ジャニーズ事務所に所属していながらグループには属さず、俳優として活動している生田斗真。
ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス』でブレイクし、その後も数々のドラマや映画に出演しキャリアを積んできました。
2011年には主演した映画『人間失格』『ハナミズキ』でジャニーズ初となるキネマ旬報ベストテン新人男優賞、ブルーリボン賞新人賞を受賞しています。
そして、生田斗真の最新作『彼らが本気で編むときは、』がいよいよ2017年2月25日に公開となります!彼にとって転機となると思われるこの映画は、家族と愛の本質を映し出す感動のヒューマンドラマとなっています。
今回は最新作『彼らが本気で編むときは、』も含めて、生田斗真がこれまで出演してきた映画の中から絶対に見ておきたい5作品を厳選してお届けします!
CONTENTS
1.トランスジェンダーの女性役を演じた最新作『彼らが本気で編むときは、』(2017)
『彼らが本気で編むときは、』の作品概要
2017年の日本映画。監督は、『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子。出演は、生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦ほか。
第67回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品、ジェネレーション部門特別上映が決定しました。
『彼らが本気で編むときは、』のあらすじ
小学5年生のトモは、母のヒロミと2人暮らし。ある日ヒロミが男を追って家を出てしまい、一人きりになったトモは叔父のマキオの家に向かいます。
しかしマキオはリンコという恋人と暮らしていました。トモは、食卓を彩るおいしい手料理に安らぎを感じ、これまで感じたことのなかった家庭の温もりや母のように愛情を注いでくれるリンコに戸惑いながらも徐々に信頼を寄せていきます。
そしてリンコのある目標に向かって、トモとマキオも一緒に編み物をすることに…。
『彼らが本気で編むときは、』のおすすめポイント
『かもめ食堂』などで知られる荻上直子監督の最新作です。
この映画では、女性としてまっすぐ生きようとするトランスジェンダーのリンコと恋人のマキオ、そしてマキオの姪・トモが送る奇妙な共同生活が描かれています。
主演を務めた生田斗真は、今回トランスジェンダーの女性役という難役に挑んでいます。
今回の役を自ら「俳優としてのターニングポイント」とし、「こんなに難しい役と出会ったことはない」と語っています。
役作りのため実際にトランスジェンダーの方の話を聞いたり、女性の仕草などの研究をかさね、また編み物もかなり練習したそうです。
セクシュアル・マイノリティというと重くて難しい映画かと思ってしまいますが、「母と子」を爽やかに描いた心にじんわりと響く作品になっています。
2.荒戸監督をうならせた生田斗真の熱演は必見!『人間失格』(2010)
『人間失格』の作品概要
2010年の日本映画。監督は、『赤目四十八瀧心中未遂』の荒戸源次郎。出演は、生田斗真、伊勢谷友介、寺島しのぶ、小池栄子、石原さとみほか。
太宰治生誕100周年を記念して製作された文芸大作。
『人間失格』のあらすじ
議員の父親を持ち、津軽では有名な資産家の御曹司・葉蔵は人間関係がうまくいかず、周囲となじむためにわざと失態を犯して笑いを取るという偽りの自分を演じていました。
高校に入った葉蔵は遊び人の堀木や詩人の中原中也と出会い、酒や女におぼれる放蕩生活を送るようになり、しだいに虚しさを募らせていくのでした。
『人間失格』のおすすめポイント
大変有名な太宰治の小説「人間失格」が原作の映画です。
そして生田斗真が映画初出演にして初主演を果たした作品です。裕福な家に生まれ、誰もがうらやむほどの美男子・大庭葉蔵を演じています。
初主演にもかかわらず荒戸源次郎監督は“50年に一人の俳優”と認め、彼の演技には大絶賛だったそうです。
原作の世界観を壊さず、生田斗真の美しさや昭和の雰囲気を存分に感じられる作品です。
3.人気コミックの映画化!切ない純愛物語『僕等がいた 後篇』(2012)
『僕等がいた 後篇』の作品概要
2012年の日本映画。監督は、『ソラニン』の三木孝浩。出演は、生田斗真、吉高由里子、高岡蒼佑、本仮屋ユイカほか。
累計発行部数1000万部を突破する小畑友紀の人気少女漫画を実写映画化。同年『僕等がいた前篇』が公開されています。
『僕等がいた 後篇』のあらすじ
七海は大学に進学し就職活動をしていましたが、東京に引っ越した矢野と突然連絡が取れなくなってしまいます。
事情を知らない七海は矢野を待ち続けますが、矢野の家では実の母親と父の再婚相手が親権をめぐり争っていました。
その騒動で実の母親の精神状態が不安定となり、ついには自殺をしてしまいます。母親を殺してしまったのは自分だと責める矢野は七海の事を思いながらも、札幌で再開した高校の同級生・有里と一緒になります。
その後も苦しみながら待ち続ける日々が続き、ようやく数年後2人は再会を果たしますが…。
『僕等がいた 後篇』のおすすめポイント
大人気のマンガが映画化されて大ヒットとなった作品です。主演を務めた生田斗真、吉高由里子は、漫画のキャラクターそのままの雰囲気でとても似合っていますね。
生田斗真の綺麗さ・カッコ良さを堪能できる、ファンにはたまらない作品ではないでしょうか。
キュンとしてせつなくて、涙なしには見られないピュアなラブストーリーです!前篇と合わせてご覧下さい。
4.正義か悪か?カリスマ的ダーク・ヒーローを怪演『予告犯』(2015)
『予告犯』の作品概要
2015年の日本映画。監督は、『白ゆき姫殺人事件』の中村義洋。出演は、生田斗真、戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々ほか。
筒井哲也の人気コミックを実写化したクライムサスペンス。
『予告犯』のあらすじ
インターネット上に、新聞紙製の頭巾をかぶった男が登場する動画が投稿されます。その動画の中で彼は、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せない食品加工会社への放火を予告します。
警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野が捜査に着手するが、彼の予告通りに食品加工会社の工場に火が放たれてしまいます。
それを機に、予告犯「シンブンシ」による予告動画の投稿とその実行が繰り返され、やがて模倣犯が出没、政治家殺害の予告まで飛び出すなど社会現象を巻き起こしていきます。
『予告犯』のおすすめポイント
新聞紙を被った「シンブンシ」と名乗る予告犯の独特なビジュアルが話題となりました。
生田斗真は、今回このカリスマ的なダーク・ヒーローを演じています。
声や表情、目の演技が狂気的なのにカッコ良く、彼のいい味が出ていてとてもはまり役です。今までとはまた違った生田斗真を見ることが出来ますよ。
また、戸田恵梨香や鈴木亮平、濱田岳、荒川良々ら脇役たちの演技にも注目です。
サスペンス・人間ドラマ・ミステリー…さまざまな要素が詰まったエンターテイメント作品です。
5.生田斗真が体を張った最高の娯楽映画!『土竜の唄 香港狂騒曲』(2016)
『土竜の唄 香港狂騒曲』の作品概要
2016年の日本映画。監督は、『十三人の刺客』などで知られる三池崇史。脚本は、宮藤官九郎。出演は、生田斗真、仲里依紗、遠藤憲一、堤真一ら前作のキャストに加え、瑛太、本田翼、菜々緒、古田新太を新たに起用。
高橋のぼるの人気コミック「土竜の唄」を実写映画化したアクションコメディ『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』の続編。
第1回マカオ国際映画祭・特別招待作品。
『土竜の唄 香港狂騒曲』のあらすじ
犯罪組織・数寄矢会に潜入しターゲットを挙げる通称モグラの菊川玲二は、日浦組組長・日浦匡也と兄弟の契りを交わし、思いがけず日浦組若頭に就任します。
そのころ、正義感あふれるエリート警官・兜真矢が警視庁の組織犯罪対策部課長に就任し、玲二の逮捕に動き始めていました。
玲二は、最終ターゲットの数寄矢会会長・轟周宝からチャイニーズマフィア仙骨竜の撲滅、そして轟と娘のボディーガードの任務を命じられます。はたして彼はその任務を果たすことが出来るのか…?
『土竜の唄 香港狂騒曲』のおすすめポイント
前作に続き、生田斗真の金髪・不良っぷりを楽しめる作品です。
この作品の撮影中、寝ても疲れがとれなくなって病院に行ったという生田斗真。すると医者からは「アドレナリンが出すぎている」と言われたのだそう。過酷な撮影にかなり気合が入っていたのでしょうね。
映画は今どき珍しいほどハチャメチャで笑いどころも満載!生田斗真の振れ幅に驚かされるだけでなく、本田翼や菜々緒の過激な演技も見どころですよ。
まとめ
今や日本の若手実力派俳優の一人である生田斗真の映画を5作品ピックアップしてお届けしました。
どんな役も柔軟にこなし、作品ごとに全く違った表情や演技で見る人を楽しませてくれます。その高い演技力はアイドルであることを忘れてしまうほどですね。
どの作品も生田斗真の魅力を存分に味わえると思いますので、最新作を観る前にぜひ過去の作品を見て彼の演技に浸ってみてはいかがでしょうか。