若き日のハン・ソロはどんな男だったのか?
『ローグ・ワン』に続く『スターウォーズ』シリーズ番外編!
若きハン・ソロの知られざる冒険を描いた、『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』。
「スターウォーズ」シリーズ第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の10〜13年前の時代を舞台に、ハン・ソロと彼の愛機ミレニアム・ファルコンとその所有者ランド・カルリジアン、相棒チューバッカとの出会いが描かれています。
今回は新たなスターウォーズ作品となる映画『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』の魅力をネタバレあらすじ有りでご紹介します。
CONTENTS
映画『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』の作品情報
【日本公開】
2018年(アメリカ映画)
【原題】
Solo: A Star Wars Story
【監督】
ロン・ハワード
【キャスト】
オールデン・エアエンライク、ウッディ・ハレルソン、エミリア・クラーク、ドナルド・グローバー、タンディ・ニュートン、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、ヨーナス・スオタモ、ポール・ベタニー
【作品概要】
『スターウォーズ』シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロを主役にした番外編。
銀河一のパイロットを目指す若きハン・ソロの活躍を、「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズのロン・ハワードが描いたSFアクション・アドベンチャー。
映画『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』のあらすじとネタバレ
あらゆる犯罪シンジケートが錯綜する時代。
惑星コレリアで生まれ育ったハンは、犯罪シンジケートに加担しながら、パイロットを夢見ており、自分の夢を叶える為、恋人のキーラと共に惑星コレリアからの脱出を図ります。
ハンは脱出に成功しましたが、キーラは追ってきた犯罪シンジケートのギャングに捕まり、2人は離れ離れになります。
ハンはパイロットになって、再び惑星コレリアに行き、キーラを連れ出す事を心に誓います。
帝国軍の入隊手続きの際に、1人で来たハンに、ハン・ソロという名前が与えれます。
それから3年の月日が経過しました。
希望と違い、帝国軍で歩兵として戦っていたハンは、帝国軍に変装して戦場に潜り込んでいたトバイアス・ベケットと、その仲間の存在に気付きます。
ベケットに「パイロットとして、仲間に入れてほしい」と懇願するハンですが、ベケットに拒否され、帝国軍に脱走兵として捕らえられてしまいます。
ハンは猛獣の餌にされてしまい、猛獣が住む地下に放り込まれます。
そこへ姿を現したのは、猛獣として閉じ込められていたウーキー族のチューバッカでした。
暴れるチューバッカに手こずるハンでしたが、「戦っているふりをして、脱出しよう」とチューバッカに提案、狙い通り地下室を破壊し、脱出に成功します。
ベケットは目的を果たし、帝国軍の戦場から飛び立とうとしていましたが、チューバッカと共に姿を現したハンを気に入り、仲間に入れます。
ベケット達の次の目的は、高い値段で取引されている強力な燃料コアクシウムを奪う事でした。
ベケットはコアクシウムを運搬する列車強盗を計画、ベケットの仲間のヴァルは「他の誰かに邪魔されないか?」と危惧しますが、ベケットは「この情報を知っているのは自分達だけ」と計画に自信を持っていました。
ですが、ベケット達が計画を実行すると、エンフィス・ネストをリーダーとする盗賊、クラウド=ライダースが現れ、コアクシウムの争奪戦が始まります。
戦いの中で、ベケットの仲間でパイロットのリオ、ベケットの恋人ヴァルが命を落とし、コアクシウムの入手にも失敗、ベケットとハン、チューバッカはクラウド=ライダースから逃亡します。
仲間を失った事と、コアクシウムの入手に失敗したベケットは取り乱しますが、依頼者であり犯罪組織のボス、ドライデン・ヴォスに状況を伝えなければならず、ドライデンのアジトに向かいます。
ドライデンのアジトでは、パーティーが開催されており、そこでハンはキーラと再会、キーラはドライデンの右腕として組織に入っていました。
キーラの現状にショックを受けたハンですが、ベケットと共にドライデンへ計画失敗の報告に行きます。
静かな怒りを燃やすドライデンですが、ハンは惑星ケッセルにもコアクシウムがあり、それを盗み出すという代案を思いつきます。
ハンの計画に乗ったドライデンは、ハン達にキーラを同伴させ、計画を実行させます。
次の失敗は許されないハンの、無謀とも言える強奪計画が始まります。
映画『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』評価と感想
スターウォーズシリーズの人気キャラ、ハン・ソロの若き日の物語を描いた本作は、相棒のチューバッカとの出会い、愛機ミレニアム・ファルコン号を手に入れるまでのエピソードを盛り込みながら、アウトロー、ハン・ソロが誕生するまでを描いています。
特徴的なのは、作品全体を通して西部劇風となっている事です。
『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』がフォースという魔法を盛り込んだ、おとぎ話的な部分があった事を考えると、ルークと対局のキャラとなるハン・ソロの物語を、西部劇風でまとめたのも、個人的には納得できます
またルークの師匠オビワンは、ルークに戦い方とジェダイの道を教えましたが、ハンの師匠的な存在であるベケットは「誰も信用するな」とハンに教え、自身の保身の為ならハンの命も奪おうとします。ベケットの生き様が、ハンのその後の人格を作っています。
ハンとベケットとの師弟関係も、ルークとオビワンの師弟関係とは真逆となり、面白いと感じました。
監督のロン・ハワードは、本作の撮影の際にジョージ・ルーカスから「12歳だった頃の自分や、いま12歳の子どもたちがワクワクするような映画をつくること」とアドバイスを受けたと語っています。本作は最初から最後まで、エンターテインメントに徹底しており、無心で楽しめる作品になっています。
ハンの始まりの物語なので、スターウォーズを見たことが無くても楽しめますし、シリーズのファンは、作品に隠された数々の小ネタやサプライズで、更に楽しめると思います。
まとめ
今作におけるスターウォーズファン、最大のサプライズは『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の人気キャラ、ダース・モールが登場する事でしょう。
犯罪シンジケートを影で操っていたダース・モールは、真の黒幕という存在です。
ダース・モールは『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』以降、シャドウ・コレクティヴという犯罪組織を設立したとされています。今回はホログラムのみの登場でしたが、ダース・モール率いるシャドウ・コレクティヴと、ハン・ソロが激突する展開など、予定されているのでしょうか?
『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』は興行的に振るわず「ルーカスフィルムが、スターウォーズのスピンオフ映画の計画を保留する」という情報が一時期流れましたが、ルーカスフィルム側は、この報道を否定しています。
今後も、新たなスターウォーズのストーリーが制作され、今作の続きも語られるでしょう。
壮大な世界観を共有し、拡大させているマーベル・シネマティック・ユニバースのように、スターウォーズも更に世界を広げていき、その最初の作品が本作ではないかと考えています。番外編の1作目『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、この作品だけで綺麗に完結していますからね。
スターウォーズファンなら、今後の事をいろいろ想像して観賞後も楽しめますし、知らない方でも楽しめる。それがエンターテインメント大作『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』です。