Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2020/02/23
Update

映画『寛解の連続』上映館/公開日/予告編。躁うつを生きるラッパー小林勝行を追ったドキュメンタリー!

  • Writer :
  • 石井夏子

一年間に渡る自主上映活動で話題を呼んだラッパーのリアル・ドキュメンタリーがついに劇場公開。

兵庫県神戸市出身のラッパー、小林勝行。

2011年に発表した1stアルバム熱狂的な支持を集めた彼が、自身の宿痾である躁鬱病や隔離病棟での体験、障がい者介護に従事する日常、信仰する宗教のことなどをテーマにした2ndアルバムを発表するまでに密着した、6年間の記憶の記録を収めた映画『寛解の連続』。

映画『寛解の連続』は2020年5月23日(土)より5月29日(金)まで有料配信にて公開、2020年夏ごろに神戸・元町映画館にて公開されます。

映画『寛解の連続』について

(C)2019sardineheadpictures

寛解(かんかい)とは、病気の症状や徴候が一時的に軽快した状態、あるいは見かけ上、消滅して正常な機能に戻った状態のこと。

本作『寛解の連続』は制作に6年の歳月をかけ、不世出のラッパー、小林勝行の人生と創作に焦点を合わせました。

監督を務めたのは本作が長編初監督作となる光永惇。

映画製作を一人で開始し、監督、撮影、編集、プロデューサー、全てをDIYで貫徹した光永監督

彼をそこまで突き動かしたのは、小林勝行の音楽への惜しみないリスペクトと、ともに過ごした時間の重みでした。

ラッパーのアルバムのメイキング・ドキュメンタリーとして出発した『寛解の連続』は、軽自動車で小林勝行の記憶をめぐる旅に同行するうち、カメラを、観客を、思いもよらぬ地平に連れて行きます

ラッパー・小林勝行のプロフィール

(C)2019sardineheadpictures

本作の主演であり、ラッパーの小林勝行 (こやし・かつゆき)は1981年生まれ、兵庫県神戸市出身

活動初期から発表曲自体は少ないながらも、ハードかつ叙情的な関西弁ラップで日本ヒップホップシーンに爆発的なインパクトを残してきました。

2011年に満を持して1stアルバム『神戸薔薇尻』を発表し、特にアルバム一曲目、8分58秒に及ぶ大作“108bars”が大きな話題に。

犯罪や狂気の渦中にありつつも、仄かに見える希望を捨てきれない若き詩人の咆哮は、日本ヒップホップが生んだひとつの叙事詩として高く評価されました。

2017年に待望の2ndアルバム『かっつん』を発表

自主制作、自主流通のこのアルバムは、精神病院の入院体験を楽しげに歌う“from 隔離室”や、自身のボールペンを擬人化し、どんな逆境でも作詞を続けていくことを誓う“オレヲダキシメロ”などを収録し、これまでよりも更にパーソナルな内容となっています。

監督・光永惇のプロフィール

(C)2019sardineheadpictures

本作で撮影・編集・監督・プロデューサーを務めた光永惇 (みつなが・じゅん)は1991年生まれ、東京都板橋区出身

大学在学中よりピンク映画助監督、脚本助手などを経験。

その後ミュージックビデオ制作などを経て、初長編作品『寛解の連続』を発表しました。

光永惇監督のコメント


(C)2019sardineheadpictures

現実と虚構の境い目などとっくの昔に消失してしまったこの世界で、なおも力強く「真実」をラップする小林勝行は現代のドン・キホーテであり、このドキュメンタリー“主演”に他ならない。そんな騎士にときに共感し、ときに呆れつつもついて回る“監督”の僕はさしずめ従者サンチョ・パンサである。
『寛解の連続』が『ドン・キホーテ』の遍歴の旅のように、ときに悲惨な目に遭いながらも末長く続いていくことを願う。

映画『寛解の連続』の作品情報

(C)2019sardineheadpictures

【日本公開】
2020年(日本映画)

【撮影・編集・監督・プロデューサー】
光永惇

【音響】
小林宏信

【キャスト】
小林勝行、市和浩

映画『寛解の連続』のあらすじ

(C)2019sardineheadpictures

兵庫県神戸市出身のラッパー、小林勝行。

2011年に発表した1stアルバム『神戸薔薇尻』で日本の地方都市に生きるアウトローの半生を生々しく描き、一部批評家やリスナーから熱狂的な支持を集めます。

彼は、その後の活躍を期待されていた矢先、活動を休止。

それから数年後、小林勝行とカメラマンの光永惇は彼の入院していた精神病院に来ていました。

小林勝行が自身の抱える躁うつ病や隔離病棟での体験、障がい者介護に従事する日常、信仰する宗教のことなどをテーマにした 2nd アルバム『かっつん』を発表するまでに密着した、記憶の記録。

まとめ

(C)2019sardineheadpictures

兵庫県神戸市在住、躁うつを生きるラッパー、“小林勝行”。その創作=生活に密着したラディカル(徹底的)・ドキュメンタリー『寛解の連続』。

小林勝行という一人のラッパーの記憶は、いつしか神戸という街の記憶にオーバーラップし、絶望も希望も真剣に語るその表情は、鏡のように観る者を映し出していきます。

映画『寛解の連続』は2020年5月23日(土)より1週間限定有料配信、夏ごろに神戸・元町映画館にて上映です。

有料配信についての詳細は映画『寛解の連続』配信ページにてご確認ください。

関連記事

新作映画ニュース

映画『ブレッドウィナー』劇場公開日は12月20日に決定!世界各国で評価されたアニメの内容とは

家族のために髪を切り“少年”になった勇気ある少女の物語。 第90回アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネートをはじめ、アヌシー国際アニメーション映画祭観客賞・審査員特別賞・最優秀音楽賞受賞、アニメ界のアカ …

新作映画ニュース

金子大地&石川瑠華『猿楽町で会いましょう』あらすじとキャスト。未完成映画予告編大賞作品がクランクイン!

金子大地×石川瑠華のビタースイートな恋愛ストーリー 第2回「未完成映画予告編大賞 MI-CAN」にてグランプリを受賞し、映画の製作も決定された児山隆監督の『猿楽町で会いましょう』。 この度、金子大地と …

新作映画ニュース

フレデリック・ワイズマン映画『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』予告編解禁

ニューヨークがニューヨークであるために、なくてはならない町の今。 巨匠フレデリック・ワイズマンの“町ドキュメンタリー”の傑作。 映画『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』は、10月中旬、シアター …

新作映画ニュース

草彅剛と擬似親子役は新人女優の服部樹咲(みさき)!映画『ミッドナイトスワン』追加キャストとコメント紹介

片隅に追いやられて生きてきた二人が出会ったとき、命がけの愛が始まる。 切なき疑似母子(おやこ)のラブストーリー。 2020年9月25日に公開予定の映画『ミッドナイトスワン』。 2019年秋、都内・関東 …

新作映画ニュース

名作アクション映画『フレンチ・コネクション』『L.A.大捜査線/狼たちの街』2本緊急上映。ウィリアム・フリードキン作品を再びスクリーンで!

ウィリアム・フリードキン監督の映画『恐怖の報酬【オリジナル完全版】』は2018年11月24日(土)より、全国8劇場で日本初公開されました。 映画『恐怖の報酬【オリジナル完全版】』の初日・初回満員御礼企 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学