第21回東京フィルメックスの開催についてのお知らせ。
新型コロナウィルス感染拡大の影響が世界中に広がるなか、東京フィルメックスは2020年も映画祭の開催に向けて最良の方法を模索しつつ、準備を進めています。
しかしながらコロナの影響は大きく、2019年まで行なっていた従来の形からは変更し、新たな形での開催を目指していきます。
これにより、第21回東京フィルメックスは、例年と比べて「時期を2週間前倒し」、「会場を変更」して、「第33回東京国際映画祭」とほぼ時期を同じくして実施することになりました。
開催期間は2020年10月30日(金)〜11月5日(木)の7日間に短縮して行う予定です。
東京フィルメックスとは?
参考動画:第20回東京フィルメックス(2019)開会式
「東京フィルメックス」は、独創的な作品をアジアを中心とした世界から集めた、国際映画祭です。
コンペティション部門では新進作家を紹介し、優れた作品を顕彰してバックアップ。
また、最先端をいく注目作や、海外の国際映画祭を賑わせた話題作を、先駆けて上映します。内外から監督や映画人を招き、観客との質疑応答を行うなど、交流の場を設けています。
より進化した豊かな映画文化を迎えるために、できることは何かを考え、”あるべき映画祭”をめざして、2000年12月に第一回目が開催されました。
第21回東京フィルメックスの開催概要
【開催期間】
2020年10月30日(金)〜11月5日(木)
【会場】
・TOHOシネマズ シャンテ
・ヒューマントラストシネマ有楽町(レイト会場)
・有楽町朝日ホール(オープニング会場)
【上映プログラム】
東京フィルメックス・コンペティション、特別招待作品
市山尚三ディレクターによるコメント
東京フィルメックスのディレクターを務める市山尚三氏は、2020年の開催に向けて以下のようにコメントしています。
このたび、第21回東京フィルメックスを「第33回東京国際映画祭」とほぼ同時期に開催する運びとなりました。
東京国際映画祭の安藤裕康チェアマンと久松猛朗フェスティバル・ディレクターの元、東京国際映画祭は大きな変革を目指しているとうかがい、「カンヌ映画祭の大きな枠組みの中で独立性をもって開催される<カンヌ監督週間>のような連携を」というご提案に深く共感いたしました*1。東京国際映画祭も掲げておられる「映画界の連携強化」の理念は、多様なメディアが存在する現在だからこそ、情報発信の面からも相乗効果が期待できると考えています。
世界中が災厄に見舞われている今年、21回目の開催となる東京フィルメックスは変化を経て10月30日からの開催を目指します。
*1、「カンヌ映画祭」は「コンペティション」や「ある視点部門」などは「カンヌ映画祭(Festival de Cannes)」主催によるもので、「監督週間」は「フランス監督組合」による主催、とそれぞれ独立した運営により作品選定が行われています。カンヌのもう一つの併催事業「批評家週間」、ベルリンの「フォーラム」、ヴェネチアの「ヴェニス・デイズ」は、日本では「◯◯部門」と紹介されることがありますが、実態は独立した組織・事業で、これらが大きな枠組みの中で独立して開催されています。
まとめ
参考動画:第20回東京フィルメックス(2019)授賞式
とことんアジアにこだわった映画祭で、アジア地域を中心とした新進気鋭の監督たちの作品を集め、どこよりも早く、ここでしか観られない注目作品がラインナップされる、唯一の国際映画祭、東京フィルメックス。
2020年は例年と少し形を変えながらも、より熱い映画祭となることでしょう。
第21回東京フィルメックスの開催期間は2020年10月30日(金)〜11月5日(木)です。
第33回東京国際映画祭とどのように連携していくのか、今後の情報をお待ちください。