瞬間移動能力を持つ男vs彼を悪とみなす組織の戦いを描いたSFアクション!
ダグ・リーマンが監督を務めた、2008年製作のアメリカのSFアクション映画『ジャンパー』。
「行き先、無制限。この自由に、未来はあるのか?」
父親と2人暮らしをしている少年が、ある日突然瞬間移動能力に目覚め、やがて銀行の金庫室から大金を盗み出してしまう姿とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。
突然得た能力を利用して世界を飛び回る少年と、そんな彼を悪とみなす組織がアクロバティックな戦いを繰り広げていく、アメリカのSFアクション映画『ジャンパー』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。
映画『ジャンパー』の作品情報
(C)2008 TWENTIETH CENTURY FOX
【公開】
2008年(アメリカ映画)
【原作】
スティーヴン・グールドのSF小説『ジェンパー』
【監督】
ダグ・リーマン
【キャスト】
ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・ベル、レイチェル・ビルソン、サミュエル・L・ジャクソン、ダイアン・レイン、マイケル・ルーカー、アナソフィア・ロブ、マックス・シエリオット、トム・ハルス、ジェシー・ジェームズ、クリステン・スチュワート、テディ・ダン、ライアン・グランザム
【作品概要】
『ボーン・アイデンティティー』(2002)や『Mr.&Mrs. スミス』(2005)などを手掛ける、ダグ・リーマンが監督を務めたアメリカのSFアクション作品。
原作は、スティーヴン・グールドのSF小説『ジャンパー』です。
「スター・ウォーズ」シリーズや『ファースト・キル』(2017)などに出演する、ヘイデン・クリステンセンが主演を務めています。
映画『ジャンパー』のあらすじとネタバレ
(C)2008 TWENTIETH CENTURY FOX
アメリカ・ミシガン州アナーバーで育った15歳の普通の高校生デビッド・ライスは、同じ高校に通う幼馴染ミリー・ハリーズに想いを寄せていました。
雪が降り積もった寒い日、デビッドはガーデンセールで買ったエッフェル塔が中に入っているスノーボールを、ミリーにプレゼントしましたが、幼馴染でありいじめっ子のマーク・コボルトに見つかって氷が張った川へ投げ捨てられてしまいます。
デビッドがミリーの制止の声も聞かず、スノーボールを拾った瞬間、足元の氷が割れて川に落ちてしまいました。
溺れてパニックになったデビッドは、いつの間にアナーバー公立図書館へ、びしょ濡れ状態のまま移動。死に直面した彼が、世界中のあらゆる場所や空間を瞬時に移動することができる瞬間移動能力「ジャンプ」に目覚めた瞬間でした。
デビッドはアナーバー公立図書館から、徒歩で帰宅。5歳の時に母親メアリーが出て行ってから人が変わってしまった父親ウィリアムに怒鳴られた際、自室からアナーバー公立図書館へ瞬間移動します。
再び自室へ戻ってきたデビッドは、ジャンプという力があることを自覚し、「この力を利用すれば自由になれる、母親のように父親との生活から逃げることができる」と思いました。
デビッドはこの力のことを、ミリーに全て話したかったのですが、「どうせ信じてくれるわけない」と悲観し、スノーボールだけを彼女の自宅前に置いて黙って姿を消しました。
家を出て、アメリカ・ニューヨークへやって来たデビッドは、まずどうやったら跳べるのかを検証。頭の中で思い描いた場所や行ったことがある場所へ跳べることを知りました。
デビッドはジャンプを悪用し、昼間客用トイレに行きたいと言って入った移民貯蓄銀行へ夜中に忍び込み、金庫室からまんまと大金を盗み出します。
警察やFBIは銀行強盗犯を捕まえようと捜査しましたが、鋼鉄製の時限錠式のドアで守られた金庫室に、犯人がドアに触れず侵入したことに半日気づくことが出来ず、お手上げ状態でした。
すると後日、アメリカ国家安全保障局「NSA」の者だと名乗る男が移民貯蓄銀行へ現れ、デビッドが起こした銀行強盗事件の捜査を行っていきます。
しかしその男の正体は、ジャンプの力を持つ人々「ジャンパー」の抹殺を目的とする組織「パラディン」のリーダーであるローランド・コックス。彼はジャンパーであるデビッドの存在に気づき、NSAの職員に成りすまして彼の行方を追ってきたのです。
それから10年後。ニューヨークを根城にしたデビッドは、大きなペントハウスに沢山のおもちゃと共に暮らしながら、ジャンプによって得た自由を満喫していました。
その反面、デビッドは自身が持つ力のせいで、心から信頼できる真の人間関係を傷ことが出来ず、孤独を感じていました。
(C)2008 TWENTIETH CENTURY FOX
そんなある日、デビッドの自宅にローランドが突如現れ、彼にこう言われました。「“借ります”なんてメモを残して盗む奴がいるか?盗みは誰でもできるが、扉を開けずにどう入った?」
「私はお前が何者なのか、その正体を知っている」………そう言うと、ローランドは銃のように発射される鎖があり、1000ボルトの電流が流してジャンパーを捕らえる棒状の武器「デザー」を取り出し、逃げようとするデビッドを痛めつけ尋問します。
「誰の協力で今まで生き延びてきた?」「誰に守られている?それを答えたら帰ってやる」
「何の報いも受けずに自由に暮らせる生活が永遠に続くと思ったのか?物事には必ず報いがある」
デビッドは必死に抵抗し、ローランドの魔の手から逃れようと跳んだ先は、改心して息子の帰りを待つウィリアムがいる自宅でした。
デビッドはウィリアムと顔を合わせることなく、ミリーの家へ向かいました。ミリーの母親から、ミリーが地元大学のキャンパス近くのバーで働いていることを聞き、デビッドはミリーに会いに行きました。
デビッドはミリーに声を掛ける気はなく、ただその姿を一目見たかっただけだったのですが、偶然バーにいたマークに見つかってしまい、ミリーにも気づかれてしまいました。
デビッドはミリーにちょっかいをかけるマークに殴りかかり、そのまま揉み合いになった末、跳んだ先の移民貯蓄銀行の金庫室へ彼を置き去りにします。
1人ミリーの元へ戻ったデビッドは、彼女をデートに誘いました。昔、自分が行ってみたい世界中の様々な場所のリストを作り、そこでどんなことをするか空想していたミリーが行きたかった場所、イタリア・ローマへ行こうと……。
以下、『ジャンパー』ネタバレ・結末の記載がございます。『ジャンパー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
(C)2008 TWENTIETH CENTURY FOX
それから16時間後。飛行機に乗ってローマに到着したデビッドは、宿泊先の高級ホテルでミリーと結ばれ、ローマで幸せなひと時を過ごしました。
ミリーがずっと行きたがっていた場所「コロッセオ」へ2人で忍び込んだ際、デビッドは一匹狼のジャンパーであるグリフィン・オコナーと出会います。
「自分だけだと思ったか?分かっていないな新米(ルーキー)」「ジャンプしまくって何も起きないと?」
「俺はとっくに気づいていた。パラディンにここにいるのがバレてしまったことを」
グリフィンがそう言った直後、ローランド率いるパラディン2人がコロッセオに現れ、デビッドはジャンパーとパラディンの戦いに巻き込まれてしまいます。
パラディンと対峙するのがこれで2回目のデビッドに対し、パラディンを狩りながら生活しているグリフィンは余裕綽々と躱し、パラディンたちを圧倒していきました。
パラディンたちを倒した後、コロッセオの関係者にその場を目撃されてしまったグリフィンは、パラディンの死体を持って別の場所へジャンプ。空間を移動した後の数秒間、空間と時間との組織に発生する裂け目「ジャンプ・スカー」にデビッドも飛び込み、グリフィンの後を追いかけました。
グリフィンが跳んだ先は、何かの資料で埋め尽くされた彼の隠れ家でした。グリフィンは追いかけてきたデビッドに、今すぐ彼女の元へ戻ることを勧めます。
コロッセオの外側の扉前にいたミリーの元へ戻ってきたデビッドは、「(コロッセオ内部で起きたことを)ホテルで話す」と言い、彼女を連れてその場から離れようとしました。
しかし、外で待機していた警察に見つかってしまい、デビッドは警察署へ連行されてしまいました。
判事が来るまでの間、警察官から消えた死体がどこにあるのか聞かれましたが、デビッドはグリフィンが連れて行ったとは言わず、知らぬ存ぜぬを貫き無罪を主張します。
するとそこへ、判事を迎えに行った警察官とすれ違うように、メアリーが現れ、デビッドに用件だけ言って立ち去っていきました。
「30秒で彼らが入ってくるわ、逃げなさい。彼女はあなたといたら死ぬわ」………何かの鍵を置いて立ち去るメアリーを、デビッドは引き留めようとしましたが、椅子に繋がれた手錠のせいで上手く動けません。
戻ってきた警察官に見つかり、殴られてしまったデビッドは咄嗟に力を使い、以前行ったエジプトのスフィンクスの頭の上へジャンプ。メアリーが置いていった鍵を使って手錠を外し、警察官と椅子をそこに置き去りにして、再び警察署へ戻ります。
デビッドは捕まってから8時間、ずっと警察署で待っていてくれたミリーを連れ出し、タクシーを使って空港へ向かいました。
ミリーはずっと、デビッドが何かを隠していることに気づき、それを話してくれるよう促すも、デビッドは自分がジャンパーであるとは言い出せませんでした。
デビッドは自身の秘密を最後まで明かさないまま、ミリーだけ飛行機に乗って帰国するよう言い、航空券と彼女のスーツケースを渡して、その場から立ち去っていきました。
一方ローランドは、金庫室に置き去りにされ警察に捕まったマークや、愛車を整備していたウィリアムと接触を図り、デビッドや母親のことについて尋問します。
ウィリアムは、国税庁の職員になりすまして突如現れたローランドに臆することなく、「息子は友達が少なく、母親は息子が5歳の時に家を出て行った」とだけ答えました。デビッドの母親の写真を見たローランドは瞠若し、ウィリアムに詰め寄ります。
一方デビッドは、グリフィンの隠れ家へ跳び、グリフィンにパラディンとは何者なのか尋ねました。
グリフィンの自室には食料やゲームなどの他、彼が追っているパラディンの資料が散乱していました。
何百人とパラディンを狩ってきたと言うグリフィンが、今追跡しているパラディンは10人。その中には、ローランドも含まれていました。
「パラディンの目的は、邪魔な俺たちジャンパーを殺すこと。奴らは中世の頃から、ジャンパーを殺してきた」
「中世にあった魔女狩りも、宗教的狂信組織であるパラディンの仕業だ。奴らは賢く素早くて、邪魔者は誰でも殺す」
「お前の家族や友達、ローマで一緒だった彼女も、皆殺される。慣れておけよ」………グリフィンにそう言われたデビッドは、父親のことが心配になり、自宅へ跳びました。
テレビがつけっぱなしになっているリビングで、デビッドは父親が倒れているのを発見。すぐさま病院へ跳び、医師や看護師に助けを求めました。
息をしておらず、脈もない父親の救助を医師たちに任せ、デビッドはマークの元へ跳び、ローランドが何故アナーバーに来たのか尋問します。
その結果、マークが中央情報局(CIA)の職員に成りすましたローランドに、デビッドについて全て洗いざらい話してしまったことが判明。
デビッドは父親の仇をとるため、8時間後に帰国するミリーを助けるため、グリフィンの情報をもとにローランドを捜そうとします。
砂漠の洞穴にあるグリフィンの隠れ家へ戻ってきたデビッドは、パラディンの死体をキューバ沖のサメの名所に置いてきたグリフィンに、協力を求めました。
10年間ローランドを追い続け、死闘を繰り広げてきたグリフィンは、ローランドの危険さを肌で感じているため、「ローランドのことは俺に任せろ」とデビッドに言います。
グリフィンは外に置かれた発電機にガソリンを給油した後、追いかけてきたデビッドに中国語で別れを告げ、発電機にナイフを突き立てどこかへ跳んでしまいました。
デビッドはジャンプ・スカーに飛び込み、グリフィンの後を追いかけます。グリフィンが跳んだ先は、東京・銀座でした。
「孤立した者同士、一緒に戦おう。やつの行き先は分かる」………グリフィンはどこまでもついてくるデビッドを、盗んだメルセデスベンツのオープンカーに乗せ、夜の街を爆走し空港へ向かいました。
その道中、グリフィンはデビッドにあることを教えます。「動いている物(または動かすのが安易な空気や水、衣類、手荷物、自動車など)はジャンプさせられる。動かない建物ごとジャンプしようとした奴がいたが、そいつは失敗して死んじまった」
「俺は5歳の時にジャンプに目覚めた、両親はいない」………そう話すグリフィンに、デビッドは自分の身の上話をしようとしますが、グリフィンは聞く耳を持ちません。
空港に着く直前にデビッドは再度、グリフィンにミリーを助け、ローランドを殺すまでの間期間限定で、チームを組まないかと誘います。
グリフィンはデビッドの諦めの悪さに呆れる一方、期間限定ならと彼とチームを組むことを了承しました。
しかしミリーが乗る飛行機は、デビッドたちが空港へ到着した1時間前に、既に着いていたため、空港にミリーの姿はありません。
そこでデビッドたちは後で隠れ家で合流することを決め、デビッドはミリーを捜しに向かい、グリフィンは武器を準備するために隠れ家へと、二手に分かれることにしました。
ミリーの自宅へ跳んだデビッドは、彼女にジャンパーであることを隠したまま、彼女を救うために連れ出そうとします。
しかしミリーの自宅前に、ローランド率いるパラディンが襲来。デビッドはローランドたちが家へ押し入ってくる前に、やむを得ずミリーを抱き込んで隠れ家へ跳びました。
自分に隠し事をしていたことや、いきなり砂漠の洞穴へ飛ばしたことについて怒るミリーと、ミリーを隠れ家に連れてきたことを怒るグリフィン、それぞれに怒られ板挟みになってしまうデビッド。
(C)2008 TWENTIETH CENTURY FOX
しかしそこへ、時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でトンネルのような抜け道「ワームホール」を開けておける装置を使い、ミリーの自宅のリビングにあったジャンプ・スカーから追いかけてきたローランドとパラディンの1人が襲来。
ジャンプ・スカーは数秒間で消えるものの、その間に飛び込めば、ジャンパーでない人間もパラディンも、そのジャンパーの後を追うことができるのです。
それぞれ柱に隠れるデビッドたちでしたが、グリフィンが追っている10人のパラディンの資料の中に、自分の母親がいることに気づいたデビッドが思わず声をあげてしまい、ローランドが放ったデザーの鎖で捕まってしまいます。
デビッドが捕まった直後、グリフィンは彼を殺そうとするローランドもろとも、もう1人のパラディン目掛けて火炎放射器を発射。避けられなかったパラディンの1人を殺せましたが、生き残ったローランドと直接対決に持ち込みます。
「お前もママのところへ行け」そう言ったローランドは、激昂し飛び掛かってきたグリフィンによって、隠れ家から外へ吹き飛ばされました。
そう、グリフィンがローランドを追いかけているのは、彼に母親を殺された恨みがあるからです。
グリフィンはローランドとの死闘の末、ミリーの自宅から装置を奪って隠れ家へ帰還。「これで奴らは追ってこれない」と彼が言った直後、ローランドは鎖を使って、デビッドたちを誘き寄せるための囮として、ミリーを捕まえ拉致しました。
「パラディンから逃れるためには犠牲はつきもの。俺が払った犠牲はパラディンに殺された両親だ」と言い、ボーリングの玉型の爆弾を使ってミリーもろとも、ローランドたちパラディン全員吹き飛ばそうとするグリフィンを阻止しようとするデビッド。
爆弾が入った金庫をコロッセオに置き、グリフィンが持つ起爆装置を巡って争います。最終的に辿り着いたチェチェンの鉄塔にグリフィンを置き去りにし、デビッドはミリー救出に向かいました。
ローランドや2人のパラディンが放ったデザーの鎖で捕まってもなお、デビッドは力を使い、ミリーの自宅だけを建物から切り取って、初めて力に目覚めた川の中やアナーバー公立図書館へジャンプ。
それでもなお、自分を捕まえようと立ち上がるローランドを、デビッドはグランドキャニオンの高台にある、脱出困難な洞窟に置き去りにしました。
後日。デビッドはメアリーの居場所を突き止め、再婚したのか娘がいる彼女に会いに行きました。
実はジャンパーの敵、パラディンであったメアリーには、5歳のデビッドが初めてジャンプした際、「デビッドを殺すか、家を出るか」という2つの選択肢を迫られていました。
後者をとったメアリーは、デビッドを守るために家を出ました。そうデビッドに打ち明けたメアリーは、「愛している」と告げ、今回も彼を守るためにここから離れるよう勧めます。
メアリーに久しぶりに抱き締められ、別れた後、デビッドは待っていたミリーと合流。自分の力を受け入れてくれた彼女と一緒に、どこか暖かい場所へジャンプしました。
映画『ジャンパー』の感想と評価
(C)2008 TWENTIETH CENTURY FOX
ジャンパーの宿命と対立
自分の思い描いた場所や行ったことがある場所ならば、世界中のあらゆる場所と空間に瞬時に移動できる能力「ジャンプ」を持つジャンパー。
ジャンパーであるデビッドとグリフィンは、その力を使って自由を得られる一方、パラディンに四六時中、命を狙われ続けなければならない過酷な宿命を背負っています。
ただでさえ仲間と偶然会うことは珍しいことなのに、デビッドとグリフィンはミリーを救出するか、ミリーを犠牲にしてパラディンを全滅させるかで対立してしまうのです。
仲間として絆を育んでいくかと思いきや、方向性の違いから対立してしまうなんていう予想外の展開。それと色んな場所に跳べるジャンパーだからこその対決は驚かされることばかりですし、ワクワクさせられます。
ジャンパーを狙い続けるパラディン
(C)2008 TWENTIETH CENTURY FOX
何千年にもわたってジャンパーの命を狙い続ける敵対組織「パラディン」。そのリーダーであるローランドは、デビッドは勿論、たまたま彼と一緒にいたグリフィンのことを執拗に追い続けます。
そのローランドの執念深さは、まさに狙った獲物は仕留めるまで逃がさんとする獰猛な獣そのものです。ただジャンパーとは違い、特殊能力みたいなのは持っていません。
そのため、ジャンパーを捕縛する武器やジャンパーの後を追える装置が無ければ、パラディンはただの人間ではないかと考察できます。
その証拠に、パラディン狩りに慣れているグリフィンに圧倒されるパラディン。ローランドは、デビッドによって脱出困難な場所へ移動させられてしまいました。
まとめ
(C)2008 TWENTIETH CENTURY FOX
突如瞬間移動能力に目覚めた少年が、ジャンパーとパラディンの何千年にもわたる熾烈な戦いに巻き込まれていく、アメリカのSFアクション作品でした。
本作の見どころは、ジャンパーvsパラディンの因縁の対決と、ジャンパーとなったデビッドが世界中を旅する様子です。
銀行強盗は犯罪ですが、デビッドが早くも力をコントロールし、ジャンプを使って世界中をいつでもどこでも跳んで、自由を満喫していく様はワクワクドキドキさせられます。
また、パラディンのリーダー・ローランドに狙われたばっかりに、デビッドの父親は襲われてしまいますが、最後までその生死は明らかにされていません。
メアリーもウィリアムも、不器用ながらデビッドのことをとても大切に想っているため、家族3人でいられないのはとても悲しいです。
世界中あらゆる場所に瞬間移動できる自由と、過酷な宿命を背負ってしまった少年の物語を描いたSFアクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品となっています。