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映画『貞子(2019)』ネタバレあらすじと感想。中田秀夫のリングシリーズの歴史と魅力

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『貞子』は、2019年5月24日(金)より全国ロードショー!

1999年に公開され、日本、そして世界の映画界に“Jホラー”という存在を深く焼き付けた『リング』から20年。

長きにわたって続く『リング』シリーズの第一作を監督した中田秀夫が、シリーズへと復帰。《原点回帰》ともいうべき作品を完成させました。

主演に抜擢されたのは池田エライザ。共演には塚本高史清水尋也桐山漣ともさかりえなど豪華キャストが揃いました。さらに『リング』に出演した佐藤仁美が、かつて演じたキャラクターとして再び出演するという形で『リング』シリーズでの復活を果たしました。

また、その独特で印象的なサビによって『リング』シリーズのイメージを強めていった「HⅡH」の『feels like “HEAVEN”』を、人気バンド「女王蜂」がカバーしプロモーション楽曲に使用されたことでも話題になっています。

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映画『貞子』の作品情報


(C)2019「貞子」製作委員会

【公開】
2019年(日本映画)

【原作】 
鈴木光司『タイド』

【監督】
中田秀夫

【脚本】
杉原憲明

【音楽】 
海田庄吾

【主題歌】
女王蜂『聖戦』

映画『貞子』のキャラクターとキャスト


(C)2019「貞子」製作委員会

秋川茉優(池田エライザ)
若いが優秀なカウンセラー。弟と共に施設で育った過去があります。

秋川和真(清水尋也)
茉優の弟。動画投稿に没入していくうちに、貞子の呪いに触れてしまいます。

石田祐介(塚本高史)
和真の先輩。動画ビジネスのノウハウを知っており、それを和馬に教えていました。

少女(姫嶋ひめか)
火事の現場から生還し、茉優の病院に運ばれてきた記憶障害の少女。

藤井稔(桐山漣)
茉優の先輩医師。

祖父江初子(ともさかりえ)
少女の母親。自身と娘である少女が暮らしていた自室に火をつけ、火事を起こしてしまいます。かつて霊能力者のような活動をしていました。

倉橋雅美(佐藤仁美)
茉優の患者。学生時代に同級生が貞子の呪いによって死に、その第一発見者になった過去があります。

山村貞子(XXXX)
数十年前に死んだ、強い霊能力を持っていたと言われている女性。しかし、その力は彼女の死後も“呪い”となって現代に生き続けています。

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映画『貞子』のあらすじとネタバレ


(C)2019「貞子」製作委員会

若き心理カウンセラーの茉優は苦労を重ねながらも、先輩である藤井のサポートもあって順調に経験と信頼を積んでいます。最近は長年通っていた倉橋雅美という中年女性患者の具合も快方へと向かい始め、いい流れを感じていました。

一方、とあるマンションの一室で少女を軟禁していた祖父江初子という女性が部屋に火をつけます。初子はその少女こそ“貞子”の生まれ変わりだと信じて疑いませんでした。

動画投稿者として生計を立てようとしてた茉優の弟・和真は、立ち入りが禁じられている火事の現場に忍び込みます。そこは、初子が火をつけたあの部屋でした。

一方、火事から生還した例の少女が、記憶を失った状態で茉優の病院に担ぎ込まれてきます。少女が病院に訪れて以来、奇妙な現象が起き始めたことに気が付いた茉優は心を乱されます。

さらに、和真に動画投稿の指南をしていた石田から、和真と連絡が取れないと告げられました。

その頃から謎の動画がネット上に出回ります。偶然その動画を見た茉優は、その動画の中で和真の姿を発見します。

またその後、雅美から自身が体験した友の死と、それの原因と思われる“貞子の呪い”について聞かされました。

やがて、深夜の病院に忍び込んだ雅美と揉み合いになる茉優。すると彼女の眼前にあったオープンスペースのテレビから、ついに貞子が現れます。

かつて体験したことでトラウマとなった“恐怖の根源”に再び触れてしまった雅美は、その心身に再び深い傷を負い、翌日には自ら命を絶ちました。

和真は火事の現場で貞子に取り込まれ、貞子の故郷・伊豆大島の海岸に潜む、かつて口減らしの場として用いられていた洞窟に閉じ込められている。そう確信した茉優は、大島へと向かいます。また石田も、責任感から彼女に同行します。

一方、少女は親の愛を受けずに育ったという親和性から貞子に深く取り込まれてゆき、健康状態が一気に悪化します。

辿り着いた洞窟の奥へと入り込んだ茉優は、そこで和真の姿を発見します。しかし満月が洞窟の上にかかった時、海の中から貞子が現れます。

やがて、病院で仮死状態となった少女の幽体も出現。少女は何とか助け出すことができた茉優でしたが、和真は貞子によって海の底へと引きづりこまれてしまいました。

数日後、健康状態が回復した少女が退院していく一方で、茉優は心を深く病み、病室の片隅で怯え続けています。

ふとカーテンを見上げると、そこには黒く長い髪をした女の姿がありました。

それを目にした茉優は、恐怖の悲鳴を上げるのでした。

映画『貞子』の感想と評価


(C)2019「貞子」製作委員会

リングシリーズの歴史

『リング』シリーズはその20年の歴史の中で、国内外合わせて11本の映画が制作されました。

シリーズ第一作『リング』には二つの続編があり、同時に公開された佐藤浩市主演の『らせん』、翌年には映画オリジナルの展開を見せた中谷美紀主演の『リング2』が作られています。

またその後、山村貞子が“貞子”となる過程を描いた『リング0バースデイ』が仲間由紀恵主演で作られました。

一方、当時の韓国では「日本映画を直輸入できない」というお国事情があったものの、日韓合作という形で『リング・ウィルス』が1999年に早くも公開されました。貞子を演じたのはペ・ドゥナ。是枝裕和監督作品やハリウッドでも活躍するようになる個性派女優の映画デビュー作でもあります。

国内のシリーズがいったん終わると同時に、ハリウッドリメイクがスタート。ナオミ・ワッツ主演で『ザ・リング』『ザ・リング2』が立て続けに制作され、『2』では本家の中田秀夫監督がメガホンを取りました。

この時期は“Jホラー”のハリウッドリメイクがブームになった頃でもあり、『呪怨』や『着信アリ』など多くの有名な“Jホラー”作品がハリウッドでリメイクされています。またその後、2017年には『ザ・リング/リバース』が制作されました。

日本では2012年・2013年に連続して3D映画『貞子3D』『貞子3D 2』が制作され、それぞれ石原さとみ瀧本美織がヒロインを務めました。また共演の瀬戸康史が演じる青年は『らせん』の佐藤浩市の息子という設定があり、実はこの3D映画二部作は『らせん』の続編だったりします。

そして、すっかりホラーアイコンと化した貞子が『呪怨』の伽椰子と対決したのが『貞子VS伽椰子』です。

以上、大変駆け足ではありますが、この11本を経て、シリーズは今年2019年に公開される『貞子』へと辿り着いたのです。

やっぱり本家の“中田リング”は一味違う


(C)2019「貞子」製作委員会

中田監督が『リング』シリーズで監督を務めるのは、国内シリーズとしては『リング2』以来20年ぶり、全体で見ても2005年の『ザ・リング2』以来14年ぶりとなります。

今までのシリーズもそれぞれが独特展開・描写によって観客を楽しませてくれましたが、やはり最初のフォーマットを知っている中田監督の腕にかかると一味違います。

第一作に登場し呪いの犠牲者(女子高生役、演じたのはなんと竹内結子!)の第一発見者を演じた佐藤仁美を、池田エライザ演じるヒロインのカウンセリング患者として登場させるという離れ業は、やはり“最初を知っている人”ならではです。

しかもただ登場させるだけでなく、ヒロインに20年間の貞子の呪いを話して聞かせる“語り部”役を任せており、ただの出オチにしていないところも巧みさを感じさせます。

映画劇中でも山村貞子の原点ともいうべき伊豆大島が登場するなど、ホラーアイコンとしてはメジャーになったものの、“恐怖の根源”としての深みが無くなった“貞子”というキャラクターを改めて深堀りし直してくれます

そして、「貞子がなぜ呪いの根源となったのか?」「なぜ恐ろしい呪いの力の持ち主となったのか?」という謎に、一つの回答を示しています。このようなことをやっのけるのも、『リング』シリーズの生みの親の一人である中田監督ならではでしょう。

また、女王蜂に『リング』シリーズを象徴する『feels like “HEAVEN”』のカバーを依頼したのも、実際にその楽曲を起用していた経験があるからでしょう。

中田監督は舘ひろし主演のコメディ映画『終わった人』などを監督する一方で、得意とするホラー/サスペンス映画『劇場霊』『スマホを落としただけなのに』などをヒットさせています。

『スマホを〜』の続編がすでに決定しているため、恐らくそちらの制作が先になるかもしれませんが、ぜひ今後も『リング』シリーズを第一人者として撮り続けることを期待します。

毎回違う顔を見せてくれる池田エライザ


(C)2019「貞子」製作委員会

2011年の『高校デビュー』で映画デビューを飾って以降、『みんな!エスパーだよ!』『一礼して、キス』などの話題作が続き、2018年には『伊藤くんA to E』『チェリーボーイズ』『となりの怪物くん』『ルームロンダリング』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『億男』と6作品に出演した池田エライザ。

今年2019年も『一夜再成名』『映画 賭ケグルイ』『貞子』と3作品が公開され、すっかり注目の若手映画女優になりました。

『貞子VS伽椰子』の玉城ティナもそうですが、池田エライザのように目鼻立ちがくっきりしたハーフモデル出身の女優は、ホラー映画にて恐怖におびえる姿を魅せる絶叫クイーンとしての素質と才能を感じさせます。

映画ごとに全く違う顔を見せてくれる池田エライザは、次はどんな映画に出演するのか?今から楽しみです。

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まとめ


(C)2019「貞子」製作委員会

『リング』シリーズの原点となる第一作『リング』を監督し、シリーズの生みの親の一人となった中田秀夫だからこそ生み出すことのできた《原点回帰》の映画『貞子』。

ホラーアイコンとしての貞子ではなく、貞子という存在、貞子という呪いを通じて描かれる恐怖を観客に見せつけ、2019年を生きる観客たちを再び『リング』シリーズの世界へと引きずりこみ魅了してくれるでしょう。

映画『貞子』は、2019年5月24日(金)より全国ロードショー!








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