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Entry 2019/08/31
Update

映画『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』ネタバレ感想と評価レビュー。衝撃の事件を犠牲者の側から描く

  • Writer :
  • 増田健

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で注目を集める、あの事件が映画化された!

ハリウッドを震撼させた事件から50年、今再び注目を集めるシャロン・テート殺害事件

“マンソン・ファミリー”に焦点を当てた映画は多数存在しますが、犠牲者である、シャロン・テートの視点で描かれた作品が公開されました

ロマン・ポランスキー監督作品『吸血鬼』に出演、監督と恋に落ち、1968年に結婚したシャロン・テート

その後彼女は夫とハリウッドの豪華な邸宅で暮らし、子供を身ごもり幸せの絶頂にいました。

しかし彼女は自分の知らぬ所で、恐るべきカルト集団に目を付けられていたのです。

惨劇の犠牲者となったシャロン・テート。事件は世間を震撼させただけではなく、一つの時代の終焉を告げる事にもなります

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映画『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』の作品情報


(C)2018 Cielo Tate Island, LLC

【公開】
2019年(アメリカ映画)

【原題】
The Haunting of Sharon Tate

【監督・脚本・製作】
ダニエル・ファランズ

【キャスト】
ヒラリー・ダフ、ジョナサン・ベネット、リディア・ハースト

【作品概要】
チャールズ・マンソン率いるカルト集団、“マンソン・ファミリー”に殺害された女優・シャロン・テート。その事件を被害者の側から描く、サスペンス・ホラー映画。

監督は『ハロウィン6 最後の戦い』『隣の家の少女』の脚本を手がけたダニエル・ファランズ。ドキュメンタリー映画『HIS NAME WAS JASON 「13日の金曜日」30年の軌跡』を監督し、「13日の金曜日」シリーズの歴史を紹介したホラー映画通です。

また「悪魔の棲む家」シリーズを生んだ、「アミティヴィルの恐怖」の原因とされる、あの家で実際に起きた“デフェオ一家殺害事件”映画化した、『悪魔の棲む家 REBORN』を監督でもあります。

本作でシャロン・テートが演じるのは、エグゼクティブ・プロデューサーも務める、ヒラリー・ダフ。センセーショナルな事件が、50年目の今甦る…。

映画『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』のあらすじとネタバレ


(C)2018 Cielo Tate Island, LLC

“私たちの見るもの、見られるものは全ては、夢の中の夢なのか” エドガー・アラン・ポーの詩「夢のなかの夢」の一節を紹介して、映画は始まります。

1968年8月1日、インタビューで心霊体験があると答えたシャロン・テート(ヒラリー・ダフ)。彼女は夫、ロマン・ポランスキーと暮らす新居を紹介します。

かつてリリアン・ギッシュ、ケーリー・グラント、最近まで音楽プロデューサーのテリー・メルチャーが住んでいた、ロサンゼルス・シエロ・ドライヴ10050番地の、豪華な邸宅だと語るシャロン。

彼女はこの新居でも、夜中に奇妙なものを見た、と告白します。寝室の前に立っている男の姿、そして居間で縛られ倒れた2人の姿。それは友人のジェイ・セブリング(ジョナサン・ベネット)と私で、2人とも喉を切り裂かれていた、と話します。

その1年後、TVのニュースはこの邸宅で、妊娠8ヶ月のシャロン・テートを含む、5名が殺害されたと伝えていました。そして事件は、チャールズ・マンソンの指示で行われたと語る、“マンソン・ファミリー”のメンバー。

事件の3日前の1969年8月6日、シャロン・テートは、ハリウッドセレブのヘアドレッサーであるジェイ・セブリングの運転する車で、自宅に戻ります。

到着したシャロンを迎えたのは、アビゲイル・フォルジャー=ギブ(リディア・ハースト)と、そのパートナーのヴォイテック・フライコウスキー。2人もポランスキー夫妻の友人で、今はこの邸宅で暮らしています。

久々に自宅に戻ってきたシャロンは、飼い犬と再会します。夫のロマン・ポランスキーは、映画『イルカの日』の脚本を、ロンドンで執筆中で不在でした。

ポランスキーは友人たちに、身重の彼女を支えてくれる事を望み、この邸宅で暮らす事を許していました。シャロンは自身の新作映画について語り、4人は楽しく過ごします。

小さな偶然の積み重ねが、友人たちとの出会いを生み、自分の今を築いたと話すシャロン。人生は予め決められた計画なのか、それとも運命は変える事が出来るのかと、疑問を口にします。

そんな彼女にギブは、幸せの絶頂にあるあなたには、この人生しかないと答えます。

しかしシャロンは、夫の浮気を疑っていました。彼は私に嘘をつき、私は信じるふりをする。そんな心境をジェイに打ち明けるシャロン。

4人がゲームに興じていると、何者かが尋ねてきます。対応したヴォイテックは、現れた男にこの家にテリーはいない、今はポランスキー夫妻の家だと説明し、追い返します。

ヴォイテックは、チャールズ何とかと名乗る男が来たと、一同に伝えました。

その夜、眠っていたシャロンは、怪しい物音に気付き邸内を調べます。何者かが玄関のドアをノックし、ドアを開けた際に飼い犬が飛び出します。

ドアの外には何者かが残した、テリーに宛てた包みが残されていました。

1969年8月7日。目覚めたシャロンにギブとヴォイテックは、あなたを世話するためにここにいる、と話します。しかしシャロンにはその態度が不満でした。

昨夜現れた男について訊ねられたヴォイテックは、シャロンの留守中、あの男と取り巻きの女たちを、邸宅に引き入れた事を認めます。

邸宅を友人たちに解放するのは、シャロンとポランスキー2人が決めた事でしたが、ギブとヴォイテックの、勝手な振る舞いに怒りを覚えるシャロン。

気を取り直し、ギブと散歩に出たシャロンを、怪しげな2人組の女が抜き去ります。その後シャロンは、死体となった飼い犬の姿を見つけます。

犬の死体はヴォイテックと、シャロンの見知らぬ若者が庭に埋めました。その若者はスティーヴン・ペアレントと名乗り、今までいた管理人のウィルに代わり働いていました。

近くのトレーラーハウスに住んでいると語るスティーヴン。戸惑いながらも、シャロンは彼の態度に好感を持ちます。

邸宅に入ったシャロンは、ポランスキーの部屋に入ります。そこにオープンリールデッキがありました。

彼女がデッキにかかったテープを再生すると、男が歌う曲が流れてきます。そして周囲にはテリーと書かれた、テープの入った袋が無数にある事に気付き、不安に襲われるシャロン。

邸宅に現れたジェイに、シャロンは不満を打ち明けます。部屋の模様を変え、怪しげな男とその信奉者を引き入れ、断りなく管理人を変えたギブとヴォイテックに、怒りを覚えていました。

ポランスキーが戻って来れば、2人を追い出せばいい、と答えたジェイ。それに対し運命は変えられないと思う、とシャロンは力なく呟きます。

ジェイは運命は変えられる、無数の選択枝があると答えます。何かあれば駆け付けると言って、彼女を励ますジェイ。

その夜、邸宅に何者かが侵入します。オープンリールデッキから流れる音楽に気付いたシャロンは、それを止めに向かいます。

そこには、男が立っていました。シャロンの友人も侵入者に気付きます。お前は誰だ、と訊ねられた男は答えます。俺は悪魔だと。

以下、『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』ネタバレ・結末の記載がございます。『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2018 Cielo Tate Island, LLC

居間で縛られるジェイとシャロン。ジェイは身重のシャロンをかばおうと叫びますが、侵入者に襲われ絶命します。

シャロンはギブとヴォイテックに逃げるよう促し、2人は外へと逃れますが、庭でメッタ刺しにされ殺されます。

シャロンはお腹の子供だけは救うよう懇願しますが、侵入者は彼女の体に容赦なくナイフを突き立てます。

悲鳴を上げ目覚めたシャロン。友人たちは悪い夢を見たのだ、となだめます。

1969年8月8日。シャロンの身を案じた友人たちは、ポランスキーに連絡を取ろうとしますが、捕まえられずにいました。

シャロンは幻覚を見ますが、友人たちは昨晩の夢を含め、彼女が精神的に参っていると判断します。不安を訴えるシャロンに、皆は彼女を守っていると答えます。

何から守っているの、というシャロンの問いに、彼らは妊娠中に神経が参った、彼女自身から守っていると答えます。その返事に言葉を失うシャロン。

ヴォイテックは彼女の留守の間に、チャールズとそのファミリーと名乗る者が、何回か現れたと説明します。邸宅の前の住人、音楽プロデューサーのテリー・メルチャーに会いたいと、彼らは訴ていました。

シャロンを不安にさせない様、テープをポランスキーの部屋に置いたと説明するヴォイテック。しかしチャールズ一味が私たちと赤ん坊を殺す、と叫ぶシャロンの姿は、友人たちには精神的に不安定だとしか思えません。

外に出たシャロンはスティーヴンに、オープンリールデッキを調べてもらいます。チャールズの歌を逆再生すると、“ヘルター・スケルター”と呪文のようにつぶやく、サブリミナルメッセージが入っていると気付くスティーヴン。

恐怖に怯え、部屋に閉じこもったシャロン。そこにポランスキーから電話がかかってきます。夫に不安を訴える彼女を幻覚が襲います。やがて夫の声は、繰り返される“ヘルター・スケルター”の言葉に変わります。

悲鳴を上げるシャロン。全てはスティーヴンのトレーラーハウスで見た夢でした。スティーヴンに宥められたシャロンは、赤ん坊が生まれようとしている事に気付きます。

慌てて救急に連絡しようとしたスティーヴンは、電話線が切られたと気付きます。前夜夢で見た、“マンソン・ファミリー”の襲撃が始まったと知ったシャロンは、スティーヴンと共に車で逃げようと試みます。

しかし2人は、襲撃者の男に銃撃されます。何とか邸宅に逃れたシャロン。銃撃の音で、友人たちもシャロンの語った悪夢が、現実になったと悟ります。

邸宅に侵入する、“マンソン・ファミリー”の1人の男と2人の女。男は俺は悪魔だと呟きます。またしてもシャロンとジェイはロープで縛られます。

しかし今回は皆が抵抗を試みます。ギブが立ち向かった隙に縛られた2人も反撃し、ジェイとギブは1人の女を倒します。ヴォイテックはもう1人の女と格闘、浴槽に沈め息の根を止めます。

トレーラーハウスに戻ったスティーヴンは、無線機を使い警察への連絡を試みますが、残る男が現れます。身をかくした彼はシャベルで反撃、男を打ちのめします。

外に逃れ出た男は、銃をシャロンに奪われます。地を這う男にシャロンは銃を向け、銃弾を浴びせて倒します。

運命の日、8月9日の朝がやって来た時、5人は傷付いていたものの無事でした。

5人は支え合いながら庭に出て、シャロンを残した4人は、シエロ・ドライヴ10050番地の敷地の外へと出て行きます。シャロンは改めて、邸宅の方を振り返ります。

振り返った庭先には、ジェイ、ギブ、ヴォイテック、スティーヴンの遺体が並んでいました。もう1つ、顔までシーツを被せられた遺体に、呆然と近寄って行くシャロン。

シャロンがシーツをはがすと、現れたのは彼女自身の顔でした。

邸宅の敷地内には、数多くの警官が動いていました。そして敷地を囲うフェンスの外には、記者たちが集まっています。誰もシャロンに、そして4人の友人に気付きません。

シャロンは警官と記者の間をすり抜け、敷地の外へ出ると、待っていた4人と合流します。

冒頭のインタビューの続きが流れます。シャロン・テートは最後にこう語りました。

私はおとぎの世界に住んでます。全てがバラ色に見えるメガネを通し、世界を見ています。

これからも、ずっと…。

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映画『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』の感想と評価


(C)2018 Cielo Tate Island, LLC

今だ語られる50年前の事件

華やかなハリウッドの邸宅で起きた惨劇。凶行を行ったカルト集団。チャールズ・マンソンの名は悪のアイコンとして、今もサブカルチャーの世界に君臨しています

ベトナム戦争の激化、公民権運動の高まりが社会をつき動かしていた1960年代後半。同時にそれらに対するアンチテーゼとして、1967年より“サマー・オブ・ラブ”がムーブメントとなります。

このヒッピー文化が先導したカウンターカルチャーは、サイケデリック・ロックを生んだだけでなく、その信奉者には、愛と平和を基盤とした、世界の変革を確信させるものでした

“サマー・オブ・ラブ”を信じた若者は、コミューンを作り集まります。そこはフリー・セックスと、マリファナやLSDがはびこる場所。やがて治安悪化を口実に、公権力からの弾圧が始まります。

それまでミュージシャンを目指すも社会に適応できず、人生の大半を刑務所で過ごしていたチャールズ・マンソン。

出所した彼は、この時代の潮流を利用し、LSDを用いて少女を洗脳、彼女らに男性を誘惑させ信者にし、カルト集団の指導者して君臨します

“マンソン・ファミリー”は悪名名高い事件を起こし、それと同時期に“サマー・オブ・ラブ”は終焉を迎えます。時代の区切りとして、この事件は深く記憶される事になりました

繰り返し映像化された事件

社会に衝撃を与えた事件は、今までに何度も映像化されています。

マンソン裁判の検事、後に作家となったヴィンセント・バグリオーシの著書、「ヘルター・スケルター」が、1976年テレビ映画化されます。日本では翌1977年、劇場公開された作品です。

参考映像:『ヘルター・スケルター』予告編(1977年日本公開)

この作品でチャールズ・マンソンを演じたスティーヴ・レイルズバックは、後にトビー・フーパー監督の『スペースバンパイア』に主演、猟奇殺人鬼エド・ゲインを描いた作品『エド・ゲイン』を自ら製作・主演し、ジャンル映画の顔として活躍しています。

裁判で死刑判決が下されたチャールズ・マンソンは、その後カリフォルニア州が死刑制度が一時的に廃止された影響で、終身刑に減刑されます。

その結果、獄中のマンソンを信奉する者も現れます。こうしてマンソンはアメリカン・ポップカルチャーの汚点、そして悪の象徴として注目を浴び続けます

この後もマンソンと、“マンソン・ファミリー”を題材にした映画やドラマは作られ続け、ミステリー小説や犯罪ドラマに大きな影響を与えました。

事件発生から50年を迎える今、クエンティン・タランティーノ監督作品、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が公開。同じ題材の映画は、本作以外にも製作されました。

参考映像:『チャーリー・セズ マンソンの女たち』予告編(2019年日本公開)

『チャーリー・セズ マンソンの女たち』は、“マンソン・ファミリー”のメンバーに焦点を当てた映画です

また映画監督、ロマン・ポランスキーを語る際に、この事件は欠かせない存在です。ポーランド出身のユダヤ系の彼は、ナチスが作ったユダヤ人ゲットーから脱出し、辛くも生き延びますが、母親はアウシュビッツで虐殺されます

シャロン・テート事件後の1977年、少女への淫行疑惑で逮捕。釈放後国外逃亡し、今も逃亡犯としてアメリカに入国出来ないポランスキー。その後海外で創作活動を続け、映画監督として巨匠の地位を築きます。

ポランスキーを擁護する者は、彼の少年時代の体験と、シャロン・テート事件が彼に与えた影響を語ります。しかし彼に対する批判の声は根強く、近年“#MeToo”運動の高まりと共に、ポランスキーは2018年、アメリカの映画芸術科学アカデミーから除名されます

この様にマンソン、“マンソン・ファミリー”、ポランスキーを語るのに、欠かせない存在のシャロン・テート事件。しかし最も語られていない人物がいます。

それは事件の犠牲者たち、シャロン・テート本人についての物語でした

シャロン・テート最後の日々を大胆に脚色・ドラマ化

ダニエル・ファランズ監督は、あえて犠牲者たちの物語を、事実に沿った形で描かず、大胆な創作を加えて描きました。

当事者が全員死亡している“デフェオ一家殺害事件”を、大胆に『悪魔の棲む家 REBORN』として映画化した手法の、発展形といえる映画です

映画化された『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』のスタイルは、賛否両論呼ぶものとなっています。

シャロン・テートの実妹、デブラ・テイトはこの映画を強く非難しています。このような形で商業映画化に反発するのは、心情的に理解できますし、同様の批判が多数あります。

更に本作は劇中で、チャールズ・マンソンが歌う曲、「CEASE TO EXIST」を使用しています。何とも大胆としか言いようがありません

一方ホラー・ファンタジー系の雑誌・媒体などに、作品を好意的に評価したものもあります。実際の事件をベースにしながら、展開に捻りのある物語を創造した点を認めたのでしょう。

まとめ


(C)2018 Cielo Tate Island, LLC
『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』、また同テーマの作品を見る手助けに、実際の事件を少し解説しましょう。

信者をドラック漬けにして、カルト集団を作り上げたチャールズ・マンソン。この事件に先立つ1969年7月25日、最初の殺人としてドラックの売人を殺害。その後別件でファミリーのメンバーが逮捕されます。

警察の捜査の目をそらす為、自分を音楽デビューさせなかったと信じる人物への、恨みを晴らすことも兼ねて、ハルマゲドンと信者を煽り、シャロン・テートの邸宅を襲ったマンソン。シャロンには、まさにとばっちりの悲劇です

マンソンは自分の手を汚しません。8月9日のシャロン・テート殺害を実行したのは、ファミリーの男1人、女3人(うち1人は見張り役)。本作に登場した実行犯が男1名に女2名、マンソン不在の理由はここにあります。

事件が大々的に報じられ、有頂天になったマンソン。ハルマゲドンを現実にすべく、翌8月10日に適当に選んだ大邸宅に、マンソン自ら指揮して侵入、2名を殺害します。この時も自分の手を汚さず、信者に実行させています。

8月16日、別件で逮捕された“マンソン・ファミリー”。ここから事実が暴露してゆきます。

今だチャールズ・マンソンを、神格化する方もいる様ですが、実態はひがみ根性を持つ人物が、実利と妄想で行動しただけ。

シャロン・テート以上に、その前後の事件の犠牲者が、話題にならないのも悲しい事実です。人間、殺されて良い事はありません。

少し脱線したので、映画の話題に戻します。本作で語られている映画『イルカの日』。当時ロマン・ポランスキー監督作品として、準備が進んでいました

しかし事件を受け監督は降板、1973年にマイク・ニコルズ監督作品として完成します。

そしてシャロンが「12の椅子、13の椅子になるかも」と語っていた、彼女の次回作は『扉の影に誰かいる』『白い家の少女』の、ニコラス・ジェスネル監督作品『12+1(別タイトルThe Thirteen Chairs)』

1969年の映画で、シャロン・テートの遺作となり、セリフ通りオーソン・ウェルズも出演しているコメディ映画です。

映画の過去作にこだわる、ダニエル・ファランズ監督らしいセリフの挿入でした


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