2017年3月公開洋画作品からおすすめ映画を、Cinemarche編集部のスタッフが、ズバリ!満足度間違いなしの5作品をピックアップして、あなたにお届けします!
パク・チャヌク監督のカンヌ国際映画祭騒然の問題作やアメリカ映画界の天才ジャド・アパトー監督のラブコメディ、さらには『キングコング』まで広く映画を楽しめる作品ばかり。
さあさあ!あなたは劇場で何を観ますか?
CONTENTS
メジャー系おすすめ1.『お嬢さん』(3月3日公開)
『お嬢さん』の作品概要
第57回カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞した「オールド・ボーイ」パク・チャヌクの新作。
第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、話題を呼びました。
原案は、英ミステリー作家サラ・ウォーターズ氏の「荊の城」。
日本統治下の韓国を舞台に、スラム街で詐欺グループに育てられたメイドの少女、莫大な遺産の相続権を持つ令嬢、財産を狙う詐欺師らそれぞれの欲望が交錯する復讐劇が繰り広げられます。
令嬢の秀子役に「泣く男」のキム・ミニ、メイドのスッキ役に本作品のためのオーディションで抜擢された、無名の新人女優キム・テリを起用。
『お嬢さん』のあらすじ
幼少期に両親を失い、スラム街の詐欺グループに育てられた少女スッキ。彼女は詐欺グループの伯爵と呼ばれる人物から、豪邸の令嬢の心をつかみ、莫大な財産を得る計画のために、メイドとして入り込むことを命じられます。
豪邸の書斎で本に囲まれ、孤独な生活を送っていた令嬢秀子は、新しく来たメイドの珠子(スッキ)に心を開いていきます。その一方で、スッキも予想外に秀子に心を惹かれるようになり、物語は思いもよらない展開を迎えていきます。
『お嬢さん』のここがおすすめ!
愛知県や三重県で一部の撮影が行われ、劇中に多くの日本語や春画が登場するなど、日本的な要素がふんだんに詰め込まれた本作。
また、R18+に指定されるほど大胆な性描写やサディスティックな映像に定評があるパク・チャヌクによる、際どくも官能的なシーンが続きます。
また、作中随所にブラックユーモアが盛り込まれるなど、様々な側面から作品を楽しむことができます。
メジャー系おすすめ2.『キングコング:髑髏島の巨神』(3月25日公開)
『キングコング:髑髏島の巨神』の作品概要
キング・コング誕生の起源を描くアドベンチャー。
主演で調査隊のリーダー役に『マイティ・ソー』シリーズのロキ役で知られるトム・ヒドルストン、ヒロインの女性カメラマン役には『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソン。そのほか、脇を固めるのは、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリーら豪華キャスト。
また監督は、映画界注目のジョーダン・ヴォート=ロバーツが務めます。
制作には2014年に公開された映画『GODZILLA ゴジラ』のスタッフが参加しています。
『キングコング:髑髏島の巨神』のあらすじ
人が決して足を踏み入れてはいけない場所、髑髏(ドクロ)島。未知の生物を求め、島に潜入した調査遠征隊は、衝撃的な光景を目にします。無数に散らばる骸骨、正体不明の巨大生物、そして、島の王であり神なる存在のキングコングが遂にその姿を現します!
最初は、ただ逃げ惑うだけだった人間達は、生き残るため、やむなく巨大生物達に闘いを挑みます。危険に満ちた楽園の中で繰り広げられる壮絶な闘いの末、彼らの運命は一体どこに辿り着くのでしょうか⁇
『キングコング:髑髏島の巨神』のここがおすすめ!
『人類よ立ち向かうな。』というキャッチフレーズのとおり、人間達に圧倒的な脅威を感じさせる巨大生物達。壮大な自然を背景に活動する、クモ、バッファロー、地中のおぞましい怪物のシーンには、それぞれ抜群のインパクトがあります。そして、見所は何と言っても映画を締めくくる島の王コングのドラミングシーン!圧巻です‼
映画通向けおすすめ1.『わたしは、ダニエル・ブレイク』(3月18日公開)
『わたしは、ダニエル・ブレイク』の作品概要
メガホンを取ったのは、14年に映画界からの引退を表明していた、イギリス社会派の巨匠ケン・ローチン。
主演のダニエルに、映画初主演のコメディアンのデイヴ・ジョーンズを起用するなど、独自のキャスティングで作品のリアリティを追求し、本作で2016年カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞しました。
世界中で広がりつつある格差に警鐘を鳴らし、貧困に喘ぎながらも助け合い生きて行こうとする人々の姿が描かれています。
『わたしは、ダニエル・ブレイク』のあらすじ
イギリスで大工として真面目に働いてきたダニエル・ブレイク。
ある日突然、心臓の病に襲われ医者から仕事を止められてしまいます。
働けなくなってしまった彼は、国の保護制度を受けようとしますが、理不尽に入り組んだ制度のために十分な保護を受けられず、窮地に立たされてしまいます。
そんな時、たまたま知り合ったシングルマザーのケイティとその子供たちを助けたことで、この家族と親交を深めていくことに。
お互いに助け合い、寄り添うことの大切さを噛み締めますが、次第に、彼らを取り巻く厳しい現実に追い詰められていきます。
『わたしは、ダニエル・ブレイク』のここがおすすめ!
世界中に拡大しつつある貧困と格差を背景に、しみじみと繰り広げられるヒューマンドラマ。
人生にどんな危機を迎えようとも、そばに居るひとを思いやって生きるダニエルとケイティの姿は、観る者に深い感動を与えます。
日々の生活に紛れて忘れがちになる、大切なことを思い出させてくれる作品です。
映画通向けおすすめ2.『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』(3月4日公開)
『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』の作品概要
幼い頃に教えられた父の一言がトラウマになり、恋愛できないまま大人になってしまった女性を描いたロマンチック・コメディ。
主人公・エイミーを演じるのは、本作で第73回ゴールデングローブ賞・主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされたエイミー・シューマー。その他、ブリー・ラーソン、ティルダ・スウィントンという2人のオスカー女優ら、実力派キャストが脇を固めている。
メガホンを取るのは、『40歳の童貞男』『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』のジャド・アパトー監督。
『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』のあらすじ
幼い頃に離婚した父親の一言が影響し、本気の恋愛ができないでいるエイミー。ある日、仕事の取材でスポーツ外科医のアーロンに出会ったことで、自身の人生を見つめ直そうとする。ところが、今まで自由奔放に生きてきたがためにすんなりと事が運ばず、せっかくのアーロンとの関係にも亀裂が入ってしまうことに。自分を変える難しさに限界を感じたエイミーがとったある行動とは――⁇
『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』のここがおすすめ!
ニューヨークを舞台に、生き生きと描かれたヒロインの恋愛模様。恋の嵐に迷走しながらも、リアルな生き様を見せてくれるその姿が現代女性の共感を呼びます。
本当の恋愛を知らないエイミーと、真面目なアーロン、二人の不器用な思いがコミカルにすれ違う様子に思わず笑ってしまうシーンも。
「2017年3月公開の新作洋画」まとめ
今月も期待と満足度ある洋画4作品を、Cinemarche編集部のスタッフで話し合い、あなたにお薦めをいたしました。
2017年3月、春の訪れとともに、別々のジャンルで光を放つ4つの話題作品が映画館にやって来ます。
過激な描写と衝撃的なシーンが話題のミステリー作品、
壮大なスケールで描かれる、おなじみのキャラクター出演のアクション作品、
静かな感動を呼ぶ巨匠の社会派作品、
現代女子必見のリアルロマンチックコメディ、
このハズレなしの作品群、それぞれ客席であなたを唸らせてしまうこと請け合いです。
ご自分の好きなジャンルの作品を観るのももちろん、たまには気分を変えて普段見ないジャンルの作品に挑戦してみるのもアリですよ!
ぜひ、3月も劇場で映画をご覧ください。ぜひ、お見逃しなく!