映画『横須賀綺譚』は、いよいよ、2020年8月29日(土)より、大阪・シアターセブン、兵庫・元町映画館での公開スタート!
大塚信一監督の劇場デビュー作品となる映画『横須賀綺譚』は、7月に東京・新宿K’sシネマでの公開を終え、現在は全国順次公開中。そして8月29日(土)から大阪・シアターセブン、兵庫・元町映画館での公開も始まりました。
東日本大震災で亡くなったと思われていたかつての恋人が、実は生きていた!? あれから9年。春樹は、知華子を探す旅に出るのですが…。
今回は劇場公開デビューとなった本作の映画作家、大塚信一監督のインタビュー動画をご紹介します。
『横須賀綺譚』の完成に至るまでの撮影現場での様子や、偶然の一致としながらも、名作映画『地獄の黙示録』との類似点など大いに語っています。
大塚信一監督インタビュー動画:9分21秒
大塚信一監督のプロフィール
1980年生まれ、長崎県出身。日本大学文理学部哲学科卒業後、長谷川和彦監督に師事。
飲食店で働きながら『連合赤軍』のシナリオ作りを手伝い、『いつか読書する日』(2005/緒方明)などの現場に制作として参加。
その後、映画の現場からは離れ、ラーメン屋での勤務で生計を立てながら、自主映画制作
に取り組む。初長編作品は劇場未公開作『アメリカの夢』。
また劇場デビュー作となった『横須賀綺譚』は、「子供が生まれる前の最後の挑戦」として、短編を一本撮ろうと準備を始めた企画だが、いつしか長編となり、製作期間に5年を費やして長編2作目として完成させた。
映画『横須賀綺譚』の作品情報
【公開】
2020年(日本映画)
【監督・脚本】
大塚信一
【キャスト】
小林竜樹、しじみ、川瀬陽太、長内美那子、湯舟すぴか、長屋和彰、烏丸せつこ
【作品概要】
今作が長編映画デビュー作となる大塚信一監督。自ら脚本も手掛け、5年の歳月をかけ完成となりました。カナザワ映画祭2019に、期待の新人監督賞として正式出品されています。
東日本大震災で亡くなったはずのかつての恋人が横須賀で生きている? そんな怪情報をもとに旅に出る男の物語。
主人公・春樹を演じるのは、『恋の罪』(2011)で映画初出演を果たし、『菊とギロチン』『真っ赤な星』(2018)、舞台「カスケード やがて時がくれば」など、その他CMなどでも活躍中の小林竜樹。
相手役の知華子には、映画『終わってる』(2011)『Motherhood』(2009)出演のほか、Vシネ、舞台など幅広く活動する女優しじみが演じます。
また、春樹のライバルとなる川島役には、小林竜樹とともに『菊とギロチン』にも出演、瀬々敬久監督作品ではお馴染みの川瀬陽太が登場です。
映画『横須賀綺譚』のあらすじ
2009年3月、東京。知華子は、友達の絵里と引越し作業をしています。小説家を目指していた知華子の荷物は、たくさんの本であふれていました。
家を去ろうとした時、酔っ払った春樹が帰ってきます。「今日、引越しって知ってたよね」。責め立てる絵里。
「いいの。この人いいひとよ。でもそれって、欲がなくて、執着もしない。愛がない、薄情な人ってこと」。知華子は、すでに諦めたような穏やかな顔をしていました。
父親の介護のため実家の福島に帰ることにした知華子と、それならばと別れを決めた春樹。これからの知華子との生活よりも、東京での仕事を優先した選択でした。
9年後の東京。証券会社で働く春樹は、後輩もでき、仕事のノルマ達成に追われていました。契約を取り付けるためなら、違法行為ぎりぎりの仕事もいといません。
そんなある日、春樹はばったり絵里に再会します。そこで、知華子が震災で行方不明のままだと知らされます。「いままで知らなかったの?本当に薄情だね」。
春樹は仕事の休暇を取り、福島へと向かいます。新しい堤防の上、海を眺める春樹の携帯電話が鳴ります。「もしもし」。
「1回ぐらい遊びに来なよ」。知華子が出て行く時の言葉でした。沈黙のあと続いた「来ないね」。確かに知華子の声でした。
その後、春樹は絵里からの知らせで、役場の方に知華子の転移届が提出されていたことを知ります。転移先は、横須賀ということでした。
春樹は半信半疑のまま、知華子を探すために横須賀を目指します。たどり着いた場所は「桃源郷」という老人介護施設でした。
その施設で春樹は、知華子の幼馴染だという川島拓と出会います。ひょんなことから、そこで1週間働くことになった春樹。
どこか奇妙で別世界のような横須賀時間の中で、春樹は老人たちとの交流を通し、長いトンネルの終わりに導かれて行きました。
『横須賀綺譚』劇場公開情報(2020年8月28日現在)
【東京】
K’s Cinema (終了)
UPLINK渋谷 (終了)
下高井戸シネマ 9/19(土) 〜
【関東】
神奈川県:横浜シネマリン 8/22(土)~
栃木県:小山シネマロブレ 10/9(金)〜
群馬県:前橋シネマハウス 10/10(土)〜
【東北】
福島県:フォーラム福島 9/11(金)~
【東海・北陸地域】
愛知県:シネマスコーレ 9/26(土)~
長野県:松本シネマセレクト 10/30(金)
新潟県:シネ・ウインド 近日公開
【京阪地域】
大阪府:シアターセブン 8/29(土)~
京都府:京都みなみ会館 9/25(金)~
兵庫県:元町映画館 8/29(土)〜
【山陰・中部地域】
岡山県:シネマ・クレール 近日公開
広島県:横川シネマ 近日公開
*本記事に使用したインタビュー動画は、《映画メディア「アマゴチャン MOVIE A GO GO」》で制作された動画であり、本サイト「Cinemarche」と業務提携の姉妹サイトです。