵野秀明監督。本作は庵野秀明監督から東映に持ち込まれた企画で、企画メモから今回の製作発表まで足掛け6年の歳月がかかっています。
まとめ
プロモーション映像を通じてついに解禁された、『シン・仮面ライダー』に登場する新たな仮面ライダー、サイクロン号、そして怪人・蜘蛛男。
しかし今回公開されたのはあくまでも「プロモーション映像」であり、本編撮影も今後開始されること。そして『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』劇場公開時での『シンエヴァ』予告編という前例をふまえると、プロモーション映像でファンが抱いた予想をさらに超えてゆく作品を庵野監督が作り上げることは確定と言ってよいでしょう。
また庵野監督は会見にて「観客のみなさんが面白いと思ってくれる、『これはいい!』と思ってもらえる作品にしていきたい」「僕と同じ世代で育った人に『こういう仮面ライダーもいいな』と思ってもらえるような作品を作っていきたいと思っています」とコメント。
さらに「くわえて、当時2号が好きだった僕よりちょっと下の世代や、平成、令和の仮面ライダーが好きな人、そういった人たちに楽しんでもらって面白いと思ってもらえる作品にしたいですね」「“ニチアサ”でやっている仮面ライダーとは違う、新しいラインをまとめて作れたらなと思っています」とその意気込みを語っています。
果たして庵野監督がみせる、仮面ライダーの“シン”の全貌とは。今後もファンの間でその期待は高まり続けます。