映画『リディバイダー』は、2018年6月9日(土)より新宿シネマカリテ他にて全国順次公開。
現実世界VS複製世界、そこで生き残るのはひとつ⁈
映画『美女と野獣』で野獣役を演じたダン・スティーヴンス主演で贈る、「FPS映像」で描いた体感型SFクライシスムービー!
CONTENTS
映画『リディバイダー』の作品情報
【公開】
2018年(イギリス映画)
【原題】
REDIVIDER
【監督】
ティム・スミット
【キャスト】
ダン・スティーヴンス、ベレニス・マーロウキャスト、ティゴ・ヘルナント、チャリティー・ウェイクフィールド、バス・カイザー
【作品概要】
映画『美女と野獣』やドラマ「レギオン」シリーズで知られるダン・スティーブンスを主演に、主人公ウィルの一人称視点という表現手法を取り入れた取り入れて描くSFアクション映画。
ダン・スティーブンス(ウィル役)のプロフィール
参考映像:『ザ・ゲスト』(2014)
ダン・スティーブンスは、1982年10月10日生まれのロンドンのクロイドン出身の俳優。ケンブリッジ大学で英文学を専攻。
伝統あるコメディサークルであるフットライツのメンバーでもあっイギリスのロンドン南部クロイドン出身。
ゴールデングローブ賞を受賞したドラマ『ダウントン・アビー』のマシュー・クローリー役として、一躍知名度をあげます。
その後、主演作となる『ザ・ゲスト』(2014)、『ナイトミュージアム/エジプト王の秘密』(2014)、『靴職人と魔法のミシン』(2014)などの出演で確実にキャリアを積み上げます。
2017年にヒットとなった『美女と野獣』で、野獣役を演じて世界的なブレイクを果たします。
また、「X-MEN」シリーズのスピンオフとしては初めてのテレビドラマ「レギオン」シリーズで、主演に抜擢されるなど、今最も注目される俳優の1人です。
ベレニス・マーロウ(アビゲイル役)のプロフィール
参考映像:『5時から7時の恋人カンケイ』(2014)
ベレニス・マーロウは、1979年5月19日生まれのフランスのパリ出身の女優。
「ジェームズ・ボンド」シリーズの映画23作目の『007 スカイフォール』(2012)で、ボンドガールのセヴリンを演じました。
また、主な出演作には、アントン・イェルチンと共演した『5時から7時の恋人カンケイ』(2014)や、侵略SFアクション『リヴォルト』(2017)。
さらに、テレンス・マリック監督の映画『song to song (原題)』(2017)などにも出演。
映画『リディバイダー』のあらすじ
エネルギーの枯渇が大きな問題となっている近未来。
人類はコピーしたもうひとつの地球「エコーワールド」からエネルギーを得ることで、問題を解決しようとしていました。
しかし、2つの世界をつなぐタワーの暴走により各地で異常事態が発生。
地球は崩壊の危機に陥ってしまいます。
人類は元NASAのパイロットのウィルをエコーワールドへと送り込むが、そこには荒廃した世界が広がっていた…。
*現実の地球と地球をコピーして作り上げた複製世界が舞台となり、現実の地球では一般的な客観映像を用いており、また、複製世界では主人公の一人称映像が用いられているのが特徴。
映画『リディバイダー』の感想と評価
異なる2つ世界を視点に特徴をつける
本作『リディバイダー』の見どころは、何と言っても現実の地球と、それをコピーした地球である「エコワールド」がそれぞれ異なった視点で描かれるといる点です。
現実の地球は“一般的に見られる映画”のような客観的視点による映像で描かれており、主人公やその他の登場人物、景観を一望する客観的な視点でストーリーを見せていきます。
それに対して、エコワールドでは、主人公ウィルの見た目という「FPS視点」になっています。
FPS視点による感覚的な映画といえば、すぐに思いつくのはゲーム体験があげられるでしょう。
また、よく映画で使用されるのはホラー映画です。
登場人物の見た目の視点により、“何かが飛び出してくるのではないか”という恐怖心を煽る場面で見られることがあります。
その他にも視点に特化した作品といえば、次のようなものがありましたね。
他にFPS視点で作られた映画は?
参考作品:映画『ハードコア』(2017)
イリヤ・ナイシュラー監督の映画『ハードコア』です。
サイボーグ化された男が、愛する妻を救う壮絶な戦いに身を投じた姿を、主人公の「FPS視点」のみで描いたアクションです。
イリヤ監督が制作したプロモーション映像をインターネットで公開、それを視聴したユーザーたちから大きな反響と指示をされ、クラウドファウンディングによる長編映画化が実現した作品です。
また、2015年トロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門でプレミア上映され、ピープルズチョイス・ミッドナイトマッドネス賞を受賞したことでも知られています。
また、映画にもいろいろあって、主観的映像ではなく、客観視のみで作られた映画もありました。
登場人物の一人称視点ではない特徴的な映画とは?
参考作品:『LOOK』(2007)
人間の主観的でない映像といえば、何を思いつきますか?
答えは防犯カメラの映像です。
アダム・リフキン監督の『LOOK』(2007)は、監視社会という問題提起をテーマに作られた作品で、防犯カメラから撮影された映像のみでストーリーを進行させていきます。
防犯カメラとはいえ、固定されたフィックス撮影だけではなく、防犯機能という監視を目的にしていることから、人物へのクローズ・アップやパン撮影もある映画でした。
そんなので映画は作れるのかと疑問を覚えるかもしれませんが、監視社会の昨今から言えば、街中に設置されたカメラの台数がいかに多いかといという実験的であり、見事な問題定義となっています。
さて、傍に逸れた話を本作『リディバイダー』に戻しましょう。
近未来の地球ではエネルギー枯渇の危機に直面。
人類はコピーしたもう一つの地球であるエコーワールドを創り出します。
そこから資源を調達することにより、問題危機を打開しようとしますが、地球とエコーワールドを繋ぐ巨大タワーの暴走によって、地球は崩壊の危機に陥ってしまう。
本作では、『ハードコア』や『LOOK』は違った様子で「視点」というものが扱われた映画です。
現実とコピーの2つの地球という物語設定により、視点にこだわりを見せて描くSFアクション作品です。
このコピーされた世界の「FPS視点」は、ゲームやVR好きな人には見どころになるはずでし、映画のカメラや視点に興味のある人にとっても、興味深い作品かもしれません。
元NASAのパイロットであるウィルは、巨大タワーの暴走の原因を探るため、エコーワールドに送り込まれるが、そこで彼(あなたかな?)が見たものは…、ぜひ、要注目です!
本作を公開する劇場情報
【関東地区】
東京 新宿シネマカリテ 6月9日(土)~
【中部地区】
愛知 シネマスコーレ 6月16日(土)~
【近畿地区】
大阪 なんばパークスシネマ 6月16日(土)~
大阪 シネ・リーブル梅田 6月16日(土)~
まとめ
現実世界VS複製世界で生き残るのはひとつなのか⁈
ダン・スティーヴンスも主演で贈る、最新鋭FPS映像で描く体感型SFクライシスムービーです。
映画『リディバイダー』は、2018年6月9日(土)より新宿シネマカリテ他にて全国順次公開。
ぜひ、お見逃しなく!