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【ネタバレ】犬神家の一族(2006)あらすじ感想と結末の評価考察。なぜリメイク?市川崑監督が石坂浩二版金田一で再び描く横溝正史の名作

  • Writer :
  • 菅浪瑛子

1976年版『犬神家の一族』を市川崑監督がセルフリメイク!

名探偵金田一耕肋を主人公にした横溝正史の小説を1976年に映画化した市川崑監督が、30年の時を経て再映画化。


(C)2006 「犬神家の一族」製作委員会

昭和22年、信州諏訪・犬神財閥の当主佐兵衛が逝去。

犬神家の顧問弁護士である若林はその遺言書を巡って問題が起きると考え、探偵の金田一耕助に依頼します。しかし、金田一が諏訪に着いたその日、若林は何者かによって毒殺されてしまいます。

一族の遺言を巡って起きる血なまぐさい争いに巻き込まれていく金田一は犯人を見つけることができるのでしょうか。

1976年版と同じく、金田一耕助役に石坂浩二を起用し、大山神官役の大滝秀治や警察署長役の加藤武が前作同様の役で出演しています。

犬神家の一族には、松嶋菜々子、富司純子、松坂慶子、萬田久子をはじめ豪華なキャスト陣が顔を揃えました。

映画『犬神家の一族』(2006)の作品情報

【公開】
2006年(日本映画)

【監督】
市川崑

【脚本】
市川崑、日高真也、長田紀生

【原作】
横溝正史

【キャスト】
石坂浩二、松嶋菜々子、尾上菊之助、富司純子、松坂慶子、萬田久子、葛山信吾、池内万作、螢雪次朗、永澤俊矢、石倉三郎、尾藤イサオ、三條美紀、三谷幸喜、林家木久蔵、深田恭子、奥菜恵、岸部一徳、大滝秀治、草笛光子、中村玉緒、加藤武、中村敦夫、仲代達矢

【作品概要】
名探偵金田一耕肋を主人公にした横溝正史の小説を1976年に映画化した市川崑監督が、30年の時を経て再映画化。本作が市川崑監督の遺作となりました。

1976年版と同じく、金田一耕助役に石坂浩二を起用し、大山神官役の大滝秀治や警察署長役の加藤武が前作同様の役で出演しています。犬神家の一族には、松嶋菜々子、富司純子、松坂慶子、萬田久子をはじめ豪華なキャスト陣が顔を揃えたほか、那須ホテルの女中役に深田恭子、同じく那須ホテルの主人役に三谷幸喜が演じています。さらに、林家木久蔵の出演も。

1976年版で印象的だったメインテーマである大野雄二作曲の『愛のバラード』を本作でも使用しています。

映画『犬神家の一族』(2006)のあらすじとネタバレ


(C)2006 「犬神家の一族」製作委員会

昭和22年、信州諏訪。犬神財閥の当主である犬神佐兵衛が逝去します。顧問弁護士である古館恭三は、佐兵衛の遺言を預かっていましたが、その遺言を伝えるには、一族全員が揃っていないといけません。

佐兵衛は生涯正妻を持たず、母親の異なる3人の娘、松子、竹子、梅子がいました。それぞれ結婚し、子供がおり、長女松子の息子・佐清が戦地に向かって復員せず行方が分からなくなっていました。松子はそんな佐清の行方を探しにいきました。

その頃、古館と同じ法律事務所に勤めていた若林は、犬神家に何か恐ろしいことが起きるかもしれないと不安視し、私立探偵の金田一耕助に依頼します。

東京から諏訪にやってきた金田一は、近くにいた女性に「那須ホテル」の場所を聞きます。答えた女性は何と那須ホテルの女中・はるでした。

那須ホテルに案内された金田一が諏訪湖の方を見ていると、女性が1人でボートを漕いでいました。「犬神家の人ではないけれど、犬神家の屋敷にいる珠世さんですよ、綺麗な人です」とはるが説明すると、金田一は興味を持って双眼鏡でのぞきます。

すると、珠世が叫び声を上げます。何か事件が起こったようです。金田一は慌てて裏口から湖に出て、近くにあったボートで救出しにいきます。珠世の世話役の猿蔵も湖に飛び込んで救出に向かいます。

金田一は、珠世を救出すると猿蔵に、「ボートをそのまま岸に運んで調べるといい、誰かが細工して穴を開けたようだから」と言います。

金田一が珠世を救出して旅館に戻ると、客が来ていたので部屋に通したとはるに言われます。しかし、部屋に向かっても人の姿はなく、火のついたタバコが灰皿の上に置いてあるだけでした。

そこに、はるの叫び声が聞こえてきます。慌てて向かうと血を吐いて倒れている若林がいます。何者かによって毒殺されたのです。警察は当初、金田一を怪しんでいましたが、若林の手紙を見て疑いがはれます。

そして、古館によって改めて犬神家について調査してほしいと言われ、古館から犬神家の人々について話を聞きます。

その頃、竹子と梅子の元に「佐清と共に帰ってくるので、2人だけで裏口で出迎えてほしい」と松子から連絡がきます。裏口で待っていると、松子の後に現れたのは白の仮面を被った佐清でした。

佐清が揃ったことで、いよいよ佐兵衛の遺言が発表されます。その際に、古舘が本当に佐清かどうか確かめさせてほしいと言います。「母親の私が佐清だと言うのだから佐清本人です」と松子は怒り、「疑う人に顔を見せておやり」と言います。

佐清は戦地で負傷し、顔に大きな火傷を負ったのです。仮面を外し、その火傷した顔を見て竹子や梅子は悲鳴を上げます。火傷を負っていては本人と確認のしようがなく、古舘は佐清と認め遺言状を読み上げます。

「犬神家の全財産の相続権は野々宮珠世にある。ただし、野々宮珠世は、佐清、佐武、佐智の3人の中から1人選び、結婚することを条件とする」

佐兵衛の実の娘である松子、竹子、梅子に相続権がないことに3人は衝撃を受けます。その夫たちも呆然とします。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『犬神家の一族』(2006)ネタバレ・結末の記載がございます。『犬神家の一族』(2006)をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

少しでも財産を手に入れようと3人の娘たちはそれぞれ自分の息子を珠世と結婚させようと考えます。同時に、財産を巡って血生臭い事件が起きるのではないという予感を誰もがしていました。

竹子と梅子の息子である佐武、佐智は、佐清が偽物ではないかと疑っていました。そんなところに、神官から佐清の手形があると言われます。この手形と照合すれば、佐清が本物かどうか判明すると考えたのです。

松子は頑なに手形を取ることを拒否します。その最中皆が予想していた恐ろしい事件が起こってしまいます。犬神家の庭園に飾られた人形の一体の顔が佐武の生首にすり替えられていたのです。

事件が起きたこともあり、態度を一変させ松子は佐清の手形確認に応じると言います。佐清は皆が見ているとことで手形をおし、そのまま鑑定へと持っていきます。すると手形は合致し、佐清が本物であると証明されました。

その頃、近くの旅館に顔を布で隠した復員風の男が泊まりにきます。

佐智は珠世を呼び出し、強引に迫ります。そこに謎の男が現れ、佐智を気絶させます。そして猿蔵に電話をし、誰にもバレないように珠世を助けにくるように言います。

その後、佐智の姿が見えず犬神家の皆が探していると、離れた館の屋根の上にいる佐智が発見されます。首には琴の糸が巻かれていました。それを見た3姉妹は、犬神家に伝わる家宝の斧・琴・菊について語り始めます。

その家宝は、佐兵衛が愛したという女中・青沼菊乃と佐兵衛との間に生まれた子供・静馬にあげてしまったと言います。実の娘であると言うのに、佐兵衛に愛されなかった3人は嫉妬し、青沼菊乃と静馬の元に訪れ、痛めつけたことがあると言います。

これはその復讐なのではないかと3人は言います。それを聞いた金田一は、青沼菊乃と静馬について調べ始めます。

佐武と佐智が殺され、残るは佐清のみとなったことを受け、松子は「佐清と結婚するしかない」と珠世に言いますが、珠世は「その人は佐清ではありません」と言います。

そしてとうとう佐清まで殺されてしまいます。しかし、顔を隠した復員風の男が逮捕され、その人こそが佐清本人だと言うことが判明します。佐清は、佐武、佐智を殺したのは自分だと供述します。

金田一は、「殺したのはあなたではない、あなたは犯人を知っていてその人を庇っているんですね」と言います。金田一は、一つの答えに辿り着こうとしていたのです。

金田一は、犬神家の皆を集め、事件の真相を話し始めます。「殺した人と、その死体を細工した人間がいることが事件を複雑にしていました」と言い、佐智、佐武を殺したのは、青沼静馬ではなく松子であったと言います。

しかし、何の因果が佐清だと思っていた人物が青沼静馬であり、自分ではない誰かが自分になりすましたことを知った佐清が静馬に接触し、静馬に脅されて静馬の復讐の片棒を担ぐことになったと言います。

手形が佐清のものと一致したのは、静馬と佐清がその日だけ入れ替わっていたからなのです。佐清になりすましたのが静馬であったことを知った松子は静馬も殺します。

「自分でも分からず、誰かに操られているような感覚がありました」と言う松子に、金田一は「あなたは意図せず、佐兵衛さんの思うように行動してしまったのかもしれませんね」と言います。

更に松子は、「佐清の罪は重いのでしょうか」と聞きます。署長は「情状酌量の余地もあり、そんなに重い罪には問われないでしょう」と答えます。それを聞いた松子は安心した顔で、珠世に「佐清が出てくるまで待ってくれますか」と頼み、佐清に「珠世さんを犬神家の因果から自由にしてやりなさい」と言います。

そして、徐にタバコを吸い、そのまま倒れます。そのタバコは、若林を殺したのと同じく毒が入っていたのでした……。

映画『犬神家の一族』(2006)の感想と評価

名探偵金田一耕肋を主人公にした横溝正史の小説を1976年に『犬神家の一族』として市川崑監督が映画化。

角川映画の一作目として公開された『犬神家の一族』(1976)は、大ヒットを記録し、その後市川崑監督は、石坂浩二を主演に『悪魔の手毬唄』(1977)、『獄門島』(1977)、『女王蜂』(1978)、『病院坂の首縊りの家』(1979)と続け様に製作します

しかし、中でも『犬神家の一族』(1976)はストーリー以上に、生首や逆さまにされ、湖に浮かぶ足など、ビジュアルのインパクトが後世に大きなインパクトを与えました

数々のパロディーやオマージュに使われ、『犬神家の一族』(1976)の一族を見たことはなくても、湖に浮かぶ足や白い仮面をつけた佐清は知っている人も多いのではないでしょうか。

そんな『犬神家の一族』(1976)が30年の時を経て再び蘇ります。探偵の金田一耕助役は前作同様石坂浩二が務め、大山神官役の大滝秀治や警察署長役の加藤武が前作同様の役で出演しています。

更に、1976年版では犬神梅子役を演じた草笛光子が、2006年版では松子の琴の師匠役で出演しています。同じく、竹子を演じた三條美紀が2006年版では、松子の母・お園役で出演しています。

そのように前作と変わらぬキャラクターもいますが、多くのキャストが変わっています。昭和から平成へ、大きく変わったキャスト陣で印象的なのは、犬神松子、竹子、梅子の三姉妹でしょう。

子を失い取り乱す竹子と梅子の熱演には、松坂慶子、萬田久子の凄さを感じます。しかし、それ以上に凄みを感じたのは、松子を演じた富司純子でしょう。

松子は自分の子を思うあまり我を失い、越えてはならぬ一線を越えてしまいます。その茫然とした表情から、覚悟をし珠世に佐清を託し、自死を決意するまでの表情が見事です。展開を知ってから見るとよりその表情に惹きつけられるでしょう。

そして、我を忘れて何者かに操られているかのように人を殺める松子の背後には、死してもなお縛り続ける犬神佐兵衛の存在がいたことを、CGを用いた演出で見せています。

1976年版とストーリ展開は大きく変わらない2006年版ですが、CGを用いた演出は1976年版にはなかったものです。

更に1976年版はアナログであるが故のおどろおどろしさ、インパクトがありましたが、本作はまた違った恐ろしさが感じられます。

複雑に絡み合った血筋による因縁は面白く、ビジュアルのインパクトで楽しめるサスペンスであることに違いはありません。しかし、再映画化されたと言っても、1976年版とキャストが変わったこと以外大きな変更点がなかったのは、少し残念な部分でもあります。

『犬神家の一族』の一族を知らない世代には、新鮮な映画であったことに違いはないでしょうが、1976年版を知った上で見ると新キャストの演技以外の魅力が弱まってしまっているのは否めないのです。

それでも変わらぬ、ストーリーの面白さや金田一のどこかとぼけたようなキャラクター、豪華キャスト陣による演技には変わらぬ魅力があり、安定した面白さはあります。

まとめ

30年の時を経て市川崑監督がセルフリメイクした映画『犬神家の一族』(2006)。

1976年版にはなかったCGを使った演出が印象的ですが、代表的なJホラー『リング』(1998)、『呪怨』(2000)のヒロインを務めた松嶋菜々子奥菜恵が出演しているところも見どころの一つです。

松嶋菜々子は、犬神家の重要な鍵となる人物・野々宮珠世を演じています。珠世は犬神家の人間ではないはずなのに、屋敷に住み、犬神佐兵衛の遺言には全ての相続権を珠世に譲るとされていました。

その条件として珠世は、犬神佐兵衛の3人の娘である松子、竹子、梅子の息子と誰かと結婚することを提示されます。そんな中で起きる殺人事件によって珠世と犬神佐兵衛の関係性も明らかになっていきます。珠世は犬神佐兵衛の実の孫だったのです。

そして、珠世は佐清と思い合っていました。だからこそ、佐清が偽物だと勘付いたのです。1976年版に比べると2006年版の方が、珠世と佐清の恋愛関係をより強く描いているといえます。

そこに絡んでくるのが、奥菜恵演じる竹子の娘・小夜子です。小夜子は従兄の佐智と結婚を前提に交際しており、お腹には佐智との子供がいました。

そのため、珠世に佐智を選ばぬよう牽制します。しかし、当の佐智は、もともと遺産目当てで母の梅子に言われて交際しており、小夜子に遺産が相続されないと知ると珠世に迫るようになります。

そんなことも知らず、佐智が亡くなったことを知ると、小夜子は気が狂ってしまいます。お金に目が眩んだ親族の醜い争いの被害者とも言えるのが、小夜子、そして珠世なのではないでしょうか

遺産に目が眩み、我を忘れてしまった松子は、それら全てが犬神佐兵衛の狙い通りだったかもしれないと思い、愕然とします。そして、佐清と珠世には、犬神家の呪縛から解かれるよう願うのです。

松嶋菜々子が他に出演した、『リング』解説記事はコチラ→


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