マーベルコミック原作のヒーロー・チームが、地球の危機を救う為に戦う「アベンジャーズ」シリーズ第3弾。
宇宙の運命を握る、6つのインフィニティ・ストーンを巡り、最強の敵サノスとの争奪戦を描いた『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日公開。
今回は「アベンジャーズ」の世界観や見どころなどを紹介します。
CONTENTS
映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の作品情報
【公開】
2018年(アメリカ映画)
【原題】
Avengers: Infinity War
【監督】
アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
【キャスト】
ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、ドン・チードル、トム・ホランド、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、ダナイ・グリラ、レティーシャ・ライト、イドリス・エルバ、ピーター・ディンクレイジ、ベネディクト・ウォン、ポム・クレメンティエフ、カレン・ギラン、デイブ・バウティスタ、ゾーイ・サルダナ、ビン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、グウィネス・パルトロウ、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、クリス・プラット
【作品概要】
共有された世界観で、ヒーロー達の戦いを描く「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズ作品。
新たにスパイダーマンやドクターストレンジ、ブラックパンサーなどが加わり、シリーズ最強の敵サノスをヒーローチームが迎え撃ちます。
監督は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟。
マーベル・シネマティック・ユニバースとは
「マーベル・シネマティック・ユニバース」(以下、MCU)は、アイアンマンやキャプテン・アメリカなどのヒーロー達が共有している世界観で、物語を大きく分けた「フェーズ」で区切っており、現在「フェーズ3」が進行中です。
本作と、シリーズ4作目で「フェーズ3」は終了すると言われています。
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』を更に楽しむ為に、これまでの作品をフェーズごとに分けて紹介します。
フェーズ1
2008年に公開された『アイアンマン』から全ては始まりました。
「フェーズ1」の特徴は、「アベンジャーズ」主力ヒーローの誕生と、最強のチームが結成されるまでを描いています。
【作品】
『アイアンマン』(2008年公開)
『インクレディブル・ハルク』(2008年公開)
『アイアンマン2』(2010年公開)
『マイティ・ソー』(2011年公開)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年公開)
『アベンジャーズ』(2012年公開)
現在MCUの定番となっている、本編終了後の特別映像はこの頃から始まっており、「S.H.I.E.L.D.」長官のニック・フューリーが登場するなど、アベンジャーズ結成を示唆する内容となっています。
ちなみに『インクレディブル・ハルク』では、ブルース・バナー(ハルク)を演じていたのは、エドワード・ノートンですが、『アベンジャーズ』に興味を示さず、マーク・ラファロに交代したという裏話があります。
フェーズ2
「フェーズ2」では、『アベンジャーズ』での戦い以降のアイアンマンやソー、キャプテン・アメリカを描きながら、新たなヒーローが登場し、更に世界観が広がる内容となっています。
【作品】
『アイアンマン3』(2013年公開)
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年公開)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)
『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』(2014年公開)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)
『アントマン』(2015年公開)
「フェーズ1」の世界を、それぞれの続編で更に掘り下げているのが「フェーズ2」の特徴です。
他には、新たなヒーローとして、ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーとアントマンが、それぞれ単独映画で登場しました。
インフィニティ・ストーンは、既にこの段階で、さまざまな形や名称で登場しています。
フェーズ3
「アベンジャーズ」が、アイアンマン側とキャプテンアメリカ側に分かれ対立する『シビル・ウォー』から始まった現在進行中の物語「フェーズ3」。
日本でもお馴染みの、スパイダーマンやブラックパンサー、ドクターストレンジなど新たなヒーローが登場しています。
【作品】
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)
『ドクター・ストレンジ』(2017年公開)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』(2017年公開)
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年公開)
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年公開)
『ブラックパンサー』(2018年公開)
時系列としては『マイティ・ソー バトルロイヤル』と『ブラックパンサー』から『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』へと繋がります。
アベンジャーズ全滅という噂もありますが、今後どのように物語が進行するのでしょうか?
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の主なキャスト
ロバート・ダウニー・Jr.(トニー・スターク/アイアンマン役)
『アイアンマン』(2008)
飛行能力と、さまざまな兵器を装備した自作のパワードスーツを身にまとい、アイアンマンとして戦う天才実業家のトニー・スターク。
自己中心的な性格から、トラブルも巻き起こしていますが、アベンジャーズの中心人物として戦ってきた彼は、どのようにサノスに立ち向かうのでしょうか…。
演じるロバート・ダウニー・Jr.は、1965年4月4日生まれ。
5歳から映画監督の父親、ロバート・ダウニー・Sr.の作品に出演、1992年の映画『チャーリー』で、初めてアカデミー主演男優賞にノミネートされました。
2000年から人気海外ドラマ『アリー・myラブ』に出演しますが、薬物問題で長い間低迷しますが、2008年『アイアンマン』が大ヒットし復活します。
クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ役)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)
第二次世界大戦中の「スーパーソルジャー計画」により、超人的な肉体を手に入れたスティーブ・ロジャース。
70年の眠りから覚めた彼は、キャプテン・アメリカとして、盾と戦闘経験を武器にアベンジャーズのリーダー的な存在として戦ってきました。
アイアンマンとの決別後、彼はどのような動きを見せるのでしょうか…。
演じるクリス・エヴァンスは、1981年6月13日生まれ。
高校卒業後に、映画やドラマなどで俳優活動を開始、2005年の映画『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』のヒューマン・トーチ役で注目されます。
2011年の映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』から、キャプテン・アメリカを演じています。
他の出演作に、2013年の映画『スノーピアーサー』や2017年の映画『「gifted ギフテッド』などがあります。
クリス・ヘムズワース(ソー役)
『マイティ・ソー』(2011)
アスガルド出身の雷を操る能力を持つ「雷神」ソー。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以降、別行動をとっていた彼は、どのようにして参戦するのでしょう…。
演じるクリス・ヘムズワースは、1983年8月11日生まれ。
オーストラリアのドラマに出演し俳優として活動を開始、2009年の映画『スター・トレック』でハリウッド進出、注目されます。
2011年の映画『マイティ・ソー』でソー役に抜てきされ話題になります。
他の出演作に2012年と2016年の映画『スノー・ホワイト』シリーズ、2016年の映画『ゴーストバスターズ』などに出演。
マーク・ラファロ(ブルース・バナー/ハルク役)
参考映像:マーク監督作品『シンパシー・フォー・デリシャス』
天才物理学者ブルース・バナーは、研究中の事故により感情が高まると、制御不能の緑色の怪物ハルクに変身します。
最強クラスの戦闘能力を持つハルクは、サノスに対抗できる存在ですが、その消息は不明になっています。
演じるマーク・ラファロは、1967年11月22日生まれ
長らく舞台役者として活動し、2000年の映画『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』で主演を務めます。
2006年にブロードウェイデビュー作『Awake and Sing!』でトニー賞にノミネート、2012年の映画『アベンジャーズ』からブルース・バナーを演じています。
2010年に監督した映画『シンパシー・フォー・デリシャス』がサンダンス映画祭で特別審査員賞を受賞するなど、多才な俳優です。
スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ役)
『アベンジャーズ2』(2012)
ロシアの暗殺者だったナターシャ・ロマノフは、戦闘能力と経験を駆使して諜報員ブラック・ウィドウとして、アベンジャーズに参戦してきました。
唯一ハルクとの意思疎通が可能な彼女が、どのようなキーワードを握るのでしょうか。
演じるスカーレット・ヨハンソンは、1984年11月22日生まれ
8歳から舞台などに出演し、1994年の映画『ノース ちいさな旅人』で映画に初出演。
1996年の映画主演作『のら猫の日記』などで注目されるようになります。
2010年の映画『アイアンマン2』で、ブラック・ウィドウとして初登場します。
他の出演作に、2014年の映画『LUCY ルーシー』、2017年の映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』などがあります。
トム・ホランド(ピーター・パーカー/スパイダーマン役)
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)
素早い身のこなしと、クモの糸を飛ばす「ウェブシューター」を武器に戦うスパイダーマンこと、ピーター・パーカー。
トニー・スタークのバックアップで、ヒーローとしての道を歩み始めた彼は、アベンジャーズではなく、身近なヒーローとして街の平和を守っていますが、どのようにして、宇宙の命運をかけた戦いに巻き込まれのでしょうか?
演じるトム・ホランドは、1996年6月1日生まれ。
コメディアンで脚本家の父を持ち、2008年のミュージカル『リトル・ダンサー』でデビューします。
2012年の映画『インポッシブル』で注目され、2017年の映画『スパイダーマン:ホームカミング』から、スパイダーマンとして悪と戦う高校生、ピーター・パーカーを演じています。
トム・ホランドは口が軽い性格の為、ネタバレさせてしまう事があり、本作の撮影では、脚本を読ませてもらえなかったり、誰と共演しているのか分からい撮影方法で進められたりと、可哀そうなエピソードを持っています。
ベネディクト・カンバーバッチ(ブスティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ役)
『ドクター・ストレンジ』のメイキング映像
元は上から目線の天才医師だったブスティーヴン・ストレンジは、両手の怪我を補う為に魔術を学び、魔術師ドクター・ストレンジとして地球の危機を救ってきました。
唯一、魔術を操る能力を持つ彼は、どのような活躍を見せるのでしょうか?
演じるベネディクト・カンバーバッチは、大学卒業後にロンドン音楽演劇アカデミーで演劇を学びます。
2002年に俳優デビューを果たし、2010年から始まったテレビシリーズ『SHERLOCK シャーロック』のシャーロック・ホームズ役で一躍有名になります。
2017年公開の映画『ドクター・ストレンジ』から、ドクター・ストレンジとしてMCU作品に参加しています。
チャドウィック・ボーズマン(ティ・チャラ/ブラックパンサー役)
『ブラック・パンサー』チャドウィック&ロバートのトーク映像
世界を滅ぼすほどの強大な科学技術を持つアフリカの国「ワカンダ」の国王ティ・チャラは、国の危機に直面した時に、人間を超越した戦闘能力と、最新の科学技術が搭載されたスーツを身にまとい、ブラック・パンサーとして戦います。
「ワカンダ」の科学力は、サノスの軍と戦う切り札になりそうですが、果たして?
演じる、チャドウィック・ボーズマンは1976年11月29日生まれ。
ハワード大学卒業後、ブリティッシュ・アメリカン・ドラマ・アカデミーで演技を学んだ後、2003年から本格的に俳優活動を開始します。
2013年に、黒人初のメジャーリーガを描いた映画『42 世界を変えた男』の主演で注目されます。
2016年の映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』でブラック・パンサーとして初登場後、2018年公開の映画『ブラック・パンサー』は、10億ドルを突破し歴史的なヒットを記録しています。
クリス・プラット(ピーター・ジェイソン・クイル/スター・ロード役)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)
銀河を守る、ならず者集団「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のまとめ役。
これまで、地球から離れた宇宙の惑星を舞台に、戦いを繰り広げてきた彼は、どのような形でアベンジャーズと合流するのでしょう。
演じるクリス・プラットは、1979年6月21日生まれ。
2000年から俳優活動を開始し、テレビシリーズ『エバーウッド 遥かなるコロラド』などで人気を集めます。
2014年公開の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』から、スター・ロード役として参加しています。
他の主演作に2015年の映画『ジュラシック・ワールド』、2018年公開予定の『ジュラシック・ワールド 炎の王国』などがあります。
ジョシュ・ブローリン(サノス役)
参考映像:ジョシュが大統領役を演じた『ブッシュ』(2008)
強大な力を持ち、宇宙の帝王として君臨するサノス。
更なる力を求めて地球に姿を見せたサノス、アベンジャーズは勝てるのでしょうか…。
演じるジョシュ・ブローリンは、1968年2月12日生まれ。
1985年の大ヒット映画『グーニーズ」』で主人公の兄を演じて映画デビュー。その後もテレビや映画でキャリアを重ね、2007年の映画『ノーカントリー』で注目されます。
2008年の映画『ミルク』で、アカデミー助演男優賞に初ノミネートされます。
これまでMCU作品にサノスとして姿を見せていましたが、本作で本格的な参戦となります。
また、2018年公開予定の映画『デッドプール2』でケーブルを演じており、こちらも話題になっています。
映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』のあらすじ
6つすべて揃えた者は、宇宙さえも滅ぼす、無限大の力を得られると言われているインフィニティ・ストーン。
全宇宙の生命体の半数を滅ぼすことを企むサノスは、自らの軍団を率いて地球に姿を現します。
宇宙の危機を察した無敵のヒーローチーム、アベンジャーズは、サノスの計画を阻止する為に、「インフィニティ・ストーン」の争奪戦を開始。
宇宙最強の敵を相手にした、アベンジャーズの運命は…。
映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』のみどころ
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』マーベル・スタジオ10周年記念特別映像
MCUフェーズ3の最大の山場にして、アベンジャーズが全滅するという噂も飛び交っている『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』。
徹底した秘密主義となっており、出演俳優も、全ての脚本を読む事は許されなかったという話もあります。
ただ、確実に分かっている事は。これまで単体で活躍していたヒーロー達が初接触するという事。
予告編では、空気を読めないスターロードに、呆れ気味のアイアンマンや、スパイダーマンの10代のノリに戸惑うドクター・ストレンジなどのシーンがありますね。
初顔合わせ同士のヒーローが、どのような掛け合いを見せてくれるのか?非常に楽しみです。
また、決別したアイアンマンやキャプテン・アメリカは接触するのでしょうか。
さらには『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以降、アベンジャーズと関わりがないソーやハルクは、どう動くのでしょう…。
ポスターなどに姿が無い、ホークアイは登場するのでしょうか?など、これまでの主要キャラの動きも気になりますね。
まとめ
予告編が初公開された際に、24時間で2億3000万回という、歴代最高の再生記録を樹立、全米におけるオープニング興行収入が、2億ドル(約214億円)を超えると予想されるなど、すでに世界的な盛り上がりを見せている本作。
「気にはなるけど、今まで見た事が無い」という方の為に、本作を楽しむ為のMCU作品を、何本か独断で選んでみました。
『アベンジャーズ』
アベンジャーズ主要メンバー、それぞれの見せ場が用意されており、この作品でヒーロのキャラクターや能力が分かる内容になっています。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー』
これまで、ヒーローの紹介的な作品が多かったMCUの世界が、この作品で動き始めます。
今後、MCUの主要キャラクターになると思われる、ウィンター・ソルジャーが登場し、大きな意味を持つ作品になっています。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
ヴィジョンやスカーレット・ウィッチという新たなヒーロの登場や、ハルクの暴走など、フェーズ3に繋がる事件が起きる作品です。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
アイアンマンとキャプテン・アメリカの決別を描き、スパイダーマンやブラック・パンサーが初登場する作品です。
MCUの時間軸は、『シビル・ウォー』から大きく動いていない為、『シビル・ウォー』までを抑えておけば、『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』のストーリーを楽しむ事ができると思います。
MCUのフェーズ3は『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』と、次の続編で完結すると言われており、この作品が最後になるヒーローもいると言われています。
毎回、驚きの展開が用意されているアベンジャーズシリーズ、今回は何が起きるのか、楽しみに待ちましょう。
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日全国公開です。