Mシネマ13弾 ひろしま特集上映
8月22日(土)~28日(金)シネマハウス大塚にて。
映画配給会社㈱ミカタ・エンタテインメントが、自社が手掛ける上映イベント「Mシネマ」の第13弾として“ひろしま”特集上映の開催を発表。
2020年8月22日(土)からシネマハウス大塚にてひろしまに関係した映画のイベント上映『Mシネマ第13弾 ひろしま特集上映』が決まりました。
上映される映画は、1955年ベルリン映画祭長編映画賞受賞作品『ひろしま』や、原爆の朗読劇を続けてきた女優たちに迫る『誰がために憲法はある』など5作品です。
CONTENTS
「Mシネマ」とは?
画像:バリー・フレシェット監督作『灯籠流し』
Mシネマとは、2019年8月から映画配給会社㈱ミカタエンタテインメントが企画運営するイベント上映のこと。
テーマを決めて2〜5作品の上映を約1週間行います。
今までに、樹木希林特集や、ゾンビコメディ映画特集、ジャーナリスト映画特集など、幅広いジャンルの映画を特集上映してきました。
都内での開催劇場はシネマハウス大塚、シアターバッカスなどで、今後は同じラインアップで全国のミニシアターでの上映も企画提案しているそうです。
『Mシネマ第13弾 ひろしま特集上映』開催概要
画像:関川秀雄監督作『ひろしま』
【開催日程】
2020年8月22日(土)~8月28日(金)
*24日休映予定
【開催場所】
シネマハウス大塚
【アクセス】
・JR大塚駅北口より:正面方向のOMO5のわきを通り、都電の線路を超え、北大塚一丁目の交差点を左に、折戸通りを道なりに進む。都立文京高校正門の前(徒歩7分)。
・都電荒川線巣鴨新田より:徒歩3分
【料金】
1500円
*シニア、学生、障がい者は1100円
*リピーター割:2回以上見るお客様は500円引き(他の割引との併用不可)
【上映作品】
『ひろしま』(104分)、『ひろしま 石内都・遺されたものたち』(80分)『誰がために憲法はある』(71分)、『灯籠流し』(60分)、『アトミックマム』(80分)*計5作品
映画『ひろしま』の作品情報
【製作】
1953年(日本映画)
【監督】
関川秀雄
【キャスト】
月丘夢路、山田五十鈴、岡田英次、加藤嘉、神田隆、原保美
【作品概要】
1953年に公開された関川秀雄監督の作品。1955年ベルリン映画祭長編映画賞受賞作品。
長田新が編纂した文集『原爆の子~広島の少年少女のうったえ』(岩波書店、1951年)を八木保太郎が脚色。
1945年、広島に原爆が投下された直後の様子を再現したこの作品では、約8万人余りの広島市民がエキストラとして参加しており、被爆者たちの苦しみを描いています。
映画『誰がために憲法はある』の作品情報
【製作】
2019年(日本映画)
【監督】
井上淳一
【キャスト】
渡辺美佐子、高田敏江、寺田路恵、大原ますみ、岩本多代、日色ともゑ、長内美那子、柳川慶子、山口果林、大橋芳枝
【作品概要】
芸人・松元ヒロが舞台で演じ続けている1人語り『憲法くん』をベースに、日本国憲法とは何かを改めて見つめなおすドキュメンタリー。
女優の渡辺美佐子は初恋の人を疎開先の広島の原爆で亡くしたことを戦後35年目の1980年になって知りました。
彼の死を知った渡辺が中心メンバーとなり、鎮魂の想いを込めてベテラン女優たちと原爆朗読劇の公演を続け全国各地を回っています。
しかし、その朗読劇は2019年で幕を閉じることに。
本作では渡辺をはじめ、女優たちが原爆朗読劇の全国巡演の活動を通じて抱くそれぞれの思いを映し出します。
映画『灯籠流し』の作品情報
【製作】
2016年(アメリカ映画)
【監督】
バリー・フレシェット
【作品概要】
2016年5月27日、バラク・オバマ大統領(当時)が広島を訪れました。
この歴史的な訪問の際に世界中に配信された写真の中で最も感動的な1枚は、オバマ大統領が被爆者の一人、森重昭さんを抱き締めているものでした。
森さんは被爆者の一人であるとともに、広島で犠牲になった12人の米兵捕虜の足跡をたどり、彼らの遺族を探し出し、愛する人の最期の様子を知らせました。
さらに国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に彼らの写真を納めるために尽力しただけでなく、捕虜収容施設の跡地に個人的に慰霊銘板を設けることまでしたんです。
森さんの戦後40年以上にわたる取り組みを描くドキュメンタリーです。
映画『アトミックマム』の作品情報
【製作】
2010年(アメリカ映画)
【監督】
M.T.シルビア
【作品概要】
原爆によって人生を左右された母親である二人の女性の姿を描きます。
一人は第二次世界大戦後の核兵器開発に携わった科学者 ボウリーン・シルビア。
もう一人は広島で被爆体験をした女性、岡田恵美子。
ポウリーンは79歳にして初めて映画監督である娘、M.T.シルビアに、科学者としての核兵器にかかわった自分の過去を打ち明けることにしたのです。
一方恵美子は娘の幸恵の不妊の原因が自分にあると思い、恵美子は罪の意識に苛まれ、平和活動家として軍縮の必要性を各地で講演していくようになりました。
二人の女性が、疑心と怒りを抜き去り、心を開いていく過程を捉えたドキュメンタリー。
映画『ひろしま 石内都・遺されたものたち』の作品情報
【製作】
2012年(アメリカ・日本合作映画)
【監督】
リンダ・ホーグランド
【作品概要】
広島の原爆犠牲者の遺品を撮りつづけている女性写真家・石内都のドキュメンタリー。
2007年に初めて広島を訪れて以来、写真家の石内都は被ばくして亡くなった人々の遺品を被写体に撮影を続けている石内都。
2011年10月から2012年2月にカナダ・バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学人類学博物館で開かれた写真展の様子などを収め、カナダの先住民と広島に落とされた原爆の思いがけない接点を明らかにします。
また、広島や長崎の被ばく者の思いを語り継ぐために芸術にできることは何か、どのようにして国境や世代を超えて語り継いでいくのかを問いかける作品です。
まとめ
画像:井上淳一監督作『誰がために憲法はある』
終戦75周年、原爆が広島に投下されてから75年―。
原爆を題材にした作品を見直しませんか?
朗読劇、遺品写真、米兵捕虜、アメリカの科学者、様々な角度から語られる“ひろしま”、あなたの知らない“ひろしま”をぜひご鑑賞ください。
『Mシネマ第13弾 ひろしま特集上映』は2020年8月22日(土)から8月28(金)まで、シネマハウス大塚にて開催です。