今年で7回目!東京、大阪、名古屋で同時開催!
観客参加型 ホラー映画祭、今年も開幕。
「ホラー秘宝」は、ホラー映画の人気レーベル。そのセレクションの質は、ホラーファンや映画ファンから一目を置かれる存在です。
2014年から、ホラー映画未開の地・キネカ大森にて映画祭「ホラー秘宝まつり」の開催がスタートし、多くのホラーファンから「観客参加型のホラー映画祭」として応援され、毎年動員が増え続けています。
そして、今年で7年目の夏を迎えるホラー映画祭のシーズンがやってきました!
2020年夏、7回目を迎える『夏のホラー秘宝まつり 2020』が開催決定となりました。
今年も、キネカ大森(東京)、シネマスコーレ(名古屋)、シアターセブン(大阪)、3都市で同時開催されます。
CONTENTS
映画祭『夏のホラー秘宝まつり2020』開催概要
画像:ホルヘ・グロウ監督作『悪魔の墓場』
【映画祭タイトル】
『夏のホラー秘宝まつり2020』
【場所】
東京:キネカ大森 8月21日(金)~9月3日(木)
名古屋:シネマスコーレ 今夏開催
大阪:シアターセブン 8月22日(土)~
【料金(キネカ大森)】
新作:1500円
※新作…『メビウスの悪女 赤い部屋』『怪談新耳袋Gメン2020』『ワーニング その映画を観るな』
旧作:1100円
※旧作…『悪魔の墓場』『血ぬられた墓標』『呪いの館』『血みどろの入江』『リサと悪魔』
映画祭『夏のホラー秘宝まつり2020』新作上映作品
画像:窪田将治監督作『メビウスの悪女 赤い部屋』
今年も選りすぐりの新作ホラーがプレミア上映されます。
江戸川乱歩の短編を現代にアレンジした双子姉妹の愛欲渦巻くエロティックホラー『メビウスの悪女 赤い部屋』や、ガチンコ心霊ドキュメンタリー「怪談新耳袋Gメン」シリーズの最新作、韓国発“史上最恐のホラー映画”の噂の真相を追ったオカルトミステリー『ワーニング その映画を観るな』といった粒揃いの快作たちは見逃し厳禁です。
映画『メビウスの悪女 赤い部屋』の作品情報
【製作】
2020年(日本映画)
【原案】
江戸川乱歩「双生児」
【監督・脚本・編集】
窪田将治
【キャスト】
清水楓、川野直輝、柳憂怜、波岡一喜、草野康太、木下ほうか、美保純
【作品概要】
江戸川乱歩の原作「双生児」を現代風にアレンジし、姉の婚約者に恋するあまり、姉を殺して姉になりすます双子の妹の愛欲を描くエロティックホラー。
元グラビアアイドル清水楓が一人二役で双生児の姉妹を演じ分け、初ヌード、初濡れ場に挑戦しました。
監督は、『D坂の殺人事件』(2015)や『屋根裏の散歩者』(2016)など、同じ江戸川乱歩原作を映画化し定評のある窪田将治。
本作は、キングレコードが送る新シリーズ「赤い部屋」シリーズの第一弾として製作され、今後、江戸川乱歩を原作としてシリーズ化が決定しています。
映画『怪談新耳袋Gメン 2020』の作品情報
【製作】
2020年(日本映画)
【監督】
佐藤周
【キャスト(予定)】
後藤剛[シャイカー社長]、佐藤周、山口幸彦[キングレコード]、はち[日本人形] 他
【作品概要】
2013年を最後に、沈黙を続けていた大人気心霊ドキュメント「怪談新耳袋殴り込み!」シリーズを知っていますか?
「新耳Gメン」と呼ばれる中年の男たちが心霊映像を撮影するために、心霊スポットに体当たりの殴り込みをかける、伝説のシリーズです。
フェイクじゃない、まさにリアル、一切のやらせなしのガチンコ心霊ドキュメンタリー映画なんです。
この度、『シオリノインム』で 2019年のホラー総選挙グランプリを受賞した佐藤周監督が1年ぶりに『怪談新耳袋Gメン』に復活します。
映画『ワーニング その映画を観るな』の作品情報
【製作】
2019年(韓国映画)
【監督・脚本】
キム・ジンウォン
【キャスト】
ソ・イェジ、チン・ソンギュ、キム・ボラ
【作品概要】
あまりの怖さに心臓麻痺を起こす!呪われた“史上最恐のホラー映画”は実在するのか?
シッチェス・カタロニア国際映画祭をザワつかせた拷問ホラー『The Butcher』(2006)でデビューしたキム・ジンウォン監督が贈る、「史上最恐のホラー映画」にまつわるオカルトミステリー。
“ホラー映画作りにまつわるホラー映画”というメタフィクション的な構造を持ち、劇中に登場する廃墟と化した映画館は、実際に心霊スポットして知られている場所だといいます。
主演は『王の運命-歴史を変えた八日間-』のソ・イェジと『犯罪都市』のチン・ソンギュ。
【あらすじ】
ホラー映画の脚本を2週間で仕上げるようにとプロデューサーから厳命された映画監督の卵ミジョンは、呪われたホラー映画の噂を聞きつけ興味を抱きます。
とある大学の映画学科の卒業制作でしたが、観客の半分は途中で逃げ出し、心臓発作で死人まで出たというんです。
真相を探るミジョンに映画を監督したという男から連絡が入り..。
映画祭『夏のホラー秘宝まつり2020』リバイバル上映作品
ゾンビ映画黎明期の傑作『悪魔の墓場』が、待望のリバイバル!
ジョージ・A・ロメロに触発され、イタリアで誕生した傑作ホラーが45年の時を超えてスクリーンに登場します。
映画『悪魔の墓場』の作品情報
【製作】
1974年(イタリア・スペイン合作映画)
【監督】
ホルヘ・グロウ
【キャスト】
レイ・ラヴロック、クリスチーヌ・ガルボ、アーサー・ケネディ
【作品概要】
墓場から死人をよみがえらせる謎の超音波!ホラー界の伝説となった日本初上陸ゾンビ映画。
ホラーファンに愛され続けるゾンビ映画黎明期の傑作が45年の時を経て待望のリバイバル上映されます。
ジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』(1968) に触発されて製作されたイタリア=スペイン合作のゾンビホラー。
『ナイト・オブ~』が劇場未公開だった日本では、ロメロの『ゾンビ』(1978)より早かったこともあって“劇場のスクリーンを賑わせた最初のゾンビ映画”となりました。
不気味でゴア風味漂う特殊メイクは後に『サンゲリア』(1980)などで活躍するジャネット・デ・ロッシ。
日本では『悪魔のはらわた』『悪魔のいけにえ』に続く悪魔シリーズ第三弾として宣伝されました。
【あらすじ】
舞台はイギリスの田舎町。
害虫駆除のために設置された超音波発生機が、あろうことか死者を蘇らせてしまいました。
ゾンビの仕業なのに殺人犯だと疑われた男女はゾンビの存在を証明することができるのでしょうか。
映画祭『夏のホラー秘宝まつり2020』特集上映作品
画像:『リサと悪魔』
イタリア恐怖映画界の至宝、マリオ・バーヴァの傑作4選を特集。
ティム・バートン、クエンティン・タランティーノ、マーティン・スコセッシ、デヴィッド・リンチ、ギレルモ・デル・トロら、ハリウッド映画界を牽引する名監督たちに影響を与えたイタリアン・ホラー映画の父マリオ・バーヴァ。
日本初紹介作品を含む彼の名作4本を総力特集します。
マリオ・バーヴァとは
画像:『呪いの館』
イタリアン・ホラーのみならず全世界のホラー映画に大きな名前を残した、イタリアン・ホラー黄金期を作った巨匠マリオ・バーヴァ。
1914年サンレモ生まれ。映画カメラマンであった父親の影響を受け、撮影技師として映画界入りします。
1939年には撮影監督になり、1957年には長編映画監督となります。
1960年に撮ったモノクロのゴシック・ホラー『血ぬられた墓標』はホラー映画史に残る名作となりました。その後『白い肌に狂う鞭』などのカラー作品のホラー映画でも高い評価を得ます。
1963年の『知りすぎた少女』は、その後大きな映画のジャンルとなる“ジャッロ映画”の初めての作品となり、1965年の『バンパイアの惑星』はリドリー・スコット監督作『エイリアン』に、1966年の『呪いの館』はジャパニーズ・ホラーを始め多くの映画監督たちに大きな影響を与えました。
1971年の『血みどろの入江』はスプラッター映画の最初期作品と言われ、後に「13日の金曜日」シリーズを始め、多くのフォロワー作品を生み出す事に。
1976年の『ザ・ショック』が遺作。1980年死去。
息子は「デモンズ」シリーズで知られるホラー映画監督ランベルト・バーヴァです。
映画『血みどろの入江』の作品情報
【製作】
1970年(イタリア映画)
【監督・脚本・撮影】
マリオ・バーヴァ
【キャスト】
クロディーヌ・オージェ、ルイジ・ピスティッリ、イザ・ミランダ
【作品概要】
日本初上映となる、マリオ・バーヴァ本人が唯一お気に入りと公言する大傑作ホラー。
全編血みどろで本格的スプラッターの元祖です。
この映画にインスパイアされて作られた作品が、後にホラー映画を代表する人気シリーズになる「13日の金曜日」である事は有名。
ある資産家の入江で次々と人々が惨殺されていく壮絶スプラッター作品です。
映画『リサと悪魔』の作品情報
【製作】
1973年(イタリア映画)
【監督】
マリオ・バーヴァ
【キャスト】
エルケ・ソマー、テリー・サヴァラス
【作品概要】
日本初上映。
『新エクソシスト/死肉のダンス』のオリジナルであるホラー映画です。
『処刑男爵』に続き、エルケ・ソマーが主演しています。
映画『血ぬられた墓標』の作品情報
【製作】
1960年(イタリア映画)
【監督】
マリオ・バーヴァ
【キャスト】
バーバラ・スティール、ジョン・リチャードソン、イヴォ・ガラーニ
【作品概要】
ホラー映画界の名作中の名作。
魔女裁判によって処刑されたアーサー姫が200年後に甦り…。
モノクロ作品として陰影を強調した美しい撮影ながら、グロテスクな描写の特殊効果が有名。
主演のバーバラ・スティールはこの作品の出演がきっかけになり、スクリーム・クイーンとして数多くのホラー映画に出演する事になりました。
映画『呪いの館』の作品情報
【製作】
1966年(イタリア映画)
【監督】
マリオ・バーヴァ
【キャスト】
ジャコモ・ロッシ・スチュアート、エリカ・ブラン、ファビエンヌ・ダリ
【作品概要】
マーティン・スコセッシがバーヴァの最高傑作と評価化しているゴシック・ホラーの傑作。
屋敷に現れる少女の幽霊を描いたホラーでJホラーにも多大な影響を与えています。
デヴィッド・リンチ、ギレルモ・デル・トロ、フェデリコ・フェリーニなど数々の監督に影響を与えた作品としても有名。
まとめ
画像:キム・ジンウォン監督作『ワーニング その映画を観るな』
本映画祭がプレミア上映となる新作邦画2作&韓国映画1作、リバイバル&日本初上映となる旧作洋画5作の8作のラインナップがついに確定しました。
年々過激度を増す“ホラー映画の宝箱”のようなポスタービジュアルを使用した映画祭チラシは、7月上旬より各映画館にて配布スタートとなります。
『夏のホラー秘宝まつり2020』は東京・キネカ大森にて8月21日(金)~9月3日(木) 、大阪・シアターセブンにて8月22日(土)~、名古屋・シネマスコーレにて今夏開催予定です。
スタンプラリーやトークショーなど、例年通りスペシャルな特典が満載本映画祭にぜひお運びください。
【連載コラム】「夏のホラー秘宝まつり:完全絶叫2019」記事一覧はこちら