2017年7月15日からカリテ・シネマコレクションにて上映される映画『ウィンター・ドリーム 氷の黙示録』。
氷に覆われた2307年の未来の地球を舞台に、ミュータントと人類が繰り広げる死闘を描いた近未来SFアクション。
絶対零度の荒涼とした白い風景は、呪われた黒い血を持つミュータントに対して差別的な偏見を持つ人類の心を凍らせ圧倒させる!
CONTENTS
1.映画『ウィンター・ドリーム氷の黙示録』の作品情報
【公開】
2017年(アメリカ映画)
【監督】
ジョーイ・カーティス
【キャスト】
ポール・シドゥ、アリエル・ホームズ、ブランデン・コールス、ケルシー・ワトソン、ブラッド・ポッツ、ティモシー・リー・デプリースト
【作品概要】
氷上での人類とミュータントの闘いを描いた近未来SF映画。演出を果たしたのは『ブルーバレンタイン』で脚本を担当したジョーイ・カーティス監督。
新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2017/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」(17年7月15日~8月18日)で劇場公開。
2.映画『ウィンター・ドリーム氷の黙示録』とは?
今作で初めて監督を務めるのは2010年に制作され、サンダンス映画祭やカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された『ブルーバレンタイン』の脚本家のひとり、ジョーイ・カーティス監督。
2014年の東京国際映画祭でグランプリと最優秀監督賞をw受賞した『神様なんかくそくらえ』などのアリエル・ホームズも出演を果たした映画です。
ジョーイ・カーティス監督自ら、「やりずぎ⁉︎」という過酷なロケ現場は、極寒のバッファロー平原とこれまで撮影許可の下りなかったキングス・キャニオン国立公園の洞窟で行われました。
過酷な環境での撮影が映画に強いリアリティを与えた作品となっています。
脚本を構想してから約4年の長期に渡る制作現場を経て、完成した『ウィンター・ドリーム氷の黙示録』は、LAインディー映画祭2016にてプレミアム上映され最優秀賞監督賞受賞をはじめ、数々の映画祭で上映をされて行きました。
バッファロー国際映画祭、ボストン・サイエンスフィクション映画祭、ハリウッド・リール・インディペンデント映画祭、オーランド映画祭で最優秀作品賞ほか受賞するなどしています。
3.映画『ウィンター・ドリーム氷の黙示録』のあらすじ
紀元2307年の地球氷河期…。
凍りつき氷に覆われた地上から逃れた人類は、地下での生活を余儀なくされていました。
そこで高機能性ミュータントを開発した人類は、彼らにか孤高な労働を押し付けて働かせていたのです。
しかし、ある日、その状況下から2人のミュータントが裸で地上に脱走したことで事態は一変します。
彼らを殺傷しようと追いかけた人類側の部隊は、ミュータントのひとりの狙撃に成功したものの、もう1名を見失い逃してしまいます。
やがて、人類に反旗を翻し、蜂起したミュータントたちを殲滅するため、トラジャン将軍は精鋭特殊部隊スパルタン7を召集。
Dデッドゾーンと呼ばれるミュータントたちが潜む危険地帯に足を踏み入れた彼らであったが…。
果たして人類に反旗を翻したカリスマ的なリーダーASH-393とは何者なのか?
また、数々の戦線でミュータント・キラーとして戦ってきたビショップの行く末は?
さらにミュータントに命を奪われたビショップの妻マーラの過去とは?遂にビショップとASH-393の決戦に臨むが…。
4.映画『ウィンター・ドリーム氷の黙示録』の感想と評価
この作品の見どころはズバリ!過酷な撮影現場であった極寒のロケ撮影です。
「氷に覆われた未来2307年の地球」という舞台の再現に説得力を持たせることに成功した点ではないでしょうか。
繰り広げ得られるミュータントと人類の死闘を活写した撮影はジョーイ・カーティス監督はじめ、原案とエグゼクティブプロデューサーも担当したポール・シドゥの尽力です。
近年のSF映画といえば、踏んだんに盛り込まれたCG技術のオンパレード。もはや最先端のCG技術に驚きはあるものの、真の意味で新鮮さは持ち得てはいるのでしょうか。
多くのマニア的なSF映画ファンであれば、必ずや心の底に“B級SF映画”という愛すべきフロンティアスピリッツを持っていますよね。
あの伝説的なSF映画『スター・ウォーズ』さえも、かつては、B級スペース・オペラであったはずです。
それも残念なことに今ではミッキーやドナルドととも遊ぶディズニーのファンタジー映画になってしまいました。
かつて、『スター・ウォーズ』に登場したダスターボックス内の廃棄の泉や、ジャバザハットのヨダレに胸踊ったあなたなら、今作『ウィンター・ドリーム氷の黙示録』はオススメ作品です。
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)
きっと、1980年に公開された『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の「氷の惑星ホスの雪上シーンの戦い」が、ただただ、雪上なだけで格好良かったアレをダブルイメージするかもしれませんね。
また、それはテレビ東京(東京12チャンネル)が、私やあなたを映画ファンへと育ててくれたB級映画の醍醐味だともいえるでしょう。
かつての“2時のロードショー”のファンなら見逃せない作品!それが映画『ウィンター・ドリーム 氷の黙示録』なのです!
また、過去にも人類を凌駕しようとしてきた新たなる敵は、SF映画の歴史の中で、時代ととも欠かせないモチーフになっています。
1953年の『宇宙戦争』、1968年の『猿の惑星』、1936年の『ウエストワールド』、1982年の『ブレードランナー』、1997年の『スターシップトゥルーパーズ』など、宇宙人、猿、ロボット、レプリカント、昆虫型宇宙生物とあらゆる敵があげられます。
過酷な撮影現場を課して決行して映像に収めた、荒涼した氷の大地と対比的な黒い血が流れるミュータントたちに注目しましょう。
4.まとめ
さて、近未来SF映画『ウィンター・ドリーム 氷の黙示録』に登場する小道具には、未来の銃火器やドラッグアイテム、また、ホログラムも登場しますので、アイテム好きはチェックを忘れずに!
また、なぜかいくつかの要所にはハングル文字が登場します。今作を見ながら個人的にはポン・ジュノ監督の2013年作品『スノーピアサー』の世界観にオマージュ?とかヘリクツで納得していました。
このようなことこそがB級SF映画マニアを堪能させてくれるはずですね。
さて、『ウィンター・ドリーム 氷の黙示録』(原題:2307:WINTER’S DREAM)は、東京・新宿シネマカリテにて開催される「カリテ・シネマコレクション」期間に上映されます。
【『ウィンター・ドリーム 氷の黙示録』の上映スケジュール】
7/16(日)13:00〜
7/17(月・祝)10:00〜
7/18(火)16:00〜
7/20(木)18:30〜
7/22(土)14:20〜
【新宿シネマカリテ】
住所:東京都新宿区新宿3丁目37−12 新宿NOWAビル
TEL:03-3352-5645
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